DVDレコーダー接続への道





『購入への道』で語った通り、RD−XS30が自宅にやってきたのは12月の11日だった。その日はマニュアルを熟読吟味しているうちに暮れてしまい何もできなかったのだが、本当なら翌日にでも接続して使ってみたかったのを、1週間のばしたのはこれひとえに、中居ファンの宿命であるといえよう。慣れない接続作業を無理してやって、すんなりスムーズにつながってくれればいい。が、万が一つながらなかった場合に、そのまま放置して翌日の帰宅後に作業を続ける訳にいかないのだ。
仮に11日の晩につなげようとして、つながらなかったとする。そうしたら12日のうたばんはどうするんだ。夜8時になんて帰れない。私はいつも出勤前に録画予約を入れてから出かけるのだ。よしんば1日でつながったとしても、試し録画の日がほしい。なのに13日には金スマ、14日はスマ夫があるんだぞ。エネルギッシュな殿は毎晩毎日毎晩、いいわぁ星人ドモをおそばから離してくださらないのである。


そんな中おとずれた”お宿下がり”の日。19・20日の両日は、千載一遇の好機だった。特番シーズンの調整のため、うたばんも金スマもない木曜日と金曜日。しかも19日は定休日でもある。この日に接続してテストすれば、仮に失敗したとしても翌日修復する余裕がある。だがこれをのがしてしまったら、接続はまた1週間先の定休日だ。どっこいその頃はもう特番ラッシュの真っ最中だし、何より20日にはピースがやって来る。もとはといえばあの男のタメに購入した機械、間に合わなかったではシャレにならんではないか!


よし。接続は12月19日、死守だ。私は固く決意し、その日までに準備はおこたるまいと、幾度となくマニュアルを通読した。(←大袈裟やねん)


そしてやってきた作戦決行の日。私は動きやすい格好をして、今使っているTVとVHSと、XS30のマニュアルをタタミの上に横1列に広げた。まずはXS30準備編の16ページからだ。TVの後ろに回ってみると、そこには5本のコードがつないであった。コードの先のもう一方は、TV台の後板にあいたアナの中に消えている。
えーと…真亜子ダー様に教わった情報によれば、今現在のウチの場合は、アンテナケーブルを直接つないでいるのはVHSで、そこから同軸ケーブルっつぅヤツと赤白黄色の3色コードでもって、TVにつながっているらしい。てことはこのTVの後ろの、アンテナ端子らしきトコロに刺さっているのが同軸ケーブルっていうヤツか。ふんでこっちの黄色いコードが画像のケーブルで、その横の紅白のめでたいヤツが音声ケーブルなんだな。


ふーん(笑)


ケーブルの区別はついたけど、つぅことはどうすればいいんだぁ? えーっとえーっと、とにかくこのTV台にデッキ2台は置けないんだから、いったんVHSのことは忘れて考えればいい。とゆぅことはアンテナとTVの間に今現在はVHSが入っているのを、XS30に丸々とっかえるってことだよね。そうよね、そういうコトだよね。間違ってないよね私?


で、最初にやったのは電源コードをコンセントから抜くこと(笑) いやー抜けた時にはホッとしましたよ(笑) んでTV台の後ろでぷらんぷらんしないようにと、几帳面な電機屋さんが束ねていってくれたコードたちをほどく。予想通りすごいホコリなんで、おしぼりティッシュ(100円ショップで用意しておいた)でちょっと拭いたりもする。いやー黒光り黒光り。


このようにキレイにしたコードを、指先で後板のアナの中に突っ込んでおく。そうしておいて今度はTVの正面に回り、台の前トビラをあけてVHSデッキをよっこらしょっと取り出す。ずるずるとコードがくっついてくる……のはいいが、このデッキをタタミに置いてしまうと作業がやりづらい。あたしゃ腰痛持ちなんだよ。無理な姿勢を続けると明日立てなくなるよ。
何か小さな台になるものはないかなぁと部屋を見回すと、シクラメンの鉢が乗っかったフラワースタンドが目に入った。ちょうどいい案配の高さである。よしよしコイツを作業場所にしよう。シクラメンにはちょいとどいていてもらい、TV台の前にスタンドを持ってきて、引っぱりだしたデッキをそれに乗せてみる。おお、まるであつらえたような高さだ。よかよか。


んでVHSの背面に刺さっているこのコードは…えーっとマニュアルマニュアル。ここに刺さっている四角いヤツが、屋根のアンテナから直のケーブルで、その下のこれがTVへ行く同軸ケーブルね。ふんであとは赤白黄色がこうなっているのか、なるほど。
さぁではこいつのコードをはずさねば。アンテナ、同軸、黄色、紅白のめでたいのと…。よし外れた。これでまた新しい台を買ったらば、きちんとつないであげるからねVHS。今までみたく録画で酷使する機会は減るだろうけども、テープの再生はコレじゃないと出来ないんだから、まだまだ頑張ってもらわないと困ります。そう言ってきかせながらデッキをゾウキンで拭き、タオルをかけて戸棚にしまう。暗いけどゴメンね、ちょっとの間ここにいてね。


続いてはいよいよXS30の接続だ。箱から出しただけでまだビニールも取っていなかったヤツを、そーっとはがしてフラワースタンドの上に置く。すっげー、ぴっかぴかだよ(笑) TOSHIBAのロゴが誇らしげだなー。
こんなことを思うのは私がコンピュータ屋だからかも知れない。昔は某N社さんと一緒に仕事をしてましてねぇ。1台何億という汎用機がバンバン売れてた時代です。他メーカーとの競合に勝ってN社のマシンがお客さんのマシン室に搬入される瞬間は、やっぱ最高にキモチいいんですよ。タンスみたいなコンピュータのドテっ腹にはぴかぴかと、N○○のロゴが輝いていたっけなぁ。


閑話休題。接続編16ページ。VHSから外したそれぞれのコードを、今度はXS30の該当端子に刺すんですが、あらまぁなんていっぱい端子があるンだ最新機種(笑) 蜂の巣…とまではいかなくとも、蟻の巣がちょうどこんな感じ。BSだのD1映像だの色々とつなげられるらしいけど、アタシはTVだけでええの! ふつーのTVがつながればいいのよ!
それにはまずアンテナケーブルがここか。同軸ケーブルがこの下か。つなぎつなぎ。
ふんで? これだけではTVは映らないから、続いて18ページを見ろとある。なかなか親切なマニュアルだ。えーとそれで18ページによれば、赤白黄色はこの左上の、3並びの端子のところに各色揃えて刺せばいいのね? ぽちぽちぽち。


刺したは刺したけども。これだけでいいんだろうか。


マニュアルの他のページにあるのは、何やら難しそうな機械のつなぎ方ばっかり。TVだけならこれでいいってことなんだろうな。そしたらACコードを2本、TVのとXS30のとをコンセントに刺す。お、XS30のスタンバイ・ランプが赤く点灯した。よし、通電は完了だ。機械本体の電源オンは、最初にTVの方をつけろと28ページに書いてあるのでその通りにする。ほいでTVの側で予め、ビデオ1などを選んでおけと―――
ビデオ1? なんだビデオ1って。いっつもビデオにする時は、スマスマのエンディングトークで慎吾が笑った2番にしとくんだけども、これもそうしろってことなのかしらん? おお画面にはニュースが映っている。これは多分えぬえちけーだな。


なに? 映ってる?


映ってるってコトはアレか? 今アンテナケーブルはXS30に刺さってて、そこから4本のケーブルを通ってTVに来ている訳だから、こうやって映っている以上、信号は正しく送られていると解釈していい訳だよね。
おお!! 成功だ!! やったぜピース! (大笑)
さぁここまで来ればあとは簡単だ。てかここまでも簡単だった、私がビクビクしていたダケで(笑) あとはマニュアル通りにやればいいのだ。ゴールは近いぞ頑張ろう!


えーとそしたらTV側でビデオ1を選ぶと。TVのリモコンをピッとやって、2チャンネルにすればいいんだよね。ザーッと画面は砂嵐になる。別にこれはいつものことだ。そいで続けてXS30の方の電源を、オン。リモコンの右上の赤いボタンを押すと、本体からキュインッと聞いたことのない音がした。
おおおー!! 動いてるゥー!! (←お前ホントにコンピュータ屋か? 笑)


マニュアルによれば、初めて電源を入れた時には、内部チェックのために少々時間がかかるとある。画面上にLoadingの表示がある間は、操作は何もできないので待っていろとのことだ。
でも、画面はまだ砂嵐。ハテ少々長すぎるような…。じーっと見つめているうちに何だか不安になってきた。TVの側でビデオを選ぶって、こういうコトではないんじゃないかしら。TVのリモコンをよく見てみると、何だこの『ビデオ』っちゅうボタンは? もしやコレを押せってか?
ピッ、と押したらそれが正解。画面ではちょうどLoadingが終わったのでしょう、『RD−Style』の文字がキダムのよぉにくるんと回転しちょりました。いやー綺麗だー! いい映りだ!


この先はけっこうパソコンの初期設定に似ています。購入直後に1回だけ行う、日付と時刻のセットだとかチャンネル登録だとか。VHSの場合は停電があるたんびに日付がゼロゼロで点滅しちゃったけど、そこはさすがハードディスク内蔵型、1度入れたら忘れないらしい。えらい。


ほしたら時間を入力しましょう。えぬてーてーの時報を聞くべく、電話の子機を取り上げる。こいつもリモコンみたいだなー。1・1・7と。ピッピッピッ。
ここでまた閑話ですが、私は今でも117と177を、大昔に野口五郎さんが歌っていた 『曇り〜のち雨〜♪ いちな〜な♪なぁな〜♪』 を歌わないと区別できません。アルファベットも同じコトです。『えーびーしーでーいーえふじー♪』 と全部歌わないと出てきやしねぇ。多いよね多分、こういう情けない人。


そんな訳で懐かしい歌を歌いながら時報を聞きます。左手に子機・右手にリモコン。何時何分何十秒をお知らせします、ぷっぷっぷっ…のところでわずかに早く、決定ボタンを押して合わせるのが私は好きだ。ポーン寸前に数字が飛び込む。うまくいったぜはっはっはっ。
続いてはチャンネルの登録をする。多分、自動設定でいけるだろう。地域番号入力にして、群馬県前橋地方は37だ。23区とどこが違うんだろうと思ったら、なんかビミョーに数字が大きい。これは周波数を微調整してるんですかね。それと群馬TVも入るようになっている。榛名山頂のアンテナに落雷しても映る、唯一のジモト局だ。


えーと? そしたらあとは何をするの? 音声出力? アナログ端子で接続している時はアナログ2チャンにしろと。はいはいピッピッ、OKできました。そしたらあとは何ですか。リモコンの設定は別にしなくていいし、じゃあとりあえずはこんなもんですかねー。
初期設定はこの他にも色々、ハードディスクのパワーセーブだとか、タイトルサムネイルの画像を開始何秒後のものにするかとか、ワンタッチスキップで何秒飛ばすとかの、細かい設定ができるらしい。だがまぁそうゆうのはアトにしてだ。欲張らずに基本的なところから行きましょう。んね。


続けて予約録画のテスト…は、もうくたびれたから明日にしよう。何たって40年間生きてきて初めてだったんだから、自分でTVに何かつないだの。いやーうまくいってよかったです。人間、やればできるねぇ!
ほな電源を切ってみましょう。画面にUnloadingの表示がある間は、絶対にコンセントを抜くなというのもパソと同じね。飛行機にとって離着陸が一番難しいように、こんぴぅたにとって一番壊れやすいのが、電源オン・オフの時なんです。今はいいけどカミナリの季節になったら、なんかまた考えなきゃいけないなぁ。


そんなことを思っているうちにUnloadingが終わり、プシュゥゥゥン…というこれまたパソそっくりな音がして、画面は真っ暗になりました。TVのリモコンで1を押すと、普通にえぬえちけーが映ります。よしよし問題ありません。今日の作業予定は完璧クリアだ!
最後にもうヒト仕事。TV台のウシロでぷらんぷらんしているコードを、見苦しくない程度に軽く束ねておきます。いずれこの台は取り替えるので、そしたらテープでしっかり巻きますが、それまでの間とはいえあまりにバラバラしてたんじゃ、カーテンのスソでもひっかけるとあぶないですからね。


とまぁ以上で接続は無事終了しました。あとは再生と、録画です! マニュアルを読んだ限りでは特に難しくはないようですが、以前VHSを使い始めた頃に、チャンネル指定をし忘れて何度えぬえちけーを録ってしまったことか(笑) ああいう間違いをしないよう、次の1歩を着実に踏み出したいと思います。レッツトライ!


あっといけねぇいけねぇ。シクラメンを台に戻さなあ!(笑)





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