更なる進化！＜キュアー・ウーンズ＞

ＧＭ：では、少し離れたところで水面が盛り上がると、もう一体同じ様なゾンビが起き上がった。破れた腹部から、汚水が勢い良く流れ落ちている。
クロウ：気持ち悪い。
サンドロ：どざえもんの様なゾンビだな。
ＧＭ：サンドロ、君は最初から足を掴まれた状態だ。膝まで水に浸かっている事もあって回避に『－2』のペナルティな。
サンドロ：オーケーイ。そのぐらいどうって事ないさ。
ボーデル：質問。ここから攻撃は届くかな？
ＧＭ：小川に入らないと無理っぽいね。サンドロが振り切って戻ってくるなら話は別だが。
サンドロ：よーし、振り切ろう。
アーティ：相手のステータスは？
ＧＭ：[ 怪物判定 ] してくれ。
アーティ：（コロコロ）『14』。
ＧＭ：デプスゾンビというアンデッドだ。まんま水死体のゾンビだな。
アーティ：聞いたこと無いなぁ。
ＧＭ：オリジナル・モンスターだよ。
ROUND - I
サンドロ：とりあえず振り切ろう。『14』。
デプスA：こっちは（コロコロ）高いよ『15』。
「逃がさないぜ～。」
サンドロ：チィィ。＜プロテクション＞ だけ欲しいな～。
アーティ：ボーデルは ＜ホーリー・ライト＞ か？
ＧＭ：＜ホーリー・ライト＞ をかけるなら、あたり一帯が大騒ぎになると思ってね。
アーティ：ああそうか、周り中アンデッドか。
クロウ：【死人の衣】 を着ているから大丈夫じゃないの？
ＧＭ：サンドロ以外はね。
サンドロ：ギャー！！（一同爆笑）。
ボーデル：そうじゃったの（笑）。
アーティ：じゃあ使おうか（笑）。
サンドロ：こらー！（一同笑う）。
クロウ：弓を撃ってもいいですか？
ＧＭ：サンドロと組み合い中だから、半々でサンドロに当たるよ。･･･おっと、デプスゾンビは水中に没しているから、1D6で『1』がデプスゾンビ、『2』『3』が攻撃不可、それ以外は全部サンドロだ。
クロウ：う･･･じゃあ止めます。やっぱり剣を構えておきます。
アーティ：ではリクエスト通り ＜プロテクション＞ をサンドロ・ボーデル・クロウに（コロコロ：出目が11）発動。
クロウ：何よ、その出目は。
ボーデル：勿体無い。
アーティ：困った（笑）。
サンドロ：次は ＜フィジカルエンチャント：ストレングス＞ を。これで ≪振りほどき≫ も有利だしダメージも上がる。
ラヴェルナ：では、ラヴェルナから ＜ストレングス＞（コロコロ）発動したよ。
サンドロ：よし、マッチョになった（笑）。
デプスB：では、≪締め付け≫はＡに任せて、普通にサンドロを小突く。
「お前も道連れになれや～。」『13』。
サンドロ：（コロコロ）同点回避。ひらひら～･･････あれ、指輪拾ったのに盾を構えていていいのかな？
ＧＭ：ん？　それはどちらかだけにしてくれ。
サンドロ：普通なら剣を構えているよな（苦笑）。
ＧＭ：なら、ダメージが『15』点（一同驚愕）。
サンドロ：じゅ、『15』点！？（コロコロ）『7』振ったのに『6』点食らった！
アーティ：こいつ、実は強い？
ボーデル：では、＜キュアーウーンズ＞ ３倍がけ。
ＧＭ：えっと、ゾンビにもかけるのか（笑）。
ボーデル：ほっほう（コロコロ）低い、魔力『11』。
デプスA：（コロコロ）おっと、抵抗失敗。
デプスB：（コロコロ）何故か二体とも抵抗失敗（一同笑う）。
ボーデル：一発振りで7。全員に『9』ダメージ。
サンドロ：私は回復、と。
ＧＭ：一緒にダメージ受けても良いよ。
サンドロ：回復するよ（笑）。
ＧＭ：では、ラウンドの最後にデプスゾンビＡの≪締め付け≫で『15』ダメージ。
サンドロ：今度は『5』点。さっさと振り解かないと死ぬ。
ROUND - II
サンドロ：今度こそ振り解く！（コロコロ）ゲェェ、『13』！
デプスA：（コロコロ）ああ～、もっと低いよ『9』。
サンドロ：た、助かった。
ＧＭ：でも移動できていないから、すぐにこっちから ≪締め付け≫ するよ。
サンドロ：それを回避すればいいんだろう？
ＧＭ：回避は『－2』だからな。じゃあ次。
クロウ：上がってくるの待ってるよ（笑）。
ＧＭ：川に入りたくは無いらしい。
クロウ：当たり前だよ！（笑）。
アーティ：＜エネボ＞ は大丈夫か？
ＧＭ：＜エネルギー・ボルト＞ も直進魔法だから、サンドロに当たる可能性がある。
アーティ：じゃあBに撃とう。魔力『15』。
デプスB：（コロコロ）ああ、全然ダメだよ。
アーティ：ダメージは期待値で『10』点。
デプスB：「痛いど～。」
サンドロ：「ラヴェルナ様、＜ファイア・ウェポン＞ をお願い致します。」
ラヴェルナ：「わかりました。」
ではサンドロの剣に ＜ファイア・ウェポン＞。
サンドロ：「やってやるぜ！」
ボーデル：どうにも目立つ奴じゃのう。
サンドロ：はぁっ！（笑）。
デプスA：じゃあ ≪締め付け≫ だ。「待ってくれよ～。」『11』。
サンドロ：「来るな、来るなぁぁッ！！」『12』で回避！
ＧＭ：まだまだ、今度はデプスBが ≪締め付け≫ だ。
デプスB：「お前もこっちに来いよ～。」（コロコロ）なんだコリャ、『8』（笑）。
サンドロ：ひら～り。避けた。
ボーデル：では２倍がけで ＜キュアー・ウーンズ＞ をサンドロとAに。魔力『13』。
デプスA：抵抗失敗。
ボーデル：『7』点。サンドロが全快したから良かろうて。
ROUND - III
サンドロ：私の行動だな？　全力ダッシュで逃げるぞ。
ＧＭ：カバーのいない離脱になるから、ラウンドの最後に後ろから攻撃されてくれ。
サンドロ：構わん。二発ぐらい耐えられるだろう。
ＧＭ：つーか、他に行動する奴がいないから、さっさと処理してしまおう。
デプスA：では背面からパンチ。（コロコロ）『11』。
サンドロ：む、ペナルティが『－6』だから回避が『1』。
これがボーデルの世界か（一同大爆笑）。
ボーデル：うっはっはっはっは（笑）。
サンドロ：（コロコロ）『10』だ。当たった。
ＧＭ：ダメージは『15』点。
サンドロ：『3』点通った。
デプスB：やるな、堅いな。もう一発（コロコロ）『12』。
サンドロ：（コロコロ）当たった。ダメージは『4』点、合計『7』だ。
ＧＭ：ではサンドロ逃げ切り。
サンドロ：そのまま上がろう。
ＧＭ：ならば『冒険者＋敏捷度』で目標値『10』。
サンドロ：（コロコロ）問題なし。ではデプスゾンビが上がって来た所で迎え撃つ。
ボーデル：茶でも飲んで待つかのぅ。
ラヴェルナ：「ボーデル･･････よくあんなものを見ながらお茶が飲めますね。」
サンドロ：「ラヴェルナ様、あやつは亜人ゆえ我々と同じ神経ではないのですよ。」
ラヴェルナ：「そうなのかも知れませんね。」
ＧＭ：と、サンドロ説にちょっと心を動かされたラヴェルナだった（一同笑う）。
では次のラウンド？
サンドロ：いや、ちょっとダメージがあるから回復してくれ。
ボーデル：では忍法 ＜キュアー・ウーンズ＞（一同爆笑）。
アーティ：忍法！？（爆笑）。
サンドロ：気孔だったのに、ついに忍法と化したか（笑）。
ボーデル：おぬしだけでよかろう（コロコロ）おおっと1ゾロ（一同爆笑）。
ＧＭ：忍法とか言って、ろくなもんじゃないな（笑）。
サンドロ：真面目にやってくれ（笑）。
ボーデル：ほっほ、これも運命（一同笑う）。
アーティ：絶対、わざとだよ（笑）。
ROUND - IV
ＧＭ：では次のラウンドです。
サンドロ：上がってくるまで炎の剣を構えて待機。
クロウ：待機。
アーティ：待機（笑）。
ＧＭ：（笑）。ではこちら。二体とも（コロコロコロコロ）無事に上がってきたよ。
サンドロ：では行きますか。

　ここからが長かった。
　デプスゾンビの防御点はなんと『12』。制作者の脳みそを疑いたくなるような数値なのである。
　高い防御点とPCの出目の悪さが相まって、中々ダメージが与えられない。
　PC達の歓声が次第に悲鳴に変わり、やがて呻きに変わっていった。

ROUND - V, VI VII
サンドロ：（コロコロ）また『14』（笑）。
デプスA：当然、当たった。
サンドロ：「くったっばっれ～！」（コロコロ）おお、ダメージ『12』！（一同笑う）。
フラストレーションが溜まる（笑）。
アーティ：長びくな～（笑）。
クロウ：じゃあ行くよ～（コロコロ）また当たった。またダメージ通らない！（笑）。
サンドロ：こんなのクロウじゃない。
クロウ：なにがだよ！（笑）。
ＧＭ：まぁ待て、序盤のザコ戦では出目が走らずダメージが通らないのもまたクロウだ（一同爆笑）。
ボーデル：そうやって、最後に美味しいところだけ持っていくのかのぅ（一同笑う）。
クロウ：酷いよっ！（笑）。
ボーデル：では（コロコロ）『16』。
デプスA：はいもうム～リ～（コロコロ）当たったよ。
ボーデル：ダメージは『17』点。

　ボーデルはとっくに ≪強打≫ 『ダメージ＋2』になっている。

デプスA：ぐお、それは流石に崩れ落ちる。
アーティ：肉微塵！（一同笑う）。
ＧＭ：モールに叩き潰された頭から、黄色い腐汁がビチャッと弾け飛ぶ。デプスゾンビの砕けた首が崩れ、千切れた頭部が地面にずり落ちた。
クロウ：う～わ～、やめて。
ＧＭ：はいゴメンね。デプスゾンビAはゆっくりと倒れたよ。
デプスB：ではサンドロに『13』。
サンドロ：（コロコロ）当たるかボケェ！

　しかしその後、ほぼ無傷なデプスゾンビBがあろうことか善戦してしまう。
　PL達のストレスは最高潮となり、終いにはアーティまでもがグレートソードで殴り始めた。

アーティ：後ろから≪強打≫ 『クリティカル－１』。
デプスB：当たったよ。
アーティ：回れ～（コロコロ）だめだ、ダメージ『9』点。
デプスB：プチ。
アーティ：チクショー（笑）。
デプスB：サンドロに（コロコロ）おおっと6ゾロ。
サンドロ：ぐわっ、それは当たった！
デプスB：ダメージは固定で『15』点。
サンドロ：おっと、『7』点通った･･････って、あと『2』点しか残ってないじゃないか！（一同爆笑）。
クロウ：回復！　あそこ回復！（笑）。
ボーデル：次のラウンドまで待ってくれい（笑）。

　幸い、ボーデルの ＜キュアー・ウーンズ＞ が間に合い、サンドロは事無きを得た。

　そしてまたラウンド省略。

ROUND - VIII, IX, X XI
サンドロ：「くぅぅらぁぁえええええええッ！！」（コロコロ）『14』！
デプスB：（コロコロ）『11』。当たった。
サンドロ：「もういい加減死ねやぁぁぁぁッ！！」
（コロコロ）回った！　ダメージ『26』！！（一同歓声）。
デプスB：おおおおっ！？　生命点『－2』で崩れた！
サンドロ：やったー！
アーティ：お疲れ！（笑）。
ＧＭ：サンドロの構えた炎の剣が一閃する。次の瞬間、デプスゾンビの首が胴を離れ、激しく燃え上がる。
クロウ：決まったね。