騎士の合図は死を招く

いにしえの滅びの街 ： 夕刻
ＧＭ：いつの間にか街は夕暮れに染まっているね。
ボーデル：それはまずい。とりあえず声の方角に向かおう。
ＧＭ：ではラヴェルナと合流できます。
サンドロ：ボロボロになった私も合流しよう。
ＧＭ：サンドロが一番最後になるね。
ラヴェルナ：「皆さん、ご無事なようですね。不思議な幻覚に襲われましたが、皆さん手出しをしていないようで何よりです。」
サンドロ：「当然です。」　と答えながらも、背中にはぐっしょり汗をかいている。
ボーデル：「ほっほっほ。何の事はありませんでしたなぁ。」（一同笑う）。
ＧＭ：流石は精神力『27』（笑）。
クロウ：「大丈夫かサンドロ、疲れているようだが。」
サンドロ：「う･･････すまん、胃潰瘍だ。」（一同笑う）。
ＧＭ：サンドロの精神力はボーデルの半分だからな。
クロウ：不思議な老人に会いました。
アーティ：何か変な人だった（一同笑う）。
サンドロ：「ラヴェルナ様、この街はもう堪能できましたでしょうか。」
ラヴェルナ：「ええ。この街は昼間と言えど危険に違いないようです。もう立ち去りましょう。」
サンドロ：「すぐに脱出しましょう。」
ラヴェルナ：「それはそうとサンドロ、先ほどの盗賊達を見かけませんでしたか？」
サンドロ：ああ･･････（一同笑う）。
クロウ：「見ていないですね。」
サンドロ：「どこに行ったんだあいつら。」
ラヴェルナ：「嫌な予感がしますね。」
サンドロ：（神妙な声で）「ラヴェルナ様、我々にはやるべきことがあります･･････。」
ボーデル：見捨てろと言っておる（笑）。
ＧＭ：とそのとき、「おお～騎士殿～騎士殿～。」と声が聞こえる。
クロウ：あ、生きてた（笑）。
ＧＭ：向こうからワイギー一家がやってきます。
ボーデル：＜センス・オーラ＞してぇ（笑）。
ＧＭ：一見普通に見えるけどね。
サンドロ：「ワイギーよ、何か見なかったか？」
ワイギー：「おお？　おおよ、ガメル金貨に埋もれる夢を見たぜ！」
アーティ：重そうだな～それ（笑）。
サンドロ：「それで！？　受け取ったのか！？」
ワイギー：「いや、それがよ。奪い取ってやろうと思って、きったないのを叩き潰したら消えちまったのよ。」
サンドロ：バカで助かった（一同爆笑）。
ボーデル：お前は本当にマーファか（笑）。
ワイギー：「それよりこいつのコレを見てくれ！」
ＧＭ：と、ワイギーが指し示した部下は、君達が見たこともないサイズの魔晶石を抱えている。多分『30』点は内蔵しているね。
ボーデル：（頬を叩く）パーンッ！　「死にたいのかぁっ！」
サンドロ：バッソを引き抜いて首に突きつける。
「元の場所に戻して来い。それとも今すぐ死にたいか？」
子分：「い、いやだっ！　俺はこいつでギネスに挑戦するんだ！」（一同爆笑）。
サンドロ：「ばっ、馬鹿野郎ー！」
ＧＭ：君がそう叫んだ瞬間、どこからか黒雲がモリモリと立ち上ってくる。
ボーデル：ヤバイぞ。日が落ちたのか？
ＧＭ：まだ見えていますが、ほとんど沈みかけているね。
サンドロ：くそっ、余計な事を。そのまま首を刎ねてやろうか！
クロウ：さっさと逃げた方が良くないか？
サンドロ：こいつが魔晶石を捨てない限り意味がないんだ。
アーティ：手遅れかも。
サンドロ：「魔晶石を捨てるか命を捨てるか、どっちかにしろ！」
子分：「ど、どっちもイヤだー！」
ＧＭ：と、走って逃げ出すね。ちなみに4人揃ってだ。
子分：「俺達はコレでギネスに載るんだ！」（一同笑う）。
アーティ：みみっちいな（笑）。
クロウ：みみっちいね（笑）。
ワイギー：「頼む、見逃してやってくれ！」
ボーデル：「おぬしも神官なら、事の重大さが分かるじゃろう。」
ワイギー：「俺たちの事は見捨てて行って構わねぇ、奴の夢を叶えさせてやってくれ！」
ボーデル：そうまで言われるとちょっと心が揺れる（笑）。
サンドロ：では、剣をカチンと納める。
クロウ：ほっ。
サンドロ：すると、奴らの首がズルッとズレて滑り落ちる（一同爆笑）。
クロウ：それ駄目だよ！（笑）。
ボーデル：相手エキストラ扱いか！（笑）。
サンドロ：カチン。「騎士の合図は･･･死の合図！」（一同爆笑）。
ＧＭ：認めません（笑）。
アーティ：聞いたことないよ（笑）。
ＧＭ：ではアーティ、カッツェが君の首筋をカリカリカリカリ引っかくよ（笑）。
アーティ：「ぐおぉっ！」 （一同爆笑）。
サンドロ：動物的直感か（笑）。
ＧＭ：指し示す方に目をやると、街中のいたる所からいやーな影がむくむくと起き上がってきている。
クロウ：やーばいぞー（笑）。
アーティ：ここはさっさと逃げよう。
ＧＭ：ゴゴゴゴゴ･･････と、影がせり上がり始めている。
恐慌したメガンティアが、いななきたつと街の入り口に向かって走り出すよ。
サンドロ：･･････追いつけないしなぁ（一同爆笑）。
アーティ：軍馬は怯えない様に調教してあるんじゃないのか？
ＧＭ：それはあくまで戦での話だからな。こういう肌に感じる“死”には動物の方が敏感だろう。
クロウ：大丈夫、賢い馬だから、街の入り口で待っていてくれるよ。
サンドロ：そうだな。きっと“松風”のように忠誠心が高いはずだ。
アーティ：それより、俺達も逃げるべきだと思うが？
サンドロ：えーい、残るってんなら放っておくか。「ラヴェルナ様、どうしましょう？」
ラヴェルナ：「それは迅速に立ち去るべきでしょう。」
ボーデル：では行こう。
サンドロ：そうだな。
ＧＭ：一応、ワイギー達と別の方角に逃げる事は出来るが。
サンドロ：松風の逃げた方向に行けるか？
ＧＭ：何？　馬の名前 松風になったの？（一同爆笑）。
サンドロ：ちがう、メガンティアだ（笑）。
ＧＭ：向かうのは可能です。
サンドロ：ならそっちに向かおう。
ＧＭ：では、ラヴェルナから5倍がけの＜ヘイスト＞がかかります。
一同：おおっ！！
ボーデル：どうなるんじゃっけ？
アーティ：敏捷度が『2倍』になるんだ。
ボーデル：うひょお～！　更に差が開いた（一同笑う）。
サンドロ：では行こう。しんがりは私とボーデルで務めよう。
ＧＭ：周りからは死霊達が這い出してきましたが、今はまだ遠巻きに眺めているだけですね。生きた心地はしないかも知れませんが（笑）。
アーティ：やだな～。
ＧＭ：レイス、ゴースト、スペクター、ファントム。それにバンシーも飛び交っている。
サンドロ：バンシーもか！
ボーデル：一部は＜イクソシズム＞でしか落とせん。
ＧＭ：後ろを確認すると、何体か追ってきている者もいるようですが、別に必死とかそういうわけでもなさそうですね。
サンドロ：でも私達は必死で逃げよう（一同笑う）。
ボーデル：その通りじゃ。うほーう、敏捷度【22】じゃー。
サンドロ：おお、こっちは普段とあまり変わりないよー（一同笑う）。
北東地方 ： 名もなき街道沿いの丘
ＧＭ：では先頭集団である敏捷度【40】のラヴェルナとクロウ。
クロウ：はい。
ＧＭ：昨日、野営をした辺りで松風が待ってます。
サンドロ：よかった松風～！
違うメガンティアだ馬鹿！（一同爆笑）。
クロウ：頭の良い馬だね。
サンドロ：どうなった？
ＧＭ：君らの後ろをじわーっとついて来てはいたけど、街を出るとそれ以上は追って来ないようだね。
サンドロ：そうか。
クロウ：良かった。
ＧＭ：では君達は無事に合流しました。
遠くのほうを見ると、空に浮かぶレイスやらゴーストやらが、ずーっと向こうの方角に向かって行くのが見えます。
サンドロ：ワイギー達はいるのか？
ＧＭ：いや、別れたままだ。
アーティ：多分、あれがそうだろう（笑）。
ボーデル：逃げ切っていれば良いがのぅ。
ＧＭ：では、これでシナリオ終了です。
一同：みじかっ！（爆笑）。
ＧＭ：これは久々だからって事での慣らしシナリオだからね。
クロウ：心臓に悪かったよ（笑）。
ＧＭ：それじゃあ、お疲れ様です。