馬鹿と天才は紙一重・・・なのか?

アンバーキャッスル城 : ルキアルの私室
サンドロ「ハイヨッ! ハイヨォッ! メガンティア!」
GMでは劇的な速度で城に着きました。
クロウ報告報告。
サンドロルキアルを探そう。例の部屋に急行する。
GMなら、着いたよ。
サンドロ「伝令だー! 伝令だー!!」
GMなら、アーヴァンが出迎えよう。
アーヴァン「如何した、サンドロ殿。」
サンドロ「例の毒が流されてしまった! 河上から流しているんだ!」
GMでは、アーヴァンは慌てず騒がず
アーヴァン「ま、中に入られよ。」
GMと、ノックして戸を開いた。
一同???
GMルキアルは例によって椅子に腰掛けている。アーヴァンがルキアルに二言三言報告をしている。ルキアルは落ち着き払って報告を聞いているよ。
サンドロ(少し不安になったらしい)「一応、ダークエルフの証言があるのですが・・・・・・」
ルキアル「その件に関しては問題ない。すでに我が配下の者が対応した。」
サンドロ「は?」
ルキアル「“ロドーリル”の連中が無茶をする可能性はあったからな。念には念を入れる。戦略上とても大切なことだ。」
アーティ騙しやがったな(笑)。
ルキアル「ちなみに、場所はどこだと?」
サンドロえっと? ダークエルフから聞き出した場所を報告するぞ。
ルキアル「なら、間違いない。そこには部下を送ってある。案ずることはない。すでに阻止成功の合図が上がっている。」
クロウだったら、何であたし達に警護させたんだろう?
GMそういう風にサンドロが質問した、と。
ルキアル「進言したのは君達ではないか。それに、相手に合わせて戦力を割くのは得策ではないからな。部下を二分するより、君達を起用した方が良かったのだ。」
ボーデルよく見ず知らずのワシらを使ったのぅ。
ルキアル「なに、魔女殿の一行だ。並みの相手には遅れをとるまい。」
サンドロ「それはそうと、あの施設にいたガーディアンなのですが──」
GM君がそれを言いかけた瞬間、一人の軽装な男が駆け込んできた。男は乱れた呼吸を正す間もなく、悲鳴のような報告を行った。
密偵「大変です! 北西の一角にて、騎士や兵士、それに国民が次々に眠りに落ちていっています!」
サンドロ「な、何ぃ!?」
GMこれにはルキアルも腰を浮かすよ。
ルキアル「な? まさか、阻止は成功したはずだぞ!?」
サンドロちょっと、外を見てみよう。
GM窓から城下を一望すると、北側の人々が倒れているのが目に入る。その最中にも、次々と倒れていくね。ほとんど毒を流された後のドマ城だ(一同笑う)。
ルキアル「まさか、第三の策があったとでもいうのか?」
GMそんでは、ナレーションに移ります(一同笑う)。

 いや、それはとても策と呼べる代物ではなかった。
 給水施設汚染および “クラング河” への毒物投下に失敗した “ロドーリル” 軍参謀デキスーギーは、【永久に夢見る楽園への粉】 を半ばヤケクソに散布したのだ。
 ダークエルフが風を読み、風上から散布されたソレは、確実に “プリシス” を覆っていった。

ルキアル「まさか、このような手段を用いるとは。」
アーティ結構普通じゃない?
ルキアル「粉末の毒を風に飛ばすなど、被害がどこまで広がるか分かったものではない。それに風向きが変わったらおしまいだ。普通なら、自軍に影響が及ぶような戦法は採らん。後先考えられない馬鹿以外はな。」
サンドロまぁ確かに。
ルキアル「しかし、あえてそれを実行したということは、何かしらの対策があるのだろう。他のマジックアイテムか、それともジンの力をコントロールしているのか・・・・・・なんにせよ、読み切れなかった私の負けだ・・・・・・この戦、負けるやも・・・・・・。」
GMルキアルはがっくりと膝をついた。
クロウえーっと、GM、どうなるの?
ボーデルそんな考えてやっているとは思えんがのう。
サンドロ俺もそう思うが、どうしよう?
GMちょっと待って、イベントはまだ続くんだ。

 その時、不意に風向きが変わった。
 “プリシス” へと向かって吹いていた風は150°向きを変え、あろう事か “ロドーリル” 軍の陣地へと吹き荒れた(この時、一同爆笑中)。
 水にだけ気をつけるよう通達されていた “ロドーリル” 軍はこの毒をまともに引っかぶり、兵達は意味も分からぬまま意識を失っていった。
 毒が効力を失ったとき、“ロドーリル” 軍の実に1/3が眠りについていた。

サンドロやっぱり馬鹿じゃないかー!!(一同爆笑)。
GMそろそろ他の面子も登場していいよ(笑)。
アーティ「たーのもー!」(笑)。
ボーデル「大変ですじゃ。城内の至る所に人が倒れておる!」
GMルキアルは固まっているよ(一同笑う)。
ボーデルどうしたことじゃ?(笑)。
アーティそっとしておいてやろう(笑)。
GM哀愁のルキアル。一言こう呟きます。
ルキアル「なんだ・・・・・・みんな馬鹿ばかりだったのか・・・・・・。」
ボーデル哀しすぎる(一同笑う)。
GMルキアルは一人落ち込んでいます。
クロウまぁ・・・・・・。
サンドロ今は何も言うな! 言うんじゃない!
辛いだけだ!(一同爆笑)。
クロウそ、そうだね! そうだな!
ボーデル色々苦情を言いたいところだが、言いづらい雰囲気じゃ(一同笑う)。
クロウうん、あたしはいいや(笑)。
GM戦争は一時お流れです。“ロドーリル”軍はいそいそと撤退していきます。
サンドロまぁそうだろうな。
ボーデルっていうか、どうするんだ? この状況。
GMいや、期間が過ぎれば勝手に起きる。
ボーデルいや、この毒、段々衰弱して死ぬんじゃなかったっけ?
アーティ確かそうだったよ。
GMそうだっけ?
クロウそうだよ。
ボーデル自分で作った毒だろう(笑)。
GMえーそれシャレにならないんじゃない?(一同笑う)。
アーティだから俺らすげー必死だったんじゃないか!(笑)。
サンドロいいからリプレイを読み返してみろ(笑)。
GMもう開いている(一同笑う)。
えーっと、スゲゾウさんの気が狂っただろ──。
アーティそれは別にいいんだよ!(一同爆笑)。
GMあ、『持続時間:永遠』だ!
アーティだろ?
GM『一週間ほどで死を迎えます』。
サンドロヤッベェじゃねぇか!(一同爆笑)。
GM(黙ってシナリオを伏せ、机に突っ伏す)
クロウマスター!(一同爆笑)。
アーティ皆で<キュアー・ポイズン>!
クロウ司祭を起こそう!(笑)。
サンドロお城にある魔晶石も総動員しよう(笑)。
GM(ブツブツ・・・)どこで設定を間違えたんだろう・・・・・・完全に睡眠毒だと思い込んでいた。
アーティ何でPLが覚えている事をGMが忘れてるんだ(笑)。
ボーデル市民の被害はどれくらいだったのか?
GMう・・・・・・シナリオの設定では、全体の5割とか・・・・・・。
サンドロちなみに、国民総数は?
GMう・・・・・・4万人(一同爆笑)。
ボーデルだめじゃ、助けきれん(笑)。
アーティ流石に2万人はなぁ(笑)。
GMいや! 眠った国民は全体の1割にする! 毒は“プリシス”を覆いきる前に風に流された!
サンドロそれにしても・・・・・・4千人?(笑)。
ボーデル洒落にならんという意味では同じだのぅ。回復役と精神力が圧倒的に足らん。
サンドロ「えー、国民の皆さん。至急プリースト技能を取得してください。これは国民の義務です!」(一同大爆笑)。
クロウ義務になったのか~(笑)。
サンドロ「そして一列に並び、こちらの司祭達に<トランスファー・メンタルパワー>をかけてください。」
GMまぁ待て待て。戦争の事後処理をやらせてくれ。“ロドーリル”の兵達も状況がよく掴めていないようだが、眠ってしまった兵士を担ぎ上げ、次々撤退していきます。
ボーデル戻っても、あの国には解毒できる人間がおらんだろう(笑)。
クロウ魔法を禁じているからね(笑)。
アーティいや、わからないよ。ラヴェルナに<ギアス>かけた奴もいるし、裏で何をしているか分からないって。暗黒神の教団か、デーモンと繋がっているよ。
ボーデルまぁ、なんにせよ帰国するだけで何日もかかるだろう。
GM“プリシス”から“ロドーリル”の王都“チェイス”までは・・・(資料を漁る)・・・『6日』と出ましたが(一同爆笑)。
ボーデルほほほ~! 着く頃には半死状態(笑)。
クロウちょっと可哀相過ぎるよ(笑)。
ボーデルま、いっか! 敵国の事まで考えてられんわい。
アーティ楽な方に走ったな(笑)。
ボーデル「これが戦じゃわい。」(一同爆笑)。
GM“プリシス”国内でもマスクをした伝令が駈けずり回り、被害を最小限に食い止めました。
では一週間後!(一同笑う)。
アーティは、早いな(笑)。
GM“プリシス”では盛大な葬儀が執り行われている(一同爆笑)。
サンドロ最悪だ!
GM多少ご都合でよければ、ルキアルが解毒薬を作って全員無事だった事にするが?
一同それでいいよ(笑)。
GM本当なら、解毒薬が精製できるような毒は最終兵器にはならんと思うが・・・・・・勘弁してください。それでは、君ら一行は国王に呼ばれます。
アンバーキャッスル城 : 謁見の間
セファイル「この度は皆さんのお陰で、被害が最小限に収まったと思います。特にそちらの司祭様にはお力添えもしていただき、罪のない国民の何人もが助かりました。」(一同笑う)。
ボーデルうひー。「そう言っていただけると、多少気持ちが楽になります。」(一同笑う)。
セファイル「“ロドーリル”軍も撤退を余儀なくしたようだ。まったく、ずいぶんと振り回された戦だった。一歩間違えば深刻な事態に陥っていたであろうが。」
ボーデル軍事国家というより、『狂気の国』って感じじゃ(一同爆笑)。
サンドロただヤベェだけじゃねぇか(笑)。
アーティあ~あ! あ~あ!(笑)。
GMサイコロの出目もうそ臭いしさぁ(一同笑う)。
サンドロGM、あの時 <ライトニング> じゃなく <エネルギー・ボルト> だったら、粉がばら撒かれて俺ら大変な事になっていたんじゃないか?(笑)。
『寝るだけだから大丈夫』とか言って、寝たら一生目覚めない(一同爆笑)。
GMいや、申し訳ない(笑)。
セファイル「この後の事は、我々で片付けよう。君達はこれからも旅を続けるのだろう。次は“ムディール”に向かわれるのだな?」
サンドロえ~と、それでいいのか?
GMほい。
サンドロ「そのとおりです。」
セファイル「せめてもの礼に、案内人を用意させてもらおう。この辺は“妖魔の森”など物騒だからな。」
サンドロ(いやらしく)それはそれは、ありがとうございますヒッヒッヒ。
GMではラヴェルナがサンドロの頭を──。
サンドロ今のは冗談だ!(一同笑う)。
アーティまったく、育ちの悪さが知れますな(笑)。
サンドロ何だと半耳!
GM後にしてくれ(一同爆笑)。
ボーデルでは礼を述べて退場しよう。
セファイル「君達の旅の成功を祈らせてもらうよ。」
クロウ「ありがとうございました。」
サンドロ頭を深々と下げよう。
GMでは、その後ルキアルに呼ばれます。
アンバーキャッスル城 : ルキアルの私室
サンドロ「一体、どのような御用でしょうか?」
ルキアル「・・・・・・私が間違っていたのだろうか・・・・・・?」
サンドロ「? 失礼ですが、何の話でしょうか?」
ルキアル「周りの連中は、まさか本気だったのか?」
サンドロ「残念ながら、一部いや大半がそうでしょう。」(一同笑う)。
GMルキアルはさっきの報告書を取り出すと、
ルキアル「ここにあるこの出鱈目な内容も冗談ではないと?」
サンドロ「全部が全部とは申しませんが、少なくともわざとやっているものはないでしょう。」
ルキアル「そんな馬鹿な・・・・・・本気でこのような間違いをする者がいるとは・・・・・・信じられん。」
ボーデル「あの捕虜のダークエルフが全てを語っているでしょう。」
ルキアル「・・・・・・そうだ。君達には世話になったな。」
サンドロ「いえ、そんなことは。」
アーティ訳が分からなかっただけだ(笑)。
ルキアル「もし再び逢う事があったら・・・・・・いや、いい・・・・・・」
クロウなんだよっ!(笑)。
サンドロ違うっ! 今のは哀愁を漂わせて終わらせたんだ! 聞き返したら野暮なだけだぞ!(一同爆笑)。
クロウそうか、ごめんなさい(笑)。
ルキアル「君達は君達の旅を頑張ってくれたまえ。」
GMと、送り出したルキアルの肩はガックリと下がっているね。
さてこの後、ルキアルは“ロマール”に招聘されるわけですが、この一件がその引き金になったかどうかは定かではない(一同爆笑)。
アーティなったっぽいぞ!(笑)。
サンドロうちら報奨金とか貰えてもいいんじゃないか。
GMおっと、それもそうだった。ラヴェルナが預かっているよ。
ラヴェルナ「これはセファイル王より頂いたものですが、皆さんでお分けなさい。」
GMと、4,000ガメルの入った袋を渡します。
サンドロ金塊じゃー! 金塊じゃー! ひぃえっへっへっへ!
ボーデルサンドロどうしたのじゃ(笑)。
クロウいつものサンドロじゃないよ!(笑)。
アーティ普段も相当 変だがな(一同笑う)。
サンドロいや、今のはボーデルのつもりだったんだが(一同爆笑)。
ボーデル勝手に人のロールプレイしないでくれよ!(一同爆笑)。
GMどうしようもない連中だな(笑)。
クロウいっしょにしないでよ!
プリシス領内 : 国境付近
案内人「それでは、旦那様方、行きましょやー。」
クロウ突然 誰よ?(笑)。
GMセファイルが手配してくれた案内人だよ。身体の左右のバランスが崩れた、ガマ蛙のような老人が現れた。
アーティ何そいつ、いらない。来なくていいよ(一同笑う)。
ボーデルすさまじいお方じゃ(笑)。
案内人「こっちですじゃー。」
サンドロでは私も愛馬メガンティアに跨ろう。
案内人「こっからしばらく進むと別れ道がありますのじゃー。右から二番目の道を行くと良いのですじゃー。」
クロウ「どうもありがとうございます。」
案内人「別れ道までは3日、そこから“ムディール”までは15日じゃから、大体7日ほどで着くじゃろう。」
クロウあ、えっ!?
ボーデル「18日じゃ?」
案内人「15の次はなんじゃったかいな?」
ボーデル・・・いや、いい。失礼したなご老人。さっさと先を急ごう。」
アーティってゆーか、マジ、ついて来なくていいよ(笑)。
サンドロ(老人)「いやぁこの辺は安全でなぁ。」(矢で射られる仕草)ドスドス。
アーティて、敵襲?(笑)。
サンドロ「じ、じいさぁぁ~ん!」
GM勝手に殺すな(一同笑う)。
クロウつ、疲れた・・・・・・。
GMまだ終わってないから(一同笑う)。
では、君達は不思議な老人の案内の下、“ムディール”を目指して歩いていきます。
ボーデルまだかのう。
GM老人の言うとおり、別れ道にやってきました。
クロウ右から2番目。
GMいや、二股に分かれた道だから、左に行くことになるね。
クロウはーい。
ボーデルおかしい感じだの。
サンドロ少し気になるな。というか、さっきから嫌な予感がするんだが(笑)。
GM君達の前方に、不思議な街が見えてきます。
サンドロ・・・・・・はぁっ!!
アーティなにぃっ!? まさか、“滅びの・・・”
GM『バードLV+知力B』で振っていいよ。目標値は有名だから『10』だけど、君ら西方の人間だから『+4』して『14』がいいかな(笑)。
サンドロうちにはバード技能持ってる奴がいないんだー(コロコロ)失敗!
GM他は?
一同全滅。
GMではよく分からない。ただ、異様な雰囲気だけはバシバシ感じていい。
案内人「・・・・・・・・・・・・それじゃあ、あっしはこれで。」
サンドロ「じじぃー!!」(一同爆笑)
アーティ「道案内間違っとるわー!!」
案内人(ご満悦な感じで)「はっ、はっ、はー。」
アーティ「撃ち殺せー!」(笑)。
GMはー、それではSWシナリオ第8話終了でございます。
サンドロ野郎、落とし前つけさせろー!(笑)
GMみなさん、お疲れ様でした~。
クロウおつかれさまでした~。
サンドロ
アーティ
「ちょっと待てコラー! ジジィ~!!」