ぶつらーのつぶやき


19:念願の向源寺・十一面観音菩薩に出会う旅。


湖北に伝わる名仏
日本三名・十一面観音のひとつと言われている
向源寺(渡岸寺 観音堂)の国宝・十一面観世音菩薩立像。
これまで近くまで行きながらも
仏像が東京に出張していたりしてご縁なく
出会えていなかった。

この夏、湖北を訪れる機会を得たので
是非とも この仏にお目にかかってみたい。
会いたくてなかなか会えなかった仏像に会える。
長浜のホテルを出て国道8号線を北に走る間もワクワク感は持続した。

北陸自動車道が8号線と交差
それからすぐに高月町役場のある交差点を右折。
ほぼ正面に無料駐車場が用意されている。
いい意味で田舎は素敵だ。
これが奈良や京都だったら500円は取られているに違いない。
ガラガラの駐車場に車を停めて案内看板に指示に従って集落に足を踏み入れる。
と、すぐに向源寺がある
が、ここは浄土真宗大谷派の寺院で目指す十一面観音はもう少し先である。




この山門を抜けると正面に本堂があり
その右手の収納庫で十一面観音が納められている。
300円の拝観料を支払って収納庫に入ると
左手に国宝・十一面観音 右手に重要文化財・大日如来像が置かれている。

檀家総代かと思われる年配の方が数名入れ替わり立ち代りに説明をしてくれる。
曰く
戦国時代の戦火から守るため村人たちが十一面観音を持ち出して土に埋めて守った話。
光背もなくお堂や、厨子に納めらて居ないため仏像の後ろが見える事。
十一面のうち左右一面が耳の後ろに配されている事。
その耳に付けられている飾りが大変珍しい。等々

事実まわりをくるりと回って拝観できることはすばらしい。
十一面の後に配された「暴悪大笑相」に至っては本来おめにかかれるものではない。
そしてそれ以上に
この仏像の美しさは側面から見た姿ではないだろうか。
少し前倒し今にも歩みだしそうな姿は
これもお堂に納められていては気が付かない。

ただ、その十一面の素晴らしさや姿の美しさがあまりに際立った為か
正面のお顔は平凡に感じたのだった。

尚、となりに展示されてる大日如来もふくよかな肉付きで美しい像だった。
胎蔵界の大日如来像は確かに珍しい。




収納庫をでて本堂にお参りする
もちろん浄土真宗であるから本尊は阿弥陀如来だ。

本堂前のサルスベリも今年の暑さで100日咲き続けるのに疲れたか
花の紅に勢いがなくなっていた。



(2008年8月18日)


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