2005年6月6日〜6月12日


 さて毎年の恒例行事なのですが、だいたいこの時期にアメリカで開催されるNATA(全米アスレティック・トレーナーズ協会)の年次総会に参加しています。今年は、今週末の12日から16日までの5日間の日程でインディアナ州のインディアナポリスで開催されます。

 さて僕がその大会に向けて出発するのは、11日の夕方の予定でまだ先の話なのですが、今日は国際免許のお話です。実は、国際運転免許証って車の運転免許を持っていればすぐに発行してくれます。しかし、その有効期限はずっと昔から1年なんです。僕の場合、去年も何度か渡米する機会があったので持っていたのですが、それが6月1日に切れてしまいました。

 と言う訳で11日に渡米する前には必ずゲットしなければならないと状況になってしまい、朝一番に行かせていただきました。二俣川の運転免許試験場!朝一番は、混雑しているかなあ〜と思いながら・・・。

 実際に行ってみると、予測通り免許を取りに来た人や免許の更新の人達でいっぱいでした。しか〜し、国際免許を取りに来ている人は非常に少なく、僕はなんと4番目でした!8時半に到着して8時37分には受け取っていました!素晴らしい!とても気分が良かったので献血でもして帰ろうかと思ったら、献血センターがオープンするのは9時からだそうです(涙)。やっぱりすぐに体育館に戻りたいオヤジは、AB型が不足していると言うニュースを知りながらも、帰ってしまったのでした!

 さてここからは、自分にとってのメモ!国際免許の取得には、国内の運転免許証、パスポート、5×4cmの証明写真、それに2650円の収入印紙が必要です。よく街で見かけるパスポート写真では若干小さすぎて怒られてしまいます(涙)。以上の物を全部そろえて申請書に記入して提出すれば問題なく発行されます。しかし、毎年、何だか忘れてしまうので今年は日記にメモをつけちゃったりして・・・(笑)。


 チームは、夕方講習会に出かけました。そして僕は、ある専門学校で特別講義をしてきました。トレーナーを夢見て勉強している若い学生さんが100人以上おられてとても熱いクラスでした。皆さん、まだまだアスレティック・トレーナーの勉強を始めて数ヶ月しか経っていないのに既にテーピングも練習されている様子でした。

 実は、担当教官の先生から、テーピングのデモンストレーションはするように頼まれていたのですが、ただ一度巻いて見せるだけって何だか良いのか悪いのかあまりお役に立てないような気がしていました。しかし、実際に巻かれる側のボランティアをお願いしたら、たっくさんの人が挙手するし、最初のアンダーラップを巻いただけでも拍手が起きる状態でとても「盛り上がって」しまいました。こんなことで感動していただけるのなら何度でも巻いちゃいますよ・・・な〜んちゃって(笑)。

 講演の方は、一回限りの単発物ですから、トレーナーの役割、僕が赤ロケに入ったいきさつ、そしてトレーナーとしての心構えなどをお話してから、これまでにトレーナーをやってて良かったと思った感動話・・・何だかいつものパターンですが・・・をして来ました。僕の話を既に何度も聞いているはずの担当の先生がまたしても涙を流しておられたのは印象的でしたが、生徒の皆さんも夜遅い講義にもかかわらず熱心に聴講して下さいました。

 何だかここに来ると僕も少しは、尊敬されるんだなあ〜としみじみ思ってしまいました。普段は、オヤジ扱いで手玉に取られ遊ばれているのに・・・(涙)。もちろん、キラキラした目で聴講された生徒さん達には、「たまに選手に遊ばれている」なんてことは、一切言いませんでしたが(爆)。


 中々、新体育館の付近を探検する時間がありません。どこにどんなお店があるのか、郵便局や宅急便はどこか、何よりも僕にとっては、鴨居の駅前の1000円の床屋さんに行けなくなった事がショックだったのですが・・・。

 なんて事を喋っていたら、コーチの梅川君が、「あれ、小杉の駅前にもありますよ〜!」だって!そう言えば、僕が行きつけにしていた1000円カットの床屋さんは、全国チェーンなのでした。それが、なんと隣の駅前にある・・・しかも自転車で行けば10分もかからないと言うではありませんか!

 と、言うわけで昼食後、即、自転車を借りて教えてもらったルートで床屋さんへ!確かにありました。しかも、自転車で裏道をウロウロするとたくさんの発見がありました。意外な路地に宅急便は見つけたし、ATMも宝くじ売り場も発見!床屋だけの予定がついつい道草をしてしまいそうな誘惑だらけ!

 もちろん、昼休みにちょっと抜け出しただけですから、10分のカットが終わったら真っ直ぐに体育館に戻りましたよ。でもあまりに早いものだからビックリされるのも少し嬉しかったりして・・・。

 「え〜、もう頭切ってもらったの〜!」って言うから、ディテールにうるさいオヤジとしては、「頭ではなく髪の毛!」と突っ込むのですが、多少は気持ちよかったりして・・・(笑)。「君らもスポーツ刈りにすれば、10分1000円なのに・・・」って言った頃には、誰も相手にしていませんが・・・(涙)。で、あったま来たから「でっかい姉ちゃん達が、銀座や代官山まで行ってんじゃねえよ!」なんて一言多くなろうものなら、枕やクッションが四方八方から飛んでくる運命だと分かっているのですが・・・(号泣)。

 この街に慣れるにはもう少し時間がかかりそうですが、選手達の反応は分かりきっていて・・・まんまとやっつけられるオヤジなのでした(涙)。

10
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 午前中は玉川の体育館で通常通りの仕事をして、午後から成田に向かいました。遂に、NATAの年次総会のための渡米です。チームの用事で海外に行く時には、バスやワゴンで成田空港に送っていただけるのですが、今回はマイカーで向かいました。最近は、成田に向かう高速があまり混んでいない様な気がするのですが、それはただ単に自分がラッキーな時間帯に走っているだけなのでしょうか?

 まあ、とにかく無事に成田に到着したのですが、飛行機がトラぶってしまいました。なんと一旦滑走路に出たのに、「メカニカル・プロブレム」が発生したとの事でゲートに引き返してしまったのです。「安全優先ですから」とのアナウンスに納得させられてしまいましたが、シカゴで乗換えがあるのでちょっとドキドキし始めました。数年前には、デンバーでの乗り継ぎが間に合わずひどい目に遭いました。シカゴでは、空港会社が用意してくれたホテルに一泊して、翌日に目的地に着いたこともあります。

 な〜んてあまりにも余計なイメージをしていると本当にそうなってしまいそうなので、「大丈夫、きっと今日は大丈夫!」って祈りながら待っていたら、1時間遅れですが出発しました!良かった〜と思っていたら、フライト中に更に遅れてしまい、本来到着する時間より1時間35分もずれてしまいました。僕の乗り継ぎ便の6時25分まで55分間!いや〜な汗が出てきました。だって最近は、イミグレーションの入国審査も、手荷物のチェックも、身体検査も・・・凄く長い列なんです!

 飛行機を降りてから入国審査までの長〜い通路は、スーパーマリオになったつもりで前を行く人達を追い抜きまくって速足で歩きました。そのかいあって、なんと一番に審査を通過!「よし!大丈夫か!」って思ったら荷物が出てきません。僕よりもずっと後に入国審査をした人達の荷物が先に出てきてさっさと行ってしまうと、再び嫌な汗が・・・(涙)。デンバーでは、荷物がなくなったことがあります(涙)。

 必死で余計なイメージを振り払っていると、出てきてくれました。必死で荷物を抱え、ダッシュで乗り継ぎ便の荷物検査へ!ここにも行列!何とかクリアして、今度は自分が国内線のゲートに移動!なんと電車に乗らなければなりません。電車の中でも走りたい気持ちを抑えてゲートにたどり着いたら再び身体検査!アメリカでは、靴まで脱がされて細かい小銭まで全部出して・・・凄く時間がかかるのです。ココをクリアしたのが6時20分。さらにこの検査場から僕が目指すH14のゲートまで、遠いのなんのって普通ではありません。小走りで5分かかってしまいました。万事休す!たどり着いたのは6時27分!「また、やってしまったか〜!」って思ったら、神様はオヤジを見捨てていませんでした。な〜んと「インディアナポリス行きのフライトは、15分の遅れで6時40分発の予定です。ご迷惑をおかけしていますがもうしばらくお待ち下さい!」って放送しているではありませんか!

 じぇんじぇんご迷惑ではありませんよ〜って思ったのはオヤジだけでしょうか?本当に助かった!ありがとうございます。「遅延に泣かされ遅延に救われた」そんな一日でした!それにしても、嫌な汗をいっぱいかいたなあ〜(号泣)。

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 コンベンションの初日は、朝9時から午後4時まで(昼に1時間の休憩)のセミナーに参加しました。なんと日本でもお馴染みのボブ・モア先生のPNFのワークショップだったのです。ボブ先生には、横浜にも来て頂いてセミナーをしてもらったことがあります。毎年、春休みには兵庫の方で合宿セミナーをされているので日本でもかなり有名な先生です。

 ただ今回のセミナーの一番大きな違いは、アシスタントをされる助手の方々がとっても多いこと・・・。だから二人組みになって実技の練習をする時も、入れ替わり立ち換わり何回もスタッフの方が手取り足取り教えて下さいました。すっごく助かりましたし、勉強にもなりました。だって僕よりもずっと背が低い女性の方も、持ち方や支え方を工夫して大きな選手にも正しい促通ができるようにされているのを目の前で見れたのは、まさに目からウロコでした。

 実は、午前中の間は、日本から来られた方とパートナーになっていたので、結構、分かりにくい所はお互いに日本語で話したりしていたのですが、午後からの実技では、全体でパートナーをチェンジしろと言われて僕は、金髪の女性と組んでしまいました。女性と言っても選手達と同じように僕よりは背が高い感じの方でしたけど・・・(笑)。

 午後からのパートナーがアメリカ人の女性になったこともあって緊張感が高まったせいか、内容がとても面白かったのか・・・理由はともかくとして、この日の6時間に及ぶセミナーはとても充実していました。いつもなら、午後になると周りが灰色に見えてくるほど疲れているのですが(時差のせい)。

 明日も、朝7時から講義を受けるので早く寝ようと思いながら、全然寝付けない自分に歳を感じるオヤジなのでした!

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