より深いロドーリルの闇
GM | : | では場面は盗賊ギルド。タロットは【ルナ】の正位置(笑)。 |
ボーデル | : | 良かったな! 一人で独壇場だよ! |
クロウ | : | やだよ、できないよぉ!(笑)。 |
ギルド顔役 | : | 「お嬢ちゃん、何でこの国に来かたは知らねぇが、魔術師絡みなら相談は早めにしておいた方が良いぞ。」 |
アーティ | : | もう遅いぃ~(一同笑う)。 |
クロウ | : | 「どういう意味ですか?」 |
ギルド顔役 | : | 「この国ではな、魔法はご法度なんだよ。特に魔術師! ありゃあ駄目だ。目の仇のようにされているからな。死にたく無けりゃあ、魔術師はこの国に近づいちゃならねぇ。」 |
クロウ | : | 『仲間がヤバイ』 と思う(笑)。 |
ギルド顔役 | : | 「見つかったら、容赦なくこれだよ。」 |
GM | : | と、顔役は親指で喉笛を切る仕草を見せます。 |
クロウ | : | 「何でそんなに目の仇にされているんですか?」 |
ボーデル | : | きっと政策だ。一人っ子政策。 |
サンドロ | : | はぁ? お前自分が何を言っているのか分かってるのか?(一同笑う)。 |
クロウ | : | 「お願い、詳しく教えて。」 50ガメル出します。 |
ギルド顔役 | : | それを受け取って、「ジューネ様はな、ルーンマスターを毛嫌いしているんだ。それでルーンマスター狩りをしている。」 |
クロウ | : | 「何か凄い話ですね。」 |
ギルド顔役 | : | 「まぁな。しかし我々には関係の無い話ではあるがな、ガッハッハッハッハ!」 |
クロウ | : | う~ん、他に聞く事はあるかな? |
ボーデル | : | 戦況とかはどうなっておる? |
GM | : | ・・・・・・できれば、クロウしか出ていないシーンでは皆口を閉じて欲しい所なんだ。今回はクロウにスポットライトを当てようキャンペーンだからな(一同笑う)。 |
クロウ | : | やだよぉ、いらないよぉ(笑)。 |
GM | : | あと、アーティに影をつける・・・・・・。 |
アーティ | : | 影かよ!(笑)。 |
GM | : | 違った、影を濃くするだ(笑)。 |
クロウ | : | では情勢を聞こう。 |
ギルド顔役 | : | 「今は長い事続いている“プリシス”との戦争の真っ只中だ。戦力的には圧倒的に勝っているんだが、あそこには“軍師”の開発した城壁があってな。」 |
クロウ | : | “軍師”って? |
GM | : | “差し手” と評される軍師ルキアルの事だ。アレクラストでも随一のセージで、彼の開発した攻城兵器などの性能のおかげで、“プリシス” は “ロドーリル” との戦争を互角に進めているんだ。ちょっと格好良い。イメージは趙公明。・・・・・・あれ? 趙公明じゃない・・・・・・? |
サンドロ | : | 趙公明!? そりゃ諸葛亮孔明 ( しょかつりょうこうめい )の間違いだろ!?(一同爆笑)。 |
GM | : | そうそうそれそれ! コウメイ間違い(笑)。 |
サンドロ | : | あんなブタ野郎であってたまるか(笑)。 |
ギルド顔役 | : | 「で、他に聞いとく事はあるかい?」 |
クロウ | : | え~っと、「トムさんについて。」(一同笑う)。 |
サンドロ | : | 聞く必要があるのか?(笑)。 |
ギルド顔役 | : | 「・・・・・・そいつはトップシークレットだぜ。」(一同爆笑)。 |
アーティ | : | こういう時は 「なぜその名を知っている!?」 だろ(笑)。 |
ギルド顔役 | : | 「俺に言える事はただ一つ。・・・・・・ここにトムという名の人物はいない。」(一同爆笑)。 |
クロウ | : | 怖ーい!(笑)。 |
サンドロ | : | 世界を股にかける死の商人トム・マッコイか(笑)。 |
盗賊 | : | 「お~い、幹部のトムから連絡があったんだけどよ。」 |
ギルド顔役 | : | 「今その名を出すな!!」(一同爆笑)。 |
アーティ | : | じゃあトムさんのキャラシーでも作ろうか(笑)。 |
ボーデル | : | そんな人間がカエルに喰われるのかのぅ? |
GM | : | それもそうだね(笑)。 |
クロウ | : | もう一つ、“プリシス” との戦争に勝機はあるのか聞いてみる。 |
サンドロ | : | いや、元々軍事力で勝っているんだから、勝機はあるだろう。 |
GM | : | いや、実は “ロドーリル” は押されているんだ。“ロドーリル”は遠征しているせいでコストもかかるし、篭城している “プリシス” は守りが堅く、成果が上がっていない。 |
サンドロ | : | 遠征は 『三倍戦力』 って言うからな。 |
アーティ | : | へ~。 |
ギルド顔役 | : | 「まぁでも、詳しい事はトップシークレットだぜ。」 |
GM | : | と、顔役は口をつぐみます。 |
アーティ | : | 盗賊ギルドも一枚噛んでるんじゃないのか? |
GM | : | まぁぶっちゃけ戦争なんてのは、『圧倒的ではないか我が軍は!』って言った方の負けだから(一同笑う)。 |
サンドロ | : | 出た、世界の法則(笑)。 |
アーティ | : | それ言ったら負けなんだ(笑)。 |
GM | : | というところで、ギルドの奥の方が騒然としだします。 |
クロウ | : | どうしたの? |
盗賊 | : | 「なんだってー!?」 「まさか、そんなVIPが!?」 |
サンドロ | : | トムが出てきたか?(笑)。 |
GM | : | 奥の方から出てきた男が顔役に耳打ちする。聞き耳立てるなら『シーフLV+知力B』で『12』以上。 |
クロウ | : | (コロコロ)でたっ! 9だから『16』。 |
盗賊 | : | 「街に入り込んだ冒険者の一行が城に連行されたらしい。それがどうやら西の “オーファン” に名高い“魔女”らしい。」 |
サンドロ | : | やっぱり。ラヴェルナ様か(笑)。 |
クロウ | : | ラ、ラヴェルナ様がー!(爆笑)。 |
GM | : | 顔役は君の方を気にしているね。 |
クロウ | : | じゃあ、その事に関して詳しく聞く! |
ギルド顔役 | : | 「チッ、やっぱり聞いてやがったか。」 |
GM | : | と、素早い動作で喉元にナイフを突きつけられる。 |
ボーデル | : | ゲゲッ、強い! |
クロウ | : | マジで~。 |
アーティ | : | ここでこいつが捕まったら、誰も助けに来てくれない(笑)。 |
ギルド顔役 | : | 「無節操に首を突っ込むもんじゃないぜ、ネェちゃん。」 |
クロウ | : | 「くぅっ。」 どうしようかな、同行者だって言って良いのかな? |
サンドロ | : | 頑張れ。独自に調査するんだ。 |
クロウ | : | あたし一人でっ!? |
サンドロ | : | 城でもギルドでもいい! 潜入しろ、ダンボールを被れ(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | 『メタルギア・ソリッド』 か! バレるわ!! |
クロウ | : | ど、どうしようかな~。 |
GM | : | ・・・・・・早く答えてくれないと、喉元にナイフを突きつけている顔役の手元が緊張でプルプルと震えてくる(一同爆笑)。そろそろ手元が狂って刺すか落とすかしちゃいそうだ(笑)。 |
クロウ | : | 本当にー? まいちゃうなぁ(笑)。じゃあ「あたし、その人の仲間なんですけど。」って言ってみる。 |
GM | : | では、彼はしばらく固まっていた後、ちょっと引きつった感じの怪しい仕草でナイフを畳みながら(一同笑う)。 |
ギルド顔役 | : | 「・・・・・・ちょっとそこで待ってろ。」 |
GM | : | と言って奥に入っていきます。 |
クロウ | : | 待ち! |
ボーデル | : | まるで犬だな。 |
クロウ | : | ほっとけぇ!(笑)。 |
GM | : | ではしばらく待つと顔役が出てくる。 |
ギルド顔役 | : | 「ちょっとこっちについて来てくれ。」 |
クロウ | : | う~ん。じゃあ行く。 |
GM | : | ではギルドの内部に通される。顔つきの悪い連中と何人もすれ違いながら、どんどんどんどん下っていくね。 |
クロウ | : | ま、まぁ行くさ! |
ボーデル | : | もはや逃げられん(笑)。 |
クロウ | : | 皆、あたしの事忘れないでね(笑)。 |
GM | : | 多分、他の連中が星になる方が早いんじゃないかな(一同笑う)。 では更にしばらく下りていくと、ど派手な真紅の扉の前に出ます。 |
ギルド顔役 | : | 「ここだ。入れ。」 |
クロウ | : | 拷問室じゃ無い事を祈りながら開こう。 |
GM | : | (低い声で)ドアノブに触ったね? |
クロウ | : | あ! 触っちゃった! |
サンドロ | : | まさかトラップか! |
GM | : | いや、普通に開いたよ(一同大爆笑)。 |
アーティ | : | 人騒がせな(笑)。 |
クロウ | : | やめてよ!(笑)。 |
GM | : | では、毛皮で覆われたイスに座った美女がお出迎えです。 |
クロウ | : | はぇ? |
GM | : | 肩の露出した黒いドレスに豪華なファーを纏っている。漆黒のロング・ヘアーと白い肌のバランスが神秘的です。 |
サンドロ | : | この国のギルドマスターか。 |
ジャック | : | 「よく来た。私はこの国のギルドマスター、ジャック・ディーティだ。巷では “夜の断片” の名で通っている。」 |
GM | : | ちなみに名はジャックだけど女性ね。 |
ボーデル | : | ジャック・リッパーじゃなくてよかった。 |
クロウ | : | じゃあ、あたしも名乗らないとね。 |
GM | : | 「サンドロ・オーエンバッツです。」って(一同笑う)。 |
クロウ | : | 本名名乗るわよ!(笑)。 |
サンドロ | : | (ボソッと)ラップ好きのジャック・ザ・ラッパー。 |
アーティ | : | ・・・・・・・・・・・・おもしろーい。 |
サンドロ | : | 聞かなかった事にしてくれ(笑)。 |
GM | : | (聞かなかった事にした)ではジャックは、 |
ジャック | : | 「もし、お前が私の頼み事を聞くというのなら、代わりに仲間の救出の手助けをしてやろうじゃぁないか。」 |
クロウ | : | 「頼み?」 |
ジャック | : | 「なぁに、大した事じゃない。一通の手紙を届けて欲しいだけだ。」 |
ボーデル | : | “プリシス” まで? |
ジャック | : | (ドキッ)「YESかNO・・・・・・答えはどっち?」 |
ボーデル | : | ある意味、選択肢は無いよな。 |
サンドロ | : | NOって言った瞬間にブチ殺されそうだな。 |
GM | : | 足元が開いて奈落に落されそうだね。『♪テレッテレッテ~ン(世界不思議発見のメロディ)』(一同爆笑)。 |
サンドロ | : | ひとしくん人形没収~(笑)。 |
クロウ | : | うう、引き受けるしかないじゃん・・・・・・。「い、YES・・・・・・。」 |
ジャック | : | 「いい返事だ。安心したよ。じゃあまず私の頼みから解決しようか。この紙の上に手を置きな。」 |
GM | : | と、彼女は一枚の紙を取り出し、机の上に広げます。 |
ボーデル | : | 血判状じゃ。 |
GM | : | 『セージLV+知力B』 で振ってみな。 |
クロウ | : | (コロコロ)『12』。 |
GM | : | 紙には上位古代語が綴られている。 |
クロウ | : | 読めないよ! 怖いよ!(笑)。 |
ボーデル | : | (囁くように)従うしかないんじゃよ・・・・・・。 |
クロウ | : | オマエ誰だよ!?(一同爆笑)。 |
ジャック | : | 「なぁに、ちょっとした契約さ。約束を破らないようにね。」 |
ボーデル | : | <青爪邪核呪詛>だ!(一同爆笑)。 |
GM | : | そりゃ『バスタード!』じゃねぇか!(笑)。 |
ジャック | : | 「お前に秘密を守る意思があるのなら、なんら危険な物ではないよ。これはかなり重要な内容だからね、信用って物が欲しいんだよ。」 |
クロウ | : | 「でも!」(笑)。 |
ジャック | : | (囁くように)「・・・・・・仲間を助けたいんだろう・・・・・・?」(一同爆笑)。 |
クロウ | : | GM、演技リアル過ぎ(笑)。 |
サンドロ | : | 血も涙も無いギルドマスターの姿が重なって見えた(笑)。 |
クロウ | : | じゃあ、手を置く(笑)。 |
GM | : | 置いた? なら、その手の上に『ダンッ!』と手を重ねられてだな、 |
ジャック | : | 「血の盟約によって汝に使命を課す! 『この封書を “プリシス” の近衛騎士ロインに届ける事! それまで決して中身を見てはならないし、他の誰にもそれを許す事はならない!』」 |
GM | : | すると、その紙が真っ赤な炎を発し、君達の手がそれに包まれる。大丈夫熱くは無い。そして炎が消えた後、君の手には上位古代語が刻まれている。 |
サンドロ | : | 手袋をしないと、この街ではどんな目に遭うか分からんな(笑)。 |
アーティ | : | 魔術的なものだしな。 |
GM | : | あ、忘れてた! 精神抵抗可能!(一同爆笑)。 |
クロウ | : | えー何それ!?(爆笑)。 |
サンドロ | : | するなするな!(笑)。 |
アーティ | : | 殺されるぞ!(笑)。 |
GM | : | 彼女はそれを確認し、ゆっくりと椅子に腰掛ける。 |
ジャック | : | 「そこに座りな。」 |
GM | : | 指差した先には、パイプの折り畳み椅子(一同笑う)。 |
ボーデル | : | あるのか(笑)。 |
GM | : | いや、普通の椅子だよ(笑)。 |
クロウ | : | 背もたれは? |
GM | : | それって大事なのか?(一同笑う)。付いてるよ。 |
サンドロ | : | かいつまむと、“プリシス” の近衛騎士ロインに手紙を届けると。それまで中身は見ちゃダメだって事だな。 |
GM | : | ああ。ではジャックは真っ赤に蝋封された手紙を取り出す。封筒サイズです。 |
ジャック | : | 「今、貴様と交わしたのは 【血の盟約】 だ。効果は神聖魔法の <クエスト> と同じ。約束を守りさえすれば何もないが、破ろうとすれば死が訪れる。」 |
クロウ | : | 「破らなければいいんだよね?」 |
ジャック | : | 「そういうことだ。」 |
サンドロ | : | 届ければ効果は消えるんだな? |
GM | : | そうなる。 |
ジャック | : | 「渡すのは近衛騎士のロインだ。他の者には知られてはならない。まぁ、仲間に事情を話すぐらいは良いけど。」 |
ボーデル | : | 手紙を渡した事がバレてはいけないのか? |
GM | : | 手紙の存在自体、バレてはならない。 |
ジャック | : | 「彼には『ジャックから』と言えば通じる。魔女のお供なら間単に逢う事ができるだろう。」 |
サンドロ | : | まぁ、問題なく城に入れるからな。 |
ジャック | : | 「<クエスト> の禁を破った代償は高い。くれぐれも間違いを起こさないようにね。」 |
クロウ | : | 「はい。」 |
アーティ | : | なぜそんな大事な物を見知らぬ奴に届けさせるんだ? |
GM | : | 城砦国家である “プリシス” に密書を届けるってのは、非常に危険な橋を渡る事になるんだ。その点、君らは問題なく中に入れるだろうし、都合が良いんだ。そんな事情。 |
ジャック | : | 「じゃあ、代わりに手助けをしてやろう。」 |
クロウ | : | 「よろしくお願いします。」 |
ジャック | : | 「この街の北側に、高い防壁に囲まれた2本の塔が立っている。これは “双子の塔” と呼ばれ、右の塔を “鉄の塔” 、左の塔を “肉の塔” という。」 |
ボーデル | : | 肉(笑)。なんだそれは。 |
サンドロ | : | お前のことだよ。 |
GM | : | 違ぇよ(一同笑う)。 |
ジャック | : | 「“肉の塔” には咎人が収容されている。」 |
ボーデル | : | 刑務所か。 |
ジャック | : | 「“鉄の塔” には押収した物品などが保管されている。」 |
アーティ | : | ああ、俺のグレソ~(笑)。 |
ジャック | : | 「周囲を囲う壁の高さは訳10m。この程度なら、腕に自信があれば大丈夫だろうよ。」 |
クロウ | : | えええええええっ!? 「登るの?」 |
ジャック | : | 「いや、防壁の左手に巨木が立っているのだが、その枝が防壁の方まで張り出している。その枝伝いに飛び移る事ができるだろう。」 |
クロウ | : | は~い。 |
ジャック | : | 「見張りだが、3人チームが6組で18人ほどいる。正門を守るのが2グループ、防壁の周囲を徘徊するのが1グループ、防壁内部の警護に2グループ、防壁の天辺に1グループだ。グループは指揮官1人と兵士2人で構成されている。指揮官は腕に赤い布をつけていて、兵士より腕が立つから気をつけた方が良いだろう。」 |
アーティ | : | 兵士が1LVだったら俺が(笑)。 |
サンドロ | : | 指揮官から潰した方が話が早いだろう。 |
アーティ | : | 防壁内の広さは? これは俺らも連れて行かれるだろうから、知っていて良いよね? |
GM | : | いずれそうなるかも、だからね(笑)。結構広い。200mはある。で、塔の構造は内部螺旋構造になっている。螺旋階段の内側は吹き抜けになっていて、部屋は螺旋階段に沿う形でグルグルと並んでいる。 部屋数はかなりあるだろうね。 |
アーティ | : | これは調べるの手間がかかるな。 |
サンドロ | : | なかなか難攻不落になっているじゃないか。 |
ジャック | : | 「次に逃走経路を説明するよ。」 |
クロウ | : | 脱出? |
ジャック | : | 「“双子の塔” から脱出したなら、迷わず北に向かって走れ。」 |
クロウ | : | どうやって塔から出ればいいのよ。 |
GM | : | 工夫しろよ(笑)。 |
ジャック | : | 「塔の北側には墓地がある。そこに外へ通じる下水路への入り口が隠されているのさ。」 |
サンドロ | : | “ロドーリル” も下水路完備されているのか。 |
GM | : | それなりに先進国だろうしね。上下水路完備してるんじゃないかな。“テン・チルドレン”辺りは怪しいけどさ。 |
サンドロ | : | “オーファン” も完備されていそうだな。 |
ジャック | : | 「墓守のスニークという男は我々の手の内の者だ。」 |
クロウ | : | 「スニークさんですね? その人に頼めばいいの?」 |
ジャック | : | 「話は通しておく。下水路に下りたなら必ず右に向かえ。分かれ道も全て右を選択しな。いずれ梯子が見えてくるから、そいつを登りな。紛らわしい梯子は無いから心配しなくていい。」 |
クロウ | : | 「最初の梯子で良いのね。」 |
ジャック | : | 「ああ。それと、魔女が仲間だと言うのなら、これを貸してやろう。」 |
GM | : | といって、彼女は中指にはめていた指輪を抜きとると、君に放り投げます。 |
クロウ | : | わわっ! 受け取った。 |
サンドロ | : | 魔法の発動体か。 |
ジャック | : | 「これは魔法の発動体として使える。魔女の魔術なら、この街から抜け出すのもそう難しくあるまい。」 |
サンドロ | : | ラヴェルナ様一人なら <フライト> でほーいだけどな(笑)。 |
ジャック | : | 「あとこいつも貸してやろう。」 |
GM | : | と言って、彼女は部下に命じて漆黒のローブを君に手渡させます。これは 【月隠れの外套】 といい、忍び系の判定の達成値に『+2』のボーナスがあります。足音も消してくれる。 |
アーティ | : | 音も? 流石マジックアイテム。 |
GM | : | しかも 『+2』 のクロースだ。 |
アーティ | : | 強い! |
サンドロ | : | 魔力 『+2』!? それって終わったら・・・・・・。 |
GM | : | 回収するに決まっているだろう(笑)。 |
サンドロ | : | そ、そうだよな、そらそうだ(笑)。 |
GM | : | 外見はまったく艶の無い漆黒のローブだ。光を当てても反射しない。非常に軽く、生地も流れるように滑らかで、動きの邪魔にならないね。 |
クロウ | : | 格好良い! 欲しい!! |
GM | : | あげない。 |
ジャック | : | 「そこを抜けた所で待っているよ。」 |
クロウ | : | 「密書は?」 |
GM | : | そこで渡すよ。だって今から潜入してくるって言うのに、そんなもの渡せるか(笑)。もしお前がヘマして捕まったら・・・・・・。 |
アーティ | : | ジューネに見られちゃうね(一同笑う)。 |
ジャック | : | 「ジューネに捕まって生きて出られた者は数少ない。」 |
ボーデル | : | いるんだ。 |
ジャック | : | 「我らの統計では生存率0.02%。」 |
サンドロ | : | 5,000人に1人か。凄いな(笑)。 |
ジャック | : | 「調べによると、留置所がそのまま拷問場になっており、ジューネの気紛れで処刑を行っているらしい。お前の仲間もどうなるか分からないよ。救出するなら早めにすることだな。」 |
クロウ | : | 「分かりました。」 |
ジャック | : | (優しい声で)「大丈夫そうか?」 |
クロウ | : | 「はい。ありがとうございました。」 |
GM | : | なら、ジャックは優しくニッコリと笑って、 |
ジャック | : | 「ならさっさと行け。」(一同大爆笑)。 |
クロウ | : | 「夜になったら行って来ますよ!」(笑)。 |
ボーデル | : | もう夜だ。 |
GM | : | まだまだ。夕刻ぐらいだな。日没まではもう少し。 |
サンドロ | : | それにしても、やけに協力的だな。 |
アーティ | : | ジャックもジューネが嫌いなんじゃないの? |
その通りだったりする。 |