爆笑オンエアバトル収録(2008.12.20)※2009.2.5放送分
(以下、原文通り)
オンバトの公開収録もついに今期5回目、ちょっとした若手芸人さんよりオンバトに来ている飛影です。
いつも早く会場に着いているので、その日は家を少し遅く出たら10分遅刻してしまい、そのせいか審査員席は1番前だったのが2列程後ろになってしまいました。
控え室で少し待った後、いつも通りスタッフの案内で会場入り。そして会場でスタッフの説明を聞きましたが、翌日の12月21日に決勝戦を行うM-1グランプリやオンバト放送の少し前に放送されるテレビ朝日のアメトークという番組ネタに話していて観客の笑いを取っていました。
そして前説の登場、コンビ名が出たところで彼らを知っている人がちらほらいたらしく会場が少しざわめきましたが、ネタを見て私も前に見たことあるコンビだと思い出しました。
前説、シーソーゲーム
漫才:モテる男のデート
2人でモテる男のデートの条件というものを話す漫才。ボケの関原さんは女の子に対してかなりがっついた意見で、ツッコミの中村さんとは真逆の意見になる。すると関原さんは慌てて訂正しており、後半で2人意見が合うといい雰囲気になったがやっぱり結論は真逆だった。
エンタの神様で見たことある漫才でしたが、関原さんが意見を訂正する部分が違和感ありまくりだったので、もっと自然に訂正出来れば良いと思いました。
前説の後、10組の出場者が登場。2008年度のオンバトも終盤に近づいてきたということで3勝目4勝目を狙う芸人さんが半分を占めていました。
1、ジェニーゴーゴー
漫才:忍者
根喜田さんが忍者をやってみたいということで、姫を助けに城に潜入するという忍者を2人でやる。しかし根喜田さんの手裏剣の投げ方が下手だったり、煙玉の煙が小さくて体を上手く隠せなかったり、やっとのことで見つけた姫にツッコミを入れていたりと大爆笑は無かったものの終始安定した笑いを取っていました。
トーク:2人がトップで挑戦するのは初めてとのこと。また神田アナの時は勝ち星を重ねていたのに、今は連敗中なのでなかなか勝てないのを小松アナのせいにしていました。
2、ウーマンラッシュアワー
漫才:父の日に娘に祝ってもらいたい
村本さんは父の日に娘に祝ってもらいたいということで、中川さんに娘役を頼んで祝ってもらうという漫才。中川さんの娘役ははっちゃけすぎていたが、村本さんはむしろ喜ぶ。しかし娘に好きな子がいるとわかると、村本さんは途端に冷たくなって母親に娘の籍を抜くよう相談する等、娘と距離を置こうとする。
中川さんの気持ち悪いくらいの娘役と、村本さんの冷静かつ大胆なボケは個別に見ると面白かったですが、2人が絡めば絡むほど空回りしている感じがしました。
トーク:東京でのネタ見せやテレビの仕事は初めてで、2人はまだ結成3か月だそうです。
また、545キロバトル分のボールを投げつけられる夢を見たことや、新幹線の中で敗者コメントを必死で考えていたことを話していました。
3、エレファントジョン
漫才:ケンカして泣いて帰ってきた子供をなぐさめる
出てきてそうそう、森枝さんは胸ポケットの息子の写真を見て気合を入れる。そして内容も子供に関連したネタで、加藤さんが子供役となって友達とケンカして泣いて帰ってきたという設定で森枝さんがなぐさめるというもの。
しかし、森枝さんは子供役の加藤さんと自分の息子を比べたり、親とは思えない変な対応をしたりして加藤さんを困惑させる。
直前に出てきたウーマンラッシュアワーのネタとかぶるところがありますが、森枝さんの親バカさが表れていて面白かったです。
でも、森枝さんの息子をネタにするのはもういいんじゃないかと思いました。
トーク:ボールを入れる際、ピンク色のボールが転がってきたのでスタッフが交換していました。
森枝さんは息子の写真をネタにすることを奥さんに止められているそうですが、今回はそれをかなり前面に押し出したネタなのでちょっと焦っていました。
チャンピオン大会がかかっていたので、チャンピオン大会に向けての意気込みを語っていましたが、前々回のチャンピオン大会ファイナルでエレファントジョンはその回の最低点で、なおかつその時チャンピオンになったNON STYLEの後ろでその最低点が映っていたのでかなりへこんでいたそうです。
4、スタンバイ
コント:早口言葉でケンカ
最初、ハリウッド映画のようなBGMを口ずさんで登場してコントのタイトルを言う。
そして「引き抜きにくい釘」「肩叩き機」等の早口言葉でケンカをするが、噛まずにスラスラと早口で言える竹本さんに対し上原さんはカミカミである。
早口言葉はすごいけど、笑いにはつながらないと思いました。でも早口言葉を活かせる設定があると思うので、今度は別の設定で挑戦してほしいです。
トーク:上原さんは10年で7回も甲子園に行っている沖縄水産高校野球部出身。しかし、上原さんが所属していた3年だけは甲子園に行けなかったそうです。
5、上々軍団
漫才:バンド
岡見さんがバンドをやってみたいということで鈴木さんをバンドに誘って組んでみるという漫才。岡見さんのとぼけた感じが面白くて、歌ネタ無しでも十分良かったですが「お尻の~穴から~四つ葉のクロ~バ~、脇の~間から~四つ葉のクロ~バ~」という歌ネタに思わず大笑いしてしまいました。オチの部分は予想通り同じ歌を歌っていましたが、それでも何度聞いても笑えるネタだと思いました。
トーク:今回のネタは歌でもわかるようにかなりふざけて作ったそうですが、意外とウケていて驚いていました。
6、ブロードキャスト
漫才:亭主関白/入院している友達の見舞い
前半は吉村さんが「おい」「飯」等と2文字で奥さんに言う亭主関白になりたいのでやってみるというもの。しかし、「鍵(開けて)」や「俺 アホ」、「ママ 来て」等のヘタレっぷりで全然亭主関白ではない。
後半は入院している友達のお見舞いに行くという内容。入院している友達役の房野さんにお見舞いの品を持っていくが、ニンテンドーDSのタッチペンだけだったり、溜まっているものをスッキリさせようと下ネタの感じを漂わせながら実は溜まったストレスをスッキリさせるための拳銃だったり、千羽鶴を用意したと言って本物の鶴を千羽連れてきたりと吉村さんの暴走が激しかったです。
前半は少々物足りなく、逆に後半は暴走しすぎでしたが面白かったです。
トーク:チャンピオン大会がかかっているということで意気込みを語る。その際、吉村さんが「お尻の~穴から~四つ葉のクロ~バ~」と直前の上々軍団の歌を歌っていました。
7、ヒカリゴケ
漫才:コンパ
片山さんがコンパでモテないというエピソード(?)を話す。
陰でヘルメットみたいな髪型やまゆ毛の悪口を言われたり、自分と女の子の間に荷物を置かれてグループの輪に入れないことを怒っていました。
ネタというより実話を主張しているみたいだったので、もう少しネタらしさというか漫才らしさを出してほしかったです。
トーク:国沢さんのブログのアクセス数は18000なのに対し、片山さんのブログのアクセス数は800だということを話していました。
8、超新塾
コント:ミスコンの司会者/通販番組の司会者
いつものように、「1、2、3、4」というかけ声でバイクの形態模写をしながら5人が登場。そしてコブラさんの叫びをツカミにしてネタが始まる。彼らもネタにしていましたが、正直この部分は飽きたので昔みたいにコントっぽい始まりに戻してほしいです。
前半はミスコンの司会者をやるというもの、ネタも面白かったですがボケ以外の待機している3人のミスコンのポーズで笑いが起こっていました。
後半は通販番組の司会者、マンモスさんのメタボ体型を始めボケの4人の個性を上手く活かしたネタで、私はよくわからなかったですが最後のタイガーさんのモノマネはかなり似ていたらしく大喝采でした。
トーク:ネタが終わって暗転、再び照明がつくとタイガーさんの髪が乱れていてそこで大爆笑が起こりました。
コブラさんはこの間初めてファンレターをもらったそうですが、実はファンレターではなく中学の同級生の人から他の同級生から連絡が取れなくなったので、連絡先を教えてほしいという内容でコブラさんはへこんでいました
また、マンモスさんはこの前「すべらない話し方」という本を買っていたそうです。
9、ぐりんぴーす
スケッチブック漫才:小学校の算数の問題
ボケの人が小学校の算数の問題をスケッチブックに描いてきたので紹介する。しかし、タカシ君がリンゴをいくつ食べたかという問題になるはずがリンゴしか食べていないのは何故かという問題になったり、タカシ君のお父さんが変わってゆき何故タカシ君は公園で1人泣いているのかという問題になったり、タカシ君のお小遣いが数百万円になった途端モテモテになったのは何故かといった算数とは関係の無いブラックな問題になってしまう。
はっきり言ってスケッチブックがネタに活かされてなかったので、スケッチブック無しの普通の漫才でも通用すると思いました。
トーク:スケッチブックの絵は2人で描いており、安く仕上げるためクレヨンを使っているそうです。
10、パパロア
コント:消防車に乗り遅れた消防士
火災が発生したということで、現場に駆け付けたいが消防車に乗り遅れてしまった消防士の川島さん、そこでタクシーに乗って現場まで行くことに。タクシー運転手の小川さんはエンストしたふりをして「・・・っていうのはウソ~」と川島さんを焦らせたり、「まだ燃えているといいですね。」と呑気な事を言ったりするが、燃えているのが自分の家だとわかると今度は自分が焦って猛スピードで現場まで走る。その時、川島さんの携帯に上司から電話がかかってきたので小川さんは携帯を奪い取って状況を聞く。どうやらボヤで済んだものの、小川さんは川島さんが上司からクビを通告されたと伝える。川島さんはまた小川さんがウソをついたと思うが、実は本当にクビだった。
発想は面白かったけど、オチが読めるのが残念だと思いました。
トーク:前回8年越しのオンエアを果たしたことや、コンビ名を「耳なり」から改名したこと、そして毎年のようにオンバトに出ているので各司会者と1回くらいしか会っていないということを話していました。
結果&私がボールを入れたかどうか
ジェニーゴーゴー | 417 | ボールを入れた |
ウーマンラッシュアワー | 313 | ボールを入れなかった |
エレファントジョン | 465 | ボールを入れた |
スタンバイ | 353 | ボールを入れなかった |
上々軍団 | 489 | ボールを入れた |
ブロードキャスト | 501 | ボールを入れた |
ヒカリゴケ | 381 | ボールを入れなかった |
超新塾 | 529 | ボールを入れた |
ぐりんぴーす | 269 | ボールを入れなかった |
パパロア | 353 | ボールを入れた |
安定感ありながらも大爆笑が無くどっちに転ぶかわからないジェニーゴーゴーが400越えして会場が関心を示し、エレファントジョンと上々軍団の4勝目狙い組の高得点でさらに盛り上がり、ブロードキャストと超新塾のオーバー500で会場は激しくヒートアップしました。ちなみにブロードキャストも超新塾も2回連続オーバー500で、超新塾は自身の出した今期最高得点タイ記録を出しました。
今回はチャンピオン大会が目前だからか全体的に得点もレベルも高めで、私は結果として挑戦回数やキャリアが多い芸人さんにボールを入れることになってしまいましたが、ボールを入れなかった芸人さん全組に対し審査の時はボールを入れようか最後まで迷いました。
しかし、前年度に審査員をやったときはチャンピオン大会間近の緊張伝わる回に常連のパンクブーブーの敗退でアルコ&ピースがまさかのオンエアという大番狂わせを目の当たりにしているので、出場回数の少ない芸人さんには是非とも挑戦回数やキャリアを超えたネタで勝負してオンエアを勝ち取ってほしいです。