内蔵HDD | DVD-RAM | DVD-R | |
容 量 | 1.4で78時間 SPで26時間 | SPで2時間 | SPで2時間 |
コピー速度 | 高速ダビング | 高速ダビング | 2時間ぶんで所要70分 |
HDDへの戻し | − | 高速ダビング | 再生しつつ再エンコード |
価 格 | − | 800円台/1枚 | 400円台/1枚 |
互換性 | − | なし | あり |
その他 | 故障は念頭に置くべき | HDDより反応が遅い 4時間録画できるものもある | 互換は100%保証ではない |
HDDは作業領域、RAMは一時保管庫、Rは私有博物館(またの名を殿堂) |
録画して編集して、保存できる状態になったものが2時間分たまったら、早めにHDDから抜く。 |
Fixさせて殿堂入りさせるならDVD−Rへ。まだ何かする可能性があるならDVD−RAMへ。 |
ここでちょっとレートのお話を。 レートとはrate、割合とか率のことだ。よく『為替レート』とかいうあのレートである。DVDレコーダーの場合にはおそらく、画像の圧縮”率”を示すのだと思う。まぁ早い話が解像度みたいなものだ。 この数値が高ければ高いほど画像は精緻で美しく、比例して容量がデカくなる。低ければ画質が落ちて容量も減る。ビデオテープの標準:3倍と全く同じ理屈だ。3倍で録れば120分テープには360分ぶんの映像が入り、ただし画質は標準に劣った。あれと同じことである。 ただしDVDレコーダーの場合は、ビデオテープに標準と3倍の2指定しかなかったのと違って、上は9.2から下は1.4まで、ほぼ0.2刻み38段階の指定ができるのだ。 どうだすごいだろう、どんなもんだい!とメーカーに胸を張られても(いやトーシバさんが張っているかどうかは知らないが)、我々シロートとしては選択肢が多すぎて右往左往してしまう。そこで推奨レート(スタンダード・ポジション、SPと称される)として勧められているのが、ちょうど中間値の4.6なのだ。まぁまぁこの程度で録っておけば可もなく不可もなくでしょう、使っていくうちに慣れてきたらば、お好みの画質と必要な容量に合わせ、ご自分で指定して下さいという値。これはちょうど大学1年生に与えられる『だいたいの時間割』と同じですね。とりあえず1年めはこの時間割でやって、2年めからは自分で勝手に好きな授業を取ったらええがな、というあれ。レート4.6というのはそんな値なのである。 市販媒体に録画できる時間についても、このレート4.6を基準に計算されている。電機屋さんのタナにズラリと並んでいるRAMやRに、『120分録画可能』と書いてあったらばそれは、4.6なら2時間録れますよということだ。最高画質の9.2にすれば1時間しか入らないし、LPといわれるレート2.2なら4時間、最低レートの1.4でよければ6時間分入るのである。 なお今までの話は画質レートの話であったが、実際はこれプラス、音質レートというのもあるから複雑である。画質が38通り選べたように、音質も3通り選べてしまう。192kHzのDD1、384kHzのDD2、圧縮なし(だったと思う)のL−PCM…。この音質と画質の組み合わせによって、媒体1枚に収まる上限値もまた変わってくる訳だ。 しかし音質についてはまぁまぁ、SMAPくんの場合はそんなに…ねぇ(笑) こだわらなくてもいいんじゃないかと思う。お金持ちでホームシアターか何かがあって、地下室でステレオガンガンだったら音質も重要なのだろうけれど、一般家庭ならDD1で十分なんじゃないでしょうか。N響アワーでチャイコでもやるというんなら、その時はL−PCMで録ってみてもいいかも知れない。 なお画質音質の組み合わせと容量の早見表は、どのメーカーでも多分マニュアルに載せているだろう。XS30の場合は163ページ。私はそれを縮小コピーして、リモコン立てに貼ってある(笑) |