市長は町長の100倍偉い?

妖魔の森 : 宮殿正面玄関口
サンドロ「貴様、何者だ!」
GMこれは・・・・・・判定済みだな。ファントムです。
ボーデルうひょお~! 困ったのぅ!
サンドロああっ、ボーデルがいても意味が無いのか? <ホーリー・ライト> は効かないんだっけか。
ボーデル効かんハズじゃ。こうなったら<ターン・アンデッド> の6ゾロ狙いで・・・・・・。
GMファントムには <イクソシズム> と <セーブ・ソウル> しか効かないよ。
サンドロとりあえず逃げる準備をしておこうか(笑)。
GMでは、彼は『キリキリキリキリ・・・・・・』骨の軋むような気持ち悪い効果音を上げながら振り返った。
アーティおおっとこれは(笑)。
ボーデル既に狂っていた場合、ワシらに勝ち目は無い(笑)。
ファントム「そこにいるのは・・・・・・生者か?」
サンドロ「そうです。私、サンドロ・オーエンバッツと申す者です。」
ファントム「何故、生者がこのような場所におるのだ。」
サンドロ「我々は旅の者です。先ほど、森で妖魔の大群に襲われまして。こちらに身を寄せさせていただきました。」
ボーデル正直者だな。
クロウ誠実な態度だね。
サンドロ「貴方は?」
ファントム「私は、この都市最後の市長であるザードライークである。」
サンドロ「この都市の町長さんですか?」
ザードライーク市長ですから。」(一同笑う)。
GM彼はこの都市の管理をしていた者だそうです。
ボーデル「市長さんや、死してファントムになられるとは、それほどの無念がおありかな?」
サンドロ「貴方も魔物にやられたのですか?」
ザードライーク「そうだ。私もあの魔物に襲われた。その時の無念が余程強いのか、今もこうしてこの場に縛られている。」
サンドロ「単刀直入にお聞きしますが、魔物の正体に心当たりはおありでしょうか?」
ボーデル「あのような大きな魔物が都市に潜むというのは考えにくいですからな。」
ザードライーク「あの魔物は神出鬼没でな。私が襲われた時も、いつの間にか背後に現れていた。」
ボーデルむむむ。
GM彼は亡霊となっているため、記憶も曖昧になってしまっているようです。そのため、それ以上のことはよく覚えていません。
サンドロ記憶障害か。
GMとりあえず、“幻覚の都” の発生から “カストゥール王国” の崩壊、その後の都の行く末までを説明してくれます。
ボーデルおお、それは助かるのぅ。
GM古代王国時代、“空中都市レックス” が作られたのが切っ掛けとなって、当時の魔術師達の間に自分の力を誇示する方法として、独自の趣向を凝らした都市を作ることが流行りました。その傾向は成長を続け、都市を神聖視するに至りました。都市に住む者には、それ相当の資格が必要だと考えるようになったのです。
かくして、貧しい市民は都市から追い出され、危険な荒野をさすらう流浪の生活を余儀なくされたのでした。これに憤りを感じたのが、アレクラスト東部に住んでいた女性の幻覚魔術師、マーラ・アジャニスでした。
彼女は都市から追い出された者を哀れみ、「人には都市に住む権利がある。」と宣言したのでした。そして、万人に解放された、少しの財産も必要としない都市を作り出しました。それが “マーラ・アジャニスの幻覚の都” です。
これが、“幻覚の都” が誕生するきっかけとなった経歴です。
クロウへー。
ザードライーク「その後、“カストゥール王国” が崩壊したと、逃げ延びてきた魔術師達から聞いた。皆、魔力の塔が崩壊し、魔術が使えなくなっていたよ。」
サンドロで、蛮族どもがここぞとばかりにシャッシャッシャッと。
アーティお前がその蛮族の末裔か(笑)。
GMお前も半分な(笑)。
ザードライーク「それでも、この “幻覚の都” だけは変わりなく存在していた。しかし、いつしか魔物が現れ、住民達を皆殺しにしおったのだ。住民達の魂は、私のように今もこの都に縛られている。」
クロウへー、そうなんだ。
サンドロ「しかし、こう言っては何ですが腑に落ちない点が多いですね。」
ボーデル確かにの。
サンドロ「魔力の塔が無いのに、これだけの芸当が維持できるのか。」
ザードライーク「アジャニス様は最初から魔力の塔には頼っておられなかったのだ。だから、魔力の塔の崩壊による影響は無い。」
GM“灰色の魔女” カーラも同様だね。
サンドロ「それにしても、これだけの魔法を扱うというのは。」
ザードライーク「それは・・・・・・天才だったのだろうとしか答えようが無いな。」
サンドロ「神出鬼没な魔物についても、まるで聞いた事は無い。」
ザードライーク「それは私にも分からん。アジャニス様は、今もお一人でこの都を守っておられるのか。サンドロ殿。」
サンドロ「はい、何でしょうか。」
ザードライーク「・・・・・・アジャニス様を、助けて差し上げて欲しい。そして、我々を救って欲しい。」
サンドロ「我々に出来ることであれば、喜んでお手伝い致しましょう。」
ボーデル「おぬしの様に話の通じる者は、他にもおられるのですかな?」
ザードライーク「さあな。私はここから動けぬ身なので、他の事は存ぜぬのだ。」
サンドロ 「町長さん、町長さん。一つよろしいでしょうか?」
ザードライーク「市長ね! 市長ね!」
GMと、繰り返し強調している(一同笑う)。
アーティこだわるなぁ(笑)。
GM彼にとって、市長と町長では許されない違いがあるのだろう(一同笑う)。
サンドロ「私はアジャニスさんを助けたい、しかし、迫り来る魔物が相手では非常に困難です! そんな時に、ああ、魔法のバスタードソードさえあれば、きっとアジャニスさんを救う事が出来るはずです!」(一同爆笑)。
アーティ魔剣をねだってやがる(笑)。
ボーデル『死人に物を強請るな』という教訓を知らんのか(笑)。
ザードライーク「ああ、一つ良い物がある。」
サンドロ「市長! 何ですかそれは!」
ボーデル「市長殿、あまりこやつに物を与えないで欲しい。」(一同笑う)。
ザードライーク「いや、むしろこれは君達に必要だろう。」
GMと言って、所々ボロボロに朽ちた、薄汚れたローブを引っ張り出す。
ボーデル「市長、これは一体何かな?」
ザードライーク「これは【死人の衣】とでも呼んでくれ。防具としての効果は無いが、れっきとした魔法の防具だ。この布が揺らめくと幻覚の魔力が働き、これに身を包んだ者はアンデッドの知覚を欺くことができるのだ。」
サンドロ「つまり、アンデッドから知覚されなくなると。」
ザードライーク「いや、生者として認識されなくなるだけだ。つまりは同じ死者として映る。」
アーティ<ターン・アンデッド> 喰らってうわーとか(笑)。
GMこらこら。
サンドロ生きている人から見れば、普通に見るんだよね?
GMああ。
ボーデル・・・・・・これを持ち出すことが出来れば、“いにしえの滅びの街” から財宝を持ち出すことが出来るかも知れん。
サンドロ・・・・・・・・・あ、ああー!! (一同爆笑)。
クロウいや、Uターンしてあそこに戻る気は無いよ(笑)。
GM【死人の衣】 はいくらでもあるから。
サンドロ「では、とりあえず6着ほどいただきたい。」
ザードライーク「いや、貸し出せるのは一人につき一着までだ。」
サンドロ「他に仲間がいるのです。」
ザードライーク「スマンが、一人に貸し出せるのは一着だ。」
ボーデル融通が利かんか。仲間を連れてくるしかないようだな。
サンドロでは連れて来るかな。
ボーデル・・・・・・どうせ、『実はこれも幻覚でした。』ってオチだと思うがの(笑)。
GMあ。ザードライークが喋れるのって『下位古代語』だけだった。
ボーデルおおー!(笑)。
クロウじゃあアーティしか喋れないね。
サンドロ大丈夫、筆談なら可能だ(一同笑う)。
GMでも、ザードライークは文字書けないよ(一同爆笑)。
サンドロ・・・そのぐらい知ってるわ!!(笑)。
アーティマジボケだったくせに(笑)。
GMこっ○りさんみたいに、文字を並べて指差してもらうのか?(笑)。
サンドロそうそう、そうだよ、そうしたんだよ(笑)。
アーティ実は俺がいたって事にしておこうよ(笑)。
GMまぁ、今更いいや(笑)。次から気をつけよう。
クロウラヴェルナさんも連れて行くのかな?
サンドロああ、ここはまとまっていよう。
GMじゃあ、皆合流していいよ。
アーティ(下位古代語)「彼がこの都市の町長ですか。」(笑)。
ザードライーク(下位古代語)「市長です。」(一同笑う)。
サンドロ「魔物が出る時間帯は決まっていましたか?」
GM時間帯などについては良く覚えていないらしい。
サンドロなるほど。
アーティ覚えていないのか?
GM死霊だからね。今、彼の頭は無念さとアジャニスへの心配で溢れていて、それ以外の事が曖昧になってしまっているのだ。いわゆる“執着”というやつだ。
サンドロ「分かりました。それでは失礼致します。」
ザードライーク(下位古代語)「うむ。ではアジャニス様を宜しく頼むぞ。」
ボーデルさて、それじゃあ夜の街へと繰り出すかのぅ!!(一同爆笑)。
アーティ死霊しかいないけどな(笑)。
妖魔の森 : 都市西側区域 “大霊樹”
サンドロさてと。他にも情報を得たいから、アンデッドを探そう。
GM宮殿内にはいないようだね。
サンドロでは、少し外に出てみようか。
ボーデルわしゃ、言いだしっぺだから付き合うがな。
クロウ仕方ない、付き合いますか。
アーティ精神力を回復したいけどな。
GMでは、都の全貌を紹介しよう。
西側にでっかい大木があって、周囲を数え切れないほどの死霊が飛び回っています。
ボーデルブフッ!
アーティその木に何かあるのかな?
サンドロ市長に確認してみるか。
「西の方にある大木の周りをゴーストが飛び回っているのですが、そこら辺何かご存知でしょうか?」
ザードライーク(下位古代語)「いや、私は何も知らんがな。」
サンドロ「そーですかー、そうですよねー。」
アーティ何だかやたらと腰が低いぞ(笑)。
ボーデルでは、ドキドキしながら行ってみるぞ。
サンドロそうだ。とりあえず行こう。
GMでは、中央に高さ50m、直径10mほどの大木が立っており、その周囲を取り囲むように墓石が建ち並んでおります。
ボーデルうほーう、思わず手を合わせてしまうぞ。そういう宗教じゃないと思うがの(一同笑う)。
GMとても数え切れないほどのスペクターゴーストレイス等が飛び交っています。
サンドロ【死人の衣】を羽織っていれば、スコップで掘り掘りしても問題ないかな?
クロウやめときなよ(笑)。
GM墓石周りでは、これまた数え切れない数のスケルトンが、せっせと自分の墓をこしらえています(一同笑う)。
アーティなんだそりゃ(笑)。
GM次々に新しい墓を建てている。
サンドロなるほど、そこに自分が入るってか(笑)。
アーティこいつら、元々はこの街の住民なんだろうな。
スケルトン(下位古代語)「えんやっとっとー、えんやっとっとー。」
GM頭に鉢巻とか巻いているね。
サンドロでは、近くにいるスペクターに話しかけてみようかな。
ボーデル話が通じそうな奴を探そう。
GMこっちは『下位古代語』しか通じないぞ。
サンドロではアーティ、頼んだぞ。
アーティ(下位古代語)「お~い、そこの御仁。」
スペクター(下位古代語)「なんじゃ? そこのスケルトン。」(一同爆笑)。
アーティ失敬な!(爆笑)。
ボーデル彼の目にはそう映っているらしい(笑)。
アーティ(下位古代語)「この街に出る魔物について、お尋ねしたいのだが。」
ボーデル「ワシらはその魔物を退治しに来たのじゃ。」
アーティ通訳、通訳(笑)。
GMでは、ザードライークから得られた情報以上の事は得られないね。
ボーデル「どのように殺されたのじゃ?」
スペクター(下位古代語)「家を出たところで、突然襲われた。」
サンドロ「時間帯とかは覚えていませんか?」
スペクター(下位古代語)「夜・・・・・・だった気がする。うう、苦しい。」
アーティ(下位古代語)「まぁ、飲めや。」(一同笑う)。
スペクター(下位古代語)「おお、久し振りの酒だ! ・・・・・・ああッ! 飲めない!」(一同笑う)。
ボーデル「そこのスケルトン、おぬしはどのように殺されたんじゃ?」
クロウ喋れるの?(笑)。
スケルトンカタッ、カタタタッ、カタタッ、カタカタッカタッ(一同笑う)。
サンドロモールス信号みたくなっているな(笑)。
GMほとんどのスケルトンは自我が崩壊していて、ひたすら墓を作り続けているだけです。
サンドロではスペクターから聞くか。
アーティ(下位古代語)「この大木は何なんだ?」
スペクター(下位古代語)「この木は“大霊樹”と呼ばれている。」
アーティ(下位古代語)「どんないわくがあるんだ?」
スペクター(下位古代語)「さぁなぁ。いつからか、誰かが勝手にそう呼び始めたんだ。」(一同笑う)。
サンドロ「昔からあったのか?」
スペクター(下位古代語)「昔からあったな。いつしか誰かが墓を建て始めちゃって、やがて皆が寄り付くようになり、今では墓地のようになってしまっている。」
アーティ(下位古代語)「なぜそんな事をする?」
スペクター(下位古代語)「俺たちは無念からかまるで成仏できないでいる。しかし、こう年月が経つといい加減成仏したくもなってくる。それで、成仏する方法を模索しているのさ。」
ボーデル意味は無いだろうが、木の中心まで行ってみよう。
クロウ大丈夫なのかな?
ボーデルそのための【死人の衣】じゃ。
GM襲われたりはしないですね。木も特に怪しい点は無いですね。
サンドロ根っこを掘ったら金の剣とか出てこないかな?
GM根っこを掘っても死体が出てくるだけだね(笑)。
サンドロ死体が出てくるか(笑)。
スケルトン(下位古代語)「誰だ! 掘り起こしやがったのは!」(一同爆笑)。
クロウごめんなさ~い~(笑)。
アーティ道理で、綺麗な花が咲くわけだ(笑)。
クロウ何、“大霊樹”って桜だったの?(笑)。
GM別に何でも良いさ(笑)。
サンドロ魔物が現れている間、アジャニスの姿を見た者がいるか聞いて回ろう。
GMでは、まだ自我が残っているアンデッドから聞いたが、目撃者は一人もいません。
サンドロむ、やはりな。
ボーデルその辺かのう。
GMまた、アジャニスは自警団と共に見回りを続けていたこと、住民達の安全の為に必死に尽くしていたことを証明してくれる。
クロウそうか。
サンドロでは、ここはもう引き取るか。
スペクター(下位古代語)「・・・・・・ひとつ、思い出した。ある時期から、アジャニス様が同じ事を繰り返し話すようになったんだ。」
ボーデルそこで時間が止まったのかな?
サンドロ『○○堂のカレーは美味しいですよ。○○堂のカレーは美味しいですよ。○○堂のカレーは美味しいですよ。』(笑)。
GM何故にカレーか(笑)。
とりあえず、ここで得られる情報はこれくらいかな。
サンドロ何となく目星を付けてみたが、当たってしまったようだな。
アーティ俺が思うには、魔法装置の故障だと思うのだが。
サンドロトラブルの原因は分からんからな。とりあえず、直接アジャニスさんに当たってみるか。
アーティその前に、宮殿内を調べてみようよ。
ボーデル漁るつもりかの(笑)。
サンドロ漁るわけじゃなくて調査だよ(笑)。
GM別にいいけどね。

 この調査の結果、魔法のかかった部屋をいくつか発見したのだった。しかし、流石に手を出す気にはなれないらしい。

GMカッツェが扉の前で止まったよ。
カッツェ『親分、この部屋の中から魔晶石の匂いがしますぜ!』(一同爆笑)。
アーティそんな下品な猫だったのか(笑)。
ボーデルい~い僕じゃなぁ(笑)。