ホテルグランドハイアット東京(グランドルーム・ダブル)

私は今までずっと疑問に思っていました。どうしてスーパーラグジュアリークラスが東京でぶつかるのか・・・。
ハイアットには様々なランクがありますが、うちパークハイアットもグランドハイアットもランク的にはとんでもなく高く(注:とはいえ、パークのほうが隠れ家的意味合いを持っているので、こっちのほうが高くみられていますが)、二つのブランドが東京という同じ土地でぶつかり合うことは、食い合いを意味している・・・そう思っていましたが・・・。

六本木ヒルズ内にあるこのホテルは、想像とは裏腹に、中に入ると高級だけど落ち着いた印象を与えてくれます。
ハイアットの特徴と言うべきなのか、一部に竹など和のテイストもあるので、それを探すのも面白いです。
高級ホテルというとどうしてもバブルの遺産というイメージが強いので、ヨーロピアンだの、アールデコだの・・・そっちのイメージが強いのですが、
ここは全体的に茶色で統一されているので、あたたかい感じがしており、六本木ヒルズのイメージを崩さない、いいつくりとなっています。

部屋も同様で、テレビが液晶など、シンプルだけど高級、そんな感じです。DVDも見れますが・・・パソコンがあればよかったのにと思うのは私の贅沢でしょう。
何故かホテルには当たり前のようにある体重計も、雰囲気をぶち壊さないよう、ガラス製になっています(あとで掃除するとき拭くんでしょう)。
風呂は浴槽の隣にスペースがあり、そこでシャワーを浴びることが出来ます。シャワーブースの中にバスタブがある(つまりはバスルーム?)・・・という感じですが、イスを置いてくれれば嬉しかったかな・・・と(まぁ、置いたら置いたで雰囲気の問題もあるのですが)。
でもまぁ、シャワーを浴びた後寒い思いをしないで済むのがグッドです。
ただ、洗面台周辺はもう少しつくりを考えたほうがよかったと思います。おしゃれではあるのですが、薄いすり鉢のような形をしていて、水がはねやすく、うがいするとき物凄く気をつけなければいけません。ちょっとそこが残念でした。

窓からの景色ですが・・・これを期待して泊まってはいけません(笑)。私が泊まったのは、森タワービュー(笑)。
正面に見えるのは森タワーであるため、どうコメントしていいのかわかりません。9階だと外に植えられている草が見れるので、少し癒しにはなりますが・・・。反対側ならまだ楽しめるのでしょうが、六本木のど真ん中にあるため、奮発して高層階を指定したほうがいいでしょう。
本当に景色を楽しみたいのなら、森タワーの展望台に行くべきだとは思いますが。

さて、肝心の料理ですが・・・これは専門家が批評すればいいので割愛・・・という訳にはいかないでしょうね。素人が表現しようにも、おいしいとしか言いようがないのですが。
六本木ヒルズ内で食事をするのなら、グランドハイアットを利用するのも選択肢だと思います。ちょっと高くはありますが(←安く食べたい人はホテルという選択肢を除外したほうがいいと思います)、比較的静かなので、落ち着いて食べることが出来ます。
どうしてもこの手のランクのホテルだと敷居が高く感じてしまうようで、外に比べ、馬鹿騒ぎする人は少ないです。
特に穴場は和食(旬房)でしょう。基本的に観光客がふらりと気が向いて食べにいく、おばちゃんがお昼にという・・・訳ではないですから、あくまでも行くのは2、3人が多いようです。不思議とグランドハイアットの空気とマッチしていて、テーブルもいいのですが、石造り(御影?)のカウンタに座ると調理の様子が見れるので、目の保養になります。見て食べて楽しむ。私が行った日は色々とスケジュールが入っていたため、落ち着いた時間とおいしい食事は本当に癒しになりました。一つ難をいうなら・・・ホテルマンは・・・。

もう一つ利用したのが1Fのイタリアンなフィオレンティーナ。オリジナルのお菓子・パンが買えるほか、カフェではイタリア料理をやっています。このレベルのホテルにしてはかなりお手ごろな価格で食事が出来ると思います。なお、金・土は23時まで営業しているので、使い勝手もよろしいです。

とにもかくにも、グランドハイアットがハイアットの共食いを生むと思っていましたが、そういう部分はあるにしろ、実際は相乗効果を産んでいる部分の方が強いんではないか、私はそう思いました。グランドハイアットに泊まったら次はパークハイアットに泊まりたいと思いますし、一方でまたグランドハイアットに泊まりたいとも思います。グランドハイアットが東京に誕生したのは喜ばしいことだ、それが私の結論です。2007年問題が楽しみで仕方がありません・・・。