scenario6 戯言

 シナリオ作成で最初に挙がったのは『深海の主』という設定と、ラストの襲来シーンでした。あれがやりたくて他の部分を作ったと言っても過言ではありません(笑)。
 『人魚の島』という設定は、その後だいぶ考え込んでから組み込んだものです。『アレクラスト博物誌』には、人魚と交流をもったという史実はありませんし(フレアホーンをあんなにしておいて、今更史実がどうこう言うな──笑)。とはいえ、欄外のコラムに『数人のマーメイドを目撃した』とあるので、少し話を膨らませてみた。──如何だったでしょうか?
 シー・ウォームの特性(普通深海に生息するが、光に誘われて浅瀬に現れる:強い光を浴びると凶暴になる)が面白そうだったので組み込みました。pcに対処法を閃いてもらう為、事前のラスボス戦闘で同じ演出をしてみました。上手くいったと思います。

 当方としては「マーメイドの影が薄い。」
 古代遺跡と『護り水』についてはダラダラ考えてました。基本的にダンジョンなどのマップを作成するのは苦手なので、遺跡内の構造は非常に単純です。『護り水』に関しては、設定を活かし切れませんでしたね。シナリオ作成段階では『付与魔法は使用できない』予定だったのに、リプレイを読み返すと使いまくっていると言う(笑)。マスタリングにずいぶん余裕がなかったようです。駄目駄目じゃないですか(笑)。

 本来、マーマン・マーメイドは人間の前に姿を現しません。もし出逢えたとしても、逃げ出すか襲われるかするでしょう。人魚との出逢いは幸運とは言い難い。
 そもそもの原因は人間の側にあります。200年以上も前の話ですが、人魚の肉が不老長寿の薬になるという噂が広まったため、人間による乱獲が行われたのだとか。もちろん噂はガセ以外の何者でもありません。以来、人魚達は人間を恐れ憎しみ、姿を現さなくなったとの事です。
 今回は、『深海の主』によって転覆した人間の船を遠目に見ていたマーメイドが、ほんの些細な仏心で救ったのが始まりです。その後、救出されたラヴェルナはマーメイドと勝手に打ち解けた挙句、お礼にマーメイド達の悩み事の手助けまで約束されていたと言う・・・・・・ワリを食ったのはpcですな(笑っとけ笑っとけ)。

 見所は・・・・・・なんだろう。クロウの代わりに爆死しかけたサンドロかな。いや~、ホントに彼は騎士の鏡ですね(厭味)。湖に沈んだりサルに襲われたり爆破したりと、今回のベスト・オブ・ギャグは彼で決定でしょう。
 最優秀キャラクター賞(今回のみ授与)は、ラストの船上で灯りを消す事に気がついたクロウ。思ったよりあっさりと気づかれてしまい、いささか不満もあるんですけど(笑)。