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説明書

 末尾に’オールラウンド向けの仕掛け’を新設しました。(2006年6月21日)
 カスタマイズ版の確性を終えましたので、変更箇所を朱記しています。(2010年2月3日)

■ 高感度ウキを使ったフカセ釣りに最適な籠仕掛け 「フカセ籠」 を作りました。 サシエとコマセの確かな同調を実現するものです。
 一度、お試し下さい。

1.仕掛けの準備【 図1】

 今、使っている遊動ウキ仕掛けへ、新たにビーズ(シモリでも可)を 取り付ける。
 その先(ミチ糸の末端)には、従来通り、ハリスを繋ぐための サルカンがある。
 「フカセ籠」の組み込みは、頂部のスナップでミチ糸を掴み、 ビーズで支えて完了。

 追加したビーズの役割は、「フカセ籠」を支えると共に、 抜け落ちを防ぎます。

 「フカセ籠」は、3部品(吊籠・内籠・外籠)から構成しています。
 前述のスナップは、吊籠の頂部にあります。
 吊籠には、その背に取り付けた糸(約12cm)があり、 内籠と外籠の孔を通して、その先端にガン玉(2B)が 付いています。これを’締め糸’と 呼ぶことにします。

 「フカセ籠」は、締め糸のガン玉が 1B以下であれば浮上し、2B以上を付ければ沈下します。
 したがって、例えばガン玉2Bを付けた場合は、 差分(=2B−1B)だけ、使用ウキの適合重りに 加わることを頭に入れて おいてください。
 製品には2Bを付けていますので、本文は‘沈下’条件で 説明を進めます。

 ハリスは、ミチ糸末端のスナップに繋ぐだけ。

 ハリスは、チモトにガン玉を付けることを推奨します。
 理由は、次項の操作方法で明らかにしますが、投入した後に 内籠と外籠へ巻いたハリスが解かれる時の作用を スムーズにするためです。
 更には、早く所定のタナへサシエを送り込むためにも有効と 考えています。

 以上で仕掛けの準備完了です。

2.操作方法【 図2〜5】

 まずは「フカセ籠」を開いて・・・正確には内籠と外籠を開いてコマセを盛ります(図2)。
 左右に盛っても構いませんが、右側だけに盛ると操作が楽です。スプーンを使うと良いでしょう。


 この時、吊籠へもスプーン半分ほどのコマセを盛っておくと、 大変良い効果を発揮します(図3)。

 続いて、内籠と外籠を閉じて、その外周にハリスを巻き、先端のサシエを籠の上に乗せます(図4)。
     (カスタマイズ版は、ハリスを巻かないで済むようにしました。)
 次は、ハリスを巻きつけた籠を吊籠と合わせて締め糸を外周に巻き、先端のガン玉を外籠の クレータに入れ、その中へコマセを盛って指で押し付けます(図5)。
 最後に、巻いた締め糸が解けないことを確認して下さい。
これで投入準備完了。投げ釣りのように、振り出し遠投も可能です。

3.作用【図6〜7】

 投入すると、沈下しながらクレータのコマセが崩れるために締め糸が解かれ、 その結果、ハリスを巻いた内籠と外籠が反転してサシエとコマセがバラケ出る(図6)。
 同時に、ハリスが解かれてサシエとコマセが同調する。
    (カスタマイズ版は、同調に至る作用を、よりスムーズにしています。)

 「フカセ籠」が開いたことは、ウキの立ち上がりで認識できます。
 尚、クレータに詰めるコマセの押え加減で、「フカセ籠」の開く深度が変えられます。

 押さえ過ぎて「フカセ籠」がなか々開かない場合は、 頃合を見計らってユッタリとした調子でシャクッて下さい。
 「フカセ籠」へコマセを詰め過ぎてウキが引き込まれてしまった場合も、同じ要領です。
 それでもウキが立ち上がらない時は、やり直して ください。

 開いた後の「フカセ籠」は、そのまま無重力に近い状態で浮遊し(図7)、 フカセ釣りがスタート。
 前述しましたが、この状態において「フカセ籠」をユックリと浮上させることも出来ます。
     ( 締め糸のガン玉を1B以下にすることによって可能。)
 タナが深い場合や、海が濁っている場合に有効です。この時は、ハリスを短めにすると 良いでしょう。

 最後に、竿をあげる場合、「フカセ籠」の抵抗は小さいので、手返しも気になりません。

■ 以上で製品説明を終わります。
 本製品の狙いは、サシエとコマセの確かな同調を実現することにあります。 既に、この課題を解決するために市販されている仕掛けもありますが、重くて高感度のウキを 使用することが出来ません。 そこで、軽い仕掛けが欲しいとの考えから試作実験をして製品化しました。
 一方、コマセの消費が極端に少なくて済むので経済的です。 この点、環境に優しいとも言えるでしょう。 更には、エサ取り対策としても有効であると評価しています。


追伸: 
 以上の説明は、高感度なウキとして、適合オモリ不要の自立ウキを使用した場合を例に行いました。
 トップページの’使い易い仕掛け’は、非自立ウキ(適合オモリが必要)を使用した場合など、使い勝手を良くする幾つかのアイデアを照会しています。
 引き続きご一読をお願いします。 


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