闇なべの法則(少し改訂版・反転してご覧ください)

「ん・・・もぅ・・・でき・・・あっ・・・」

「鍋なんかいい。光、おまえが食べたい」

と言って青年は電気をつける。すると、いつの間にか一糸まとわぬ男がいる。
どうやら光と呼ばれた少年であるようだ。もし電気をつけた青年がかっこいいというのなら、光はきれい、かわいいとあらわすのが妥当であろうと人は言う。

「やだぁ・・・は・・・恥ずかしい・・・電気消して・・・」

「電気消したらおまえが見れないじゃないか」

「も・・・やだぁ・・・みないでぇ・・・ひろしぃ・・・」

光は抵抗する。それにもかまわず、博と呼ばれた男は光の白い肌に浮かび上がるピンクの突起をいじくる。弄くるたびに光の身体は痙攣する・・・。

「あっ・・・・や・・・・」

突然博は光への愛撫を止める。途中までいじくられた光は、顔を真っ赤にしてねだる。

「だめ・・・・やめないでぇ・・・・もっといじって」

それに気をよくした博は愛撫を再開する。今度は指でなく舌で転がし始めた。その刺激に対して光が淫乱にあえぐ。

「あっ・・・はっ・・・・い・・・いい・・・・もっとぉ・・・あん」

しかし、ずっと博は光の突起をいじったままである。それにじれたのか、光が自分のものに手を添えようとする。それを、博が制する。

「悪い子だなぁ、光は。ん?どうして欲しいの?」

「い・・・いかせ・・・ろ・・・」

突起はいじられたままなので、屈辱を感じつつ光は喘ぎながら言う。

「ん?人に頼む態度じゃないな」

この男、自分が頼まないとどうしてもイカせてくれないようだ。恥ずかしさに顔を真っ赤にしつつ、光は言う。

「おねが・・・い・・・・さわ・・・って・・・・」

「お前も強情だな。最初から可愛くねだっていればいいんだよ」

その言葉に満足した博は光のものに手を添え、上下する。

「あ・・・あっ・・・あっ・・・いくぅ・・・」

それから程なく光は白濁の液を博の手の中に放った。しばらく彼は肩で息をしている状態だったが、博はそれに満足せずに光のものを口に含む。手で扱かれたときとのものとは桁違いの快感に、光の体はビクンとはねる。

「あ・・・あん・・・いい・・・」

そして光の快感は頂点に近づいてゆく。最初はされるままだったが、段々自ら腰を動かし、頂点に達しようとする。
しかし、博はそれを許さなかった。ある程度のところで止めてしまったのだ。
これではいくにいけず、もともと崩れかけた理性は完全に崩壊する。

「おまえばかりイカせるのもあれだからな。俺のもいかせてもらうぜ」

そういって博は光の体の最奥の蕾に舌を這わす。
ただそれだけの行為に光は甘い声を発する。

もっと・・・して・・・と甘くねだる。

そしてある程度ほぐしたところで、今度は指を侵入させる。
蕾は異物の侵入を拒もうとしたが、恋人の指だからなのかどうか、それもかなわず、望むがままにそれを受け入れる。
異物はしばらくは中を泳いでいたが、光の弱いところをまさぐるために不規則な動きに入る。

「あん・・・・」

「指を入れただけでこんなに感じるのか?淫乱なやつだな」

そんなからかいも快感におぼれている光の耳には入ってこない。
博のほうもそんな事は十分承知の上で入れる指を増やす。

「うっ・・い・・・痛・・・」

十分ほぐれていなかったのか、光が悲鳴を上げる。
しかし、だいぶ慣れてきたのか、悲鳴はしばらくすると喘ぎに変わる。
しかし、どれだけ時間がたっても指だけが動き、博自身が来る気配はない。
それが段々光を追い詰めていく。そしてとうとう理性があったら死んでも口走らないだろう言葉を放った。

「んっ・・・じらさ・・・ないで・・・は・・はやく・・・あっ・・・きて・・・ひろしが・・・ほしい・・・!」

その言葉を待っていたかのごとく、博は指を抜き、蕾に博自身を押し付ける。張り裂けるほどの痛みに光は悲鳴を上げる。しかし、博も手馴れたもので、無理やりこじ開けようとせずに、優しい声で光にささやきかける。

「力を抜いて・・・光・・・」

光はその甘い声に弱かった。全身の力が抜け、博はいとも簡単に侵入することができた。そしてゆっくりとだが腰を動かす。

「あ・・・あん・・・いいよぉ・・・」

光は全身で博の与える快感に身をゆだねる。もはや理性の理の字も残っていない光は次々に恥ずかしい言葉を口走る。

「あん・・・もっとぉ・・・突いてぇ・・・」

「いいぞ・・・お前の中・・・イキそうだ」

そう言って博は光のものを再び刺激する。前と後ろ、両方刺激されて光はもはや絶頂まで追い詰められていた。

「あ・・・あん・・・もぅ・・・いくぅ・・・」

そういったと同時に光は放出した。その声を聞き、自分も耐えられなくなったか、博も光の中に放った。意識がホワイトアウトする寸前に、光は無意識のうちに一言言った。

「捨てないで・・・」




ベッドで眠っている光を見つめる博のまなざしは情事の最中とは思えないほど優しいものだった。
優しく髪をすきながら、つぶやく。




「まったく・・・いつもこう素直なら可愛いんだけどな。光は妙に意地っ張りなところがあるからな・・・」



もちろん、博はその素直じゃない光も好きになっているのだが。そして、博は光が最後に言った言葉を反芻する。

「捨てるか・・・それを心配してるのは俺のほうだよ。周りは気付いちゃいないけど、お前は魅力的だからな。どれだけ俺がお前を俺の元に置いておこうと苦労してるのかなんて、考えてないんだろうな・・・自分のことで精いっぱいで」

そして眠っている光の口に軽くキスを落とし、こうささやく。

「愛してるよ・・・」

鍋料理のことなどすっかり忘れ去られていた・・・。



おわり