DVDレコーダー 主観的メーカー比較





えいやっとまとめてみました!!
メールで情報を下さった方は他にもいらっしゃいます。皆様ありがとうございました。が、より詳しく具体的に教えて下さったのがこちら3名様であり、これ以外のかたの使用感も網羅していると思われるため、代表といった感じで上げさせて頂きました。
もちろん、DVDレコーダーという製品自体が新しく、私を含む全員が、機能を100%使いこなしているとは言い切れないながらも、今時点での率直な使用感を一覧表にまとめました。


1つご注意頂きたいのは、この比較表は使用者がバラバラであるということです。パイオニアとパナソニックと東芝の機械を、誰か1人が並行して使ってみての対比ではありません。使い手の考え方や環境や好みなどで、使用感は全く変わってくると思われます。
が、メーカーさんのカタログには決して書いていないであろう「実際に使ってみての長所短所」ほど、これから購入なさる方の参考になるものもあるまいと思いますので、はなはだ不十分な対比ながら、ここに公開させて頂きます。


見落とし・勘違い・誤解もないとは言えません。特定の製品を推奨するものでもありません。あくまでも参考情報であると捉えて、お目通し下さい。(もし万が一、各メーカーさんの関係者の方がご覧になっていたとしても!(笑) 単なるシロートの初心者的見解ということで、お目こぼし頂けると幸いです。)


なお、表をまとめている過程で気がついたのですが、各機種の最も特徴的な「コンセプトの差」は、どうやら編集機能にあるようです。単に番組を録画して丸ごとDVDに落とすのであれば、速度とかダビングのしやすさとか、単純な違いしかないのですけれども、コト編集となるとその差は大きくなります。善し悪しではなく個性の差が出てきます。どんな作業がメインならどの機種が適しているのか。その判断ポイントが判ってきました。


例えば複雑な編集を…例えばスマスマが5本あってそこから、CMのみカットしたオリジナルディスクと、ビストロのみ集めたビストロ・ディスク、歌コーナーだけを集めた歌ディスクを個別に作成したいと。こういう作業になった時に、各機種の差が非常に大きくなるようです。
しかしこの個性については、何せ表がほぼ仕上がった段階で「あれ?」と思ったもので、まとめるのに再度時間を要します。現在、情報提供者の3名様にご協力を賜りながら、取材している最中ですのでもう少々お待ち下さい。




情報提供者Kay様神無月様 yumirin様木村
メーカーパイオニア パナソニック 東芝
陣営RWRAMRAM
機種DVR−77HDMR−HS2XS30
内蔵HDD80GB40GB60GB

モードFINE、SP、LP、EP XP、SP、LP、EP、FRSP、LP、ジャスト
マニュアル32段階なし38段階
印象LPでビデオの3倍より上、これ以上低いとギザギザ。SPは綺麗、FINEは市販ソフトと変わらず EPはビデオの3倍より劣、フィルム撮影したものを見ている感じ。LPは3倍より上 LPモードは速い動きに弱い?「残像が残る」とまではいかないが違和感がある。ただしTV側の性能が原因かも知れない LPはかなり低、SPで3倍より下、標準はマニュアルの6.6くらい、最高9.2で市販ソフトとほぼ同等か
音  声外部入力のみ5段階。通常のTV録画等では不可 選択なし外部・TVとも3段階指定可
再  生東芝機とほぼ同様 マーカーを最大999個所指定可、好きなマーカー位置から再生できる。ただし音声が途切れる場合あり。
好きな時間(1分刻み)だけ飛ばして再生可能
  チャプターごとにスタートできる。ワンタッチスキップボタンで何分飛ばすかも指定できる。冒頭からの経過時間を指定してダイレクトジャンプ可能。
タイトル毎に前回停止したところから自動的に再生開始

1タイトル最長6時間6時間9時間
予約2か月32番組最大HDDに250番組、RAMに99番組2か月32番組
予約方法予約/設定ボタンで予約入力画面へ。ビデオと同じような入力一覧画面で、録画先・録画モードを指定。
Gコード予約は別画面にて
予約ボタンでメニューへ。一覧と新規入力行。 録画先がDVDの時はHDDへの自動リリーフ機能あり。
「毎週予約」で予約すれば同じ曜日の同じ番組を自動的に録画できる
「録るナビ」で一覧と新規入力行へ。DVDがオーバーするとHDDへリレー録画可。
録画履歴が36回分残っているのでそれを選び、日にちだけ変える方法もあり
その他 録画している時に静かすぎて不安、もう少し派手なリアクションを取ってほしい 急に録画したい時は録画ボタン一発でできる。

録画済タイトルにプロテクトをかけておけば、誤操作しえないので安全。

予約録画よりもファイナライズ又はダビングが優先されるが、予約がある時にそれらをしようとすると、その動作中は録画されない旨メッセージを表示してくれる。また高速ダビングとファイナライズに何分かかるかも表示してくれるため、予約録画をしそこねることはまずない。

録画先をHDDにしてオートリニューアル録画にしておくと、予約した番組を繰り返し上書き録画できる。上書きなので一定の容量しか食わずHDDの節約になる
HDDとRAMのどちらに録画しているか、本体のランプ点灯で判る。

RAMで「予約ディスク」が作れ、そこには指定した番組しか録画できない機能あり。

R作成を除く全ての処理に対して、予約録画が優先される。録画スタート時刻が迫るとタイトル削除もできなくなる。(予約解除・中断は可能)

予約時にR互換モードを指定できる
編  集 RWに録画したものを編集する場合、削除したい画面の最初と最後を左右画面で表示してくれ、その後プレビューで編集後のつなぎ部分を流してくれる。確認をしてから不要部分を削除できるので、ドラマのCMなど1コマ単位で削除したい場合などきれいに編集でき、これを別の画面に切り替えることなく一つの画面のままで出来るためとても編集しやすい。

HDDからDVDへのダビングリストを作成する編集はそこまで親切ではなく、画面の切り替え等が必要。部分削除もキャプチャーで分割した後で削除画面に切り替えて行わなくてはならない。またRW録画編集にある部分プレビューがなく、出来たものを確認する再生画面が設けられている
カットしたい部分の開始点を設定し、終了点を決めその間の部分をカット。消去する前に必ず「いいですか?」と聞いてくれるので、まず、失敗はありえないと思われる。

プレイリスト編集により、同じディスク内のみで、自分の好きなシーンを集めたリストが作成できる。元の番組と別に記録されるわけではないので、残量の心配もなし。たとえば1枚のRAMの中にスマスマが4回分入っているとしたら、その中のビストロの部分のみ集めて編集することが出来、その集めた部分のみを他のディスクへダビングすることも出来る
  不要部分の削除ではなく、いるところを抜き取って別タイトルを作るというコンセプト。最初に録画したオリジナルを丸ごと削除しない限り、チャプターをどう付け間違ってもやり直せるので安心。

チャプター作成画面と編集画面は全く別。いったんチャプターを保存してから、プレイリスト作成画面に切り替える。チャプターの切れ目だけ連続再生する確認プレビュー機能は親切。

プレイリストはパナとほぼ同様だが、プレイリスト通りに編集した新タイトルを、HDD内にもRAMにも高速ダビングすることができるため、CMだけを集めたディスクなどを簡単に作成できる



HDD→Disc4時間分を1時間弱で。高速Discなら30分弱 1時間分が約4分4倍速(と思う)
Disc→HDD等倍  4倍速(と思う)
HDD→HDD不可  4倍速(と思う)
レート変換等倍  等倍
その他 自動CM早送り機能あり。ただし高速ダビングは不可。先に編集しておく必要はないが音声によっては上手く働かない場合があり、CM前に1秒ほど本編がカットされることもあるため、大切なもののダビングには向かない   
R作成 LP4時間が30分で。高速メディアなら15分弱等倍 1.3倍速程度か?(レートによって差)
R→HDDは等倍でダビング可 RからHDDへは戻せない ラインUダビングでRからも戻せる(等倍)が、再エンコードするため画質は若干落ちる
Rに追記ができるRに追記ができる追記は不可、1回ごとに必ずファイナライズがかかる
TVからRへダイレクト録画ができる。当然編集はできないため使ったことはない トップメニューは9色から選べる。

TVからRへダイレクト録画ができる
好きな色を選んでメニューが作成でき、タイトル再生後はメニューに戻るか次タイトルへ移るか等、細かな設定ができる。書き込み前にプレチェックも可能
特記事項 RWの値段が安くなってきつつあり、5枚組が3千円弱。その反面ハードの値段が他社より1〜2万高い

不思議なことにRW独自の録画方法で記録したものにファイナライズ処理を行うと、RAMサイドのDVDレコーダー(東芝等)でも見ることができる

立ち上がりはとても早くDVDが入っていなければ数秒、入っていても10秒程度
音に関しては、ときどき「こいつちゃんと働いているのか?」と疑問に思うくらい静か。ビデオのように電源が入らず、録画ランプというものが小さく光っているだけ

立ち上がりは遅い。静かに電源が入り、まずHDDをなにやらさぐり、DVDを入れた状態だと次にDVDもさぐりにいき、やっとスタンバイ状態になる

デジカメからなどの静止画像を取り込むPCカードの挿入口もついている
取説は薄く87ページ。

RのDiscに相性があるような?(※1)

東芝機との互換性は高い模様。東芝機で作ったRAMの再生・HDDへの戻し・HDD→新RAMへの高速ダビング・HDD→Rのダビング、全てが可能であった。(逆のパターンは未実験)

何かするたびに「○○していいですか」と聞いてくれる親切設計
三菱製プレイヤーではRのメニューが出なかった。(再生はできた)
東芝とSonyのプレイヤーではメニューもOK。
NEC製のパソコンでもOK。

立ち上がりはRAMがセットされていなければ10秒程度

トレイオープンするだけでいちいち電源が入らなくてもよさそうなもんだが(笑)
個人的な使い方など もともとあまり画質にはこだわらない。

録画番組がない24時過ぎから朝にかけてビデオをHDDに落とし、帰宅後編集してRにダビ。これで1日1枚はできる
動けばこっちのものであるというコンセプト(笑)

HDD に撮ったものは、即、DVDへ落とすことを大前提にしているので、容量が少ないとは思わない
基本的にはスマスマのみ編集し、毎回Rへダビ。ファイナライズが終了するまではRAMへも保管。番宣等もRAMに一時保管。

スマスマ以外はLPモードでオートリニューアル録画とし、残さない。増えると収拾がつかなくなるのは判っているため、最初からズバリと線を引いている
きっちり編集して整然と残したいタイプ(笑)

R互換は基本的に入にして録画。HDDに録ったらなるべく早く編集し、番組ごとにRAMに抜く。RAMが1枚満タンになったら、いったんHDDに高速で戻して寝ている間にRに焼く。RAMは再度初期化して使い回す

(※1) DVD-RのDiscの相性について
yumirin様によれば、HS2で作成したRをビクターの再生専用DVDプレーヤーで再生した所、読み取れるRと読めないRがあったとのこと。(HS2では勿論全部読める)
読み取れたのはmaxellのR。読めなかったのはTDKの「120PWS」。maxellのRはビクターのプレーヤーで再生できたが、TDKのRはできなかった。なおNECのパソコンでは両方とも再生できた。
パナソニックさんに問い合わせをした所、稀にそのような事はあるとの回答だった。これがいわゆる、『相性が悪い』というものらしい。
今回はたまたまビクターとTDKの相性が悪かった訳だが、メーカーの組み合わせによってはそういうこともあるという実例なので、注意が必要である。逆にTDKは読めてmaxellがアウトというプレーヤーがあることも十分考えられる。
さらにKay様からの情報によれば、DVDプレーヤーでは問題なく再生できたが、PCでは再生できないものもあるとのこと。PCのメーカーやソフト、製造時期にも因るので一概には言えないらしい。


とりあえずは、マニュアル等に明記してある”推奨ディスク”を使うのが、安全策としては一番確実なのかも知れない。(私は推奨品のパナ製RAM・Rしか、まだ使ったことがない)





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