海賊王の怪しい企み
GM | : | では始めましょうか。で、前回のおさらい。 |
クロウ | : | 蛆虫に襲われそうになりました。 |
GM | : | 違う、そこは絶対に違う(笑)。 |
サンドロ | : | 幽霊船と海賊船を倒した。 |
アーティ | : | 魔法のアイテムを色々手に入れたよ。 |
GM | : | そんなところかな。で、今君達は『自由への高飛び』号に乗り、船長のガラーナと共に“バイカル”へ向かっています。 ・・・・・・えーと、“バイカル”までの海路なんてワールドガイドにも載ってねえな。 |
ボーデル | : | そんなん、まず載ってないよ。 |
GM | : | 何日ぐらいだろうね。“オラン”-“アノス”間でも結構かかるしなあ。 |
アーティ | : | 俺はついにソーサラー3LVになったから <ファミリア> を・・・・・・。 |
GM | : | その動物をどこから調達するつもりだ。 |
アーティ | : | ・・・・・・ここは船の上だったか。 |
GM | : | ウミネコか魚なら認めてやるぞ。 |
ボーデル | : | どっかの誰かが虫と言ったのと変わらんぞ。 |
アーティ | : | 仕方ないから、陸に上がるまで我慢するよ。 |
クロウ | : | 甲板で飼ってる猫とかは? |
GM | : | そんな都合のいい動物いねぇよ(笑)。それにそれは『自由への高飛び』号の私物じゃないか(笑)。 |
ボーデル | : | ネズミくらいならいるんじゃねえの。 |
GM | : | 本人がネズミで良いっていうならいいけどね。先に進めるよ。 まあ航海は順調に進んでいるわけだ。 |
ガラーナ | : | 「これも俺の腕がいいからだな!!」 |
GM | : | と、ガラーナはガハハハハ!! と豪快に高笑っているわけだ。 |
ガラーナ | : | 「“バイカル” は特別な国でな、国王というものは存在してはいるが、あくまで形式的なものなのだ。実質的に実権を握っているのは、かの偉大な“海賊王”ギアース様なんだぞ。」 |
GM | : | と、我が事のように語ってくれます。 |
サンドロ | : | まあ私としては、何が悲しくて海賊なんぞと話をしなければならんのだ、と思っているわけだ。 |
アーティ | : | それは騎士の風上に置けるかもしれないな。 |
GM | : | まあ騎士としては当然かもしれないね。 では解説。“バイカル”とは多数ある部族が集まって形成された国なんだ。それを形式上1つにまとめる為に、国王というものがおかれております。しかしその実、王はほとんど傀儡となっており、実際に権力を握っているのが今名前の出た“海賊王”ギアースなのだ。 |
ボーデル | : | 王は国の象徴というわけだな。 |
サンドロ | : | じゃあその話を聞いて、甲板に唾をぺっ! っと。 |
ボーデル | : | 気持ちは分かるが、それはあまり騎士らしくないな。あくまでも心の中で思うだけにするべきだ。 |
サンドロ | : | いや、これはPL的な行動であって。 |
GM | : | じゃあPCに行動させるな(笑)。 で、君たちは “バイカル” に無事到着。ガラーナに先導されて “海賊王” のもとに向かうのだ。 |
サンドロ | : | まあ海賊とはいえ、相手は人間なだけ半耳よりかはマシかな。 |
アーティ | : | おーい。 |
GM | : | じゃあ港に着いたよ。で、ガラーナが声を上げる。 |
ガラーナ | : | 「よーし野郎ども、上がれー!」 |
サンドロ | : | ああ、陸の匂いが。 |
GM | : | 陸の匂い? ここら一帯は潮の匂いだ。 |
ボーデル | : | というより陸の匂いってなんだよ(笑)。 |
クロウ | : | 自然の香り。 |
GM | : | サンドロが遂にシャーマンに目覚めたか。 |
サンドロ | : | 違う。足元が揺れていないということだ。 |
ボーデル | : | それは陸の感覚じゃ。 |
GM | : | というわけで、君たちはガラーナに先導されて“海賊王”ギアースの前にやってました。パッと見の印象は、恰幅はよさそうだけど目つきの悪い筋肉質なおっさん。それじゃギアースのセリフを読むよ。棒読みで。 |
ギアース | : | (本当に棒読み)「ほほう、おまえが魔女と名高き“オーファン”のラヴェルナか。」(一同笑う)。 |
ボーデル | : | マスター、棒読みしすぎだ(笑)。 |
アーティ | : | 壊れない程度に演技して喋るんだ(一同笑う)。 |
ギアース | : | 「その高名はこの東の地まで届いているぞ。それで、何用でこの地に参ったのかな?」 |
GM | : | と、不敵に笑うね。 ラヴェルナはどう応えるべきか少し考えてから、旅の目的を正直に話します。そして、 |
ラヴェルナ | : | 「ギアース殿、“バイカル”の近海には“人魚達の住む島”があると聞いた事がございます。この度この地に訪れたのは、その島に赴き人魚の生態を調査したいからでございます。」 |
GM | : | “人魚の島”というのは、この近辺にあるマーマンとマーメイド達の住む島の事です。 |
アーティ | : | マーマンとマーメイド、知識振らなくていいの? |
GM | : | おうっ(笑)。それぞれ2回振って。 |
クロウ | : | (コロコロ)『12』と『14』。 |
アーティ | : | 『11』と1ゾロ(笑)。 |
ボーデル | : | 『9』と1ゾロ(笑)。 |
サンドロ | : | 『8』(笑)と『15』。 |
GM | : | マーマンの知名度が『11』で、マーメイドが『12』。両方とも問題なく判明したな。達成値が11丁度だったら、『肉を食うと不死になる』とか言ってやろうと思ったのに(一同笑う)。 |
ボーデル | : | 人魚の肉のネタじゃねえんだからよ(笑)。 |
GM | : | いや、実際にそういう迷信がソードワールドにもあるんだよ。その迷信のために一時期マーマンが乱獲されて、人間との間に深い溝が残っているという設定があった。 |
クロウ | : | 内臓を食べると不死になるの? |
GM | : | 肉な。で、喰った結果腹を壊して元来50年あるべき寿命が30年に縮まると。それは置いといてラヴェルナが・・・・・・。 |
ボーデル | : | マーメイドの説明が飛んでるー(笑)。 |
GM | : | ああマーメイドね、女マーマン。 |
ボーデル | : | それだけ?(一同爆笑)。 |
GM | : | マーメイドはデフォルトで精霊魔法が使えます。これでいいだろ(笑)。 というようにラヴェルナが頼むとですね、ギアースはしばし考えた後、ふんぞり返って、 |
ギアース | : | 「うむ、ではこうしよう。魔女殿、おぬしだけは“人魚の島”へ案内しよう。ただその間、後ろの従者達を俺に貸してもらおうか。この条件さえ飲めば、我らに文句はねえだす。」 |
ボーデル | : | だす?(一同爆笑)。 |
サンドロ | : | またキャラが変わった(笑)。 |
ギアース | : | いかん(笑)「文句はないなあ。」 |
アーティ | : | (<ライトニング> 準備中)バチバチバチバチ(笑)。 |
GM | : | こら(笑)、新しく覚えた魔法を試しちゃいかん(一同爆笑)。 |
サンドロ | : | 返り討ちにあうぞ、半耳(笑)。 |
GM | : | ごとんと落としたグレートアクスの柄に、『ファイター8LV』と彫ってある(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | おまえの魔法じゃ下手すりゃ冒険者LVで止まるぞ(笑)。 |
クロウ | : | そうだよ、<アンロック> 以外上手くいかないくせに(一同笑う)。 |
アーティ | : | ひ、酷い(笑)。 |
クロウ | : | (突然話しを戻す)まあ雑用くらいならいいんじゃないの? |
ボーデル | : | 雑用はいいんじゃが、安全の保障が・・・・・・、って感じかな。 |
GM | : | ラヴェルナも君達の方を向いて、「どう?」 と聞いてくるよ。 |
ボーデル | : | 立場はラヴェルナの方が全然強いんだけどね。 |
GM | : | 流石に怪しいからね。無理に押し付けたりはしないよ。 |
サンドロ | : | 私は下を向いてブツブツと「命令なら、命令なら・・・・・・。」と呟いているのだ。 |
ボーデル | : | ・・・・・・こいつはだんだん妙な奴になってきたな(笑)。 |
クロウ | : | 放っておこう。 |
サンドロ | : | 違う(笑)。キレそうなのを、必死に理性で抑えているのだ。 |
GM | : | とりあえず <サニティ> でもかけたらどうだ? |
ボーデル | : | こんな奴に精神点を使うのはもったいない。 |
サンドロ | : | む、貴様、騎士に向かって『こんな奴』だと! 許さん(笑)。 |
クロウ | : | なんだ、正気だったんだ。 |
サンドロ | : | 始めっからそうだ(一同笑う)。 |
クロウ | : | (突然話しを戻す)で、どうします? |
サンドロ | : | 「ラヴェルナ様の命令なら。」 |
GM | : | まあそう言っていただけるならラヴェルナも、 |
ラヴェルナ | : | 「“人魚の島”には行きたいわぁ。」 |
GM | : | と、乙女チックに目をキラキラさせている。 |
ボーデル | : | 「まあそれはかまわんのじゃが、わしらが護衛の任を果たせんのじゃが。」 |
ギアース | : | 「それに関しては問題無ぇ。我が国の誇る船隊に護衛をさせよう。」 |
ボーデル | : | 無敵戦艦ポチョムキンか。 |
GM | : | なんだそりゃ(笑)。 |
ギアース | : | 「『海上の狼』号がしっかりと護衛してやろうじゃないか。」 |
サンドロ | : | どんな船? |
GM | : | 結構立派な船だね。でもまぁ『自由への高飛び』号には劣るかな。 |
ボーデル | : | まあ護衛がちゃんと付くならば、わしはかまわんと思うがおぬしらは? |
サンドロ | : | 「ラヴェルナ様の命令ならば従いましょう。」 |
クロウ | : | 「ラヴェルナ様の目的が達成できるならばいいですよ。」 |
GM | : | 結局それでいいのね。 |
クロウ | : | アーティは? |
サンドロ | : | 意見黙殺。貴様は従者だから強制的に従うのだ(笑)。 |
アーティ | : | いつから従者になった・・・・・・。 |
サンドロ | : | まあ、基本的には全員ラヴェルナ様の従者で、一応そのまとめ役が私という事だ。 |
ボーデル | : | なんか嫌な上司みたいになりそうだな(笑)。 |
GM | : | とりあえず全員承諾ね。 |
ギアース | : | 「では契約成立だ。御一行はゆっくりと休んでいただこう。魔女殿は明日にでも“人魚の島”に招待しようじゃないか。他の方はその後ゆっくり用事を伝えようかなあ。ははははは。」 |
クロウ | : | あー・・・・・・。 |
ボーデル | : | 一体何をやらされるのか。 |
GM | : | ではその場はお開きとなります。パーティとかもありません。当然飯ぐらいは出ますが。 |
クロウ | : | 飯があるならいいよ。 |
アーティ | : | 寝る前に外に出て石ころ2つくらい拾っていい? |
クロウ | : | なんで石を? |
サンドロ | : | <ストーン・サーバント> 用だよ。 |
GM | : | 樫の木なら拾わしてやろう(一同爆笑)。 |
アーティ | : | 今更 <オーク> かよ(笑)。 |
GM | : | まあ石が欲しいならくれてやる。 |
クロウ | : | それよりも野良猫探さないの? |
アーティ | : | でも猫って飛べないから、戦闘時に魔法の効果範囲に入っちゃうんだよな。 |
サンドロ | : | もともと、使い魔の精神力は使い魔に触れてないと使えないよ。 |
GM | : | そう。だから鳥でも肩とかにとまってなきゃいけない。それにおまえは使い魔が巻き込まれたときに心配するような生命力じゃない(生命力18)。 |
アーティ | : | それもそうだな。よし、やっぱり猫にしよう。色はどうしようかな。 |
GM | : | 黒も怪しげで良いと思うけど、白が神秘的でいいぞ。 |
アーティ | : | なら白だ。 |
GM | : | そのかわり夜目立つ。 |
アーティ | : | いいよ。そのついでに石を拾う。 |