DVDレコーダー 再生・録画への道





ウチのXS30が一番最初に再生したDVDは 『模倣犯』である。「きっかけは、ピース」 で出会ったDVDレコーダーと私めにとっては、何ともふさわしいカドデとなった。最初の”相手”がピースだなんて、幸せな機械もあったもんである。


『模倣犯』DVDの発売は12月21日。だが入荷はだいたい前日である。私は予約しておいたお店に確認の電話を入れ、昼休みに大急ぎで取りにいった。会社のそばのお店だと、これができるのがありがたい。
無事Getしたあとは『選ばれし人』などを鼻ウタし、スキップスキップで戻ってきて(合わね〜・笑)、ロッカーの前に棒立ちになりケース内の解説をじぃぃーっと読んでいたら、
「何かあったんですか?」
歯ブラシを手にした同僚に聞かれた。ものすご難しい顔で読んでいたらしい(笑)


さて20日は金スマもお休み、絶好のタイミングである。家に帰ってまずケースから出したのは、Disc1ではなくて2だった。きっと多いでしょうねこういう人ね。
で、TVの電源を入れてビデオ1を選んで(←学習した)、トレイオープンしディスクを乗せ、クローズする。チチチチッ、と電気的な音がし情報が読み込まれ、再生ボタンを押さなくても自動的に三択問題が表示された。森田の好きそうなDVDである(笑)
DVDの操作自体は、私も会社のマシンでやったことがあった。だがそれは普通の外国映画、こんな入り組んだ森田ちっくなDiscではなかった。ゆえに、とまどうことになる。えーっとえーっとリモコンの▲▼ボタンでポイントを移動させて、決定ポタンがエンターキーなのね。おお進んだ進んだ。なるほど、こういう操作なのか。ページボタンを押せばこうなって、メニューへ行く時はこうね。ふんふんふん。


…と、こんなことをやっていて偶然、隠しコマンドを見つけてしまったことはカナペに書いた。いやぁあれにはびっくりした。まさにビギナーズ・ラックを射止めた気分であった。
Disc2では隠しコマンドの他にメイキング編なども楽しみ、Disc1では『44の謎』を見て、また森田にモンクをつけたくなった(笑) 映画本編は時間のある時に、あらためてゆっくりと見直すとしよう。


では続いて録画のお勉強である。今夜じゅうに最低限は押さえておかないと、翌21日は『さんま&SMAP』の日だ。テープ時代なら録らなかったかも知れない『はなまるマーケット』もある。これらをちゃんと押さえられるように、録画予約だけは入れられるようにならなきゃね。えーとマニュアルの36ページ。
ここで使うのは『録るナビ』というボタンらしい。その画面で録画先やら何やらを選ぶ訳だ。


説明通りにリモコンを操作する。現れるのは入力行。この1行に録りたいチャンネルと日付、時刻と録画先などを指定していけばいい。今回は試し録りなので、チャンネルは一応8にする。日づけは本日12月20日、時刻はキレのいい21時ジャスト。そこから5分も録ってみて、記憶先はHDDと。画質のモードは規定値のSP(多分スタンダードポジションの略だと思う)、音質も標準のD1でいいな。ピッピッ。


なお録画媒体はHDDまたはDVD−RAMのみで、DVD−Rへ直接、予約した番組を録画することはできない。そりゃそうだ1回失敗したら全部パーになって、その1枚はもう捨てるしかない媒体なのだから。しかも値段が高くって、だいたい1枚500円以上する。安いバッタもんは使っちゃイカンと、これまでに読んだ全ての雑誌および真亜子ダー様がゆっていた。
画質は2.0〜9.2の間でマニュアル指定もできるが、通常はSPで録れとある。どーでもいいような録画ならLP(ロングポジション?)、自分で指定したければマニュアルモードだ。音質も3段階選べるが、まぁこれはD1でよかとよ。『N響アワー』じゃないんだから。


この他にも詳細指定があって、DVD−Rに焼くことを前提とする場合には、その旨クイックメニューから指示することができる。…つって段々DVDレコーダー講座みたくなってきたな(笑) まぁいずれ買おうと思っている人に、参考になれば何よりです。


ちみっと補足するならば、DVD−RAMは非互換の媒体、DVD−Rは互換性がある媒体であると覚えてよい。(もう1つ、XS30では使えないDVD−RWという規格がある。) このXS30でDVD−RAMに録画した映像は、東芝製のDVDレコーダーとプレイヤーであれば(多分)再生できる。プラスそれ以外にも、おそらくDVD−RAMに対応している機種ならば、他社のものでも見られる可能性が高いと思う。(あくまでも多分です)
DVD−RAMを再生できないのは、DVD−RW対応の機種。このあたりがかつてのベータvsVHSと同じ構図な訳だ。もちろんDVD−RWに録画された映像は、XS30では再生できない。


対してDVD−Rの方は、ほぼハードを選ばない。どこの会社のレコーダーでもプレイヤーでも、パソコンでもプレステでも見られるのではなかろうか。ゆえに先日のMステのような永久保存版にしたい映像は、DVD−RAMでもDVD−RWでもなく、DVD−Rに焼いておくといいのである。


理屈はこのくらいにして、録画予約。以上の項目を全て設定したら、決定ポタンを押せば完了だ。だが…VHSに慣れた身にとっては、”転送”がないことにちょっととまどう。ホントにこれでいいのかなぁ。転送し忘れで記憶されてない、なんて悲劇はゴメンだぜぇ?
確認のためいったん『録るナビ』を終わらせ、もう1度表示させてみる。おお入ってる入ってる。これで問題なさそうね。


今度こそ『録るナビ』から抜け、何くわぬ顔で普通にTVを眺める。録画チャンネルはCXなので画面はNHKにしておく。これでNHKが録画されてたら大笑いってコトで。
ここで判ったのは、HDDへの録画がえらく静かだということだ。ディスクのかすかな回転音がするだけで、ビデオテープの時には聞こえたあの、録画開始を告げるガチャッという音もシャーリングも、終わった時のガチャッもない。XS30本体のパネルの表示が、現在時刻からタイムカウント(何時間何分何秒録画済みか)に切り替わるくらいだ。


そのカウンタが停止しているのを確認して 『見るナビ』 ボタンを押してみると、今録ったものがサムネイル(ちっちゃなインデックス画面)で表示されている。そこで決定ボタンを押して再生、……よし! ちゃんと録れている! 成功だ!


では次に、今見ている番組の録画をやってみる。これは設定がちょっと面倒臭い。指定する項目が幾つもあるのと、このリモコンに慣れていないせいもあるだろうが、VHSだったらデッキにテープを入れて標準か3倍か指定し、チャンネルを合わせて録画ボタンオン! …すれば録画開始してくれたものを、コッチはもっと色々指定しなくてはならないぶん手間がかかる。録画先はHDDかDVDか、チャンネルから録るかライン(外部機器など)から録るか、レートは幾つで音質はどれか。多分規定値でいける項目もあるのだろうが、あーっ!と思って録りたいと思っても間に合わなそうな雰囲気だ。
それと、ビデオでの録画に比べ明らかに不便なのは、予約録画のたびにいちいちTVをつけなければならないことである。パソコンのディスプレイだと思えば納得なんだけれども、リモコンで操作して転送だけすればよかったビデオに慣れていると、けっこう面倒臭い。朝の忙しい時間には、あの手軽さは助かった。


んで、今見ている番組の録画は停止ボタンを押せば停められる。再び『見るナビ』で確認すると、さっき予約録画のテストをしたものと合わせて、サムネイルは2つになっていた。当然だ。この『見るナビ』画面がいわば、再生時のメニューになる訳だな。
ちなみにこのサムネイル画像を、好きなものに変えられるのは楽しい。クイックメニューにその指定があるのだが、ワイプみたいな画面で再生して(スローやコマ送りもできる)、ここ!というシーンで止めるとそれがサムネイルになるのだ。
だからそうやって選んでおけば、『見るナビ』で表示される各番組の一覧を、全部、中居さんのナイスショットにしちゃうということもできるのだ。これってすごくね!?


ただ、これをやっていって気がついたのが、いいわぁいいわぁと何もかんも中居さんのアップばかりにしてしまうと、やがてどのサムネイルがどの番組なのか判りづらくなるという事(笑) そこで私は今では、いいともはタモさん・別チュキは草野さん・とくばんはタカさんをサムネイルにしている。今後、仰天がべーさんになるのは明らかだ。こうしておけば絶対に間違えない。


かくしてXS30が本番として最初に録画したのは、『はなまるマーケット』 であった(笑) そのあとは 『さんま&SMAP』。再生時の早送りをすごく速くできるのも判った(笑) ピクチャーサーチボタンを押すたびにスピードが変わって、パッパッパッと1分ごとに進ませたり戻したりできる。また経過時間を指定すれば、その位置にダイレクトにジャンプする、なんて離れ業もできるのだ! いやぁ何て便利なDVDレコーダー、早送りと巻戻しから完全に開放されるんて!


その他の特記事項としては、あれぇあの番組録ったのはどのテープだったっけかなー…がなくなることと、何時間も録画したのにSMAPくんの登場はラストにほんの少し!というような番組の再生が、計り知れず便利になるということだ。開始から何分くらいのところと判ってさえいれば、ワンタッチでジャンプできるんですぜ? すごいことだよこれは。


しかし。


この先、編集という作業に手を染めていった私は、このレコーダーがすでにビデオとは違う文化の機械であることを、しみじみと実感するのであった。
その衝撃に比べれば、予約時にイチイチTVをつけなならんなんて不便は、雲の彼方へと飛び去るぜ…! 続くっ。





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