ホテル グランパシフィックメリディアン(クラブプレジデント ラグジュアリーツイン)

私が思うに、高級でない高級ホテル。台場という立地が幸なのかは不幸なのかは、ホテルのコンセプトと宿泊者次第。
泊まる人によって大きく評価が分かれるホテルでもあります。
「パリ21区」だか言うコンセプトがあり、いかにもおフランスらしい気品がありそうですが、


ホテルライフを楽しむのに、夏休み等のイベントシーズンを利用してはいけません。

ホテル評論家があまりいい評価を出さない理由の一つがここにあるようです。
お台場観光客が腐るほど居、ロビー内は高級ホテルというより、ショッピングセンター。騒がしいったらありゃしない。
ま、その辺は観光客には長所となりまして、高級ホテルの中では比較的利用しやすい部類に入るでしょう。台場だけあって、お土産屋さんも充実してますからね。私はそういうところは評価したいです。
ただ、件のフジテレビが近いでしょう。そーすると・・・チケットを安く売ってほしいような方々が台場駅に出没するのでねぇ。
彼らの気持ちは分からなくもないんですが・・・(苦笑)。欲しいのはあなた方だけではないんですよ。そういう困った方々のせいで、メリディアンも苦労していることでしょう。皆さん、ホテルの営業に困らないようにチケットをねだりましょう。
まぁ、そんなホテルだから、当然お仕事も忙しくなります。チェックインに並ぶという、困った事態に平気でなります。
皆さん、ここに泊まるときは覚悟しておきましょう。時間帯によってはかなり待たされることになるので、用事以外でメリディアンをつかう時は、上手く繁忙期を避けましょう。

クラブプレジデントフロアについて解説しておきましょうか。はっきり言います。あえてここに泊まる意味はほとんどありません。高層でレインボーブリッジを見たいなら、26Fにしましょう。レギュラーとクラブプレジデント、違いは数千円。ま、高層階料金というものなんですが、クラブフロアの意味がない。ほかのホテルの特別フロアに泊まったことがある人は、がっかりするかもしれません。
まず、普通に行ける。普通は特殊なキーでしかいけないことが多いのですが、ここは普通に行けてしまう。何故クラブプレジデントなのかは不明。それなりにドリンクを提供しているみたいですが、やはり微々たる価格差のせいか、クラブプレジデントフロアであることを納得させる要素がない。
も一つ、ここの階のスタッフ、その自覚があるのかしら?この前など、1時間以上待たされました。いくら忙しいからとはいえ・・・。

どうでもいい話。
ホテルに限らず、どこでもアクシデントはつき物です。15:00チェックインとしても、なかなかその時間に部屋に入れないこともあるでしょう。
本来あってはいけないことなのですが、12:00チェックアウトの上、お客の多いメリディアンではどうしても仕事が間に合わないことがあってもおかしくはないのです。
それが出来てプロといってはいけません。アクシデントはいつでもあるものです。
ここのホテルにホスピタリティあるかどうかを判断するには、そういうアクシデントが
逆にチャンスになるのです。腹立たずに冷静に周りを見てみてください。アクシデントへの対応の仕方で客が満足するか、不満足になるのかが分かれるのです。そしてそのホテルの実力がわかる・・・。
この場合、ホテルで一時間待たされたというのがアクシデント。そのときスタッフは宿泊客が退屈しないよう接客すべきだったのです。

「待つこと」と「待たされる」こと
1時間待つことはまだましなほうだという方もいるかと思うので、解説しておきましょう。ブランドショップのオープン、限定商品の購入などのために、数時間待つことも往々にして存在します。これに比べれば時間的には短いと思いがちですが、両者には大きな相違があります。それが「待つ」ことと「待たされる」ことなのです。
並ぶということは、
待つという行為そのものを楽しんでいる場合も多いです。何か買うときは期待や不安、さまざまなことを思いながら並ぶのです。料理の「間」も同様。次に出るものを楽しみに「待つ」ために間があるのです。これらは能動的なものです。
しかし、受動的な「待たされる」事はそうはいかない。ホテルについては、普通チェックインしてからはすぐに部屋に行きたいものであり、料理の場合も
必要以上に時間が過ぎると不愉快なものとなってくる。一言で言うと、「待つ」と「待たされる」の境界線があるのです。

「待つ」と「待たされる」の境界線
自分がその行為をすることを
承知しているのが「待つ」であり(能動)、自分がその行為を強いられているときが「待たされる」(受動)、と思っていただいて構いません。
しかしいくらそれが能動的なものであっても、自分の尺度を越えるものであれば、「待つ」は「待たされる」ことになります。分かりやすいのが、ゲームの発売日が延長することですね。
さてさて、話を戻しますが、アクシデントはどうしても起こるものです。クラブフロアのスタッフも宿泊客の心情を考慮して接客に回り、「待たせて」はいけなかったのです(実際にラウンジに来たのは二回程度)。
まぁ、それは今のメリディのレベルでは実際には不可能かも知れないので、せめて部屋に案内できる状態になったら連絡したらどうか・・・と後になって思いました。
注:あくまでもこれは私が行った日、偶然に起こったものです。これは日程と混雑具合によって起こり得るものであり、メリディアンがいつもこういうホテルというわけではありません、念のため。


更に話を戻して。
部屋自体はかなりいい部屋です。おしゃれです。何も文句はありません。ラグジュアリー(50u)が4万円代半ばで泊まれるのは、まぁ、現在の同クラスの相場からすると高いといえば高いのでしょうが、そこから見るレインボーブリッジ(予約時に指定すること)は相当きれいであることが予想される(私が泊まったときは電力不足でライトダウンされた。それはそれで貴重な体験)ので、後は個人の財布の大きさにもよりますね。まぁ、このホテルは高級ホテルにしては比較的リーズナブル(価格暴落がなく)で泊まることが出来るので、そういう意味でも高級でない高級ホテルと言えるかもしれません。

とにもかくにも、ここのホテルのサービスは及第点とはいえないです。しかしながら、ちょっと騒がしいかもしれない空気は一人ではうるさく感じても、友達同士で泊まるにはかなり明るい空気と感じるかもしれません。高級ホテルの威圧感もそんなにはないですからね。ということで、メリディアンは一人でリラックスというよりも、気の合う人々でわいわいがやがや楽しむために泊まるホテルでしょう。あくまでもホスピタリティにこだわってはいけません・・・。

それと、付け加えておきます。私がこのホテルを酷評している部分があるのは、あくまでもホテルに泊まるために働くといっても過言じゃなくなってきている私が一人で宿泊するということを前提としているからです。
これが友達と行くというのなら話は変わってくることはすでに言ったとおりです。それに・・・「敷居が高くない」というのは大きなポイントです。これから色々とホテルに泊まりたいという方はまずここに泊まって高級ホテルを知るのもいいでしょう。結論を言うと、静かに過ごすのには向かないけれど、にぎやかに過ごすのならちょうどいい、そんなホテルです。