11・グシオン
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Gusion Gusaynとも
呼び出したもののありとあらゆる質問に答え、過去、現在、未来に関する
知識を与える。って、こんなんばっか。
その他に、魔術師を嫌うものの敵意を好意に逆転させる、というなんだか
なあ、といった感じの能力も持つが、いかんせんこいつは姿についての記
述がまったく無く、絵にするときに困ってしまう。
プランシーさんもこいつを「地獄の辞典」に収録していない。結構不憫な
奴である。
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12・シトリー
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Sitri Sytriとも。
一般的に、豹頭+有翼の人間としての姿が定着しているが、これは「偽
エノク文書」が初出の外見らしく、実際には頭部は豹に限らぬ様々な野生
動物のものであったという。
まあ、この人はその姿よりもむしろ、召喚したものの情欲を、望みの女性
を与える・自らが理想的な女性に変身する、といった手段で満たしてくれ
る」という能力の方で有名だろう。
「地獄の辞典」によると地獄の王族の一人で、70の軍団を指揮する。と
あるが、こんな能力の奴の下についている方々というのは、どんな気持ち
でいるのだろうか。
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13・ベレス
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Beleth BYlethとも
召喚されることを嫌がり、いつもぷんぷん怒っているというのが唯一の特
徴。青ざめた青い馬に乗って現れる、とはされているが彼本人の容姿は
記述されていない。結構やばい人らしく、呼び出す際には護符として左手
の中指に銀の指輪をしていなければならないという。
そこまでして呼び出して何をしてくれるのかといえば、男と女に愛を与え
る。というなんだかとっても不似合いなものだったりする。
「地獄の辞典」では80の軍団の指揮官とされるが、爵位等の説明は無
い。だが、唯一の特徴である怒りっぽい側面に関しては「ビレトを呼び出す
まじない師は、充分慎重でなければならない(以下延々と呼び出す際の諸
注意が語られる)」といった感じで大フィーチャーされている。
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14・レライカ
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Leraikhe. Lerayouとも
緑色の装束をまとい、弓矢をもった狩人の姿で現れるとされる。
その能力は、相手の負った傷の治癒を遅らせ、治さないようにするという
ものであり。同じような姿のバルバドスが狩人的な側面に着目した能力だ
とするならば、彼の能力はは弓矢の持つ攻撃性をあらわしたものといえる
かもしれない。争いを引き起こし、戦いそのものと関連付けされる。
「地獄の辞典」には未収録の地味・不憫組の一人。
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15・エリゴール
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Eligos
槍と錫を携え、旗を掲げた騎士の姿で現れ、召喚した者に財宝の在り処
を教え、時には甘い愛を人に与えるともされる。また、勇猛な戦いを人に与
えたり、軍事的な助言を与えたりしてくれる。という能力もあるが、これは
その騎士の姿から連想されて付け加えられたものらしい。
同様に騎士の姿を持って現れる悪魔「アビゴル」と同一の存在とされ、
「地獄の辞典」などではエリゴルはこの名前で収録されている。
まあ、この名前の方がガノタ的には親しみが沸くというものだろう。
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16・ゼパル
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Zepar Sepalとも
召喚した者の前に兵士の姿で現れる・・・って多いなあ、こんな方。
能力は、その姿とは関係なく、男女の情愛に関するもので、男に女性の
愛を与えたり、女性を不妊にしたり、という考えた人は何か嫌なことでもあ
ったのかと考えてしまいそうなもの。
一応「地獄の辞典」においても紹介されているが、やっぱりこれといった
特徴が無いので、記憶には残らないこと請け合い。
よく、同僚のヴェパルと間違われる、らしい。
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17・ボッティス
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Botis
蛇そのものの姿を持った悪魔。
旧約聖書などにおいて、イブを誘惑したサタンが蛇の姿を採っていたこと
もあり、悪魔といえば蛇。というような感じもするが、レメゲトンにおいて蛇
そのものの姿を持っているのはこのボッティスのみで、それだけでそこそこ
印象に残る悪魔になれたのだから、幸福な奴なのかもしれない(そのため
か、地獄でも総裁とか、結構良い地位にいることが多い)。
もし、彼が他にとることのある姿だとされる、角と牙を生やした人間、とい
う典型的な悪魔の姿をしていたら、他の地味な方々と一緒くたにされてい
たであろう事は想像に難くない。
能力も、過去と現在の知識を〜や友と敵を和解〜とか、レメゲ悪魔の中
では掃いて捨てるほどあるものだし・・・
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18・バシン
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Bathin
青ざめた馬にまたがった、蛇を持った男の姿で現れるとされる・・・けど、
これと同じ姿で現れる奴多杉であまり印象に残らない。
そんな彼の唯一の自慢は、ルシファーの側近とされていることである。
・・・けど、ゲームや小説とかではルシファーは良く出てくるけど、彼はあ
んまし出てこない。可哀想である。
ちなみに、呼び出すと薬草や宝石の知識を与えてくれたり、国から国へ
人を信じられないスピードで移動させてくれたりするそうだ(この能力ゆえ
に、「ルーラ係」としてルシファーに使われているのかもしれない)。
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19・サロス
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Sallos
アガレス同様、ワニにまたがって現れるとされる悪魔。
いかつい、獰猛な戦士の姿を押しているにもかかわらず、能力は男女の
愛を成立させるとか、そんな感じのもの。不似合いなのはいいから、せめ
て個性的な能力を与えてあげても良かったんじゃないかと言う気もする。
「地獄の辞典」では兄弟分であるアガレスともども無視されているが、代
わりにワニにまたがった「ザエボス」という悪魔が載っており、しかも、挿絵
のインパクトのおかげでこいつがそこそこ知られてしまい、哀れワニ兄弟は
マイナー悪魔の仲間入り。
もっとも、ザエボスというのはサレオスの別名か偽名か単なる名前間違
えかなんからしいけど。
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20・プルソン
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Purson
召喚したものの前に熊にまたがったライオンの姿で現れる。
・・・クマにまたがっている、というのが救いかもしれないが、ライオンさん
はこの先もいっぱいいるので今から徒労感を感じずにはいられない私なの
であった。
また、能力もこれまた非個性的で、宝や、過去、現在、未来に関する知
識を教えてくれるそうだけど・・・これだけ同じ能力の奴ばっかで、きちんと
お客さんのニーズには応えているんだろうか。他人事ながら心配である。
さすがにこれではいかんと思ったのか、プランシーさんは「地獄の辞典」
において、プルソンに音楽の才能とラッパをプレゼントしてあげたとさ。
でも、音楽に関する能力、というのも同書ではあんまり個性的ではなか
ったりするのだが。
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