そして解決への糸は切れた

グードンの街 ： 郊外
ＧＭ：（ボソッと）どうしよう（全員笑うしかない）。
アーティ：だから俺、見てるっつったのに。ゴブリンが何か言うかもしれないだろ。
サンドロ：いや、面白いから暴走させといただけなんだけど（笑）。
アーティ：悪ノリが過ぎましたな（笑）。
ボーデル：愉快犯が（笑）。
サンドロ：自分なりに考えたつもりなんだ、こっちは。
ＧＭ：このままだとシナリオ失敗なんだけど、普通に（笑）。
ボーデル：いいよ、俺は良いロールプレイをしたで経験値が50ぐらい多くもらえる（笑）。
じゃあゴブリンの死体を前に 「ハッ！　ワシはどうしていたのじゃ！？」（一同爆笑）。
アーティ：遅いよ！（爆笑）。
サンドロ：平気で虫や動物を殺すような奴が、ある日、何でもない事で狂気に目覚めたりするんだよ。
ボーデル：ヤな言い方だな（笑）。
アーティ：まて、んな脱線している暇はない（笑）。んな事はいいから、これからどうするかを考えよう！
クロウ：もう1人のゴブリンを探すしか。
サンドロ：そうだ走り回ろう。
アーティ：ダーク・エルフを見つけちゃえばいいんだよね。
サンドロ：＜インビジビリティ＞ で逃げてるよ。
ボーデル：よし、ホブゴブリンを探そう。
アーティ：山狩りだ～（笑）。
コーズ：じゃあザッザッザッと帰ってきたコーズ達が
「追加でホブゴブリンを２匹倒したぞ。ワッハッハッハッ。」
ボーデル：ガーン！（笑）。
サンドロ：生け捕りにさえすれば、ラヴェルナ様が話せるかなと思った。
ＧＭ：確かにラヴェルナは『ゴブリン語』を話せるね。
アーティ：死んでる？
クロウ：当たり前だろ。
サンドロ：[ 生死判定 ] に成功しても、「無駄じゃー！！」ザシュッ！（笑）。
アーティ：あれ～？　何か違うぞ（笑）。ＧＭ、あと何がいる？
ＧＭ：あ？　もういねーよ。
グードンの街 ： コーズの間
ＧＭ：じゃあねぇ、族長の部屋に入ってミーティングという物が始まります。
コーズ：「えー、今回の山狩りで大変残念な事に──」
ボーデル：皆、冷静になってる（笑）。
コーズ：「鍛冶屋のゲンさんが、痛めていた歯痛を復活させおった。」（一同爆笑）。
ボーデル：「ドワーフで歯痛は苦痛なのじゃ。」
サンドロ：物が食えねぇかんな（笑）。
コーズ：「高齢で現役を引退したが、まだまだ元気だったトメさんが──」
アーティ：「腰痛ですか？」
コーズ：はい。「再発してしもうた。」
ボーデル：何でドワーフだからって、こんな老人みたいなネタばっか出されにゃならんのだ（笑）。
ＧＭ：実際に大怪我しちゃってもつまんないじゃん（笑）。
アーティ：あれもう“無敵モード”よ？
コーズ：「あとなぁ──。」
アーティ：「ぎっくり腰ですか？」
コーズ：いえいえ。「マーチャントとしてだいぶいい腕を持っていた、スゲゾウさんがだなぁ──」
ボーデル：なぜみんな和名？
コーズ：「気が違ってしもうた。」（一同爆笑）。
サンドロ：それ全員じゃねーかよ。何を今更（笑）。
コーズ：「このような尊い犠牲が出たのもすべてコボルドのせいだ。やつ等に対して──」
サンドロ：ちょっと待て、違う、「待ってください。まず、私の話を聞いてください。」（笑）。
コーズ：「なんじゃ？」
サンドロ：芸術館の話をここでします。
コーズ：「その前にまずコボルドについての恨み辛みを、もう一度ここで述べておこうではないか、皆の者。」
ドワーフ：「おおー。」
サンドロ：耳栓でもしておこうかな。
アーティ：やはり俺はアレクラスト中に、ドワーフの生態を話すべきなのだろうかと、内心思ってしまう（笑）。
コーズ：「1、コボルドはクソだー！」「コボルドはクソだー！」
「2、コボルドはいらなーい！」「コボルドはいらなーい！」
というのが15条まで述べられた後に、「それで？」と聞いてくるが。
サンドロ：「コボルドを見たら素手でも殺れー！！」（爆笑）。
アーティ：感染しとるよ（笑）。
サンドロ：「あの、その芸術館が･･････」
コーズ：「おう、芸術館がどうした？　まぁ素晴らしいもんじゃろう。はっはっはっ。」
サンドロ：実は怖いからラヴェルナ様の後ろから話してる。
ＧＭ：ラヴェルナが聞いてくるけど？
ラヴェルナ：「な、何があったのですか？」
サンドロ：「その、泥棒の騒ぎがなんたらかんたら」 と、全部話してしまおう。
ＧＭ：じゃあラヴェルナが冷静にその事を伝えてくれます。
ラヴェルナ：「コーズ殿、私達が山狩りに夢中になっていた最中、芸術館にコボルドや──」
サンドロ：私は夢中になっていない、私は夢中になっていない。
ラヴェルナ：「──ダーク・エルフが盗みに入ったそうですが。」
ＧＭ：その事を知ると、コーズは目玉かっぴろいで驚くわけです。
コーズ：「何―！！　芸術館じゃと！？」
サンドロ：「もしかして倒した中で、芸術品をもっているコボルドやゴブリンがいたかもしれませんが。」　あ、ホブゴブだ。
コーズ：「そういえばそんな物を持っていたのがいたような気がするが、山に置いてきてしまった。」（一同爆笑）。
アーティ：「置いてくるなー！」（爆笑）。
ボーデル：回収、回収（笑）。
ＧＭ：回収班として50名程山に送った後に、コーズは芸術館に向かいます。芸術館は酷い荒らされ様なのですが、それは目茶苦茶です。例えば50個あったポンプが1個も無くなってたりしますが、それの値段は3ガメルだったりします。
アーティ：安っ。
ＧＭ：コーズは真っ先に芸術館の一角に向かって走って行って、目的の物がない事に気づいて愕然としております。
クロウ：どうしたんですの？
コーズ：「ない！　ない！！」
ボーデル：「何がないんです？」
コーズ：「【永久に夢見る楽園の粉】が無いのじゃ！！」
アーティ：麻薬なんじゃねーか？　それ（笑）。
ボーデル：確かに、ネーミングセンスを見ると完全に麻薬だ（笑）。
コーズ：「そんな物ではないのじゃ！　もっと恐ろしい物なのじゃ！」
クロウ：なんですか？
アーティ：新種ですか？（爆笑）。
ボーデル：内臓に毛が生えてるドワーフとは思えないようなネーミングセンスだな。俺はそれ知ってるんでしょ？
ＧＭ：『冒険者＋知力』で振ってくれ。
ボーデル：（コロコロ）『14』。
ＧＭ：1個足んない。
ボーデル：「そんなものもあったかもしれんのう。」
ＧＭ：みんな振っていいよ。
サンドロ：私らはセージ技能だな。
ＧＭ：バードでもいいよ。
アーティ：（コロコロ）『11』。
クロウ：（コロコロ）わかんね。
サンドロ：6ゾロ出ろー、1ゾロ出ろー（コロコロ）『7』。
ＧＭ：ラヴェルナは（コロコロ）余裕だね。じゃあラヴェルナは顔を真っ青にして説明してくれます。
ラヴェルナ：「──【永久に夢見る楽園の粉】･･････分類、毒物、服用または吸入、えー外見形状、少し黄色かかった白い粉。少々苦味があり、甘い匂いがします。毒性値16（液体時）効果開始時間が即座、効果持続時間、永遠。これを服用してしまったものは、『目標値：16』の生命抵抗ロールを行い失敗すると、即座に眠り込んでしまいます。」
アーティ：抵抗出来るかっちゅーねん。
ラヴェルナ：「眠りに入った者は即座に衰弱していき、人によりますが1週間程で死を迎えます。」
ＧＭ：システム的には12時間で1点の生命力を失って、0になった時点で衰弱死。この間、魔法などによる回復は効果がありません。自然回復もしません。またこの毒は注入された場合でも効果を発揮します。その場合は毒性値が9にまで減少します。1回の散布で、密室なら5ラウンド、開放的な空間なら2ラウンド効果が残ります。液状にすると効果が強まり、飲むたびに抵抗力ロールを必要とする毒が5日間残ります。
っていうのが無いそうです。
ボーデル：ピーンチ。どっかにばら撒く気なら、すぐにそういう場所を探すんじゃ。
サンドロ：いや、いくらなんでもダーク・エルフってのは頭いいから、そんなすぐには行動に移さないよ。
アーティ：風上から風に乗せて。
一同：10秒くらい沈黙
サンドロ：どうしよう。
コーズ：「すぐに山狩り第二段を開始する！」（一同爆笑）。
サンドロ：おおい（笑）。
クロウ：無理じゃない？
アーティ：ダーク・エルフには ＜インビジビリティ＞ というものが。
コーズ：「ワシ等にはナイト・ビジョンというものがある（＜インビジビリティ＞は見えないが）。」
アーティ：意味無い（笑）。
ＧＭ：とりあえずそういったことで、山狩りが開始される訳です。
アーティ：まぁするしかないだろうな。
ボーデル：わし達は違う方面を探すのじゃ。
ヤスガルン山脈 ： 洞窟
ＧＭ：じゃあ翌朝になってですね。山のスゲー奥深くに1箇所洞窟が見つかります。
ボーデル：じゃ行こう。
ＧＭ：行った。もはや現場は荒らされているけどね。人影はない。生活用品とか全部置いてある感じで･･････。
サンドロ：必要な物だけ持って慌てて逃げ出したか。証拠になるような物はなんもないか？
ＧＭ：それは1つある。手紙がある。
アーティ：予告状（笑）。
ＧＭ：『アグニスへ──』、という文面から始まっています。
『此度は悠久の契約により、あなたに働いてもらう事になりました──。』 その内容ってのが 【永久に夢見る楽園の粉】 を盗み出して来いという指令書ですね。サインの判明は、バードかセージで『6』以上でいい。
クロウ：わかんなかったらヤバイ。
サンドロ：（コロコロ）『9』。
アーティ：（コロコロ）『11』。
クロウ：（コロコロ）『14』。
ボーデル：わーい、ヒラ目だ（コロコロ）『7』。
アーティ：アレかもしんない。“ル”とか（笑）。
ＧＭ：違う。“鉄の姫”ジューネって書いてある。
アーティ：“ファンドリア” だっけ？
ＧＭ：はぁー（ためいき） “ロドーリル”。
サンドロ：“鉄の姫” か。
アーティ：“ロドーリル” って何処と戦争してるんだっけ？
ＧＭ：“プリシス” と。これはまだ過去の話だから、ルキアルはまだ “プリシス” にいる。
サンドロ：怖いなぁ、“鉄の姫” は。
ＧＭ：というわけでシナリオは終了でございますが（笑）。
クロウ：ええ～～～（悲鳴）。
サンドロ：ぐあぁ～～～。
アーティ：あれ～。
ボーデル：よし、次は追撃シナリオだ。
ＧＭ：いや、そういうのは無いから。そうだねーいずれ “プリシス” まで行った時に面白い事になるかも（笑）。ネタが増えたよ、おかげで。
ボーデル：ガスマスクを買おう。
サンドロ：そうだね、あらかじめ食料買って。
ＧＭ：んとねー、今回の経験値がですね、まずシナリオ終了した時点で500点、ダーク・エルフを倒したら500点、襲撃をさせなかったら500点、阻止したら300点の経験値。
アーティ：500点だね。
ＧＭ：以上。細かいのは･･････27か。という訳で今回のシナリオは残念な結果に終わってしまいましたが、たまにはこういう事もいいでしょう。俺のハイテンションに引っ張られて失敗しちゃったような感じがしないでもないが（笑）。
それではキミらは高品質なスーツ・メイルを買って、一路“ラムリアース”に向かう訳です。あと今回の協力代ということで皆さん500ガメル頂けます。