ぶつらーのつぶやき


22:興福寺国宝特別公開2008は長蛇の列。


2008年10月28日からはじまった興福寺国宝特別公開も
残すところ後3日
11月24日までとなってしまった。
これまでの休日にどうしても時間がとれず
ようやく11月22日(土)に訪れることが出来た。

この季節の奈良は紅葉を見るためにおばさんを中心に大勢の観光客がやってくる。
いつもなら車で行くところ
混雑、渋滞が嫌なので近鉄電車で行くことにする。
急行電車で難波から45分のところだし
興福寺も近鉄奈良駅から歩いても近い。
ハンドルを握ってつまらんストレスを感じるより寝ていける電車
エコロジーも考えなければいけない。

さて奈良駅は想像通り大勢の観光客で溢れかえっていた。
人々を掻き分ける様に大通りに出て先ずは興福寺南円堂に向かう。



南円堂は年に一度10月17日に開扉されるが
今回ほど長期間にわたってに公開は珍しい。
さすが最終日を含む三連休だけあって入口付近も人が多い。
でもこのような公開では人の波があることを私は知っているので
大きな波をやり過ごせばけっこうゆっくり拝観することが出来る。

南円堂に足を踏み入れると
正面に増長天(四天王)が立ちその後ろに大きな不空羂索観音の左のお顔が見れる
前後の迫力感はすばらしく
後世のことではあるがこの配置を考えたひとはなかなか美的感覚に優れたひとだと思われる。
不空羂索観音は康慶作
そうあの運慶の父であり快慶の師である慶派の総帥である康慶だ。
ふくよかで金色に輝く不空羂索観音を拝見しながら
ぐるりと回りながら四方に配された四天王像を見る。
最後に配された多聞天がまた躍動感に溢れ素晴らしい。
この多聞天は四天王好きの私の中で上位に置かれることになるだろう。

左が不空羂索観音(南円堂)、右 釈迦三尊像(五重塔初層内陣) 共にパンフレットより

さて、もうひとつの特別開扉「五重塔初層」に向かうと
そこは長蛇の列。
中庭にはロープが張られディズニィーランドのように並ばされている
客は中庭だけでは済まず入口から外まで溢れようとしている。
入口でチケットきっているスタッフに聞くと「30分待ちです」とのこと
待つのは嫌いだが仕方ない
列の最後尾に着くことにする。



通常だと内部にぞろぞろと入って行くところだが
ここでは30人ほどヒトカタマリにして入場させている。
従って10分毎に30人分列が一気に進むかたちだ。
受付のお姉さんの言うとおり30分待って五重塔初層に入れた。

正面が阿弥陀三尊、左に回って弥勒三尊、向こう側に薬師三尊、そして出口正面に
釈迦三尊が置かれるという珍しい配置である。
また五重塔芯柱が見えるように内陣の下が開かれていた。

興福寺は何度訪れても魅力溢れる寺である。
来年は3月から阿修羅展で阿修羅ほか十大弟子像が東京国立博物館に
7月からは九州国立博物館に出張するらしい。
その前に是非もう一度国宝館を訪ねてみることにしよう。
人の少ない冬の日にでも。



(2008年11月22日)


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