秋本博
名前 | 秋本博 |
家族構成 | 父・母・弟。弟は・・・俺に似て可愛くないな |
身長 | 180で、越谷の隣にいるとバランスが取れる。体重は平均。だが、俺は受じゃないぞ? |
年齢 | やつとは同い年だが、初登場時では27歳だったな |
生年月日 | 7月3日。 |
出身校 | 緑耀高校。実は学年トップ |
職業 | 会社員(銀行マン)というやつだ |
所属・役職 | 九条銀行で投資銀行業務をしている。 高校時は1、2年とも副会長だった。 |
趣味 | 読書、音楽鑑賞もあるが、やっぱり昼寝だな。 越谷:こいつはいつでもどこでも寝てたな。寝顔はなかなか・・・ なかなか・・・なんだって? 越谷:いや?何でも。 |
好きな音楽 | クラシックだ。落ち着いて聴けるのなら、種類は問わない。 |
特技 | 誇れるといえば・・・剣道だろうか。小学校の頃からやっていたからな。今も恋人を扱くために・・・ 光:今度はどんなプレイを・・・(汗) |
好きなもの | 昼寝。銀行ってのは忙しいんだよ。 光:起こすタイミングが悪いと・・・あはは(苦笑) あとはブラックのコーヒー。 |
嫌いなもの | 無能な部下だ(ばっさり)。残業が増えて光と会う時間が・・・。 後は・・・人の都合を考えずにずかずかと入り込む奴。光は例外だが。 |
大事な人 | まずは光だ。いい拾い物をしたよ。 次は・・・歩だ。俺は幸せにしてやれなかった。 |
どっちが大事? | 残念ながら歩のことは忘れられない。でも、『現在』大事にしたいのは、光だよ・・・ |
性格・その他 | クールそうに見えて、実は感情豊か。しかし、歩を失ったことで、人生が灰色にしか感じられなくなった。 実は結構鬼畜なところもあるお人。 |
容姿 | 人が言うには、クールビューティーであるらしい。しかし、俺は攻だ。 光:・・・実は越谷さんに抱かれたことが? ほぉ・・・可愛いことを言うのは、この口か?ん? |
彼が会社勤めだということは作中では重要視されていないが、一応彼も働いてる。その内容は投資銀行業務。この年にして部下がいるようで、そこから彼の優秀さがうかがえる。
若き日はかなりの正義感で、電車内で痴漢から少年を救ったこともあった・・・。そして、それがきっかけとなり痴漢に遭った少年歩と付き合うことになる。最初はただの乗り合わせの関係だったが、次第に親しくなっていく。そして、自分の歩に対する想いが恋に変わるにつれ、知り合った理由から告白できずに苦しくなっていく。つい耐え切れなくなり、振られるために告白したが、幸いなことに恋人として付き合うことになる。しかし、彼の幸せは長くは続かなかった・・・。歩がとある理由で自らの命を絶ち、愛するものとの永遠の離別は秋本の人生を大きく狂わせて行くことになる。笑うことを忘れてしまったのである。
彼は理性的な容姿とは裏腹に、感情が表に出やすい。そのため高校時代は越谷のほうがストッパーになっていた。就職してからは理性を保つことは出来るようになったが、感情が出やすいのは相も変わらずで、歩曰く「笑ったときの顔がかっこいい」とのことだった。しかし、歩を失った後の人生は灰色にしか感じられず、機械的な生活を送ってきた。だが、愛する少年に似た光に会い、歩の呪縛から解き放たれることになる。
歩の生前には倉科と会ってはいなかったが、二人が仲良しであることは聞いて分かっていた。恐らく歩が倉科にどのような思いを抱いていたのかも、理解していたのかもしれない・・・。彼がクールになったのは、それが発端かも。
このシリーズはかなり特異な形となっており、番外編から本編が出来上がった形となっている。本来の設定では、越谷と真琴の邪魔をする存在として現われ、彼は高校に通うある少年に心を寄せる、というものだった。ちなみに、そのタイトルは「ケイマンから来た男」。
高校では越谷とは名コンビだったらしく、現在でも付き合いが続いている。本質は逆だが、容姿的には越谷が「動」、秋本が「静」となっている。彼らの間には恋愛感情が存在しなかったが、それより深いものでつながっており、愛といっても過言ではない・・・のかもしれない。
再び笑うことを思い出したとき、彼の時計は再び時を刻み始める・・・。
(参考)
九条フィナンシャルグループ(うち、九条銀行)プロフィール
総資産:94兆円(連結)
店舗網:国内490、海外94
長期格付け:AA−(S&P相当)
自己資本比率:14.1%
持ち株会社の傘下に銀行、信託銀行、証券会社などがある巨大銀行グループ。位置付け的には、(元)六大銀行グループの非財閥系を想像していただければよい。かつて外資系金融機関を買収したため、投資銀行業務に強い。秋本は一度その外資の海外支店に出向してから、国内に戻ったという形になる。なお、金融という分野で若くして重要な業務についていることに不思議に思うかもしれないが、そうしなければならない事情が銀行本体にもあったということである。
(専門的なお話・専門的なので気になった方は反転してください)
ケイマン(英国領西インド諸島)・・・カリブ海に浮かぶ諸島で、タックスヘイブン(租税回避国、地域)の一つであり、世界の金融機関の支店が集中している。
投資銀行業務・・・有価証券、M&A(企業買収・買収)など、企業取引中心で、手数料収入をメインとする業務。従来日本では「商業銀行(融資、預金取引など)=普通銀行 、 投資銀行=証券会社」となっていたが、様々な理由から普通銀行も投資銀行業務に参入、本体が力を入れるだけでなく、証券会社の系列化が進み、明確な壁が払われつつある・・・。
(元)六大銀行グループ・・・財閥系に勧銀(現みずほ)と三和(現UFJ)を加えた六つの都銀を中心とする企業集団。相次ぐ合併により、現在は4大メガバンク(りそなを足すと五大金融グループ)となる。ここも長くなるので、割愛。
格付け・・・ここではS&P、Moody’sなどの格付け会社と呼ばれる機関がランク付けしたものを指す。恐らく日常生活で耳にするのは次の二つ。
(長期)債券格付け
銀行の格付けに用いられるもので、債務不履行のリスクをあらわしたもの。上記の九条FGもこれに相当する。
保険財務力格付け
「保険契約の諸条件に従い保険金を支払う能力に関し、保険会社の財務内容について示した現時点での意見である。」(S&Pより)
つまり、保険会社の格付け≠銀行の格付けということである。格付けが高いとローリスク・ローリターン、低ければハイリスク・ハイリターンとなる。どちらが良いかは個人の投資スタンスにもよるが、参考までに挙げておくと、「BBB」以上が「投資適格」とされる。
なお、九条FGのAA−の数値は、日本の都銀より良く、更に静銀より高い。銀行だとドイツ銀行に相当するという、日本の銀行では無茶苦茶な設定になっている。