新米冒険者、飯の種にありつく
GM | : | それではシナリオに入りましょう。君達は今、“オーファン”の首都ファンにいるわけです。 |
ボーデル | : | ぐびぐび、ぐびぐび。 |
GM | : | いきなり飲んでんの!? 早いよ!(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | 冗談だ。 |
GM | : | シナリオ開始と同時に酒を飲み始めたドワーフというのも前代未聞だな(笑)。君達はファンの街でも小規模な冒険者の店である『鋼鉄の乙女』亭にいます。主人の名前はザックニスさん。くだけた感じの良い人です。 |
クロウ | : | アイアンメイデン(一同爆笑)。 |
GM | : | あくまで鋼鉄だ。鉄じゃない(笑)。 |
ボーデル | : | スチール・メイデン(笑)。 |
アーティ | : | ダサい・・・・・・グレードが落ちてるよ(笑)。 |
GM | : | まぁ君達は其処にいてくれ。 |
ボーデル | : | 居るぞ。グビグビ、グビグビ。金が無いから水だ(一同爆笑)。 |
クロウ | : | ダサ~い(笑)。 |
GM | : | 水を飲むドワーフというのは本当に絵にならないな。やめてくれよ。 |
ボーデル | : | 背に腹は代えられん(笑)。 |
GM | : | 待て待てお前ら。そろそろサンドロが出たがっている(笑)。 |
サンドロ | : | いや、別にそういう訳ではないが(笑)。 |
GM | : | というわけで舞台は王都へと移ります。 |
GM | : | サンドロ、君は王都にて騎士として上を目指すために、学問に励んでいるのだな。 |
サンドロ | : | 「セエィッ! てや!! アーウチッ!! ぎゃー!!」(勉強中?) |
GM | : | う~ん、学者出身とは思えないな(一同笑う)。 君が遊んでいるとだね、そこに上級騎士がやってくるわけだ。 |
上級騎士 | : | 「お前にお客様が見えているぞ。」 |
サンドロ | : | では「はいっ!」っと勢い良く敬礼してだな、素早くタオルで汗をぬぐって走っていこう。 |
GM | : | すると、入り口に一人の女性が待っています。知っているかは『冒険者LV+知力B』で目標値・・・・・・『5』! |
ボーデル | : | トゥトゥーン! 失敗するな宣言である(笑)。 |
サンドロ | : | 1ゾロ以外だなー(笑)。(コロコロ)ようし『11』。 |
GM | : | では知っています。マイリー神殿所属の、“取り替え子”という通り名をもつアリステアさんです。特殊な出生などから、世間では色々と持てはやされていますが、君は神殿の事情には詳しくないのでそれ以上の事は分かりません。 |
サンドロ | : | まぁいいや。 |
GM | : | (いいのかよっ!)。 |
サンドロ | : | 「お初にお目にかかれて光栄です。騎士サンドロ・オーエンバッツと申します。」と一礼するぞ。 |
アリステア | : | 「“オーファン”付きマイリー神殿に属している、侍祭のアリステアと申します。 この度あなたのもとに訪れたのは、一つ頼み事をしたいからなのです。我が国が“グードン”と交易をしているのはご存知ですね?」 |
サンドロ | : | 「はい。」 |
アリステア | : | 「ドワーフ達との交易品として、我が国では良質のエールを生産しているのです。しかしこの度、“マナール湖”の手前に“パーシャズ”という、とても良質のエールを生産している村があるのですが、この村と契約をしている『うたたねドワーフ』亭の主人から、エールの納期を過ぎたというのに何の音信もないという報告がありました。特に何かが起こったという訳では無いのですが、『何もないのが逆に不安』という事で、この度調査団を派遣する事になりました。」 |
サンドロ | : | ふんふん。 |
アリステア | : | 「神殿の者だけでは少々心許ないので、“鉄の槍騎士団”の方々にもご協力をお願いしに参ったのです。」 |
GM | : | で、“鉄の槍騎士団”に問い合わせたところ、新人の中に突出した才能を持った者がいるという事で、危なげない事件から経験を積ませていこうという事になったわけだ。 |
サンドロ | : | 突出した才能・・・・・・『可も無く不可も無く』が信条なのだがな(一同爆笑)。 |
GM | : | いや、しかし能力値は高いぞ(笑)。 |
サンドロ | : | うん、まぁそうだが。 |
アーティ | : | あれだけ振り直したもんね(一同大爆笑)。 |
ボーデル | : | おいおい、そんなグッサリ抉る様な事を言うなよ(笑)。 |
サンドロ | : | 上の三つの能力値ボーナスが常に1だったからな(笑)。 |
今回、あまりにも能力値が低かった場合は、全て振り直す事を条件に振り直しを認めているのですが、サンドロPLは何度振っても能力値のB欄またはC欄で1ゾロを振るという、まさに快挙なダイス目を披露したのでした。 | ||
アーティ | : | (振り直し回数が)俺1回だけ~(笑)。 |
ボーデル | : | 俺もだ。 |
GM | : | (じっとクロウのPLを見る)。 |
クロウ | : | 何よ!(笑)。 |
クロウPLは、あのぶっ壊れた能力値を一発で振りました。文句のつけようもありません。 | ||
サンドロ | : | まぁいい(笑)。「そこまで私の事を買ってくださるというのは光栄です。是非とも調査に参加させてください。」と言っておこうかな。 |
アリステア | : | 「貴方の他にもう一人騎士の方と、魔術師ギルドから一人お呼びしています。この4人で調査団を組み、明朝より出発いたします。」 |
サンドロ | : | 「了解しました。」 |
GM | : | そしてアリステアさんは帰っていきます。 |
GM | : | 時を同じくして、『鋼鉄の乙女』亭ですが。 |
ボーデル | : | 「今日も何も起こらないなぁ・・・・・・。」 幽鬼のようなトーンで呟くぞ(一同笑う)。 |
GM | : | 『鋼鉄の乙女』亭では、今日も閑古鳥が鳴いております。 |
ボーデル | : | カァー。 |
クロウ | : | 違う。閑古鳥はカッコウなんだよ。 |
GM | : | 知らなかった。 |
ボーデル | : | 「おやじ、仕事は何もないのかっ? 樽運びでも何でもやるぞ!」(一同笑う)。 うははは、情けねぇ(一同爆笑)。 |
ザックニス | : | 「じゃあ床でも磨いてろ。」(笑)。 |
ボーデル | : | 「うむ、合点承知!」(一同笑う)。 |
アーティ | : | 合点承知っていつの言葉だ?(笑)。 |
ザックニス | : | 「おら、駄賃のエールだよ。」 |
ボーデル | : | グビグビ。「うむ、エールが美味いのぅ。」 |
GM | : | ここのエールは特に上質だからな(笑)。 |
ボーデル | : | 「こいつぁ格別じゃあ。」(一同爆笑)。 やっぱり情けねぇ(笑)。 |
GM | : | そうこうしていると、入り口の戸がギィッと開き、一人の男が入ってきます。 |
ボーデル | : | こんな寂れた酒場に何のようだ? と思わず振り向いてしまうぞ。 |
クロウ | : | 何となく怖いよボーデル(笑)。 |
GM | : | 次の瞬間、男はボテッと倒れます。 |
ボーデル | : | おおー! これは金の匂い! すぐに助けるぞグハハハハ!!(一同爆笑)。 |
クロウ | : | お前何者だよ!(爆笑)。 |
GM | : | こらドワーフ。そういえばお前はプリーストだろう! 少しは謹め!!(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | そ、そうだった(笑)。 |
GM | : | 他の奴も喋れ!(笑)。 |
アーティ | : | お、俺も居たのか(笑)。 |
クロウ | : | ここで倒れているのもなんだから助けよう。 |
ボーデル | : | すぐに様子を見るぞ。傷はないか? |
GM | : | 男は右肩に酷い傷を負っています。 |
クロウ | : | 息はありますか? |
GM | : | まだあります。 |
ボーデル | : | では <キュアー・ウーンズ> だ。(コロコロ)『5』点回復。 |
GM | : | おぉ、では傷が塞がった。代わりに別の場所に傷ができる(一同笑う)。 |
ボーデル | : | しまった、うっかり <ウーンズ> を使ってしまったか(一同爆笑)。 |
GM | : | お前使えるんか(笑)。 状態の回復した男は 「み、水を・・・・・・」 と言ってくる。 |
サンドロ | : | ではミミズを(笑)。 |
GM | : | お約束は危険だから止めろ馬鹿者ー!(一同笑う)。お前ここにいない上に騎士だろう。 |
サンドロ | : | そうだった(笑)。 |
ボーデル | : | 「水じゃ、誰か水を持ってこい!」 |
クロウ | : | 「マスター! 水!」 |
ザックニス | : | 「ほらよっ。」どん。 |
ボーデル | : | 水じゃあ! では渡してやろう。 |
GM | : | では男はカサカサになった口の中を潤すと、 |
男 | : | 「ここは冒険者の店だよな!?」 |
GM | : | と聞いてくる。 |
クロウ | : | 「そうだよ。」 |
GM | : | ・・・・・・それにしてもアーティは喋らんなあ(笑)。 |
アーティ | : | 食事中なのさ(笑)。 |
GM | : | では彼は立ち上がり、カウンター内の主人に食らいつきます。 |
男 | : | 「助けてくれ! 俺の村がモンスターに襲われたんだ!」 |
ボーデル | : | 固唾を飲んで見守る。ニヤニヤニヤニヤ。 |
まるで悪役である。 | ||
男 | : | 「大至急冒険者を手配してくれ! ・・・・・・あわわあわわあわわ。」 |
アーティ | : | またそれかよ(笑)。 |
ボーデル | : | では主人に視線を送るぞ。ピカーン(一同笑う)。 |
GM | : | ザックニスさんは露骨に嫌そうな顔をするね(一同爆笑)。 |
ザックニス | : | (溜息をついて)「こんな連中しか残っていないのか。」(一同笑う)。 |
クロウ | : | 酷いわ(笑)。 |
GM | : | ザックニスさんが詳しい事情を聞きました。彼は“パーシャズ”という村の若者だそうです。良くは分からないが『変なの』が群れでやってきて、村の生息圏に住み付かれてしまったそうな。特に積極的に襲われるというわけでもないのだが、エールの収穫に支障をきたしているらしい。 そこで貧乏くじを引いた彼が、冒険者を雇うためにここまでやってきたわけですが、途中で別のモンスターに襲われてしまったのだそうです。 |
サンドロ | : | 命からがらってやつだな。 |
ボーデル | : | 冒険者技能もないくせに、モンスターに襲われて助かるとは。 |
サンドロ | : | 「うわぁ、歩いていたらいきなり猫がぁ!」(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | どんな猫だ(笑)。 |
GM | : | では、仕事の依頼を受けたザックニスさんが手招きしてますよ。 |
クロウ | : | では行こうか。 |
ザックニス | : | 「聞こえたと思うが、こういう依頼だ。やるか?」 |
ボーデル | : | 「ひっひっひ、やりまっせ。」 |
アーティ | : | キャラ変ってる(笑)。 |
サンドロ | : | 最初は『ごわす』とか言っていたくせに(笑)。 |
ボーデル | : | これでいいんじゃよ(一同笑う)。 |
GM | : | 今度は老けやがった(笑)。 |
サンドロ | : | トリックスター・ドワーフか(笑)。 |
GM | : | とりあえず、駆け込んできた依頼人のタール青年に何か聞きたい事があるか? |
クロウ | : | 「何時頃からそういう事が起こり始めたのですか?」 |
タール | : | 「一週間ほど前からです。」 |
ボーデル | : | 一週間か・・・・・・よし、あとは現地調査だな。 |
アーティ | : | 「依頼は『退治』なのか?」 |
タール | : | 「追っ払うでも何でも良いので、とりあえず現状を何とかしてください。」 |
ボーデル | : | 村人も気味悪がっているか。 |
GM | : | そうですね、積極的に襲ってきたりはしないのですが、鉢合わせたら喰いつかれるといった状況だそうです。 |
タール | : | 「それと、ここには3人で向かったんですけど、途中でモンスターに襲われた時、残りの2人は村側へ走って行ったのです。僕は助かりましたが、2人がどうなったか分からないのです。 そのモンスターもどうにかして頂かないと、収穫できても出荷ができません。」 |
ボーデル | : | 「そいつらも探してやらんとならんのか・・・・・・」 |
クロウ | : | 「被害が出たのは麦畑のみですか?」 |
タール | : | 「麦畑で見かけただけで、何匹もいます。どこにいるかは分からないです。」 |
クロウ | : | 「そこかしこにいると・・・・・・」 |
ボーデル | : | 困ったな・・・・・・よし、報酬について聞きましょう。 |
GM | : | タールは村長から預かったメモ書きを取り出します。 |
タール | : | 「報酬は800ガメルです。」 |
ボーデル | : | 800かぁ・・・・・・3で割るのは大変だ(一同爆笑)。 |
GM | : | 割れる人がいたら見てみたいな(笑)。 |
アーティ | : | 無理でしょ(笑)。 |
クロウ | : | 一応と、盗賊ギルドで話を聞いてみましょうか? |
サンドロ | : | 情報は入ってないだろう。 |
ボーデル | : | 入ってなかろう。流石に遠く離れた村で何が起こっているかなんてわからん。 |
クロウ | : | そっか、それもそだね。 |
ボーデル | : | 依頼人は特に騙そうとしている雰囲気もないし。特にワシらを騙しても何の得もないだろうよ。 |
GM | : | 頼むから口調を統一してくれよ。 |
ボーデル | : | 却下だな。とりあえずワシらはやる事がないから、受けざるを得ないだろう。 |
アーティ | : | 第一歩を踏み出さなければ。 |
タール | : | 「う、受けて頂けるんでっ!?」 |
ボーデル | : | 「うむ、勿論。」 |
タール | : | 「んじゃ、よろしくお願いしまっす~。」(一同爆笑)。 |
クロウ | : | 軽っ!(笑)。 |
ボーデル | : | 「今すぐ行けば良いのじゃな?」 |
タール | : | 「ええ、出発しましょう。」 |
GM | : | ちなみに“パーシャズ”の村へは3日かかります。 |
ボーデル | : | 3日分の食料がいるな。 |
アーティ | : | いくらだ? |
サンドロ | : | 保存食は7ガメル。1日3食として45ガメルだ。 |
ボーデル | : | う~む、所持金が100ガメルを切ってしまった(笑)。 |
アーティ | : | ・・・・・・ん? |
サンドロ | : | ・・・・・・違う、63ガメルでした!(一同笑う)。なぜこんな計算を間違ったんだ(笑)。 |
ボーデル | : | よっぽどキツイ。所持金が57ガメルになってしまった(笑)。 |
サンドロ | : | 切実な問題だな(笑)。 |
ボーデル | : | では、ブラキの聖書でも読みながら行こうかのぅ。・・・・・・そんな物あるのか?(笑)。 |
GM | : | 『ひとつ、鉄を極めるには~』(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | 『鉄を打つんじゃ』。どんな本だそりゃ(笑)。 |
サンドロ | : | 『打て! 打て!』(笑)。 |
アーティ | : | 『とにかく打て!』(笑)。 |
GM | : | 『次第に興奮しろ』(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | なんじゃそりゃ、訳が分からん(笑)。 |
サンドロ | : | ブラキが普及しないわけだ(一同爆笑)。 |