濃茶
抹茶の楽しみ方は色々あります。
例えば私達に馴染みの深い、きれいな緑色をした『薄茶(おうす)』。
茶碗を覗き込むと、その表面はふんわりとしたキメの細かい泡が浮きます。
それに対して、深く濃い緑色を特徴とするのが『濃茶(おこいちゃ)』です。
茶道の世界では、1つの茶碗の濃茶を4〜5人でいただきます。
濃茶には表面にツヤがあり、見た目にも抹茶の濃度が高い事が判ります。
薄茶は、抹茶2g(茶杓に1杯半)に約40〜60cc(三口半)のお湯を注ぎ、茶筅(ちゃせん)で素早く点てます。
一方濃茶を1人で飲む場合は、薄茶の2倍の約4gの抹茶に、
薄茶より少な目の30〜40ccを注ぎ、ゆっくりと練るように点てます。
また、薄茶はどの抹茶でも使うことが出来ますが、濃茶にはある程度上級の抹茶が用いられます。