心は種族の壁を超える!?
GM | : | ソード・ワールド シナリオNo.6を始めましょうか。前回の憶えている人達。 |
アーティ | : | ラヴェルナがさらわれた。 |
GM | : | さらわれた訳じゃないよ。 |
ボーデル | : | 俺もそれしか憶えておらん。 |
GM | : | 早くも脱落者が2名いますが?(笑) |
サンドロ | : | ラヴェルナが帰ってこないよーん。海に行ったままなんだよな。 |
GM | : | じゃあ掻い摘んで説明する。前回、君達が留守番ついでに使いっ走りしている最中、人魚の島を見学に行っていたラヴェルナが、予定の日時になっても帰って来ないのだ。 |
ボーデル | : | 人魚の島だったか。島というのは憶えていたんだがの。 |
クロウ | : | マーマンとかもいるのかな? |
GM | : | ワールドガイドには人魚の島があるとは明記してあるのに、詳しい内容については何も触れていないという、素晴らしい島なんだ。 |
ボーデル | : | 理由は簡単だ。小説で1回も触れられなかったから風化されたんだ。 |
GM | : | 今後もずっと触れられそうもなかったから、俺が触れてやったのだ。 |
アーティ | : | マーマンに通じるのって何語だろう? |
サンドロ | : | フェアリー語だよ(笑)。 |
GM | : | 違うし(笑)。ちゃんとマーマン語ってあるわ。 |
サンドロ | : | 水中だろ? イルカみたいに超音波でも出すのかな? |
ボーデル | : | それじゃ、人類には習得不可能言語じゃな。 |
GM | : | そんなのどうでもいいから。ギアースさんが急遽、別の船を出してくれる事になりやした。当然君達も便乗させて貰える事になりました。 |
サンドロ | : | なんという事だ。しかし、そういう訳なら軽い革鎧を買おうじゃないか。 |
GM | : | 出航まで3時間ある。好きに行動してくれ。 |
サンドロ | : | ボーデル殿、鎧を買いに行こうではないか。 |
ボーデル | : | うむ、その通り。ワシらの金属鎧では水中に落ちたが最後、2度と浮かび上がってこない。 |
クロウ | : | そういえばそうだね。 |
アーティ | : | 俺は全然大丈夫だが。そっちも。 |
クロウ | : | うん。 |
サンドロ | : | さて、騎士の誇りを捨てるようで嫌なんだが、ここはスピアも用意しておいた方がいいかもしれないな。 |
GM | : | 水中では殆どの武器が使えないからな。 |
ボーデル | : | ふむ、ワシも買い換えるかの。 |
GM | : | ああ、ドワーフは泳げません(一同爆笑)・・・・・・って事は無いか(笑)。でも水嫌いだからなぁ。積極的に水に入って欲しくはないなぁ。 |
ボーデル | : | できる限り水には入らないよう努力するぞ。水の滴るドワーフなんて想像したくもない(笑)。 |
GM | : | 水の滴るいいドワーフ?(笑)。 |
クロウ | : | 落とすならドワーフよりもエルフ・・・・・・(ボソッ)。 |
アーティ | : | 俺を落とすのかい! 水中じゃ魔法使えねーよ。 |
GM | : | 海エルフっているもんな。 |
アーティ | : | いねーし、それきっと種族も違ぇし。 |
クロウ | : | もう買い物終わったっすか~? |
サンドロ | : | ああ、大体終わった。スピアとか買っておいた。 |
GM | : | もういい? いいなら出航しようか。 |
サンドロ | : | じゃあ早く行きましょう。 |
GM | : | じゃあ港に行くとね、以前も乗った『自由への高飛び』号が停泊している。 |
ボーデル | : | おおっ! という事は奴か。 |
GM | : | うん、奴だ。マストの天辺で必要以上に胸を張って、 |
ガラーナ | : | 「がっはっはっはっ!」 |
GM | : | と高笑いしている。 |
アーティ | : | 誰だよ? |
クロウ | : | 誰だっけ? |
GM | : | お前ら、憶えてないのか・・・・・・。 |
サンドロ | : | あれだろ、幽霊船の時に最後で絡んできて、あっと言う間にボコボコにされた奴。 |
クロウ | : | ああ。懐かしい。 |
GM | : | 前回も出てきただろうが! |
ボーデル | : | 「ガラーナ、お主か。」 |
サンドロ | : | 私はラヴェルナさまが帰って来ないと聞いて、物凄い心配なのだ。 「さぁガラーナさん。早く出航致しましょう!」 |
ガラーナ | : | 「おおよ! 野郎共! 行くぜぇ!」 |
クロウ | : | 事故の無いように。 |
GM | : | 彼らは凄い張り切っている。向かい風なのに帆を張るぐらいの勢い。 |
アレクラストでは一般的に北方はガレー船、南方が帆船となっているようです。 | ||
アーティ | : | おぉい(笑)。意味ねぇだろそれ(笑)。 |
ボーデル | : | 暗礁とかには気をつけてくれぃ。 |
GM | : | 彼らだって腐りきってもプロなので大丈夫です。 |
GM | : | では王都"アルマ"より出航してから3日後、海は非常に穏やかで、何事も無く人魚の島が見えてきます。 |
サンドロ | : | 船員にでも尋ねてみるか。 (ボーデルPLに向かって)「船員殿、あれが例の島ですか?・・・・・・おぉっとすまん、船員かと思ったらボーデルだったか。」(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | わざと間違えやがって(笑)。そんなにこの髭面が海賊のように見えるか?(笑)。 馬鹿は放っておくとして、上陸できそうかい? |
GM | : | この辺りは上陸には向いてない。絶壁とは言わないまでも、切り立った崖になっている。 |
サンドロ | : | 軽い断崖があるのね。 |
ボーデル | : | じゃ、いいじゃろ。東回りに迂回しよう。 |
GM | : | では、君達がしばらく進んでいると海面に何かが現れます。何かです。 |
クロウ | : | さぁセージで判定だ。 |
ボーデル | : | (コロコロ)おお、ヒラ目だったけど凄かったぞ。『11』!(一同笑う)。 |
アーティ | : | (コロコロ)おお、10、『14』。 |
サンドロ | : | (コロコロ)ヒラ目に負けたー(笑)。『8』! |
クロウ | : | (コロコロ)7だからまぁ平均かな、『10』。 |
GM | : | じゃあ皆さん、達成値『11』以上の方は手を上げてください。 |
アーティ | : | はい。 |
ボーデル | : | はい!!(一同爆笑)。 |
GM | : | 流石はドワーフ。海の事に詳しいなぁ(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | 何でだ(笑)。たまたま知っていたんじゃよ(笑)。 |
GM | : | さて、目の前に現れたのはマーマンです。その数およそ10数体。 |
ボーデル | : | マーマンですか。会話を試みたい。誰かマーマン語がわか── |
クロウ | : | (遮って)そんなの誰も持ってねーよ!(笑)。 |
マーマン | : | (マーマン語) 「ギャーギャー! ギャーギャー!!」 |
クロウ | : | GM、それ何語のつもり?(笑)。 |
GM | : | マーマン語に決まってる。じゃあそこに来てガラーナが穂先に立ち、フッと遠い目をしててだなぁ・・・・・・。 |
ガラーナ | : | 「俺達ゃ、頭が悪いんだ。さぁ、旦那達の出番だぜぃ。」(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | と、とりあえず知ってる言語で話し掛ける。 |
アーティ | : | 共通、西方、東方、エルフ、上位、下位。 |
GM | : | 通じてないみたいだね。こちらは「ギャーギャー!」としか言わない。 |
サンドロ | : | 俺に任せろ! 「ミー(自分を指差す)、ユー(相手を指差す)、フレーンド!(抱きしめるジェスチャー)」(一同大爆笑)。 |
GM | : | ジャベリンが飛んで来るぞ(一同笑う)。えーとマーマン達はですね、必死に |
マーマン | : | (マーマン語) 「ギャーギャー! ギャーギャー!」 |
GM | : | と叫びつつ何かジェスチャーしている。 |
ボーデル | : | ジェスチャーを読み取る努力をする。 |
サンドロ | : | 少しぐらいは何か分からない? 敵意を剥き出しにしているとか、それとも友好的とか。 |
GM | : | そうだな、異種族だしなぁ。まず難易度5のチェックに成功したあと、俺とお前で2Dを振り合ってどんだけ目が近いかで意思の疎通ができたか判断しようか。 |
サンドロ | : | (ニヤリ) いいだろう。 |
GM | : | まず、難易度『5』で難易度を決めるぞ。(コロコロ)おっ、低い『9』だ。『冒険者LV+知力B』でどーぞ。 |
サンドロ | : | (コロコロ)あれ? |
クロウ | : | 6ゾロ出してる。 |
サンドロ | : | 何でこんな所で(笑)。しかし、何となく分かってきたぞ。 |
GM | : | いや、まだここからだ(笑)。ここで俺が1ゾロでお前が6ゾロだったら、思考回路がとてつもなく離れてる事になる(笑)。でもさ、マーマンなんて異種族と思考回路が似てる人間なんてね(笑)。 |
サンドロ | : | たまたま読み取ったんだよ。いっせーの、せ! で。 |
GM サンドロ | : | いっせーの、せっ!!(コロコロ×2)。 |
GM | : | 『7』。 |
サンドロ | : | 『8』。 |
GM | : | 近い。 |
ボーデル | : | 近いな。 |
クロウ | : | 凄い近い(笑)。 |
アーティ | : | 半魚人なんぞと。 |
サンドロ | : | うるっさい!!(一同爆笑)。 |
クロウ | : | マーマンと意思の疎通をするなんて・・・・・・ちょっと変なものを見るような感じ(笑)。 |
GM | : | じゃあ彼からこう、意思が伝わった。 |
マーマン | : | 「キケン!! デンジャー!! デンジャー!!」 |
サンドロ | : | うーむ、なるほど。ここら辺は何か危険らしいな。 |
ボーデル | : | じゃ迂回するか。 |
アーティ | : | 危険と言っても何が危険なんだ? |
サンドロ | : | それは・・・・・・分かる訳ねぇだろ。<タング> でも使えよソーサラー。 |
アーティ | : | まだ使えねぇって(笑)。 |
クロウ | : | 何が危険かジェスチャーで聞いてよ、サンドロ。 |
サンドロ | : | クロウ殿、それは流石に無理ですよ(笑)。 |
クロウ | : | 読み取れたんだからできるはず(笑)。 |
GM | : | マーマンの方はそっちの意思を汲み取ってないようです。ギャーギャー騒いでもラチがあかないので、彼等の内3人(匹?)が銛を持って君達の船体を引っかき始めるぞ。ガリガリガリガリ。 |
サンドロ | : | いったんここは引いて西回りに行ってみましょう。 「ガラーナ殿、お願い致します。」 |
ガラーナ | : | 「うぃ分かった。者共! オラァ! 迂回じゃあ!」 |
GM | : | 君達が引き下がるなら、マーマン達も何処かに引き返して行くみたいだね。ザザザザザザと。 |
クロウ | : | どこだろ。手を振りながら見てる。 |
GM | : | 東の方に消えて行く。 |
サンドロ | : | まぁでも、今は西の方に回ってみましょう。 |
GM | : | じゃあ西に回ってしばらく進んで行くとだね、ようやく上がれそうな場所を見つけました。 |
サンドロ | : | では小型艇を出して上陸しましょう。 |
GM | : | 鎧はどうするんだ? |
サンドロ | : | もうハード・レザーに着替えたよ。武装はハード・レザーにロング・スピア。 |
GM | : | ほかの武器は持ってかない? |
サンドロ | : | 他のは、いつも持っているメイスと銀のダガーだけは持ってくよ。 |
GM | : | 先に言っとくけど、ここは島だからな。陸の上だぞ。 |
アーティ | : | 水中戦にならない可能性が大いにあると? |
ボーデル | : | そこまで言うんなら、いつもの武器にして行こう。 |
アーティ | : | 鎧はどうするの? |
ボーデル | : | 鎧もいいや、重くしていこう。それでないと俺の持ち味が消えてしまうからな。 |
サンドロ | : | 私は、いつ海に潜るか分からないから、軽装な装備で行くぞ。 |
ボーデル | : | スピアくらいは持ってくか。いや、スピアいらないからロング・ボウを背負って行こう。 |