ホテルニューオータニ東京(ザ・タワー デラックスツイン)

帝国、オークラときたら、ニューオータニを外すことは出来ないですね。

ちょっとここで豆知識。

最近のホテルは少数精鋭が多いですが、帝国・ニューオータニなど、古参のホテルは巨大なのが多い。
当時が量の時代だったということもありますが、やはり東京オリンピックの影響を省くことは出来ないでしょう。
国内外から多数の客を招くため必要があるため、巨大にならざるを得なかったのです。
なお、全ての施設が客室等ホテル業務にかかわるかというと、そうでもない。テナントとして貸し出しているところもあるのです。

話は戻って。

御三家でも、伝統がありながらも常に先を行く帝国、和を追求するオークラに比べ、ニューオータニはどうしても見劣りしてしまうというイメージが離れません。建物もどうも・・・ぱっとしないというか・・・。御三家というレースから脱落するんではないかと、はらはらどきどきです。
このホテルは良くも悪くも高度経済成長の象徴と言ってもいいため、ニューオータニは遺産と化しつつあり、それを「上手く」解決することが必要となるでしょう。でも、ニューオータニのよさを無くしても仕方ない。全てを抱えているのは、時代遅れであっても、ニューオータニにとっては財産だと私は思います。残念ながら効率性を追求した今のホテルでは真似できません。
環境問題に取り組んだり、マリオットと提携したりとしていますが、まだまだ課題は多いようです。

巨大ホテルだけあって、下手すると迷うかもしれません。案内図をしっかりと見ておきましょう。私も行ったときは夜・雨天だったこともあって迷いました。
預かり金はほかの相場よりも少し高めで、2倍となっているようです。クレジットカードでない方は、要注意ですね。

そんなちょっと困ったところもあるニューオータニですが、私は好きです。高級ホテルに泊まる楽しみを教えてくれたホテルです。
1万坪という、ホテル所有としては日本最大級である庭園は見るものを癒してくれるでしょう。桜の咲くころに見るといいかもしれません。
私が泊まった部屋はあの堂々とした佇まいのザ・メインでなく、ちょっとひょろっとしてるかな?と思えるザ・タワーのデラックスツインで、60uという、一人で泊まるにはあほらしいほど広い部屋でした。かなり広いです。部屋にドアがないだけで、スイートみたいなものです。
二人で泊まっても同様です。通常5万位するこの部屋も、プランによっては3万程度で泊まれる時期もあります。どうしようかぁ・・・と思う方は、そんな機会に泊まってみてはいかが?
もちろん、広いからいいといっているわけじゃぁございません。なんとお風呂がシャワーブースじゃないのです。浴槽と洗う場所が分離しています(洗い場つきといったほうが早い)。つまりはお風呂に入る・・・ということです。自宅で風呂を入るのを想像してください。
ホテルの風呂が苦手という人でも、落ち着いて入浴できるでしょう。ザ・タワー デラックスの最大のセールスポイントです。なお、ザ・メイン デラックスはシャワーブースのようです。

レストランがなかなか魅力的です。ザ・メインの最上階は、かの有名な一時間で一回転するやつです(骨董級?)。乗り物酔いはしないのか・・・という疑問もあるのですが。あれには戦艦の砲台(の回転する部分)が使われた噂があるとかないとか。ザ・タワーの最上階は40階であるため、展望台級です。夜はプルデンシャルタワーを見下ろし、夜景を眺めながらアルコールを摂取するもよし(なお、メインバーは別にありますので、お好みで)、朝は赤坂を見下ろしながら朝食をとるのがいいでしょう。六本木ヒルズ、森タワー展望台から楽に見つけることが出来るほどの大きさは、決して無意味ではないのです。
なお、それはちょっと高いなと思う方は、下の階で買いましょう。コンビニみたく、弁当が売ってます。

赤坂の紀尾井町という、いろいろな意味で重要な位置に立地するこのホテルは、どうもビジネス色や国際色も強いためか、帝国やオークラと比べると、少し地味に見えるかもしれません。それでも、私がお勧めするこの部屋は御三家にふさわしいと言えますし、なんといってもお風呂が快適です。ニューオータニというブランドは古いのかな?と思いつつも、そんな古さが私は好きだったりするのです。