オンバト+第4回チャンピオン大会(2014.3.22/NHK放送センターCT101スタジオ)

(以下、原文通り)
【はじめに】
2014年3月22日の放送で、オンバトが終了する。
15年続いた長寿番組。民放のお笑い番組を含めるとかなり続いた方だ。

公式ホームページに掲載された「オンバト+終了のお知らせ」をみて、悲しい・悔しい気持ちが混ざり合い、言葉では表現できない感情が芽生えた。

このようにレポートを書こうと思ったのは、13年間も見てきた番組の最後の収録に参加出来たから。
自筆して、参加した証を残したいと強く思ったからだ。

ANKENさんに連絡をし、事情を説明すると2つ返事でOKだったのでレポートをさせて頂きました。
掲載して頂き、この場を借りて御礼申し上げます。

僕がオンバトに出会ったのは、今から13年前、家族で映画館に行き、映画を観て自宅に帰宅した。
真っ先にテレビがある部屋に向かい、何も考えず、電源を入れた。
その時に、フリップを使ってネタを披露している「あばれヌンチャク」の姿がブラウン管に映った。
ネタがツボにハマり、ゲラゲラと笑いながら番組を観た。

「お笑いって漫才やコント以外にもフリップを使って客を笑わせることも出来るんだ!」と関心し、お笑いに対する興味が湧いた。
映画から帰り、テレビの電源を入れなければ、オンバトを観ていなかったし、お笑いを好きになっていなかったかもしれない。

【最後のチャンピオン大会】
オンバトが終了と発表され、残された収録はチャンピオン大会のみとなった。
収録先は東京。金銭面や時間の問題に悩んだが、出た答えは
「最後に審査や観覧を出来ずに、最終回を迎えるのは嫌だな。最後の最後に審査をしたい。後悔はしたくない」
収録が開始された日の20時くらいに応募を済ませた。

3月3日に当選者にハガキを発送とのことだった。
4日に確認をしたが届いていなかった。
半分諦めていた。
「タカトシが司会で最後の収録だと倍率高いだろうなー…」

5日、仕事中に作業着のポケットに入っているiPhoneが鳴った。
母親からのメールで
「あんたが応募したオンバトのハガキが届いていたよ。おめでとう。審査員だって」
メールの内容を確認したあと、なぜか「無」の気持ちになっていた。
「は?東京の収録で俺が審査員!?」
と頭の中が混乱した。
(ちなみに応募倍率は7倍だったらしい。)

「初めてのチャンピオン大会ファイナルの収録に行ける。しかも最後の審査員として…。」
そのことが頭の中を巡り、一週間前から緊張していた。

【収録前までのこと】
3月14日、午前2時頃に地震があり、目が覚めた。幸いにも家の周りでは被害がなかった。

仕事を済ませ、バス乗り場に向かった。
僕は長時間の移動が大嫌い(笑)なので、東京に行く時は必ず飛行機を利用していたが、金欠なので初めて夜行バスで東京に向かうことにした。
地元から東京まで約17時間。身を以て新幹線や飛行機の有り難さを知る事が出来た。
バスの中で、音楽を聴いたり、Kindle版の「銀の匙」「ダイヤのA」という漫画を熟読。面白い。

10時、東京駅に到着。
東京について、渋谷に向かった。
渋谷で、橋本塁氏が主催している「SOUND SHOOTER」という写真展に寄った。
その後、ご飯を食べ、ホテルにチェックインし、NHKに向かった。

17時に内玄関にて受付開始。
スタジオに集められ、寄せ書きを書くことになった。
寄せ書きを書いたあとに、井上先生と2ショット写真を撮った。
その後、オンバトサポーターの管理人ANKENさんと爆笑オンエアバトル 第1回放送に参加した方の紹介があった。

スタジオ内に、ルート33、飛石連休の藤井、じゅんいちダビッドソン、田上よしえを発見。

【オープニング】
ディレクターから収録の注意事項の説明があり、その後、前説のコブラナッツが登場。

前説 コブラナッツ 「男の落とし方」
JP: 自虐ネタも含み、ネタが斬新だった。会場を広く使ってて楽しかった。

コブラナッツの前説が終わり、柴崎アナの登場。
会場全体が暗くなり、目の前の幕が取り除かれる。
目の前に緑色のレーザーが飛び交い、ステージに11色のボールをモチーフにした風船があった。

柴崎アナが
「年間ランキング 10位!うしろシティ!」と紹介すると、風船が割れ、割れた風船から登場という感じ。なかなかいい演出だった。

視聴者投票枠を含む11組がステージに並び、その後、司会のタカアンドトシもステージに登壇。
事前に順番決めはされており、さっそく1組目からネタが開始された。
今回のルールはネタを披露したあとにすぐ計量。上位3組が決勝に進出する生き残り戦。爆笑オンエアバトル 第1回チャンピオン大会と同じルール。

【ファーストステージ】
① THE GEESE 「喫茶メロディ」 (入れなかった)
JP: ドカンとくる笑いがなかった。次にくるボケも予想がついた。
計量→766KBで暫定1位。

② ニッチェ 大人ぶるケイコ (入れなかった)
JP: スポブラのことを引っ張りすぎな気がした。UNOの件は面白かった。
計量→394KBで暫定2位
1位 THE GEESE
2位 ニッチェ
3位

③ スーパーマラドーナ 「学校の青春」 (入れた)
JP: テンポが良く、ボケ一つ一つが面白かった。
計量→762KBで暫定2位
1位 THE GEESE
2位 スーパーマラドーナ
3位 ニッチェ

④ S×L 「美容師」 (入れなかった)
JP: 「俺、さっき何て言った!?」という件も予想出来て、意外性がなかった。ネタのテンポは良かった。
計量→866KBで暫定1位。ニッチェの敗退が決定。
1位 S×L
2位 THE GEESE
3位 スーパーマラドーナ

⑤ うしろシティ 「捕虜」 (入れなかった)
JP: 前半は笑える部分が多かったのに後半で失速した気がする。
計量→802KBで暫定2位。スーパーマラドーナの敗退が決定。
1位 S×L
2位 うしろシティ
3位 THE GEESE

⑥風藤松原 「友達作り」 (入れた)
JP: 毒舌多めのネタだったが、面白かった。
計量→878KBで暫定1位。THE GEESEの敗退が決定。
1位 風藤松原
2位 S×L
3位 うしろシティ

⑦ 学天即 「コンビ名を覚えてもらえない/音楽番組に出たい」 (入れなかった)
JP: ネタの構成は良かったけど、ボケが弱かったかも…
計量→498KBで予選敗退が決定。

⑧ BLUE RIVER 「特殊能力」 (入れなかった)
JP: ネタは良かったのに、盛り上がりに欠けた。
計量→302KBで予選敗退が決定。

⑨ ジグザグジギー 「席替え 」(入れた)
JP:よく出来たネタで1番笑いました。
計量→914KBで暫定1位。うしろシティの敗退が決定。
1位 ジグザグジギー
2位 風藤松原
3位 S×L

⑩ ボーイフレンド 「ミュージシャンになりたい」 (入れなかった)
JP: チャンピオン大会で暴れたネタだったけど、ボケが弱い…。
計量→418KBで予選敗退が決定。

⑪ ザンゼンジ 「アルバイトのファン」 (入れた)
JP: アルバイトのファンからこれだけの展開を作れたのは凄い。
計量→718KBで予選敗退が決定。

以上の結果により、ジグザグジギー、風藤松原、S×Lが決勝に進出。
決勝の順番は上位から好きな順番を選ぶことが出来る。
ジグザグジギー→3番
風藤松原→2番
S×L→1番
に決定。その後、約15分の休憩。

【ファイナルステージ】
ファイナルステージはネタ終了後に審査を行い、3組目のネタが終了後に、
3組同時計量でチャンピオンが決定する。

① S×L 「彼女がほしい」 (入れなかった)
JP: 温度差と甘えるネタが続いて途中で飽きる。

② 風藤松原 「風藤を主人公にした映画」(入れなかった)
JP: ストーリーはすっと頭に入ったが、笑う部分が少ないような。1本目のほうが良かった。

③ ジグザグジギー 「最後のホームルーム」 (入れた)
JP:出席のネタをアレンジしたかと思いきや、粉物のお好み焼きとかが出てきて意外性があった。

計量
S×L→698KB
風藤松原→822KB
ジグザグジギー→882KB
4代目チャンピオンはジグザグジギーに決定。

【収録に参加した感想】
チャンピオン大会だからか、球があまり転がってなかったような気がする。自分も全ての審査で5つしか転がしていない。
会場の空気がピリピリしていたと思うのは自分だけだろうか?
「5組オンエア」と「4代目チャンピオン」を決めるだと、会場の雰囲気も違うんだなと思った。
出場者の順位も妥当ではないかなと思う。
ジグザグジギーが頭一つ抜けていた。

【最後に】
上記にある通り、13年前は11歳だった。2014年3月現在で24歳になった。月日が経つのは恐ろしく早い。
10代の時に書いたレポートを読んだが、文書力の無さに涙が出てきた(笑)

オンバトの収録には有難いことに、7カ所10回もの収録に参加した。

広島県東広島市(セミファイナル)
山口県山口市(2部のみ参加)
広島県廿日市市(セミファイナル)
福岡県岡垣町(1部、2部参加)
大阪府堺市(1部、2部参加)
福岡県春日市(1部、2部参加)
東京都渋谷区(第4回チャンピオン大会ファイナル)

収録で色々な思い出が出来た。
廿日市市収録〜岡垣町収録までかなりの時間が空き、岡垣町収録に参加することが久しぶりだった。

1部は審査員で、いつもの様に説明を聞いた。
その後、井上先生がふと
「初代チャンピオンは誰だっけ?」と聞いた。
無意識に「DonDokoDon!」と叫んでしまった。

時すでに遅し、
「うわー…トップリードがチャンピオンじゃん…恥ずかしい…」
と心の中で思っていた。

すると「ほぉ、なら2代目は?」
僕はすぐに「ルート33です」と回答。
周りが「おー!!」と関心しているのにも驚いたが、その直後に
「よし、君、立って!歴代チャンピオン言ってって!」
という流れになり、ルート33からトータルテンボスまで全て答える羽目に。

人前に立って話す機会があまりなく、井上先生にも弄って頂いて、いい思い出になった。
「人前に立ってネタをする芸人って凄いなー」と思いながら審査をしたことが、記憶に残っている。

オンバトの収録を通じて友達も出来た。(その友達とは、サンドウィッチマンや東京03の単独ライブを行く仲に)
そして、素敵な芸人のネタがほぼ毎週観れたことに感謝。

人生の半分はオンバトと共に生きてきました。
番組終了は未だにショックだけど受け入れて、オンバトで活躍した芸人をこれからも応援していきたいと思います。

文書力のないレポートを最後まで見ていただき、ありがとうございました。

爆笑オンエアバトル、オンバト+、15年間お疲れさまでした。
そして…ありがとうございました。