深海の主より大歓迎
GM | : | 『海上の狼』号の連中は皆、起き上がってますね。 |
ボーデル | : | じゃあそこに追加で3名転がしとこう。 |
サンドロ | : | それではラヴェルナ様の所に戻るのだ。元気になられているか? |
GM | : | 顔色も良くなっている。 |
サンドロ | : | 私は少し使い込まれたハード・レザーとロング・スピアを手にして、頭に手ぬぐいを巻いているのだ。 |
GM | : | それって騎士?(笑)。 |
サンドロ | : | すでに海賊スタイルになってしまっている(笑)。 |
ラヴェルナ | : | 「サンドロ、ご苦労様です。この度はご迷惑をお掛けしました。」 |
サンドロ | : | 「いえいえ、そのお言葉だけで十分でございます。」 |
ラヴェルナ | : | 「良かった。この言葉だけで良かったのですね。」(一同笑う)。 |
アーティ | : | 何て事だ(笑)。 |
サンドロ | : | 「その言葉さえ頂ければ光栄でございます。」 |
GM | : | じゃあ人魚の方々も君達にひらに礼を言うね。 |
マーメイド | : | 「有り難うございました。この先いずれ、別のモンスターが住み着くかもしれませんが、とりあえず今は安静に暮らす事が出来るでしょう。これは私達からの心ばかりのお礼でございます。」 |
GM | : | と言ってだね、【ミスリル銀製のダガー】をスッと差し出すよ。 |
ボーデル | : | おぉ~う!! これは溶かすべきじゃなぁ!(一同爆笑)。 |
GM | : | 変なのがいるぅ!(爆笑)。 |
サンドロ | : | じゃあこう、片膝を付いてうやうやしく受け取ろう。「有難く頂戴致します。」 |
ボーデル | : | 憧れのミスリル銀。目がギラつくぜ。 |
マーメイド | : | 「これは【蒼い暗殺者】と呼ばれる魔法のダガーです。付与者は“色を鍛える者”ソムスカ。『パルス』というコマンド・ワードで姿が見えなくなります。」 |
サンドロ | : | なにぃ? 魔力は? |
GM | : | 魔力は『+1』。必要筋力は『5』だ。刀身はスカイブルーで、振ると蒼い光の奇跡が残る。 コマンドワードで消えている時間は1時間で、精神点を3点消費する。 |
アーティ | : | 結構便利。でも軽いね。 |
サンドロ | : | ・・・・・・これはクロウが持つべきだろうな。 |
クロウ | : | 良いの? なら貰った。 |
ボーデル | : | では、船に乗ろうではないか。 |
GM | : | そうだね。船もちゃんと転がっています。 |
クロウ | : | 良かった良かった。 |
アーティ | : | ・・・・・・転がってる?(笑)。 |
船員 | : | 「船長達がお戻りだー。」 |
サンドロ | : | じゃあ別れ際に 「では、姫もいつまでもお元気で。」 と別れの挨拶をしよう。 |
マーメイド | : | 「はい。ありがとうございます。皆さんもお元気で。」 |
ボーデル | : | 寿命が違い過ぎるぜ。 |
GM | : | 違うね。 |
サンドロ | : | じゃあさっさと船に乗り込むぜ。 |
GM | : | じゃあ君達はマーマン達にも見送られていきます。 |
マーマン | : | 「ギャッ!! ギャッ!! ギャッ!!」 |
クロウ | : | 元気な人達だ。 |
GM | : | それではラヴェルナ達 “海上の狼” 号の生き残り組は船底で寝ているとして、君達はゆっくりと“バイカル”に向かって行く訳でございます。 |
クロウ | : | ふぁーい。 |
GM | : | えー、その夜。 |
アーティ | : | あれ?(笑)。 |
GM | : | 君達が寝静まった頃、船員の悲鳴と共に凄まじい衝撃が『自由への高飛び』号を襲います。 |
アーティ | : | またかぁ(笑)。 |
サンドロ | : | 良かった、鎧を港に預けていって。 |
GM | : | え、港に置いてきているのか? |
サンドロ | : | 着る予定がなかったからな。ギアースの信頼の置ける宿に預けていったんだ。 |
ギアース | : | 「これはなかなか高く売れそうな鎧だな。」 |
サンドロ | : | こらこら駄目だぁ!(一同笑う)。 |
クロウ | : | じゃあ船員を捕まえて、何があったか聞く! |
GM | : | 船員も慌ててるね。 |
船員 | : | 「何だ!? 何だ!? 何事だこりゃあ!?」 |
サンドロ | : | クソッ、甲板に走るぞ。 |
アーティ | : | 悲鳴のあった方に行こう。 |
GM | : | では外に出ると、海は大荒れに荒れていて、波は立ち船は思い切り揺れている。 |
アーティ | : | 嵐か? |
GM | : | 嵐ではない。空は満天の星空だ。 |
アーティ | : | あら? |
クロウ | : | 1つ想像できるねー。 |
GM | : | では、荒れまくっている海の中、海上に出てるだけで50mは超してるであろうシー・ウォームがランタンの光に照らし出される。奴は狂ったように君らの船に襲い掛かってきます。 |
サンドロ | : | “深海の主” か。こっちが本物だよな。あんな小物が深海の主なんて呼ばれる訳ねぇよな。 |
クロウ | : | そうだよねー。 |
GM | : | 体当たりされる度、船が軋んで今にもバラバラになりそうです。 |
クロウ | : | さて、どうしますか? |
アーティ | : | 戦闘っスか? |
ボーデル | : | 戦闘にならないだろう。 |
サンドロ | : | ラヴェルナ様はどこにいる? |
GM | : | ラヴェルナは動けません。一応船底の個室で休んでいる。 |
サンドロ | : | 疲労で動けないのか? |
GM | : | うん。揺れが激しいからベッドから転がり落ちて、そのまま悶絶してるんじゃないのかな? |
サンドロ | : | じゃ私はそっちに向かって走っていくぞ。 |
GM | : | ではサンドロは走っていった。他の人達はどうする? |
一同 | : | う~ん。 |
クロウ | : | このままじゃあ船が壊れるよね。 |
GM | : | 追加ダメージだけでも、君達の生命点以上ありそうだね。 |
サンドロ | : | ダダダダダダッ! とにかくラヴェルナ様の部屋まで行くぞ。 |
GM | : | うん、行った |
サンドロ | : | 失礼だがノックもしないでガチャッと開ける。 |
GM | : | はい、開きました。 |
アーティ | : | ああっと、精神点どのくらい回復してる? |
GM | : | 全快していて良いよ。 |
サンドロ | : | 何だ、一人だけ <レビテーション> で逃げるつもりか? |
GM | : | <レビテーション> で逃げたってさ、移動できるわけじゃないからな。 やがて効果が切れる頃には下にサメが集まってきていて(一同爆笑)。 |
サンドロ | : | 「うわぁ!! 切れる! 切れる!! 誰かぁ!!」(笑)。 |
クロウ | : | 何か良い策はないものかねぇ、ボーデル。 |
ボーデル | : | 樽を用意しておこう(一同爆笑)。 |
サンドロ | : | だははははは! そうきたか(爆笑)。 |
アーティ | : | 樽? 中に入るのだな?(笑)。 |
サンドロ | : | 何て定番な事をするんだ(笑)。とりあえずラヴェルナ様を抱きかかえて、甲板に上がって行くぞ。 |
GM | : | あがったあがった。 |
ボーデル | : | むむむっ、「船長どうする?」 何故か脇にいる彼。 |
GM | : | ガラーナ? ガラーナは今、船を立て直すので必死だ。ガラーナ達の頑張りがなければ、とっくに転覆しているだろう。 |
アーティ | : | <ライトニング> でも撃ちこもうか。余計暴れるかな? |
クロウ | : | 暴れると思う(笑)。 |
サンドロ | : | 10回ぐらいクリティカルすれば。 |
アーティ | : | やめとこう(笑)。 |
GM | : | では、緩んだロープにかけられていたランタンが1つ落っこちて、甲板に火が広がるね。 |
ボーデル | : | ジャー、消化消化消化。 |
GM | : | すぐ消える。 |
サンドロ | : | くそっう。いったいどうすればいいんだ。 |
クロウ | : | 光を全部消すっていうのは如何でしょうか? |
サンドロ | : | ・・・・・・なるほど、そうしてみよう。 |
GM | : | ランタンはあと2つかかってる。 |
クロウ | : | じゃあ消すぞー。 |
サンドロ | : | 急げー! |
GM | : | 船員が働いて、ランタンの回収は済みました。消しますか? |
サンドロ | : | うん、明かりは消す。 |
GM | : | では辺りは月明かりのみになった。一度だけ激しい衝撃が船を襲うのですが、しばらくすると暴れていたシー・ウォームは急激に大人しくなっていき、そのままゆっくりと海面に姿を消していきます。 |
サンドロ | : | 海底に向かって行くのか? |
GM | : | 最後に頭が沈んだ瞬間に凄い高波が生じて、君達の船に覆いかぶさってきますが、とりあえず船員達の努力もあり、船は転覆を免れました。 |
アーティ | : | 船酔いしそう(一同笑う)。 |
クロウ | : | なんか主を見て感動してる。 |
アーティ | : | してるのか、この状況で?(笑)。 |
GM | : | ラヴェルナ様は結局、潮をかぶるはめになってしまった(笑)。 |
サンドロ | : | 極力庇うけどね。うわー樽が転がってきたー!『ゴン!』 「ボーデル、何でお前が入ってる!」(一同爆笑)。 |
GM | : | あっ、ボーデルの入った樽がへりを越えて外に飛び出した(笑)。 |
サンドロ | : | 危ない、止めるぞ、(剣を刺す仕草)グサッ(笑)。 |
ボーデル | : | 俺は『黒髭危機一髪』か(一同爆笑)。 |
非常にお似合いである(笑)。 | ||
GM | : | では、しばらくすると海は穏やかさを取り戻します。 |
クロウ | : | 良かった良かった。沈まなくて良かった。 |
サンドロ | : | 私はもうこの場でぶっ倒れてしまおう。 |
クロウ | : | 倒れてる人を部屋に連れて行ってあげよう。 |
サンドロ | : | そういやGM、ここで火を消さないって言ってたらどうなんの? |
GM | : | 最後まで消さなかったら? ラヴェルナがとっさに <ダークネス> 掛けて事なきを得ていた。その代わり、<ダークネス> で辺りが真っ暗だから、何もわからないうちに全て終わるというむなしい最後になる。 |
サンドロ | : | ああ、OK。 |
GM | : | そうこうしているうちに世が明ける。数日後の航海の後に “バイカル” に着きまーす。 |
クロウ | : | 良かったー、無事に着いて。 |
GM | : | 無事ではないが。 |
アーティ | : | 生き残ったんだ。 |
GM | : | うん。じゃあギアースのもとに通される。 |
サンドロ | : | ちゃんと正装しているぞ。スプリントアーマーに着替えて。 |
GM | : | でね、ガラーナ達の報告により、人魚達と改めて信頼を築いてきたという事で、君達は多大に歓迎されるね。 |
ギアース | : | 「良くやってくれた! 余所者という事で引っかかっておったが、こんなにも我が国の利益となる事を成してくれるとはな。」 |
サンドロ | : | 「僕はもう、船に乗りたくありません。」(一同笑う)。 |
ボーデル | : | 言えてる(笑)。 |
サンドロ | : | 今回の冒険、船旅で良い事は一度もありませんよ(笑)。 |
クロウ | : | そうだねー(笑)。 |
ギアース | : | 「ということでだな、これはこちらかも何か例をしようと思ってだな、この城にある文献から一冊をくれてやろうではないか。」 |
クロウ | : | おー。 |
ボーデル | : | おぅ、随分と気前のいい。 |
ギアース | : | 「なんてったって、我々には用の無い品物だからな。」(一同爆笑)。 |
サンドロ | : | それもそうだな(笑)。 |
GM | : | では選択してください。貰えるのは【種族別モンスター辞典】です。これにはそれぞれの種族ごとのモンスター・データが載っており、[ 怪物判定 ] に失敗した場合も、1ラウンドかけて本を読み直すことで達成値+5してもう一回判定が出来るという代物です。 |
サンドロ | : | 確かにテメェ等蛮族にはいらねぇだろうな、へっへっへっ。・・・・・・なんちゃって(一同爆笑)。 |
アーティ | : | いや、蛮族だからこそ必要なのかもね。さてと、どの種族を選ぶかだな。 |
ボーデル | : | デーモンとかが良いと思うが、できれば遭いたくねぇな(笑)。 |
GM | : | では最後に、ラヴェルナが君達の方に向かって |
ラヴェルナ | : | 「有り難うございました。」 |
GM | : | とお礼を言います。 |
ボーデル | : | 「いえいえいえ、我々は護衛でございます。当然の事をしたまでじゃよ。」 |
サンドロ | : | 「そのお言葉だけで私は十分でございます。そしてもう二度と船には乗らないで済むよう祈りつつ、旅を続けましょう。」 |
クロウ | : | それは無理。 |
GM | : | すまーん、まだ後、“ムディール”っていう国がある。 |
サンドロ | : | ギャーッ!!(一同爆笑)。軍艦の国だかなんだかだっけ? |
GM | : | そう。こっちは海軍みたいなもん。 |
ボーデル | : | この国の天敵じゃねぇか。 |
GM | : | うん、そうだよ。国同士は隣り合わせなんだけど、『こんな近くにあって良いのかな?』っつーぐらい天敵だね。 |
サンドロ | : | 近いからこそ天敵なんだよ。 |
GM | : | 最後にガラーナがなサンドロの肩をポンって叩いて |
ガラーナ | : | 「楽しかったぜ。お前達とはまた、船で冒険してぇもんだな!」 |
GM | : | と言ってくる。 |
サンドロ | : | (肩を払う仕草)ペシッ!(一同爆笑)。 |
GM | : | 酷い奴だな!(笑)。 |
サンドロ | : | 冗談だからな(笑)。「そうですね。まぁこの任務が終わるまでしばらくは無理でしょうが、任務を終えた時には考えておきましょう。」 |
ガラーナ | : | 「まぁいずれ会う事になるだろうよ。」 |
アーティ | : | 敵としてだったりしてな(笑)。 |
GM | : | じゃあシナリオは終了でございます。お疲れ様でしたー。 |
サンドロ | : | キャンペーンが終わる頃には、多分『水恐怖症』になってるよ(一同爆笑)。 |