心療内科・精神科・カウンセリングの上手な使い方



掲示板でのそらさん、まきこしっぽさんの情報提供を元に病院やカウンセリングの特徴・差異などをここでは説明したいと思います。
ここを参考に、貴方に合っている機関を有効に活用しましょう!


心療内科・精神科とカウンセリングの違い

どちらもお金を払って話しを聞いていただくという点では一緒です。
しかし大きな違いがひとつあります。それは心療内科・精神科は病院であり診察は医師がしますが、カウンセリングはカウンセラーがするという点です。
そのため心療内科・精神科では、各々の症状や状態を見て薬をだしますが、カウンセリングでは薬は出ません。ここが一番大きな違いであると思います。
しかし心療内科・精神科にはなんとなく行きづらい、こんなくだらない悩み病院で聞いてもらっていいのだろうか、そもそも自分は病気なんだろうか?…などなど病院へなんとなく行きにくい方にとっては、カウンセリングというのは病院よりはまだ行き易いのではないかなぁと思います。
なので、そういう意味でのカウンセリングの役割というのはとても重要であると思います。
カウンセリングを続けた結果、自分は薬や病院が必要であると思ったら病院へ行けばいいのです。
そしてカウンセリングの方が心療内科・精神科よりも比較的長い時間ゆっくり話しを聞いてもらいやすいので、まきこしっぽさんは病院で言えなかったグチなどを吐きに行く場としてカウンセリングを有効活用しているそうです
私もこの利用法はとてもいいんじゃないかなぁって思いました。

心療内科・精神科・カウンセリングは、どれもこちらがお金を払って聞いてもらっているのですから、どんな些細な悩みであっても「私の話をききやがれ!」くらいの気持ちで全然構いません。
こちらはお金を払っている、いわば客ですので、どんどん話を聞いてもらいましょう
それにこちらが気を使ったり、なんとなく医師(もしくはカウンセラー)と気が合わなくて話しにくいという状態の場合は、相手に貴方の本当の状態が伝わりにくく、最悪誤診と言う事もありえるので、できるだけ言いたい事を言えるような医師(カウンセラー)を探しましょう


心療内科と精神科の違い

私の個人的見解では、どちらにも特に差異はありません。
どちらも話を聞いてもらい、状態に応じて薬が出されます。
初診などでは心理テストなどをやらされる場合もあります。
あと、薬を服用する場合には定期的に採血をして肝臓の調子を確認することもあります。副作用が出た場合などにもそれが本当に薬の副作用であるか確認するために採血をした事もありました
なので患者的にはどちらに行ってもあまり感触は変わりありません。
でも一応区別というのはあるようで、掲示板でそらさんが説明されていたものがとてもわかりやすいので、失礼ながらそれをこちらにコピーさせていただきます。(そらさんいつもありがとうございます!)

心療内科と精神科とでは、診察する境界は二つが交差していますが、ハッキリした区別があります。
心療内科というのは、その名の通り、内科の領域に入り、検査などで器質的疾患がある場合の心のケアを目的としています。例えば胃潰瘍なんだけど、もっと悪い病気じゃないかと疑って、患者が不安や焦燥感を感じたり、うつ状態になったりする場合です。自律神経失調で具合が悪いとか、低血圧、高血圧、喘息などでも、家庭生活に支障が出ているとか、家族が理解してくれないとかもです。
精神科というのは、検査によっても何も異常が見つからない場合の精神科領域の治療を専門にしている診療科の事で、例えば、自傷行為を繰り返す場合などは、心療内科と精神科のどちらでもいいという事になりますし、二つを区別しない病院もあります。
カウンセリングというのは薬での治療はしないですが、心療内科と精神科では投薬治療が中心になります。
(written by そらさん・一部仁科編集)


仁科的有効活用術

とりあえず心療内科・精神科・カウンセリングの違いを表にしてみました。


薬の処方
対象
心理テストの実施
心療内科
器質的疾患のある患者
詳細なテストを実施
精神科
検査によっても体に異常がみつからない患者
詳細なテストを実施
カウンセリング
×
普段の些細な悩みから何でも相談受付。
患者でなくても利用できる
希望があれば簡単なものを実施
注・これは仁科の経験から書いているので間違っているかもです。その際はメールでお願いします

ポイントは薬の処方の有無だと思います。

わたしの見解では、まずどんなにささいなものであっても自傷行為がある場合はすぐに心療内科・精神科受診をおすすめします。
どんなに小さい傷であっても、自傷行為をしている段階で、自覚がなくてもかなり重症です。なので絶対薬物療法が必要になるので、薬の処方される心療内科・精神科がいいです。

どうしても病院へ行きづらい、自分が病気であるかどうかわからない、という場合はカウンセリングがおすすめです。
カウンセリングというのは健康な方でも普通に利用することができる機関なので、まずカウセリングを受けてみて、自分で「やはり病院が必要。薬が必要」と思えるようになってから病院へ行っても遅くはないです。
それに話をしているうちに、自然と自分で問題解決の糸口がみえるようになるかもしれません。否定する事なく世間話から愚痴まで聞いてくださるので、ただグチを吐きに行くというのも全然アリです☆
あと最近では学校や会社に専属のカウンセラーがいらっしゃるところが増えました。
そういうカウンセリングの場合はほとんど無料であると思うので、金銭的に困っている方などは、まずそういう無料カウンセリングを探して行ってみるといいと思います


各機関を利用する際の注意点

ただし、どの機関でも共通の特徴がひとつあります。それは医者(カウンセラー)は全く自分の意見を言いません。ただただ話を聞くだけという形になります
カウンセリングの本を読んで知ったのですが、それぞれの悩みには、その人に合った解決方法があります。そしてそれは自分で気がついたり、思いついたりしないと全く意味がないそうです。
なので、医者(カウンセリラー)はただひたすら貴方の話を聞くだけになります。そうすることで、話しているうちに自分の中で気持ちが整理されたり、考えがまとまったりして、そうして自分で解決の糸口を見つけやすくする。それが医師(カウンセラー)の仕事なのです
なんだか医者やカウンセラーが「これはこうした方がいいよ」とか「それはそうするべきだよ」と意見を言ってくれそうというイメージがありますが、本当に何も言ってくれないです。
それを勘違いして、「頼りにならない」と考えないで欲しいなぁと思います。

ただ、私の主治医(心療内科医)は、鬱が酷かった頃繰り返し私に言っていた事があります。
それは「何か重要な決断をする場合は、後悔したくなかったら必ず相談してね」という言葉でした。
病気中はどうしても思考能力、決断力が鈍くなっています。なので後でその決断を後悔することもあるでしょう。
なので、そういう決断を強いられている場合は、状況と貴方の気持ちをよく説明した上で、先生のご意見を伺うのもいいことだと思います
でもやっぱりこちらからご意見を伺わない限り、先生は自分のご意見はやはり言いません。

これらの機関を是非上手に利用して、少しでもラクになりましょうね!

special thanks to そらさん・まきこしっぽさん・みじんこさん☆



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