8月14日の早朝勉強会
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2003年8月14日 朝6:45〜8:00
日本体育大学 深沢校舎 ミーティングルーム1
(夏休みのせいか参加者わずかに5名)


やっぱり最初の話題はAED


 今年の6月のNATA総会の報告の中で、アメリカではCPRの更新の際にAEDの受講も必要になったと報告しました。その中で、「日本でのAEDの普及には10年はかかるだろう」なんて無責任な発言をしていたのを大反省することになってしまいました。なんと8月9日付の一般紙の朝刊のトップに日本でも一般人が使えるようになるという内容の記事でした。朝日の記事はここです。

筋肉痛は動かした方が良い?

 筋肉痛の緩和のために確かにそれが正解のケースもあるかも知れませんね。しかし、一言で「筋肉痛」と言ってもさまざまな原因や状態が考えられるのでそんなに簡単ではありません。

 筋肉痛を語る前に、昔からスポーツの現場で議論になっているのが筋肉痛と肉離れの違いです。実際、これは大きな違いなのですが、選手にしてみれば同じように「痛い」のでその「痛み」の違いが分かるようになるには何年もかかるかも知れませんね。医学的には、違うと言えば違うのですが、筋肉の損傷がマクロ・レベルかミクロ・レベルかの違いでしかありません。

 筋紡錘とか、筋繊維といったレベルでの損傷の場合は、肉離れに分類され、内出血なども伴うので「動かす」ことは禁忌です。もちろん、ストレッチなどもできません。

 それに対して、ミクロ・レベルでの損傷は、筋肉トレーニングでは不可欠の要素でそれを修復する毎に筋肉は鍛えられると考えられています。筋肉痛が、トレーニング中や直後ではなく、翌日や翌々日にでるのは、この修復機能との関連が指摘されています。このような健康的な筋肉痛は、むしろじっとしているよりも少し体操したり、ストレッチをした方が早く回復するようです。


腕の痺れは何が原因?

 なんとストレッチポールの講習会に出たら腕に痺れが来てしまったという報告がありました。聞けば、やっぱり30分くらいはストレッチポールの上に乗っていたそうです。

 僕が1年半前に一般の人たち向けにフォームローラー(ストレッチポール)を「癒し系」の種目としてご紹介を始めた頃は、初心者の方は7分〜10分、慣れてきたら15分〜20分くらいのメニューを組むようにお話していました。しかし、最近ではフィットネスの世界にも大きく広がり、スタジオレッスンの中でも取り入れられ、もっと長い時間の乗っているケースもあるようです。

 やっぱり長い時間、背骨を接点にストレッチポールに乗っていると、体重のかかっている部分に負担がかかって痛みが出る人や、胸郭を開いた状態が続いているので何らかの既往症があるときついと感じる人がいるかも知れません。

 むちうちや腰痛症など持病を持っている人は、ドクターに相談してからストレッチポールを使うようにしましょう!


救急救命の際の下肢の挙上

 さて、これも参加された方からの情報ですが、CPRを行っている際に両脚をやや持ち上げると救命率が高くなるとERのドクターがおっしゃっていたそうです。心肺蘇生法を実施中に心臓や脳への血流量が増えることが、プラスに作用するのでしょうか?心臓マッサージで送り出した血液が、静脈を介して戻ってくる助けになるのでしょうか?実際にこのような場面に出くわさないことが一番なのでしょうが、いざと言うときのために覚えておくと助かりそうな情報ですね!

フェイタス(フェルビナク配合)の正体は?

 
参加者の方からの情報です。久光製薬からフェイタスと呼ばれるテープ状の消炎鎮痛剤が発売されたとのことでした。痛みをコントロールするのは、フェルビナクという成分が発痛物質プロスタグランジンの産生に何らかの作用をするようなお話でした。早速、久光製薬のHPに行くとトップのページから大々的に取り上げられていました。詳細はそちらを参考にして下さい。

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