4月24日の早朝勉強会
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2003年4月24日(木) 朝6:45〜8:00
日本体育大学 深沢校舎 625号教室


飢餓状態について

 宿題となっていた飢餓状態についてでした。ダイエット関係の雑誌や、テレビにでてくる飢餓状態とはどこから飢餓状態か、というテーマでした。

 栄養関係の方々からの情報では、飢餓状態とは栄養失調の状態が長く続いている状態とのことで、現在の日本では通常ありえないそうです。また、広辞苑では、き‐が【飢餓・饑餓】うえること。うえ。一時的・地域的現象である飢饉(キキン)と対比して、永続的・慢性的な食糧不足や低栄養状態にいう場合もある。となっています。

 つまり飢餓状態という言葉は、テレビ、雑誌などでは表現を強める目的など、結構いいかげんにつかわれているのではないかと思います。

こんな感じでいかがでしょうか。

キックに必要な筋は

 アメリカンフットボールのキッカーなのですが、キックに必要な筋肉の鍛え方を教えてください。という質問でした。

 アメリカではサッカーのコンディショニングを取り入れていました。サッカーは世界中でおこなわれているスポーツなので、各国、各地方にノウハウがあります。

 勿論、一般的に行うべきトレーニング(スクワット、ランジ、レッグエクステンション、レッグプレス、レッグカールなど)の他に、股関節周りの細かい筋肉のトレーニングをプログラムに入れましょう。そして、プロでは、バランスのトレーニングを長い時間かけて行っています。(バランスのトレーニングはトレーニングを行っていない人から見ると、あまりきつそうに見えなかったり、遊んでいるようにみえたりして、コーチからはあまり良く思われないこともあるようなのですが…。)

 他には、バウンディングや、階段のぼりも股関節強化には良いと思います。最後は個人に合わせたトレーニングとなります。頑張ってください。

トレーニングについて

 プロ野球の選手のマッサージなど今までは治療ばかりをおこなってきましたが、トレーニングについて勉強したいと思っています。何をすればよいでしょうか。という質問でした。

 まず、トレーニングの基本は勉強してください。とくに有効限界と安全限界については早い段階で理解する必要があります。トレーニングの原理原則はもちろん、運動生理学もカバーして下さい。

 心理学の勉強も大事です。それは、、追いこんでトレーニングをしていくと、それぞれ個人の違いがでてくるからです。。どんどん追いこむとモチベーションが高いか低いかということが大きく関わってきます。というのも、もしも、モチベーションが低い選手と、高い選手が同じトレーニングをすると、モチベーションの低い選手はケガをしてしまう事があるからです。そうなると、日常生活からどうするかが大切になってきます。選手の動機を高める、常識をかえることが重要なのです。ただし、選手には「これがあれば」というこだわりがあることがあります。選手が自分で「これでいける」と本気で思ったらそれが正解となることもあり得るのです。そうなると脳内モルヒネが出て、我慢して何かをするよりも高いパフォーマンスを発揮することができるのです。

 それから、栄養学の基本知識も大事です。トレーニング中の選手にどのような栄養摂取が必要か・・・分かっていないと指導できませんから・・・。

膝のしこり

 高校のラグビー選手ですが、2週間前に膝の上のところを打撲しました。そこに、しこりのようなものができています。病院では押してつぶしなさいと言われましたが、どうすればよいでしょうか。という質問でした。

 ここまでの情報では、このしこりの原因は「血」だと思います。硬くてしっかりしたしこりであるならば、筋によるものではないでしょう。この「血」のしこりは溶けてなくなるのですが、ものすごく時間がかかります。

 もう一つ考えられる事は、仮骨形成です。しかし、2週間という期間を考えると可能性は低いと思います。

 治療としては炎症が治まっているなら、ヒートパック、ウルトラサウンドなどが一般的です。最近は打撲でもMRIをとることが多くなっています。というのも、MRIではどの部分からどのくらい出血しているかなどが分かるからです。なので、できればMRIを撮っていただける医療機関でもう一度ドクターに相談して下さいね!


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