LOVE LIFE

written by ちひろsama


さわやかな一日が、ここに始まろうとしている。
ランディは、少しだけ気だるい体にふんわりとした満足感を覚えながら──毎日欠かさないロードワークを終え、自分の屋敷へ戻ってきた。

「……あれ?」
汗を拭きながら廊下を行くと、何やら良い香りが届いてくる。
「?」
それをたどっていくと……着いたのは、自分の部屋の前だった。
「朝ご飯……?」
この部屋に誰かがいるとすれば、それは。
「──オリヴィエ様? 入りますよー」
かちゃり……と遠慮がちにドアを開くと。
「おっかえり〜、ランディ♪」
「!」
はぁ〜い♪と手を振り、窓際のテーブルに座る……朝から華麗なその人物がいたのである。
……が。
「オリヴィエ様! 帰ったんじゃなかったんですか?」
思わず問いかけた言葉に、むっとした表情に変わる。
「それはないんじゃない〜? ──昨夜! あんなに相手してあげた人に言うこと?」
「い、いえ。そういう意味じゃなくて」
「何さ?」
「ロードワークに行く前に、行ってきますって言おうとしたら、全然起きなかったから……。執務の始まる時間もあるし、もうとっくに帰ったとばかり思っていたんで、びっくりしたんですよ」
すると。
「……きゃははっ!」
突然笑い出したオリヴィエである。
「??」
「執務……って。今日は土の曜日だよ」
「あ」
「仕事熱心もいいけど、ジュリアス化だけはやめてよ?」
「そ、そんなつもりは……すみません」
苦笑しつつからかうオリヴィエと、恥ずかしくなってうつむきながら頭をかくランディだった。
──そんなこんなではあるが。
「じゃ。朝ご飯食べよっか」
オリヴィエは、向かい側の席にあるマグカップをとり、コーヒーを注いだ。
「はい!」
それを受け取ったランディは、慣れた仕草で向かい側に座る。

二人がこうして朝の食事を共にするのは、これで何回目だろうか?
それは、既に数え切れなくなるほどだったりする。
──オリヴィエがランディの部屋で過ごし向かえた……その朝は。
ランディがロードワークへ行っている間に、オリヴィエが二人分の朝食を準備する、というのが──いつの間にか当たり前のようになっていた。
「これからどーする?」
「そうですねぇ……特に予定はないですけど」
今日みたいな休みの日は、毎回のようにそんな会話をするのだが。
「ふふ。特に予定はない……か」
「……ですね」
「じゃ、いつもの如く……ってヤツね」
「はは……」
結局は、この部屋で二人きりの時間が過ぎていくのだった。

 ・*・*・*・

朝食が終わり、並べられた皿はそのままに。
テーブルをはさんで、待ちきれなくなったように身を乗り出した二人の唇が重なった。

唇が、舌が、もつれ合い……絡まり合う。
「ん、ふ……っ」
ちょっと苦しくなったオリヴィエが、息をつごうと離れ気味になると。
「んく……っ」
それを追いかけて更に情熱的に、深く口づけようとするランディ。

次第に間のテーブルが疎ましくなり、唇を絡ませたままで……二人は立ち上がった。
「──……」
ちらり、と。
ランディの視線が動く。

──その先にあるベッドは、昨夜の激しさを物語ったまま乱れていたけれど。

「じゃ……オリヴィエ様」
「ん……いいよ」

そんな、あまく短い会話のあと。
二つの体が──抱きしめ合いながら、ゆっくりとベッドに沈んでいった。

 ・*・*・*・

ベッドの繰り返し軋む音が、部屋を響き渡る。
──それは。

永遠に終わることのない、二人だけの“LOVE LIFE”────


[END]





COMMENT by ちひろsama

……ただのいちゃいちゃになってしまいました(笑)
ウチの風夢は、なんかいつもこんな感じですね(^^;)
って。……これはまだマシか。サイトにあるのは、今のところみんな「ウラ」行きになってるし〜(爆)
そんなわけで♪
二人にモーニングコーヒーさせてみました。
オリヴィエ様、さりげに通い妻になってる気がしないでもないですが(自爆)
駄文にて失礼いたしました〜;;;(逃亡。)



(管理人コメント)

ぐっはぁ……っ(萌吐血)
ちょっとみなさんどうですかこれ。この素晴らしいまでのいちゃつきッぷり!(違)(笑)
オリヴィエ様ったら通い妻でしたのね!? 拗ねて見せたりするあたりもかわいいデス〜。そしてちひろさんの風夢を読む度に思うこと。──ランディがちゃんと攻めだわ……(注:自分と書くランディと比べてます──比べちゃイカンて・笑)。精進が必要だわ、と改めて思った相川でした(笑)。
ちひろさん、どうもありがとうございます!! ウラ仕様もお待ちしてますよ〜♪(笑)





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