お茶の種類
玉露、煎茶、ほうじ茶…お茶にはいくつの種類があるのでしょうか。
同じお茶の木から作られている、紅茶、烏龍茶、日本茶(緑茶)。
まず収穫した葉を蒸すという作業によって、緑茶は紅茶や烏龍茶と大別されます。
摘んだばかりの葉を発酵させないように、すぐに蒸して酸化酵素の働きを止めます。
その為に葉は新鮮な緑色に保たれます。
一方、紅茶や烏龍茶は逆に酸化酵素の働きを利用し発酵を促す為、葉の色は褐色に変化します。
完全に発酵させると紅茶、発酵を半ば程で止めれば烏龍茶になります。
また緑茶の中でも、茶畑での育てられ方の違いから、玉露系と煎茶系に分かれます。
更にその後、仕上げの工程で葉と、それ以外の茎や芽などに分けられます。
茶葉
紅茶←┼→烏龍茶
↓
日本茶(緑茶)
┌─┴──┐
覆下園 露天園
┌┴───┐│
│「より」をかける
かけない ││
│ 玉露│
碾茶 芽茶┤│
│ 茎茶┤煎茶
抹茶 粉茶┘│
┌─┬┬┴┐
│茎茶│柳類
芽茶 粉茶│
│
ほうじ茶┬─┘
玄米茶┘
解説
●茶葉を発酵させると紅茶、半発酵させると烏龍茶、蒸して発酵させないのが日本茶です。
●覆下園(おおいしたえん)で育つ茶葉は、茶摘み前約20日間日光を遮断されます。
●露天園(ろてんえん)で育つ茶葉は、覆いをせず太陽の光をたっぷり浴びます。露天園で育った茶葉は、
基本的に全てよりをかけられ、煎茶になります。
●玉露や煎茶のように急須で出すお茶は、製作過程で充分に揉みほぐし、茶葉に強くよりをかけます。
よりの工程は、葉の組織に含まれる成分を細胞の外に出やすくします。
●碾茶とは抹茶の原料で、石臼にかけて粉末にする前の抹茶を言います。
●煎茶の柳類の中で、焙(ほう)じて仕上げるのがほうじ茶、玄米を混ぜて仕上げるのが玄米茶です。