天使 〜キレイなモノ〜



相川にとっての「天使」は、「神の御使い」ではなく、「綺麗なもの」のことです。なんでも。
人でも他の生き物でも、自然現象でも。
見た目でも心でも。
そして、守りたいとか、ついていきたいとか思わせるもの。
神聖な気持ちを起こさせるもの。

たぶん、ほとんどの人が、「天使」という言葉からは、そういった、
どちらかというと良いイメージを抱くのではないでしょうか。
ま、天使ときたらすぐに堕天使を思い浮かべる方もいらっしゃるかも知れませんが(笑)。
ある方への手紙(メール)の中でも書いたのですが、
例えば「青」という言葉、色があります。
するとある人は晴れ渡った青空をイメージし、またある人は南の海をイメージします。
そしておそらく幸せな気持ちになったりするのでしょう。
けれど、不安・孤独といったイメージを抱いて、文字通り「ブルー」な気持ちになる人も
いるかも知れません。
たいていの言葉には、二面性がありますが、天使という言葉にはそれが少ないと思います。
……なんででしょうね?

でも、天使の持つ二面性で、とても大きなものがあります。
僕がそう思っているだけかも知れないけれど。
カリスマ性と言い換えてもいいかも知れない。
その人の美しさ・気高さを   守りたいと思うか / 崩したいと思うか。
崇拝者を作るカリスマと、敵対者を作るカリスマ。
たいていのカリスマは、その両方を持っています。
けれどたまに、そのどちらかにひどく偏ったものが現れる。
天使というのは、前者の、言うなれば正のカリスマの結晶のようなものなのでは、と思います。
対にするならば、負のカリスマの結晶が堕天使だな。

……なんか恥ずかしいぞ!? しかもナニ言ってンだかコイツ、ってかんじだし。
いや、つまりは。「てんし」という存在のあるなしに関わらず、それにまつわるエピソードとか
イメージとか、そんなもの全部ひっくるめて「天使」っていうものが相川は好きだということです。
いろんな話の中でも書いてるしね。……あれ? まだ書いてないっけかな?
今書いている「メルーカ」の中の主人公メルーカは、まさに救いの天使のイメージです。
「─M─」のM……もある意味そうだな。あとは……、そうだな、まだ書きかけの話だけれど、
「トゥリア」という話の主人公佐倉亜輝(男)が、良くも悪くもすごく天使な感じです。
……ああ、こうやってまた自分の首を絞めるんだな(苦笑)。

P.S.ちょっとワインを入れた状態で書いているので、
    文章があやしいところがあるかも知れません……。

2000.9.7     written by HYOGA Aikawa


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