うつ病の主な症状



3、体が重いことについて

うつ病の時は、とにかく体が重かったです。重力が変わったのではないかと思うほどでした。
具合が悪い時は特に顕著で、腕を上げるのだけでも一苦労、歩くだけでやっとという感じでした。
体が重いという症状については、最近脳内の化学物質ノルエピネフリンが関係しているのではないかということがわかってきているそうです。
そのため、具合が悪いと外に出られなくなる、約束していても体が重くて辛いから、どうしても用意ができずに行けないなどということがありました。
私の場合、本当に酷い時はお風呂に入るのも億劫でした。ほっておくといつまでも入らないので、母や彼氏がお風呂に入れてくれたりしました。その時もされるがままで、頭洗うのも体洗うのも、お風呂上り体を拭くのも服を着るのも全てやってもらう、私はそこにいるだけでもう精一杯で何もできないという感じでした。

うつ病が治ってからの出来事ですが、先日、私は38度の熱を出して寝込んでいたことがありました。
頭がぼーっとして考えもまとまらない、体を起こすのさえ億劫で、ご飯も食べたいと思えない。
そんな時、ふと「なんかこの感じ懐かしいな」と思いました。
でも、それが不思議なんです。私は子供の頃から風邪を引いてもあまり熱が出ない体質で、保健室の先生に「こんなの微熱じゃない」「仮病…?」とよく思われていました。
だから熱が出ている状態を「懐かしい」と思うのは、不思議なんです。もう何年も熱出してなかったから、熱が出るってどんな感じかすら自分でもわからないはずなのに。
この感じ。覚えがある。長いこと、感じてた。コレ。
まさに、この38度の熱が出ている状態が、うつ病でいう「体が重くて辛い」という状態とソックリだったんです。

うつ病になったことのない人でも、熱を出して寝込んだことがない人はいないでしょう。
うつ病さんが「体が重くて学校行けないの」と言うのは、高熱で体が辛くて行けないのと同じだと思っていいと思います。
考えがまとまらないのも、同じ。外に出るのが辛いのも、同じ。
そう考えれば、うつ病さんの体が重いという症状は、とてもわかりやすいと思います。
実際私も闘病時代は、ああいう有形力の力で、体が重くて辛かったです。
だけれど、うつ病の切ないところは、例え体の重さが何倍にも感じられていても、体温などの変化があるわけではないことです。
でも体温が上がっていなくても、実際にうつ病さんはそういう苦しみにさらされています。
高熱なのに、頑張って学校行ったり会社行ったりするのは、相当の体力と精神力を要しますよね。心身共に健康な人にだってなかなかできないことです。
それを周りの人たちも、うつ病さんご自身にも、理解してもらいたいです。
うつ病さんにとって、「無理をする」ということは、それくらいに辛いことなんです。
本人の気の持ちようとか、やる気とかでどうにかなる問題ではありません



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