茶筅と茶杓
竹で作られた『茶筅(ちゃせん)』は、微粉末状に挽いた抹茶をお湯の中で均等に撹拌させる為の道具です。
その姿はまるで卵白の泡立て器の様で、同じ働きにも納得させられます。
しかし、挽きたてのよく乾燥した抹茶をお湯に充分になじませるのは、繊細でしなりのある竹の茶筅のなせる技です。
使用後は水を通し、穂先までしっかり乾燥させてから保管します。
一方、抹茶をすくう為に竹で作られた『茶杓(ちゃしゃく)』。
ティースプーンでも代用できますが、匂いや湿気を特に嫌うデリケートな抹茶だけに、茶杓があれば安心です。
使用後は乾いた布でふき、湿気には充分気をつけて保管します。