僕がアトムを好きなわけ


2005,3,13更新

なぜかアトムが大好き。どうしてかなあ。子供の頃母は漫画を買ってくれなかった。その分、読書をずいぶん勧められた。それはいまでは感謝するところです。でも子供の時はどうしたって見たいから、あることを思いついた。住んでたところは今は大阪府吹田市千里ですが、当時は三島郡大字山田村でした。村には一軒しか床屋がなく、土曜日は二時間も待たされのです。そこでそこには沢山漫画がありました。床屋にはいつも土曜日に行きました。一月に2回行きました。親はきれい好きな子と思ったことでしょう。
 もう一つは友人の家で読むこと、それと小学館の学習雑誌は購読して良いと言うことだったので兄と私の分で購入しました。近所の友人は漫画「少年」を購読してました。そこで兄の分と、私の分とで少年と交換して毎月読むことに
契約をしました。そこで鉄人28号とか矢車剣の介、そしてアトムに出会いました。
 ともかく手塚治虫の素晴らしさは、子供心に衝撃的でした。科学に裏付けられた、内容は見て取れます。これは彼が医者であったからでしょう。小さくても強い、やはりヒーローですね。私も病気をして小さかったから、今でも小柄を通り越して小さいと言う方が適切でしょう。小学6年生の平均身長にも満ちません。私にはこれが恋愛でも、就職でも、教師になってからもハンディでした。それが私を気の強い男にしたのかもしれません。この体で自分よりでかいやつとけんかしなくてはいけないのですからね。どこへ行ってもまずいじめの標的にされますが、やられたら徹底的にやりますから、すぐ相手にしてきません。旅をしてもまずほかの旅行者でなく、タクシーの運転手とかぽん引きは、私にまとわりついてきます。そんな時は、英語でまくし立てて驚かせます。
 差別とか何とか言う女性教師ほど格好にこだわるから私は反発します。
 アトムはロボットだけど、人間の学校に通い、時には泣いたり、悲しんだりします。手塚治虫のヒューマニズムは至る所に現れます、彼は音楽、文学にも造形が深いのです。
 
2004年、手塚治虫が亡くなって15年目、突然NHKから電話がありました。首都圏ネットワークで、手塚治虫の影響を受けた人ということで、ホームページで検索してこのページを見つけてくれたのです。
 で、結局お医者様がブラックジャック、アトムで私が出ることになりました。NHKが学校まで取材に来ましたが、、、。テレビに出るのを許可するかどうかで学校のお偉いさんが、すったもんだしてましたが、、、。
 個人的には、まさか子どもの時からあこがれていたアトム、手塚治虫さんのことで取材されるなんて光栄につきました。
 いつか更に人間に近いヒューマノイド型の人型ロボットができるのも近いかもしれません。ホンダがアシモフを作るきっかけも「アトム作らないか」の一言からだとか。

 
○アトムの名前自体、原子力が両刃の剣であることの象徴です。

○アトムに出てくる
ロボット法はアイザック=アシモフの「私はロボット」に出 てくる、ロボット三原則から来ています。

○アトムの中でロボットが差別を訴えデモをする場面がありますが、たとえ私が 幼少であったとしても、それがアメリカの黒人差別を反映していることはすぐ 分かりました。

アトムは大人になれない子供です。人間にいつもなりたいと思ってます。でも 歳をとれません。私もそうです、生徒から一度「大きな子供」と言われました がその通りです。某校長から「君は生徒とは明るく楽しんでるのに、私には部 愛想だ」とか言われたが、子供と戯れることができない教師なら教師になるな と私は言いたい。卒業生から、たぶん20歳くらいの頃かなあ「先生が書いた 心は子供のまま、考えは大人のままと言う言葉(実は教師になってからずっと 卒業文集に書き続けました)が今になって分かります。こういう風に生きるの は難しいんですね、でもできるだけがんばります」と言う手紙を、ある日突然 もらいうれしくなりました。

○手塚治虫はアトムにディズニーのピノキオやピーターパンを反映してます。こ れはスピルバーグも同じです。手塚もディズニーの影響が強いのです。例を挙 げると、「未知との遭遇」で主人公が新聞を、見ながら「ああピノキオの映画 をやってる。」と語る場面がありますがこれは監督の気持ちを表しているので す 。宇宙人のメロディー、これはペンタトニック(五音階:ピアノの黒鍵を たたくと分かります、全部、全音階で構成されます)でできてます。これがエ ンディングで「星に祈れば」に次第に変化しますね。この曲は、ピノキオでコ オロギのジミニークリケットが歌ってるのです。

○アトムのシリーズで、
「赤い猫」があります。この冒頭は国木田独歩の「武蔵 野」から引用されてます。自然を破壊され憤った科学者が、動物をコントロー ルし人間に復習する物語です。この時代すでに環境問題を取り上げたのはさす がです。最後も国木田独歩の武蔵野の引用で終わる、メルヘンチックです。抵抗した科学者を悪者と描いてないところがいいですね。
 後年武蔵野を読んだとき、少年時代を過ごした千里の野山を思い出しました。 そのことを母に言ったら、母も千里に来たとき、独歩の武蔵野を思いだしたと 言いました。不思議なものです。私が通っていた山田第二小学校は当時は、ま るでトトロに出てくるような学校でした。小さな丘の上に、白いモルタルの壁 、そして赤い屋根、まるで夢の世界です。ちなみに偶然ですが、同級生に西村 さんの娘さんがいました。宮大工で東京芸大の教授をされた方です。教師になったら是非この赤い猫を教材に使おうと思っていたので、教師成り立ての年、最後の授業に使いました。今では環境教育の教材としてビデオが出てますね。

○手塚治虫の
「吸血魔団」は赤本(貸本屋などで読まれていた単行本)時代の作 品ですが、絵のタッチが違うのは当時は写真製版などありませんから、原稿の 上にガラス版を置き、印刷会社の人が線をなぞってコピーしたのです。で、こ の 作品、人間の体内に縮小した人間が入り込みばい菌と戦う物語です。どこ かで聞いたことがありますね、そうですアメリカの映画「ミクロの決死隊」で す。アトムのテレビシリーズではアトムが体内に入りますが、その原作です。 放映されたとき、小さく「吸血魔団」よりとあったので、後年手塚治虫全集300巻を購入した時、感動しました。Astroboyとしてアメリカで放映されそのアイデアをもらいたいと手塚治虫に電話があったと彼の本に書いてあります

○アトムシリーズの
「ロビオとロビエット」は争ってる2人の科学者の男女のロ ボットが愛し合う物語。偶然内部の構造が同じで惹かれ合うのです。最後に車 をぶつけ合う科学者の真ん中に2人が抱き合って、たたずみつぶされてしまい ます。科学者は自分たちの愚かさを知り、泣き合うのですが、この時2人のロ ボットの人工心臓だけが、鼓動し続けています。これもどこかで聞いたことが ありますね。
 そうですあの有名な「悪魔が来る」の最後の場面です。怒った悪魔が愛する2 人を石に変えますが、2人の心臓だけが鼓動し続け、悪魔は消えろ消えろ、像 をむち打ちますが、やがて自分が消えてしまいます。私この漫画を読んだとき すぐにあっ、あの映画からだなと思いました。その通り手塚治虫も書いてます 。この映画幼少の頃、テレビで午後3時から日産テレビ名画座というのがあっ たのですが、それで見ました。

○手塚治虫の初期の赤本にはアメリカの映画、無声映画からのものが多いです。 ロストワールド、メトロポリス、来るべき世界、など題名からしてそのままで す。子供の頃、この日産名画座や、NHKの日曜日に古い外国映画をやってました 。これが後に私を映画好きにさせたのでしょう。

○赤本時代で印象に残ってるのは
「不思議旅行」です。主人公が死ぬ予定でない のに死んでしまい、体を入れ替えて自分を見つける物語です。これ、実は映画 の知識がないと面白くないですよ。パロディー精神いっぱいです。いたるとこ ろこれあの映画だ、という場面があります。

○パロディーといえば、少年活劇テレビ映画にもずいぶんありますよ。
「少年ジエット」で鏡の中に入り込むシーンこれは「オルフエ」です、「マリンコング 」の最後、悪玉の女性(確か北条菊子?)が海岸を引きずられていく場面、もちろん「マノン」で す。少年映画と言っても、監督は映画のプロですからね。

○TV主題歌、これも調べると面白い。結構有名な人が作曲や作詞をしてます。も ちろんアトムは谷川俊太郎です。
「キャプテンウルトラ」は黛俊郎です。実は 初めてのシンセサイザーがテレビの主題歌に使われたのは、NHKの「宇宙人ピピ 」です。これも彼の作曲です。マグマ大使は山本、、あれど忘れしちゃった、 です。
 いずみたくがずいぶん多く作曲してますね。名作は個人的には
「冒険ガボテン島」です。これ全曲聞くと、実に歌手の人が声を使い分けてます。特にカラス 役の何だったけなあ、この人のケッロロンのフレーズ、見事です。
 歌い分けの見事さでは、初期の
「ゲゲの鬼太郎」のカラーンコロンのテーマです。曲番ごとに、カラーンコロンの単純なメロディーを実に変化さて歌いこなしてます。そしてバックのアニメのネズミ男の微妙な手の動きにご注目くださ い。上下に微妙に揺れてますよ。
    とりあえず今日はここまで2001.9.15

アトムの七つの威力。七つとは言いませんが、謎があります。
1アトムの髪の毛はどこから見てもちゃんと2本立っている。手塚治虫も、実はそのように描いているのです、と言ってますがなぜか違和感がないですね。
2アトムの目はライトになる。でも光ってるのにどうして見えるのかなあ?
3ジエッと推進機。でも宇宙では酸素がないから飛べないよね、と子供の時考えてしまった。後に手塚治虫さんも、アトムの体内にちゃんとロケット推進機と描き変えています。
4アトムの身長は延び縮みする。これも手塚治虫が本で、格好良くするため、足を長くしたりするとなぜか人気が落ちる、そういう時はまたちんちくりんの子供に戻すとまた人気がでる、どうしてですかねえ、と書いてます。私も小さなアトムの方が好きなのですが。
5両親よりも先に生まれている。そりゃあそうですね。アトムをできるだけふつうの子供に近づけようという作者の意図です。何でも当時の編集者の金子さんのアドバイスとか、、。
6小学生になったり、中学生になったりこれも作者がトライしたのでしょう。
7アトムの涙。アトムにお茶の水博士が色々な力を加えるのですが、「ぼくこれじゃあまるで化け物ですね。」と泣く場面。博士が人間のように涙を出す機能をつけてくれたのです。その直後に故障して涙が度どっと出てくる。博士「お前の涙は塩水なんじゃ」あれ、水って収縮しないよなあと、また子供の時、考えてしまった。でも、ほかのシリーズでもアトムはよく泣きます。史上最大のロボットでは最後にアトムがなんで戦うんだ、と泣いてます。こういうアトムが好きですね。
○手塚治虫の作品には
母親や友情を描いたものが多いです。親子で愛し合う(火の鳥、ブッダ)、動物と人間、機械と人間、宇宙人と人間、近親相姦とかマザコンとか言う人もいるけど、なぜか私は親しみを感じます。この傾向は遠藤周作、淀川長治にも共通してます。柳田国男風に言うと異物婚礼神話なんでしょうが、、。
           2001,9,28
アトムの英語版
○だいぶ前、教師になる前だった、あるアメリカ人の宣教師にあった。彼に「ASTROBOYを知ってますか」と聞いたらすごくうれしそうに「小どのとき大好きだった、日本のアニメと知った時はすごくびっくりしました。」と話してた。そこで「テーマソングは覚えてますか・」と聞いたら、なんと日本のと全く同じだった。このことは知ってたけど、聞いたときは感激したなあ。以下は英語版です。もし著作権にふれるようでしたら教えてください。


There you go、 astroboy!    それいけアストロボーイ
on your flight into space    宇宙に向けて飛び立て
Rocket high through the sky   ロケットは空を抜け高く
For advetures soon you'll face. 君が出会う冒険に向けて
Astroboy! bombs the way     アストロボーイ!突進だ
on your mission today      君の使命に向かって
Here the countdown        さあカウントダウンだ
and the blast off        そして爆進だ
everything goes Astroboy!    すべてOK、アストトロボーイ!

    翻訳は私の拙訳です。
                   2001.10.9

アトムの初恋
ポチョムポチョム島の巻きで、アトムは人間と待ちがえられ、少女ルミコに恋をされます。そして学校を訪ねてきたルミコを悲しそうに窓辺で見送るアトム。子供心にも、悲しみが伝わってきた。恋もできず、涙も出ず、大人になれないアトム。アトムはそれでも人を憎まない、、。ちなみに手塚治虫のご長女はルミコさんと言います。

MYGHTY ATOM

手塚治虫がアメリカに、初めてアトムを持っていったときかれはアトムをMYGHTY ATOM と紹介したらけげんな顔をされた。訳を聞いたら、アメリカ人恥ずかしそうに「いや、実はスラングでATOMはおならのことなので、子供が聞くと笑ってしまって、、」それでASTROBOYとなった。MYGHTYは力強い、でATOMがおなら続けると「力強い屁」となってしまうのだそうだ。この話し生徒にすると爆笑する。

ここから2005年、3月13日更新分
 ちなみに今私は療休中なので。何かしてないと復帰後困るから、、、。

   街角に〜♪    見かけるアトム

高田馬場駅ガード下です。


  アトム誕生の年に合わせて描かれたそうです         


手塚プロ


 手塚治虫プロダクション、昔は練馬に虫プロがあって
アニメ制作としかして、高田馬場の駅すぐそばに確か虫プロの出版局かなあ、あったような気がする。兄がそこで石の森章太郎の「ジュン」(文字が極めて少ない漫画?いや劇画かな)を買ってきてたが。

 もちろん高田馬場駅のチャイムはアトムです。時々初めて聞いた人が楽しそうに耳を傾けているのを見かけます。

○アトムと映画

手塚治虫さんは大の映画好き。子どもの頃アトムに関わらず、他の漫画も映画と似てるなあと感じることがありました。
○電送人間
これはなぜか円谷英二の「電送人間」とほぼ同じ頃作られましたが、、。
○宇宙からの寄生虫
ちょっと映画のタイトルを忘れましたが、アメリカの映画で人間の町をコピーした宇宙人が乗っ取ってしまう話があったのですが。今度調べておきます。
 ただこの映画、スピルバーグの「グレムリン」の冒頭で出てくるんです。彼もまた色々な映画の影響を受けてますから、この場面はパロディーなんですよね。これから始まるグレムリンのストーリーの暗示なんですよ。
 決してマネをされたと言うことではないですよ。手塚治虫さんの、共通した発想がすごいということを子どもの時感じたんですよ。

○「盗まれた町?」ある日町毎宇宙人に運ばれて山の向こうは別の惑星だった。アトムが後半から出てきて「あなた方は宇宙人に町毎誘拐されたんですよ」という話があるのですが、アメリカのテレビドラマ「アウターリミッツ」で同じように町毎奪われてしまうストーリーがありました。
 SFって共通した想像力があるのですね。
○AI・・・これは現代版ピノキオでしょうが、日本の人にはどうしてもアトムが印象強いので、ものたらなさを感じた人が多かったとか。アトムのシリーズに「ドリームマシン」だったかな、ロボットに夢を見させる機械が出てくるんですが、最後のところでアトムが「願い事をかなえてあげる」と言われ「ぼく、人間になりたいなあ」って言うんですよ。あっこれピノキオだあ、と思いましたが。AIが公開された時、すぐにこのアトムの話を思い出しました。

○アトムと音楽
○手塚治虫さんの音楽好きと造詣の深さは有名です。アトムのアニメを作る時もテーマソングにこだわって、彼の好きなアメリカのメロディーを参考にしてほしいとのことでした。
 この曲が当時は珍しく半音階で進んでいくので、最初は周囲が反対されたそうです。こういう話しも後で聞くと、そうだったのかあという感じです。何の抵抗もなくメロディーを私たちは受け入れてましたから。
 ミ、ミ、ミ、ファ、♯ファ、ソ〜、、、の♯を入れるかどうかでもめたんですね。
○アトム誕生の瞬間の、天馬博士のスイッチを押す時の音楽がべートーベンの「運命」なのも後年、「ルードヴィッヒ」を描いたことを考えると決して単なるユーモアをねらったのではないのでしょうね。
 この時の音楽と、博士の動き、メーターの針の動き(今から見ると古いかあ)が実に新鮮だった。もしかしたらディズニーのファンタジアを意識されていたのでしょうか。その後のアトムが、目を開ける時の静かな音楽、可愛らしいアトムの誕生シーンはまだ小学生の私には、夢のようでした。だってあこがれのアトムが本当に動くのですから、、。
○手塚さんはそれぞれのテーマ音楽にもこだわられたようです。
お茶の水博士が出てくる時の、ブォ、ブォ、ブォ、ブォ、ブォ〜、ブォ、ブォ、ブォ、ブォ、ブォ〜といういかにものっそりしたリズム、ウランちゃんが出てくる時の、タラタラリーン、タ、ラッラッラ〜といういかにも女の子らしいメロディー、チックとタックの「さー、さーいらっしゃい」という物売りの歌、その後チックタックが出てくるたびに使われてました。「コウモリ伯爵」ではこのメロディーが短調で不気味な感じで表現されてます。
○どうも今、私は療休中なんで資料が乏しくて恥ずかしいのです。もう自分の記憶だけで書いてます。タイトルを忘れましたが「子守の惑星」だったかなあ。人工の衛星で子どもを育てるロボット衛星ですが、この時の子守歌を梓道代さんが歌ってました。当時梓さんは、「今日は赤ちゃん」以来純情路線できてましたから(すみません、子どもにはすてきなお姉さんでしたから)、可愛い歌声とその歌にあった画面が印象的でした。
○「ロボット小学校」だったかな?十字架島の話だと思うんだけど、ロボットだけの小学校で歌われていた児童合唱曲でした。
○「ロボットマーチ」、『ロボーット、進めスッタカタッタ、』で始まる歌ですが、最後の『こわれるまでの命』っていうのが何かもの悲しいです。これはどの巻だったかなあ、「ロボット工場」?「ロボットサーカス」?でもこのメロディーは結構他の巻でも使用されていたように思います。

○手塚治虫さんのアニメと音楽
手塚さんの最終目標はディズニーだったのでしょうか。そのような話を良く書かれておられますが。音楽にはかなりこだわっていたように思います。
 音楽としては「ジャングル大帝」で日本のアニメで、すべてフルオーケストラを全編使用してます。
 動物たちが更新していく時の細かい動きは、当時の子ども達を圧倒しました。今度オープニングを見られたら、像の足を見ていてください。ちゃんと足の裏が見えてます。またカバの耳の動きが実に音楽にあってます。

ちなみにこの歌を歌ってる方、私の母校の高校の校歌を録音した時のバリトンのソリストでした。大学に入ってグリークラブに私は入っていたのですが、メサイアのコンサートを大学で開いた時にこの方がバリトンで依頼されていて舞台でお会いした時はなんか感激してしまいましたが、、、。

ちょっと別の音楽
 最近、テレビを見ているとあれえ、これ昔のテレビアニメのテーマだあと思うのがありますね。
○BOSSだったかな、ボボンボ、ボンボンボボンボボンって「オオカミ少年ケン」ですよね。
○お茶のコマーシャル、あれは「マグマ大使」ですよね。
○大分前はポッカコーヒーで、「マッハゴーゴー」が使われてましたね。
 ようするにその世代が制作してるのか、あるいはその世代の受けをねらってるのかですかねえ。
○合唱曲も使われてますね男性合唱曲の「いざ立て戦人よ」がなんか歌詞を変えてでも男性合唱曲で歌われてますよね、何のCMだっかなあ。あれは男性合唱曲の定番というか、練習曲でもあるし宴会の時にハモったりする愛唱曲の定番ですが。たいていのグリー愛唱曲に載ってるやつですが、、。あれはCM作った人が昔男声合唱でもしてたんですかねえ。

映画とクラシック音楽、テレビ番組とクラシック音楽

○「カルミナブラーナ」やたらクイズ番組やらバラエティーで使われてれるのが、ドイツの作曲家カール:オルフの世俗カンタータの「カルミナブラーナ」の第1曲目の「Oh FORTUNA オー、フォルトゥーナ」(運命の女神)ですが。何でですかね?
 大学時代。兄が大学でカール:オルフの同じ世俗カンタータの「カトゥーリ、カルミナ」を歌ってて、レコードで隣の部屋で「カルミナ:ブラーナ」を聞いていたのが私には初めてでしたが。
 大学3年の時、ドイツに行きましたが、その時どうしても買いたかったのがこの「カルミナブラーナ」の楽譜でした。当時は外国の楽譜なんて高くて買えませんし、注文しても海外から取り寄せでしたから、、、。何ヶ月もかかります。
 でも最初、ドイツ語で楽譜ってなんて言うのか分からなかったからまごまごしてたら、親切な女の人が英語で「なにを買いたいのですか」と聞いてくれて、そこで「TEKUSTA MUSIKA」だと教えてくれてほっとしました。
 もう一つは音叉でしたが、この時は絵を描いたら「Ah、Stime Gabe(違うかな?)」って言ってずらーと並べてくれましたが。
 今でもこの楽譜は大切にしてます。レコードかけちゃあ一緒に歌ってましたが、、、、今考えると、近所迷惑な話だなあ。兄弟がみんな音楽やるし、友人を連れてくると、いつの間にか歌い始めるからなあ。
 いとこも偶然他の大学の合唱団。正月は歌づくしだったが、、、今思うとなつかしいことだ。
 典型的な変拍子と通走低音と同じリズムの繰り返しが特徴ですが、日本人の作曲家でオルフのお弟子さん石井勧さんです。お父様は戦前から有名な前衛゙バレーーの石井爆さんです。黒柳徹子さんの「窓際のとっとちゃん」に出てくるバレー学校ですよ。このバレー学校、私が大学時代ぐらいまでは東横線の都立大学からよく見えたんですが、、、。通学電車から毎日見てたから、「ああこれが石井勧さんの学校なんだ」と大学になって初めて分かりましたが、、、。実はトットちゃんの学校は家から近いんですが、、、、内緒です、、ははは。
 石井勧さんの男性合唱曲の「枯れ木と太陽」は、日本の名曲だと言われてますがかなり高音でテナーは歌うんで、テナー泣かせでした。
○「Dies Irea」ベルディのレクイエムの「怒りの日」ですが、ティンパニーのドンドンという音で始まるドラマチックなメロディーですが、、、

  二曲とも派手派手しいからかなあ。「Oh FORTUNA オー、フォルトゥーナ」は結構他の映画でも使われてますね。エクスカリバーでも使われてましたが。
 もちろんワグナーの楽劇「ニーベルンゲンの指輪」の「ヴァルキューレの進行」は「地獄の黙示録」で有名ですが、、、。


エイトマン

光フレッツのコマシャール。ご存じのようにスマップが歌ってます。もちろんエイトマンです。なぜか「走れエイトマン」のところが「ラララ」になってますが。
 出だしが「光る海、光る大空、光る大地」だから選んだのでしようね。現役時代の巨人の原が登場するとエイトマンが流れましたが、もちろん背番号8番からのことですが。エイトマンもアメリカで放映されましたが、8manじゃなくて「8menでいいか」と聞かれたそうで、日本側が「いや警視庁の7つの課以外の8番目の課の8番目の男と言う意味です」と答えたら「ではアメリカでのタイトルは the 8th manにしていいか」とか言われ、そのタイトルで放送されたそうですが。
 そう言えば桑田次郎さん亡くなられましたね。晩年は仏教画を沢山描いてましたが、彼独特の妖艶な菩薩は見事でした。
エイトマンの原作も推理小説家の高木氏が書いてましたが。
 
悟空の大冒険

コマーシャルシリーズになったかな。森永牛乳のコマーシャル「牛乳が好き、好き」って手塚治虫のテレビアニメの「悟空の大冒険」のエンディングテーマですね。最終回でもこの曲をみんなが歌って行くんですが、、、。この時の声優では三蔵法師を愛川欽也さんがしてたのは意外と知られてないです。
なぜかこのごろこの世代をターゲットにして回顧的な音楽が使われてるのかな、それとも今の時代にかえって新鮮さが出てるのかなあ。

青木のスーツ


またまたマッハゴーゴーがCFソング、今回は上戸彩さん出演です。最近なぜ昔のアニメがCFになるのかな。もしかしたらそれを見て育った世代の購買力を見込んでるか、制作者が懐かしいのかな。
 マッハゴーゴーはアメリカでかなりヒット。


ディズニーランド

上のCFと関係あると思うのだけど、今から20年ほど前アメリカでテレビ番組「ディズニーランド」が親の間でリバイバルしてビデオで子どもに見せ始めたことがありました。
 そのころの報道ではアメリカの保護者が大人になった時子どもに何を見せたら良いか迷い、その時子どもの時見ていた「ディズニーランド」に頼ったということなのですよ。様々な価値観で親が自信を無くした時、子どもの時に自分が経験したことを参考にするのはどこでも同じなんだなあとその時思いましたが。
 これがその後のディズニーアニメの復活にも繋がるようですが。
 日本ではこの番組は金曜日の午後8時、東京なら4チャンネルで放送していました。これ知ってるなんて私も団塊の世代の片隅って事だなあ。いつも8時でテレビを消されてましたが、この番組だけは親が許可してくれたので楽しみでしたよ。私は「おとぎの国」や「未来の国」が好きでしたが。また新作の映画が上映される前など今みたいに、1時間さわりの部分を放送したりで、今考えるとかなり新しい手法でしたね。