2002年4月11日 1 メニスコイドについて メニスコイドという語についてでした。メニスコイドとは、腫脹、血腫が残るような足関節の捻挫をした際、その軟部組織が変性したものをいうそうです。インターネットで調べてみても論文の抄録としてでてくるくらいで詳しいことが分かっていません。メニスコイドについて少し調べてみようと思います。何か情報があればよろしくお願いします。 2.ノニジュースについて 前回話題となったノニジュースですが、まだ現物が手に入っていません。この話題は現物が手に入った時に再開したいと思います。 3.ティラピスについて ティラピスという言葉を聞いたことがありますか?このティラピスはメニスコイドよりも情報が少ないです。何か新しい器具をつかった新しい運動のようだという情報まではあります。何か情報お持ちのかた連絡お待ちしております。 4.酸素水について この勉強会で何度か話題となっている通常の水よりも酸素が多く含まれている水ですが、ある会社の酸素水が異物混入の為、販売中止になったということでした。参加者の方が愛飲していたらしくショックを受けたとのことでした。 5.水道水のアルミニウム混入について あるテレビ番組でとりあげられていたのですが、水道水にはアルミニウムが含まれていて、浄水器などで処理をしようとしても除去できないそうです。鉄欠乏性貧血の人はアルミニウムが脳に「しみ」をつくり、痴呆、アルツハイマーの原因となることがあるそうです。詳しくは「スパスパ人間学」のホームページへどうぞ。 http://www.tbs.co.jp/spaspa/ 長崎の一丸先生からこのテーマに関する情報です。 http://www.aluminum-hc.gr.jp/p_2/p2_main.html 6.慢性腰痛の治療について 友人から聞かれたのですが、ある治療院の先生が、「慢性腰痛は温めるとよくない。とにかく冷やさなければならない。温めると筋が緩み、とけて安定性がなくなってしまう。冷やすことによって筋が硬くなり腰部の安定性が高まる」と言っていたと言っていたのですが、そのような考え方はどうなのでしょうか。と言う質問でした。 末梢の循環がよくない人は例外ですが、人の身体は部分的に温めるとその部位はその後冷えようとします。逆に冷やすとその部位は温まろうとします。ということで温めるとその後冷えてしまうからよくないという考えであれば納得できます。しかし、治療院の先生→参加者の友人→参加者→勉強会と何回も伝言ゲームをやっているので、真意とは違った伝わり方をしているのかもしれません。 7.足関節を捻ったときについて 足関節を内側に捻ったの選手がいたのですが、関節部に腫脹はなく、腓骨外果に腫脹、圧痛がありました。剥離骨折の可能性があると思ったので、整形外科でレントゲン写真をとったところ骨折はなく、靭帯の損傷だといわれたそうです。そういうことはあるのでしょうか。という質問でした。 おそらく整形外科医はレントゲンで骨折がでなかったため、靭帯の損傷と診断したのだと思います。しかし、各靭帯部に圧痛、腫脹がなく、外果部に腫れがでているときは、珍しいケースなのですが、腓骨筋腱の損傷も考えられます。100回足関節を捻ったとしたらに1回あるかないかだと思います。足関節を内返しさせてみて、外果が床につくような選手は危険です。MRIで検査すると分かると思います。ただ、通常の足関節のMRIでは腓骨筋腱は検査できないので、場合によってはドクターに申し出たほうがよいかもしれません。もしも、腓骨筋腱が断裂していれば腫れが足の指にまででてきて、足が中華饅頭のようにパンパンに腫れます。そして腫れが引いてきても少し動かすとすぐに腫れが戻ってきてしまいます。治療は手術になることも多いです。重症です。今回の場合はかなりの確立で腓骨筋腱の断裂、部分断裂している可能性があります。そのままコンパートメント症候群になることもあります。なるべく早く詳しい検査を受けさせてください。 8.二分靭帯の損傷について ある接骨院の先生から聞いた情報です。何故かは分かりませんが、二分靭帯の損傷に限り、軽く固定をして、きれいなフォームでどんどん歩いたほうが、きちんと固定して安静にしているよりも早く治るそうです。そういうことは聞いたことがありますか。という質問でした。 聞いたことはありません。ただ、患部の周辺を動かすことによるポンプ作用で、老廃物の除去を促進することは考えられるのでありえる話だと思います。治療の際、静脈の流れをよくすることを狙ったマッサージなどの手技もあります。 9.アグレッシブなリハビリテーションについて 私のチーム(アメリカンフットボール)では、関節可動域回復のリハビリテーションの際、痛みがでるギリギリのところまで他動的に追い込むというか動かすアグレッシブなリハビリを行っているのですが、岩崎さんのところではそういうようなリハビリはやっていますか。という質問でした。 PNFでいうホールドアンドリラックス、コントラクトリラックスのようなことはやっています。痛みに関しての場合、選手本人がどこに意識を集中させているかで、限界が変わってきます。選手がリハビリ以外のことに集中しているときは驚くほど大きな範囲で関節を可動させることができることがあります。生理的限界と心理的の限界の差ということがいえると思います。肉離れのリハビリでは、選手がのたうちまわるほどの痛みではダメですが、新しいROMを獲得していくときに違和感があるのは普通です。多少の痛みを我慢しないとダメなときもあります。そしてリハビリは本人のやる気、モチベーションで大きく差が出てくると思います。ROMの回復が上手くいかないときは、はじめに関節モビリゼーションをすると上手くいくこともあります。 10.歯の噛み合わせについて 歯の噛み合わせについてですが、岩崎さんのチームでは何か指導をしていますか。また、噛み合わせをよくするためにマウスピースなどは使用していますか。という質問でした。 実業団のチームなので、社内の歯科医にまかせっきりです。マウスピースは使っていません。確かにマウスピースは障害予防、十分な競技力発揮のためにプラスに働きます。しかし、バレーボールの場合、プレー中はとにかくしゃべるのでマウスピースがあるとしゃべりにくくなってしまうのです。過去にあるチームがマウスピースを使ったことがあるのですが、プレー中に口から飛び出してしまうこともあり、すぐにやめてしまいました。 (岩崎)何週間か前に「伊東家の食卓」の中でティッシュを噛むと力が出ると紹介していました。 11.虫歯と競技力について 虫歯と競技力は何か関係していると思いますか。という質問でした。バレーボールに関しては関係ないと思います。日本代表するある選手は虫歯だらけで歯並びも悪いです。もしかしたら、その選手が歯を治したらもっと高いパフォーマンスを発揮できたかもしれません。でも、歯並びの悪い選手が歯を矯正したからといって、その選手のようなプレーができるようになるのかといったら無理だと思います。また、マイケルジョーダンはあの神懸り的なプレーをするとき口を開け、舌を出しているのです。 そんなわけで、虫歯と競技力、噛み合わせと競技力は、関係はあるかもしれませんが、競技力の非常に大きな要素とはならないかもしれません。ただし、砲丸投げや、ハンマー投げウエイトリフティングなどパワー系の種目では噛み合わせは大いに関係あると思います。 12.アメリカンフットボールの選手の肩の痛みについて アメリカンフットボールの選手で肩の後部に痛みがある選手がいます。ポジションはQBです。何かよい方法はありませんか。という質問でした。 (実際の勉強会ではもう少し情報があったのですが、省略します。) 話を聞いたところでは、ローテータカフのストレッチ、PNFが有効だと思います。時間がないので、詳しくは説明できませんが、小山さんの「新トレーニング革命」(小山裕史 講談社)にのっているストレッチは全て行ったほうがよいと思います。 |