挙動不審の怪しい青年
GM | : | エクェル君は一人暮らしです。 |
クロウ | : | コンコンッ。 |
GM | : | では、中から一人青年が出てくるよ。がちゃ。 |
ボーデル | : | 「君がエクェルだね?」 |
エクェル | : | 「え? ええ、はぁ。」 |
サンドロ | : | 「私は “リファール”・・・・・・」 じゃあねぇや(一同爆笑)。 |
アーティ | : | “オーファン” だろう(笑)。 |
サンドロ | : | 「“オーファン” の・・・・・・(止まる)。」(一同笑う)。 |
クロウ | : | “鉄の槍”騎士団だよ(笑)。 |
サンドロ | : | そうだった(一同爆笑)。「“鉄の槍騎士団”・・・・・・」 |
GM | : | 忠誠心、ゼロな(一同爆笑)。 盗賊に教えられてるようじゃな(苦笑)。 |
サンドロ | : | 「・・・・・・所属の、サンドロ・オーエンバッツと申します。」 |
エクェル | : | 「そうですか。僕は “ラムリアース魔法騎士団” 所属のエクェルと申します。」(名刺を差し出す仕草)。 |
クロウ | : | えぇ~?(一同笑う)。 |
サンドロ | : | (受け取り、ボーデルPLの口元に持っていく仕草)。 |
ボーデル | : | (喰らい付く仕草)。 |
GM | : | 喰うなよ!(一同爆笑)。 |
サンドロ | : | 「少しお話を聞きたいのですが。」 |
エクェル | : | 「そうですか、では中でお茶でも。」 |
GM | : | 印象としては、腰が低くて気弱な青年といった感じ。 |
サンドロ | : | 気弱な青年が・・・・・・恐ろしい魔剣を持った途端殺戮鬼に。 えと、ロケットを出してな、「これは君の物だと聞いたのですが。」 |
エクェル | : | 「あっ! そうです! 昨日無くしたんです。」 |
サンドロ | : | 「ちなみに何処で?」 |
エクェル | : | 「それは分からないんです。」 |
アーティ | : | 普通何処で無くしたかなんて、本人は分からないよね(笑)。 |
エクェル | : | 「気が付いたら無くなってたんです。」 |
クロウ | : | えぇー!? ヤバイ、魔剣に取り憑かれてるよ(笑)。 |
ボーデル | : | 「君は昨夜何処かへ?」 |
エクェル | : | 「家に帰って、そのまま寝ました。」 |
サンドロ | : | 「君、もしかして魔剣とか持ってたりしないかい?」 |
ボーデル | : | 「最近購入しませんでしたか?」 |
サンドロ | : | 「いや~、私、魔剣には目がなくてですねぇ。」 |
ボーデル | : | そんな変人はおらん。 |
エクェル | : | (ハッと息を呑んでから)「っ・・・・・・無いです。」 |
GM | : | 『冒険者+知力』で『8』以上。 |
全員 | : | (コロコロ)成功。 |
GM | : | 息を呑んだのに気づいていいよ。 |
ボーデル | : | (ちょっと厭らしく)「ホントかのぅ?」 |
エクェル | : | 「な、なんなんですか貴方達は!?」(一同爆笑)。 |
クロウ | : | ドワーフ怖いよぉ!(笑)。 |
サンドロ | : | 「・・・それは、騎士としての言葉として受け取って宜しいのですね?」 |
エクェル | : | 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい。」 |
サンドロ | : | ・・・・・・騎士の誇りを捨てやがったなこの野郎。 |
ボーデル | : | もしかしたら本当かも知れないけどな。 |
アーティ | : | 部屋を見せてもらう? |
クロウ | : | 夜、張り込んでも良いんじゃないの? |
サンドロ | : | いや、「騎士としての貴方を信じましょう。」 騎士には変な輩は居ないと思っているからね。 |
GM | : | ・・・・・・自分を筆頭に?(一同大爆笑)。 |
アーティ | : | それじゃあ査定も甘くなるよね(一同笑う)。 |
ボーデル | : | しかし疑わしい事に変わりはない。少し問い詰めてみよう。「最近2週間ばかり、通り魔事件が起こっているのはご存知かな?」 |
エクェル | : | 「は、はい。」 |
GM | : | 物騒だなぁ、といった雰囲気ですね。あと、オドオドしているのですが、元来の性格が気弱だからというのもあるからね。 |
サンドロ | : | では剣を抜いて、「この者は騎士として魔剣は無いと誓ったのだぞ。それ以上疑うようならば斬るぞ。」と。 |
ボーデル | : | 「騎士の固い頭では分からん事もあるんじゃ。少し黙っとれ。」(一同笑う)。 |
アーティ | : | (嬉々として)ドワーフに言われた!(爆笑)。 |
GM | : | 石頭に固い頭と言われるとはな(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | こいつのせいでストーン・サーバントに殴られたからのぅ(笑)。 |
サンドロ | : | 何気に根に持っていたのか(笑)。 |
クロウ | : | 「凝り固まって考えるのは駄目だよ。」 |
アーティ | : | しかし、何か証拠となるブツを押さえない事にはどうにもならないよ。 |
サンドロ | : | 「何と言われようと、私は一歩も引かないぞ!」 |
エクェル | : | 「や、やめてください!」 |
GM | : | と、エクェル君が間に入るよ。 |
クロウ | : | 良い人だ。 |
サンドロ | : | 「いいんだ、君は騎士として“無い”と宣言したし、それを侮辱するような奴は、例え仲間だとしても私は斬り捨てるのみだ!」 |
エクェル | : | 「いや、ここは騎士がどうとかではなく、争うのは止めてください!」(一同笑う)。 |
サンドロ | : | 「しかし、君は侮辱されたんだぞ?」 |
エクェル | : | 「え・・・・・・でも、何も知らない人に何を言われても・・・・・・その人の勝手ですし・・・・・・モゴモゴモゴ。」 |
サンドロ | : | (ブチッ)「騎士だったら相手の目を見てもっとハッキリと喋れって!」(一同大爆笑)。 |
GM | : | そんな大声で怒鳴られると、ちょっと泣いちゃうよ(笑)。 |
アーティ | : | 俺、外に出ます。そしてそのまま <カメレオン> 使う。 |
ボーデル | : | ここがこんなに盛り上がっている中、お前一人だけ外に出て行くと(笑)。そりゃ誰も気づかんよ(笑)。 |
GM | : | しかし、軒先で黒猫が君の方を見てるけど。 |
アーティ | : | ひゃあああああ!(一同爆笑)。見っられってる~♪(笑)。 |
サンドロ | : | どうした? 今の『キャー!』ってのは何だオイ(笑)。 |
アーティ | : | 消えてもバレるだろうなぁ。 |
サンドロ | : | 何だ、あの猫が欲しいのか? だったら俺が弓で撃ってやる(一同爆笑)。 |
クロウ | : | (笑いながら)黒猫は? 外に出ないと気づけない? |
GM | : | うん。 |
クロウ | : | 残念。 |
アーティ | : | <スリープ・クラウド>? 使い魔の場合、抵抗力は? |
GM | : | もし使い魔だとすれば、術者のものが用いられるよ。 |
サンドロ | : | (小声で悪魔の囁き風に)2倍掛けでもしてやっちまえっての大丈夫だよやっちまえっての。 |
クロウ | : | (冷たく)プレイヤー発言? |
サンドロ | : | そうだよ(笑)。 |
アーティ | : | 掛けてしまっていいんだね? |
サンドロ | : | (小声で悪魔の囀り風に)掛けちまえってのどうにでもなるっての6ゾロ出しゃいいんだよ。 |
アーティ | : | 無茶言うよなぁ。 |
サンドロ | : | 君のそのダイスじゃ無理だっつーの(笑)。 |
アーティ | : | 殴っていいかコイツ!(一同爆笑)。 |
GM | : | で? 撃つの? |
アーティ | : | (コロコロ)期待値だな。『11』。 |
GM | : | 『11』か。(コロコロ)寝ないね。 |
アーティ | : | あれはもう使い魔だとしよう(笑)。 |
GM | : | 眠たげに「ニャア~。」と鳴いて、屋根の上に飛び移ろう。 |
クロウ | : | かわいい~(猫好き)。 |
アーティ | : | どうしよっか。 |
GM | : | そういえば、【ダガー】は誰が持っているんだ? |
サンドロ | : | そうだな、確認しよう。「ニングスさんに頼まれて、【発動体のダガー】の確認にやってきたのですが。」 |
エクェル | : | 「僕、【ダガー】は支給されていませんよ。」 |
サンドロ | : | 貰ってない!? |
GM | : | 少なくともそう言っているね。 |
アーティ | : | 標準装備じゃなかったっけ? |
GM | : | 選択できるんだ。 |
サンドロ | : | 「じゃあ、何を貰ったんですか。」 |
エクェル | : | 「えっと、それは・・・・・・」 |
ボーデル | : | 何故言葉に詰まる。 |
エクェル | : | 「・・・・・・騎士の詰め所に【ブロードソード】を置いてあります。」 |
サンドロ | : | 「騎士団の詰め所にあるんですね?」 |
エクェル | : | 「は・・・・・・はい、はい、はい!」 |
ボーデル | : | 怪しいホシが見つかっただけで良しとするか。 |
サンドロ | : | 「あと、騎士でしたらもう少し威風堂々としていた方が良いですよ。」 |
エクェル | : | 「・・・・・・騎士だからと増長するのはどうかと思いますが。」 |
アーティ | : | 全くですな(笑)。 |
サンドロ | : | 「増長はしていません。誇り高く生きているだけです。」 |
エクェル | : | 「・・・・・・そうなろうとしています。僕は、そうなる為に騎士になったのです。そうすれば、アイツにも・・・・・・」 |
クロウ | : | ん? 何? |
エクェル | : | 「いえ、何でもないです。」 |
クロウ | : | ?・・・・・・。 |
サンドロ | : | 「では、頑張ってください。」 それじゃあ詰め所に行くか。 |
クロウ | : | その前にギルドに行きたい。 |
サンドロ | : | じゃあ3人で行ってきてくれ。 |
クロウ | : | 入っていくよ。 |
ボーデル | : | 「エクェルという騎士が魔剣を購入したか調べてもらいたい。」 盗賊ギルドが探偵事務所のようになってきたな。 |
顔役 | : | 「エクェル? 聞かないな。そんな目立たない奴の身辺調査となると、ちと骨が折れるなぁ。」 |
ボーデル | : | 存在感の薄い奴!(笑)。 |
クロウ | : | 「頼みます。」 |
顔役 | : | 「まぁ・・・・・・」(机を叩く)トントントン・・・・・・。 |
クロウ | : | 100? |
ボーデル | : | 「200なら出そう。」 |
顔役 | : | 「よしよし、200でやってやろう。だいぶ骨は折れそうだがな。」 |
ボーデル | : | 「悪いねぇ。」 ニヤニヤドワーフ(一同爆笑)。 |
クロウ | : | 「事件についての追加情報は入ってきてますか?」 |
顔役 | : | 「悪いが何も無いな。」 |
ボーデル | : | 手は打った。では帰ろうか。 |
GM | : | そうだな・・・・・・聞き耳を立ててくれて良いよ。 |
クロウ | : | あたしだよね? (コロコロ)『14』! |
GM | : | 奥の方で、「おい、このエクェルって奴の身辺調査を依頼されたんだがよ。大変って言ってふんだくってやったぜ。」「お前も悪い奴だな。そんなの小一時間で分かるだろ。」「まぁ、言った手前、夜ぐらいに教えに行くかな。」 |
ボーデル | : | 良く分かった(笑)。小一時間後、いや余裕を持たせて一時間半後に来ようかな(一同笑う)。 |
GM | : | 外に出るとき、『シーフ+知力』で振ってみてくれ。 |
クロウ | : | う~ん(コロコロ)『12』だよ。 |
GM | : | 一瞬、物陰に隠れる黒猫の姿を確認できたよ。 |
クロウ | : | うきゃあああ!(笑)。 |
サンドロ | : | 「ニングスさ~ん! エクェルさんが入団した時に支給された【ブロードソード】があるそうですが。」 |
ニングス | : | 「そうだな、あいつは普段から【ブロードソード】で訓練をしているからな。」 |
サンドロ | : | 「その剣はどちらに?」 |
ニングス | : | 「案内しよう。」 |
GM | : | ロッカー室の様な部屋に通されるぞ。 |
ニングス | : | 「昨日も使っていたがなぁ。」 |
サンドロ | : | ガチャッと開ける。 |
GM | : | ちゃんと使い込まれた【ブロードソード】があるね。 |
サンドロ | : | あるか。 |
アーティ | : | 【ダガー】について聞いてみれば? |
サンドロ | : | 「支給されたのはこちらで間違いないですか?」 |
ニングス | : | 「う~む、予備武器も支給したはずだがなぁ。」 |
サンドロ | : | 「【ダガー】ですか?」 |
ニングス | : | 「人によるな。【ショートソード】とか。中には【カタール】とか【レイピア】とか言ってくる奴もいるが。」 |
アーティ | : | あ~あ~(笑)。 |
ニングス | : | 「そういう奴には、騎士らしくないという事で騎士として指導してやるがな。」 |
クロウ | : | ゔっ(笑)。 |
サンドロ | : | 「配給されるのは、メイン武器とサブ武器?」 |
ニングス | : | 「そうだ。渡していることも確かだ。」 |
ボーデル | : | ロッカーの中には【ブロードソード】一本? |
GM | : | そうです。 |
サンドロ | : | サブ武器はどうしたんだろう。やはりこの【ダガー】が・・・・・・。 |
ボーデル | : | では時を見計らって、盗賊ギルドに戻ろう。 |
クロウ | : | そうですね。 |
GM | : | では盗賊ギルドだ。顔役はこう・・・(頬杖を付いてウトウト)。 |
アーティ | : | (手を叩く)パチン(笑)。 |
顔役 | : | 「!? おっあああ、盗賊ギルドへようこそッ!?」 |
クロウ | : | 寝ぼけてますね(笑)。 |
ボーデル | : | 大丈夫。起きた瞬間、ドワーフの顔が目の前にあるから(笑)。 |
顔役 | : | 「ひぃっ!」(一同笑う)。 「ゆ、夢の続きかぁ!?」(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | どんな夢だ(笑)。 |
サンドロ | : | ふらんそわぁず。まどもあぜる。 |
GM | : | 誰だよお前は(一同爆笑)。 |
顔役 | : | 「な、何のようだテメェら!」 |
ボーデル | : | 「頼んでおいた依頼は済んだかい?」 |
顔役 | : | 「お、おお。大変だったぜ。頑張ったぜ、10人も動員したんだ。あんた等の為だぜ。」 |
クロウ | : | 嘘つき(笑)。 |
顔役 | : | 「まずコイツの日課から報告しよう。週休二日制で騎士の詰め所に通っておる。特に2週間前、何かを購入したというような事は無い。」 |
ボーデル | : | 「うむ、そうか。」 |
顔役 | : | 「ただ、2週間前から気になる行動を取っている。これはエクェル君行きつけの飯屋のおばちゃんから聞き出した情報なのだが。」 |
アーティ | : | なに、おばちゃんだと(笑)。 |
顔役 | : | 「いつもは2時間の休憩時間に飯を食いに来ていたそうだが、2週間ほど前からパッタリと来なくなったらしい。 また、別の情報筋から得た情報だが、彼は休憩時間になると、とても急いだ様に何処かへ向かうそうだ。」 |
クロウ | : | 「自宅?」 |
顔役 | : | 「分からん。自宅かもしれんし、別の場所かもしれん。ただ、方角は家の方向だったらしいがな。」 |
ボーデル | : | 「流石は一時間で調べた情報だ。」(嫌味)。 |
顔役 | : | 「ゲホゴホゴホゴホ!」 |
ボーデル | : | 「わかった。ありがとうよ。有益だったぜ。」 |
アーティ | : | ますます怪しくなったね。 |
ボーデル | : | これは奴だろうと思うよ。家宅不法侵入で捕まるかもしれんが、突っ切るか? |
クロウ | : | もう問い詰めて構わないと思うよ。 |