抹茶と石臼

抹茶の茶葉は、一定期間直射日光をさえぎって育てられます。
丁寧に一葉ずつ手摘みして蒸したあと、そのまま乾燥させます。
その後、さらっとしたなめらかな微粉状に仕上げるのが『石臼』を使った最終工程です。
わずかな隙間のある上下の臼の上だけを回転させ、微粉末に挽いて抹茶に仕上げます。
その粒径はわずか1〜3ミクロンの、超微粉末です。
食品加工用の粉砕機というものもありますが、石臼に勝るものではありません。
現在の石臼はモーターによって回転させるものに変わっていますが、
それでも1つの石臼から仕上げられる抹茶は1時間に80g程です。
お棗(なつめ)1杯分が約40gですから、他のお茶と比べ物にならない手間のかかり方だということが解ります。

コンテンツページへ