ハンティングの才能無し

オーファン領 ： パーシャズの村
ＧＭ：パーシャズの村へご到着。
サンドロ：ようやく着いたか。まず最初にパークスの遺体を保存するなどしてやらないとな。
ＧＭ：その技術はないな（笑）。＜プリザーベイション＞ でも使えりゃ話は別だが。
サンドロ：仕方ない、マフィに頼んで送り届けてもらおう。このやる気のなさそうな野郎に居てほしくないし（笑）。
マフィ：「え？　いいのかい？　大丈夫、途中で捨てたりしねぇから！」
サンドロ：ではスラッと剣を突きつけてだな、「安心しろ、後で騎士団の方に確認を取る。しっかりと送り届けることだな。」
マフィ：「ひ、ひぃっ！･･････わ、わかったよ、届けてやるんだからありがたく思いな。」
クロウ：ただの小悪党みたいだね（笑）。
サンドロ：「よろしく頼む。」 と頭を下げよう。
ＧＭ：アリステアの要望により、村人の助けで少しでも腐りづらくするよう処置してもらえます。臭わない様に香草で包んだりな。
サンドロ：助かるな。
マフィ：「じゃあ、俺はお先に失礼させてもらうぜ。」
ＧＭ：と、マフィは全力疾走で走り去っていく。
ボーデル：死体が無事に届くかも怪しい（笑）。
サンドロ：では･･････アルテイシアさんじゃなくって誰だっけ（一同爆笑）。
ボーデル：お前はシャアか（笑）。
ＧＭ：アリステアな（笑）。
サンドロ：「すみません、更に一人戦力を減らしてしまいました。」
アリステア：「今回は調査が目的ですから。心許ないですが、2人でやり通しましょう。」
ＧＭ：では冒険者の方々。ようやく村が見えてきたかと思ったところ、前方から軍馬が（笑）。
ボーデル：「おや？　あれは･･････前に見かけた軍馬じゃないかのぅ？」
ＧＭ：軍馬にはローブを着た魔術師風の男が乗っているね。
マフィ：「ヘアッ！　ヘアッ！　ヘァッ！！」
ＧＭ：とロデオ乗りしてる（一同笑う）。
サンドロ：何で私の方を見る！（一同笑う）。しかも違うぞ、
「セィヤッ！　セヤッ！　ヘィヤァッ！！」っだ！（一同爆笑）。喉から搾り出すように声を出すんだ（熱弁）。
ＧＭ：勉強になったよ（笑）。彼は君達の間を走り抜けてくる。
クロウ：「危ない！　避けて！」
ＧＭ：ズドドドドドドドドドッ！
ボーデル：「失礼な奴じゃ。」
ＧＭ：後ろに積んだ荷物から、人間の手がポロッと見えたりして（一同爆笑）。振動でブラブラと揺れてる。
アーティ：た、垂れてる、垂れてるーッ！（爆笑）。
ボーデル：ちょっとヤバイ雰囲気を感じるぞ。「何じゃあれは。」
ＧＭ：隣でタールが震えてる。
タール：「僕の村で何が起こっているんだっ！？」
ボーデル：「まぁ大丈夫じゃよ。」 と言って背中をバンバン叩こう。
クロウ：村に急ごう。
ＧＭ：では君達も村に到着した。
村人：「ほほう、日に二組も旅人が来るとは珍しいのう。」
ボーデル：いやいや、隣にタールが居るからワシらの事は察しが付くんじゃないかな？
ＧＭ：そうだった、タールの事をすっかり忘れていたぞ（笑）。
タール：「冒険者を呼んできたぞー！！」
アーティ：よーし宴会だー！（笑）。
ＧＭ：いきなり宴会かよ（笑）。タールの案内で、村長の家に通されます。なにやら、先客がいるようです。
パーシャズの村 ： 村長の家
ＧＭ：村長の家に通されると、騎士と司祭がいるようですね。
ボーデル：こんな村に騎士とは珍しいのぅ。
ＧＭ：村長のムリックさんは58歳の老齢。ムリックさんはタールに
ムリック：「おぉ、おぉ。その方々がお呼びした冒険者さんか。お前以外の2人が慌てて帰ってきた時には肝を冷やしたが、お前も無事じゃったんじゃなぁ。良かった良かった。」
サンドロ：おっ、2人も無事だったんだ。
ボーデル：「そうですか。こちらとしても気になっていたんじゃ。」
ＧＭ：さて、タールが
タール：「村長、このお二方は一体？」
ムリック：「そうじゃった、そうじゃった。ワシらが契約している『うたたねドワーフ』亭の主人がじゃな、納品が遅れているので不思議がって騎士団の方々を派遣してくださったのじゃよ。」
ＧＭ：では、自己紹介などしてくれ。
サンドロ：形式的な奴だよ。「お初にお目にかかります。“オーファン”の騎士サンドロ・オーエンバッツと申します。
ＧＭ：“オーファン” の騎士団は “鉄の槍騎士団” な。
アリステア：「マイリー神殿のアリステアと申します。」
ＧＭ：さて君達は [ 知名度判定 ] 。
ボーデル：（コロコロ）おおっ！　こんな時にクリティカルした！（笑）。
アーティ：6ゾロかよ（笑）。
ＧＭ：君はきっとマニアなんだろう（笑）。
ボーデル：チッチッチ、『神官ファイル』だ（一同爆笑）。『世界の神官120選』とかな（笑）。
アーティ：こっちは『9』。
ＧＭ：他のみんなも知ってるね。
アリステア：「皆さんも、この事件を解決する為にお越しくださったようですね。」
ボーデル：「ワシらはモンスター退治を頼まれましてな。」
サンドロ：モンスター退治については、私達は知らないんじゃないの？
ＧＭ：村長から話だけ聞いていた事にしてくれ。
アリステア：「ではサンドロさん、我々の人数も心許なくなってしまったので、彼らと協力するというのはどうでしょうか。当然、彼らが了承すればですが。」
サンドロ：「そうですね、私もそれが良いと思います。」
ボーデル：「ワシらは一向に構わんよ。仕事の成功率が上がるだろうからな。」
アーティ：まずは成功が第一歩だからね。壁役と回復役が増えるのは歓迎だ。
ＧＭ：あ、言っておくけど、シナリオ的には対立しても大丈夫だよ。
サンドロ：いや、協力の方向で。
ボーデル：「そっちから協力を申し出てくれるのであれば、こちらとしても断る理由はない。」
クロウ：「オーケーで～す。」
ＧＭ：じゃあ君たちも自己紹介してくれ。
アーティ：面倒くさいなぁ。「魔術師のアーティ＝フォルレイだ。」
クロウ：「クロウです。」　流石に騎士の前で盗賊だとは言いにくいね（笑）。
ボーデル：「ブラキ神官のボーデルですじゃ。戦士としての心得もありますぞ。」
アリステア：「よろしくお願いいたします。」
サンドロ：「皆さんのご協力に感謝します。」
ＧＭ：では、村長さんの方からお話しがあるそうです。
ボーデル：では話しを聞きましょう。
ムリック：「一週間ほど前からですかな？　この村の周辺に爬虫類系のモンスターが現われるようになったのです。」
サンドロ：「な、何ですってぇっ！？」（←少しわざとらしい驚き方）。
ボーデル：爬虫類･･････リザードマンか？
ムリック：「積極的に村へと近づいてくるというわけではありませんが、“マナール湖” 手前の湿地帯を中心に麦畑の方にまで出現しまして、作業中に襲われる者が幾人か出た為に、今はもう近寄らぬよう言っております。このままでは収穫の作業に入れず、エールの納品ができません。」
ボーデル：（搾り出すような声で）「こりゃあマズイのぅ･･････」（一同笑う）。
ムリック：「この出来上がったばかりの、一番美味いエールが･･････出荷できない！」
ボーデル：思わず目から火が出そうじゃ（一同爆笑）。
ＧＭ：どんなドワーフだ（笑）。
アーティ：「死者は出ているのですか？」
ＧＭ：（しまった考えてない） 死者は･･････出ている。殆ど死んでるって。
ボーデル：そりゃあ凄惨じゃのぅ。
ＧＭ：被害者の殆どが、だよ！　村人が殆ど死んだわけじゃないよ！（一同爆笑）。
サンドロ：「リザードマンなら･･････『リザードマン語』が話せれば問題ないのだが。」
ムリック：「あいにくと、村人には知識のある者がおりませんで。怪物が何かも分かりませぬ。」
アーティ：生き残った被害者から話しを聞きにいかないか？
ボーデル：そうじゃな。
ムリック：「襲われた者で意識があるといったら･･････エイルという少年がいますな。キノコ採りを生業としていた者です。」

　一同は、村長から村人が襲われたポイントをいくつか教えてもらいます。

ムリック：「怪物は何匹もいるようですが、全て退治していただきたい。」
ボーデル：なかなか大変そうな仕事じゃ。とても800ガメルの仕事とは思えない（一同笑う）。
アーティ：確かに言えてる（笑）。
ムリック：「そんな状況ですが、どうかよろしくお願いします。」
ボーデル：「まぁ、お受けいたしましょう。」　では、エイル少年に逢いに行くか。
サンドロ：「そちらの魔術師殿は、『リザードマン語』は話せるのですか？」
アーティ：「無理だろう。」
クロウ：『だろう』ってなによ。
サンドロ：「そうですか。」
アーティ：リザードマンって『共通語』喋れないの？
ＧＭ：極稀にそういう優等生も存在するだろう。
サンドロ：あのさぁGM、リザードマンって結構強くなかったっけ？
ＧＭ：さぁね。

　リザードマンはスレイブ種（奴隷階級）が2LVで、ノーブル種（貴族階級）が5LV。
　ノーブルリザードマンは極稀という事から、全体的なLVは決して高くない。

ボーデル：ちなみにエイル君はどこに？
ＧＭ：エイルは家で寝かされているらしい。
ボーデル：早速行こう。当然タールも連れて行くぞ。
タール：「ああ、いいよ。僕達は友達だからね。」
パーシャズの村 ： エイルの家
ボーデル：エイルの家の扉を叩こう。
？？？：「どなたですかー？」
タール：「エイルー、僕だよー。」
ＧＭ：すると、エイルの親御さんが出てきます。名前は･･････。
アーティ：決めてないのか（笑）。
ボーデル：ビール！（笑）。
ＧＭ：出てきたのは母親だ（一同爆笑）。ヴェニラさんにしよう。
ヴェニラ：「ああ、タールちゃん･･････この方々はどなた？」
サンドロ：「この村の調査に来た、“鉄の槍騎士団”の騎士サンドロ・オーエンバッツです。エイル君からお話しをお伺いしても宜しいでしょうか？」
ボーデル：素晴らしい。こういう時には身分があると楽だ。
ヴェニラ：「そうでしたか。･･････あの～、図々しいようですが、司祭様がいらっしゃいましたら、息子の傷を治していただけないでしょうか。」
サンドロ：そちらの方はアルテイ･･････アリステアさんにお願いしよう。
アリステア：「お任せください。」
クロウ：じゃあ中に入ろう。
ＧＭ：上の部屋にはエイル少年がベッドで寝かされています。右足は骨が見えるくらい深く喰いちぎられている。
アーティ：うわ、凄い酷いじゃないか。
ＧＭ：わき腹にも、何かがかすった様な鋭い傷が付いている。
ボーデル：これは先に治療した方が良さそうじゃのう。
ＧＭ：傷は包帯で無理矢理固めている。正直あとは死を待つのみって状態だね。
クロウ：早く治してあげて。
アリステア：「大いなるマイリーよ･･････」
ＧＭ：彼女の祈りによって、エイル君の傷は完全に塞がる。
ボーデル：むぅ、流石じゃ（笑）。
クロウ：お前がやっても良かったのに（笑）。
ボーデル：ワシには無理じゃ（一同爆笑）。
アーティ：だとしたら無能だ（笑）。
ＧＭ：というわけで回復した彼は、動けはしないものの意識をはっきりとさせます。ヴェニラさんは泣きながら君達にお礼を言うね。
ヴェニラ：「ありがとう！　ありがとうございます騎士の方々！！」
ボーデル：ワシらは片隅でイジケてる（一同笑う）。
ＧＭ：君らも含めて騎士の方々と言ったのだ（笑）。
ボーデル：とりあえず話しを聞こう。「エイル君、君はモンスターに襲われたそうじゃな？」
エイル：「ええ、そうなんです。」
サンドロ：「襲ってきたモンスターの特徴などを教えていただきたいのですが。」
エイル：「でかいトカゲでした。」
サンドロ：でかいトカゲ･･････やはりリザードマンか？
アーティ：いや、二足歩行かどうかも判明してないぞ（笑）。
ボーデル：「歩いていたかのぅ？」
エイル：「いえ、這っていました。」
アーティ：這っている？･･････バジリスク（笑）。
ボーデル：それだったらこいつら生きて帰っとらんわい！（一同爆笑）。
クロウ：石になってるよ（笑）。
エイル：「“マナール湖” の方に行くと切り立った崖があるんですけど、そこにある洞窟にキノコが良く生えているのです。それを採取している最中に襲われました。」
サンドロ：では現場に行ってみるか。「お大事に。」　と言って外に出よう。
クロウ：まずはどこに行きますか？
アーティ：“マナール湖” 近くの泉がいい。
ボーデル：ここで一番被害が出ているからな。
サンドロ：帰り道で崖にある洞窟も行こう。
ＧＭ：“マナール湖” までは大体半日ぐらいの距離だ。泉はその手前にあるよ。
サンドロ：オーケー。村長には 「調査を含めて、今日中には帰れないと思います。」 と伝えよう。
アーティ：馬の面倒も見てもらえば？
サンドロ：それもそうだ。「よろしくお願いいたします。」
ムリック：「わかりました。しっかりと世話させていただきます。」
パーシャズの村付近 ： マナール湖手前の泉

　PC達が最初の調査場所に選んだのは、多数の村人がモンスターを目撃している泉だった。目撃情報では、よく泉の周辺の岩場で体温を温めているらしい。
　泉までの行程では、腰ほどの高さまで伸びた麦畑を警戒し、安全のために刈り取ろうという意見まで飛び出す始末。いや、言っている事は正しいがエールの原材料を刈り取っては駄目だろう。
　また、目的のモンスターのものと思われる足跡を発見し、相手が四足歩行の生物だというところまで当たりをつけた。だが、肝心のレンジャー技能判定に失敗。足跡を見失ってしまう。
　色々あったが、やがて麦畑は途切れ、湿地帯に差し掛かってきた。

ＧＭ：ようやく泉が見えてきました。
サンドロ：では近づこう。どんどん♪どんどん♪どんどん♪どんどん♪
ＧＭ：なんだそれは（笑）。
サンドロ
アーティ
：どんどん♪どんどん♪どんどん♪どんどん♪（笑）。
ＧＭ：それは警戒していないとみなしていいのか？（一同笑う）。
サンドロ：いやいや！　警戒はしているぞ！（笑）。
アーティ：厳重だ（笑）。
ＧＭ：（とてもそうは思えんが）では全員、『冒険者LV＋知力B』で判定してください。
サンドロ：ついにきたな（コロコロ）『9』！
クロウ：（コロコロ）ごめん『8』。
アーティ：（コロコロ）『10』。
ボーデル：（コロコロ）ふっふっふ、1ゾロじゃ（一同笑う）。
ＧＭ：水辺から顔を出している3ｍ程の岩の上に獲物を発見しました。イグアナみたいなのが3体います。[ 怪物判定 ] ね。
サンドロ：セージの出番だ（コロコロ）きたきたきたきたっ『14』！
クロウ：（コロコロ）『12』。
ＧＭ：･･････どうやら全員分かったみたいだな。目の前にいるのはジャイアントリザードだ（データを見せる）
アーティ：･･････1ターンに3回攻撃かよ！？
ＧＭ：2LVモンスターの中ではキラリと光るものを持っている（笑）。
ボーデル：「悪いが、これも仕事じゃ･･････」 きっちり不意打ちかましちゃる。
サンドロ：気づかれているか？
ＧＭ：日光浴に夢中で、君達の事は気にしていないみたいだね。
サンドロ：ここは弓の出番だな。
ボーデル：ワシは持ってない。ここは名刀【ザックリ丸】（モール）でも構えていようかの。
ＧＭ：それじゃあザックリは斬れんよ。
サンドロ：【グッチョリ丸】だ（一同笑う）。では撃っても構わないか？
ＧＭ：どうぞ。
サンドロ：Aに向かってファイア！（コロコロ）『14』。
ＧＭ：こちらは避けようともしません。
サンドロ：ダメージ（コロコロ）回った～！
クロウ：いきなりなの（笑）。
サンドロ：続けて、であ～（コロコロ）1ゾロ（一同爆笑）。
アーティ：面白い人だな（笑）。
ボーデル：クリティカルした意味ないじゃん。
サンドロ：うぅるっせぇぇぇぇ！！　高い目出したんだから良いだろ！　ダメージ『11』だ。
ＧＭ：だ、大分痛い。
サンドロ：そのまま弓を捨てて剣を抜く。次は接近戦だ。
ＧＭ：準備を含めて次のラウンドにしてくれ。では、弓を射掛けられたジャイアントリザードは、
Gリザード：「ピギャアアアアアッ！！」
ＧＭ：と咆哮する。そのまま、残りの2匹共々泉の中にバシャッと飛び込むよ。
一同：あ･･････。
サンドロ：逃げやがった。

　野良猫だって石を投げつけられれば逃げるだろう。
　いくらモンスターといっても知能は動物並み。遠くから射掛けられたら逃げ出すよ。

ボーデル：クロウ、おぬし敏捷度は同じだろう。逃げられる前に撃ち抜くんじゃ。
ＧＭ：同時射撃って事？　今回は良いけど、次からは前もって宣言しておいてね。
クロウ：じゃあ撃ちますよ～（コロコロ）『11』。
Gリザード：危険が分かったので、今回は避けさせてもらう。（コロコロ）『9』失敗。
クロウ：当たった～（コロコロ）8だ。ダメージも『8』点。
ＧＭ：ちょっと食らった。ではジャイアントリザードは泉に逃げるというより、泉に落ちた（一同笑う）。
ボーデル：しかし、これは困ったのぅ。
サンドロ：とりあえず、「村人が襲われた泉というのは、ここの事でしょう。」と。
アリステア：「そのようですね。」
アーティ：上がってくる気配はない？
ＧＭ：ちょっと分からないね。
サンドロ：「ここはラチがあかないので、先に洞窟の方へ行ってみませんか？」　と提案する。
ボーデル：洞窟は近いのかの？
ＧＭ：ここからだと2時間位歩くね。
サンドロ：では洞窟に行ってみましょう。
クロウ：水辺でやったのは失敗だったね。
ボーデル：最初に ＜スリープ・クラウド＞ 使えば良かったな。
サンドロ：･･････そうだ、忘れてたー！（笑）。
アーティ：気づいてはいたんだけどね。
サンドロ：だったら言えよ！！（笑）。