あなたの想い出は見つかりましたか?   表紙へ戻ります   ここまで読んでいただいてありがとうございました。 以下はしょうもないあとがきです。  
美しい話でしょう?(笑)
クロノアの影響受けてるんじゃないかと思われますでしょうが、
私はもともとこういった概念で物を考えるのが好きなんです。
夢とか想い出とか。
キャラクターを作ると天使とか悪魔とか妖精とか。擬人化動物も。
それはつまり逆に言うと人嫌い(ぉ
 
なもんで、本当は主人公の女の子もあまり人間ぽくないキャラを考えました。
(最初に描いたのは「悪魔」だった!)
しかしそれだとあまりにも世界観がぶっとびすぎてて
ショートストーリーとしては宙に浮いてしまいます。
せっかく「想い出」という、現実的に身近なテーマを扱っているのに
謎生物ばっかり出しても親近感は沸きませんね。(笑)
それで結局は3頭身の「人間の」女の子に。
 
想い出の国の住人の方は、チャオ…ぢゃなくて
想い出というのは過去の出来事ですから、それを見守る住人は穏やかで冷静です。
過去の事実は一つですが想い出は色褪せたり時に美化されたり、変化します。
それを管理しているのが彼等です。
住人はあの二人しかいないので赤ちゃんは実質的に王子様(お姫様?)です。
本当は「すーちゃん」という名前をつけたのですが、気が抜けるので止めました。(笑)
 
想い出がテーマなのですが、もちろんお話の中には
私自身の想い出も含まれています。
冒頭の小鳥は以前飼っていたインコのキーちゃんの想い出。
楽器たちの想い出は、私が中学生の時のブラスバンドの想い出。
カギを探す想い出は、私が体験した事ではありませんが、私が小学生の時に
同じクラスの子が放課後遊んでて起こったというエピソードが元になってます。
あとはねつ造、と(笑)
 
想い出の話ばかりしてきましたが、大切なのは想い出を足場に未来をつくること。
想い出の住人たちもそれを教えています。
想い出を捨てようとしていたり、見ようとしなかったり、逆に浸ってばかりの人へ
そっと諭すでしょう。想い出は未来へ繋ぐ心の糧なのだと。
でも、もし現実に疲れたり迷ったりしたら、想い出の国へ行ってみてください。
想い出はいつでもあなたを温かく受け止めてくれるでしょう。