2005年6月13日〜6月19日

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 NATAの年次総会では、毎朝7時からの有料のコースがあります。もちろんその後も夕方まで講義、講演、セミナー、ワークショップが目白押しなのですが、早朝のミニコースは有料のせいかかなり内容が濃いような気がします(笑)。

 テーマは、プリプリオセプションという事で、リハビリに使えるお話がたくさん出てくるかな〜なんてかなり期待していました。講師の先生も、「僕は講演のプロではなく、現場の人間です。」なんて一言からはじまったので、現場ですぐ使えるテクニックも出てくるかな〜なんて思っちゃいました。

 が、しか〜し、オヤジの予想は大きく外れてしまいました。彼は、スポーツの現場ではなく、研究の現場の人だったのでしょうか?とにかく細かて詳しくて、細胞レベルと言うかニューロンのレベルの話が多くて・・・周りの人達は、ちゃんと分かって聞いているのかなあ??なんて気持ちになってきてしまいましたよ(笑)。結局、スポーツ傷害の予防や競技力の向上まで語るには、神経の反射レベルのスピードでさえ間に合わないと言う話を限りなく学術的にされてしまったと言う感じでした。



 話を聞きながら、オヤジなりに現場で使えそうな発想はできたのですが、そのまま使えるテクニックの紹介はありませんでした。「僕の話を聞いて自分の現場で使える技術を創造して下さい!」って本人もまとめていましたよ!21世紀の講義ってこうして超ウルトラ学術的になっていくのかなあ〜としみじみ思うオヤジなのでした。

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 今日も朝から、たくさんの講義に出ましたが、夜には我々日本人トレーナー主催のセレモニーを開催しました。実は、JATO(日本アスレティック・トレーナーズ機構)と言う協会の設立10周年記念だったのです。僕は、その当時から今年の3月いっぱいまでの9年と9ヶ月間、副会長を務めさせていただいていました。と言っても、名前だけの何もしない(できない)オヤジでしたが・・・。

 が、しか〜し、このような催しがあると何故か役割をいただいてネクタイを締めてお仕事をさせていただいているのです!今回は、JATOの発展に貢献してくださった方々の表彰式も行われ、僕も2名の方々に感謝の盾を送る役を仰せつかりました。

 その内の一人は、ナイアガラ大学で19年も働いている日本人の後藤直人さん。実は僕の大学の後輩でもあるのですが、ここ数年間は、後藤さんにアメリカのCPRやファーストエイドの講義をしていただいていました。我々のアメリカの資格は、毎年CPRの資格を更新する必要があり、彼には本当に長い間多くの日本人有資格者がお世話になり続けているわけです。だっから、記念の盾を渡す前のスピーチは楽勝だと思っていたら、パニクッてしまいました。良く知っていることを急に英語でスピーチするのは・・・(大反省)。

 もう一方は、マイク・フェラーラさん。マイクさんは、WFATTという国際的なトレーナーが関係する協会の会長さんなんです。日本にもここ2年連続でJATOのシンポジウムに来て下さっているのです。



 現在のJATO会長の鹿倉さん、副会長の泉さん、そして理事の八田さんからも、これまでご協力いただいた皆さんへの盾が送られたわけですが、あれこれ「とちって」笑いを取ってしまったのはオヤジだけなのでした(号泣)。

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 珍しいことに夜中にふくらはぎが攣ってしまいました。夕べ在米中の日本人の皆さんとお寿司を食べに行って他に何も食べなかったせいでしょうか?以前から、講習会などでも自分で喋っているのですが、お寿司屋さんでお寿司しか食べなかったら、栄養的にはかなり偏っていますよね。ちょっと位、野菜(特に温野菜が理想的)、お味噌汁でも加えれば多少はバランスが取れるかも知れませんが・・・。

 寝ながらのふくらはぎの痙攣は、超強烈でした。一人で広い部屋に寝ているせいか、飛び起きた瞬間、「ここはどこ?私は誰?」状態になってしまいました。しかも、ガチガチのふくらばぎは中々緩まず、やっと収まって来たかなって思い歩こうとするとまたまたピクピクと・・・(号泣)。

 しかも、今日は学会中に行われる5kmのマラソン大会の日!ホテルを5時45分に出て集合場所に・・・。もちろん結果は散々なものでした。昨年よりも1分遅い24分22秒・・・これは歳のせいなのか?トレーニング不足だったのか?夕べの栄養バランスが悪かったのか?・・・て考えるとショックな結論に達してしまいました。かなり前から一生懸命走り込んでいても、前日に愚かな食事をしたら全て水の泡になっちゃう!って。

 凄く良い勉強になったので後悔しないことしよ〜と笑顔で写真に写ったオヤジなのでした(笑)。



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 国際線に乗るには、2時間前には空港に行っていないと身元のチェック、手荷物の検査、ゲートの通過などに時間がかかってしまいますので乗り遅れそうで怖い感じがします。で、今日は2時間半前に空港に行こうと言うことで、ホテルを6時にチェックアウト、6時半前には着いていました。

 な〜んと6時過ぎの空港。とても混んでいるではありませんか?え〜っ、やぱいかな〜って思ったら、なんとインディアナポリスに到着して来た人達がいっぱいなんです。いったい何時に出てきたんだろうって感じですが(笑)。

 今日まで開催されていたトレーナーのコンベンション(年次総会)にも、1万人以上の人達が集まっていたのですが、それってとっても規模が小さいんだそうです。だって今週末は30万人の人が集まるんだそうで(驚)。

 一体何があるのかなって思うでしょう!実は、インディアナポリスは自動車レースで有名なんですよ。インディー500と言うレースの時には50万人の人が世界中から集まるそうですが、今週末はF−1のレースが行われるのだそうです。そして目撃してしまいました。3億円のレースカー!



 どうみても普通の乗用車の方が人も荷物もたくさん乗せられそうなのですが、この車が3百万ドルって言ってましたから、3億3千万円弱で間違いありませんよね。轟音を立てて目の前を時速300kmでかっとんで行くと魂が揺さぶられるほど感動するんだそうです。オヤジ、ちょっと見たかったかも(笑)。それだけ多くの人が、その異常なまでの感動を求めて集まってくるんでしょう・・・。本当に凄い集客力があるんだね〜全然、荷物は積めなくても・・・。

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 若い頃から様々なズッコケをしてきましたが、またまたやらかしてしまいました。不特定多数の方々が見られるネット上の日記に書くことは、自らの生き恥をさらすことになることになるかも・・・と思いながらも、最高に楽しいことや悲しいことも書いてきたのだから、恥ずかしいこともやっぱり書くことにしました。

 さ〜て、帰国のためにアメリカを出発したのは現地時間の木曜日ですが、日本への到着は金曜日の午後でした。成田空港に到着したら、まず税関でパスポートをチェックしてスタンプをもらい、次に手荷物の受け取りをしてから税関を通過します。僕としては、その手荷物を待っている間に昔は公衆電話で、そしてここ10年くらいは携帯電話で家族や会社に無事の帰国を伝えるパターンになっています。

 今回も、そんなつもりで手荷物受取所に降りて行ったのですが、携帯電話が見当たらない!僕の携帯は、海外に対応していないのでアメリカ滞在期間中には一度も使っていません。出国した時にしまった所にそのまま入っているはず・・・。ですが、その鞄そのものがない!行った時に使っていた古い鞄は、向こうで捨ててきたのですから・・・。ギャー!「携帯を鞄ごと捨てて来てしまった〜。」・・・嫌〜な、汗が沸き出て来ました。

 でも、ここに一縷の望みが・・・。実は、捨てるつもりだったのですが、同じ学会に参加していたある知人に使うかどうか尋ねたら、「欲しい」と言うことだったのでプレゼントして来たのです。ど、どうにかなるかな・・・と思いながら、昔良くお世話になっていた公衆電話に猛ダッシュ!国際電話に対応していることを確認してから、インディアナポリスのその知人が宿泊しているホテルの番号をゲット。現地は、既に夜中ですが、こんな時には背に腹は変えられない。眠そうな感じで出て来たオペレーターに「○○さん、プリーズ!」

 なんと僕が電話したのは、現地の夜中の2時!そしてその人は、早朝4時にチェックアウトして帰国の途に着く・・・と言う予定だったので荷造りをしていたのです!「あの〜、恥ずかしい話なのですが、僕が捨てると言っていたバッグの横の小さなポケットに携帯が入っていませんかね・・・(涙)。」って尋ねたら、「あ〜、気付かなかった。入ってます、入ってます!」って、神様ありがとう〜!○○さん、ありがとう!

 かくして携帯は、僕より一日長くアメリカに滞在し、明日帰って来る事になったのでした!それにしても、通算すると20時間近い旅をしてこんなに元気だったのは、初めてのような気がします。「しまった〜!」と心の底から思ったときのアドレナリンの放出量ってすげ〜のんかなあ〜。としみじみ思うオヤジでした!その後、誰の番号も分からず、新しい体育館の番号も知らないので、自宅にだけ電話して、黙って体育館に戻ったのでした(号泣)。携帯に頼り過ぎていると困るよ〜。皆の番号分からなくて・・・(涙)。

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 午前中に普通に練習していたら、ブラジルのナショナルチームがやって来ました。来週末からのワールドグランプリに参加するために来日したのですが、事前合宿をNECの玉川体育館ですることになっていたようです。今大会では、3日目に全日本との対戦も控えているので基本的には非公開の練習です。

 来日してきたばかりとは言え、トレーニングも練習もしっかりと行っていたのが印象的でした。こちらに入る前のスイスでの大会では、中国に勝って1位だったようですが、若手中心のメンバーに切り替わっているようですね。数年前に受け入れた時とはすっかりメンバーが変わっていました。東京で開催されているWGPでは、日本とブラジルの対戦は3日目だそうです。

 若ロケは、多くの選手を欠いた状態ではありますが、一生懸命練習しています。来月に控えたサマーリーグも、若いメンバー中心で戦うことになりますが、なんとブラジルのナショナルチームとも練習試合をすることになったようです。これはもう、胸を借りるつもり・・・と言うよりも、明らかに胸を借りて何が通用して何が通用しないのか、勉強するしかありませんね(笑)。

 実は、若ロケの中でも全員が、万全ではなくそれぞれに苦労している部分もありますが、今は鍛錬期なのでそれで普通なのかも知れません。ブラジルと練習試合ができる・・・って、すごく光栄でワクワクすることであると同時に、大丈夫かなって不安とドキドキも描き立てる・・・そんな感じもします。最高の力を出し切ってバレーボールを楽しんでくれれば良いのですが!

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 携帯電話が、無事に帰って来ました。ある知人に持って帰っていただいたのですが、それを受け取るために早朝から東京に行きました。練習前に行って来たかったのでえらく朝早くから家を出ました。ほとんど車の走っていない東京をドライブできて・・・ちょっと楽しかったのですが、持って来て頂いた方にはご迷惑でしたね(号泣)。

 約束の時間まで色々とドライブして、一番分かりやすい場所を確定し、そしてコンビニの公衆電話から、知人の携帯に電話をする・・・と言う作戦を立てました。予定通り、知人の職場の近くをドライブ、比較的駐車場の大きなコンビニを発見し、そこで時間をつぶし、約束の時間が近づいてきたので電話をしようと外に出たら・・・・そこにはない!公衆電話がないのです!

 慌てて店に戻り、店員さんに尋ねたら「うちは公衆電話ないんですよ〜!すみませ〜ん!」って!ギョエー。最初に確認していなかったことを後悔しながら、慌てて車に乗り込み、次のコンビニへ・・・。ここは車が停められなくて通過、さらに次では、3台の駐車スペースに公衆電話が!僕のニーズに応えてくれたコンビには、ちょっと古い感じの大手のフランチャイズ店でした!

 ここで目的は果たせましたが、待ち合わせ場所は、新しくて目立っている最初のコンビニに指定し、遂に僕よりも一日長くアメリカに滞在していた携帯電話との対面をすることができました!本当にありがとう!

 今回の大失敗によって、やっぱり僕は人に助けられ支えられて生きているなあと実感し感謝の気持ちに満ち溢れたと同時に、現在の携帯電話事情、公衆電話事情、コンビニ事情など様々な発見がありました。日曜日の早朝の東京道路事情も勉強になりましたけど(笑)。それにしても見つかって良かった・・・。大事な人の番号だけでもメモしておこうと心に誓ったオヤジでした(爆)。

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