ムディールの海軍・・・はまた今度
GM | : | それではSword World No.11セッションを始めます。“妖魔の森” を抜け出したところです。 |
ボーデル | : | うほう。長い旅じゃったなぁ。 |
GM | : | 終わらすな(一同笑う)。 (地図を取り出して)目的とする “ムディール” はここです。 |
アーティ | : | マスター、質問だが。今は全行程の大体どのくらいの場所だ? |
GM | : | 大体3分の1地点ってところだね。 |
アーティ | : | そうか、先は長いな(笑)。 |
サンドロ | : | この北の山はなんだ? |
GM | : | これは “マスラウム山脈” です。麓の森には名称が付いていないようなので、“マスラウム山脈麓の森” と呼んでください。 では、そろそろ王都の“ムディール”が見えてきました。ここでラヴェルナから前知識による説明があります。 |
クロウ | : | はーい。 |
ラヴェルナ | : | 「“ムディール” は “最果ての王国” と呼ばれるように、大陸でもっとも東に位置する王国です。西方の人間には国名すら聞いたことの無い人が多いとさえ言われています。」 |
ボーデル | : | 超田舎という事かのう。 |
サンドロ | : | 僻地の国だからだろ。 |
GM | : | そうだね。「“ムディール”? なにそれ?」って感じなのでしょう。 |
ラヴェルナ | : | 「当然、生活様式や文化は全くと言ってよいほど伝わっておりません。その理由の一つに、彼らがあまり自分達の事を語ろうとしない点があります。」 |
ボーデル | : | 閉鎖的なのじゃな? |
GM | : | さーそれは分からない。 |
ラヴェルナ | : | 「そして、“ムディール” と言ったら “海軍” を忘れてはなりません。また、大陸中で交易を行っている “武装商船” も重要でしょう。」 |
クロウ | : | なにそれ? |
GM | : | 超強力な武装を搭載した商船だ。“ムディール” の船乗りはこの船でアレクラスト中を行き来しているのだ。こっちで仕入れた商品をあっちに流して・・・の繰り返しで、航海は一年以上にも及ぶらしい。 |
ボーデル | : | 交易国家というわけだ。 |
アーティ | : | マグロ漁船って奴か。 |
GM | : | そうそう・・・・・・え?(一同笑う)。明らかにおかしいだろそれ。 とにかく、そういう事で海賊の国 “バイカル” とは仲が悪いんだ。 |
サンドロ | : | ちょっかい出されるからか。 |
GM | : | 逆に、“バイカル” の海賊船も “ムディール” の商船はあまり襲わないらしい。 |
クロウ | : | なんで? |
GM | : | “ムディール” は海軍もさることながら “武装商船” も非常に強力で、どれも最新の銛とか・・・・・・。 |
アーティ | : | 銛ぃッ!?(一同爆笑)。 |
GM | : | あ、銛じゃねぇや。クロスボウやカタパルトだ(笑)。それじゃ別に船が凄いんじゃなくて、船員が凄いだけじゃないか(笑)。 |
ボーデル | : | 船員は巨人か?(笑)。じゃから、自分の事を語れんのか(笑)。 |
アーティ | : | モンスターだからな(笑)。 |
GM | : | “ムディール” の船は重装備であり、“バイカル” の海賊たちにも接舷されない限りはまず勝てるそうです。 |
サンドロ | : | 海賊ごときじゃ話にならないってか。 |
GM | : | “バイカル” としても接舷して白兵戦に持ち込むとかあるだろうけど、そんな手間をかけてまで襲うのも大変だと。 |
ボーデル | : | ワリに合わんのだろうな。 |
GM | : | あと、“ムディール” のもう一つの特徴として、この国には珍しい生き物や変わった生き物が生息しているらしいです。他の国の生き物とは少し違うらしい。 |
クロウ | : | たとえば? |
GM | : | 例が一つ挙がっているよ。 『この地に住む虎は体色が黄と黒ではなく、白と黒の縞模様であり、しかも他の地方の虎より体格も一回り大きい』 |
サンドロ | : | 未知の動物が多いってか。 |
GM | : | 軽く突然変異している感じかな。 |
アーティ | : | スライムがスライムベスになった感じか。 |
GM | : | OK、分かり易い(笑)。 |
GM | : | では、そうこうしている内に “ムディール” へとご到着です。ちょっと天候が悪いですね。嵐が近づいているようです。 |
サンドロ | : | 海が時化っているのか。 |
GM | : | そうですね。 |
クロウ | : | あたしたちは徒歩だっけ? |
GM | : | 徒歩です。 |
サンドロ | : | ラヴェルナ様だけメガンティアに乗せている。 |
アーティ | : | じゃあ俺はカッツェに乗る!(笑)。 |
GM | : | ならカッツェが潰れた。本体の生命力と精神力に5点のダメージ。 |
アーティ | : | 痛ァッ!(笑)。 |
サンドロ | : | しょうがない、ボーデルに跨るしかないか。 |
ボーデル | : | ワシャあメガンティアの代わりか。 |
GM | : | では、天候が悪いながらも“ムディール”に到着しました。色々細かい事はすっ飛ばしてとりあえず王城“ブルードラゴン”城へ移ります。 |
クロウ | : | はーい。 |
GM | : | 国王の名前は21代目ティンだそうです。随分長いこと続いている由緒正しい王家だね。 この国は民族的にも他の地方とは異なっており、その肌の色は褐色、髪も黒かそれに近い褐色だそうです。・・・・・・素直に黒人と捉えていいのだろうか? |
ボーデル | : | まぁ、それに準じるで良いのじゃないかの。 |
アーティ | : | 俺が余計に白く見えるな(笑)。 |
GM | : | 「何だあの白い奴は。黒くしてやろう。」って、靴墨を塗られる(一同笑う)。 |
アーティ | : | それじゃあダーク・エルフだ(一同笑う)。 |
ボーデル | : | おおっ! 抵抗力が高くなったぞ!(笑)。 |
GM | : | そうなると俺の中のティンのイメージが随分変わったな。 |
クロウ | : | どんな? |
GM | : | ティンってくらいだから、金髪縦ロールに長い髭とか思い浮かべてた(笑)。 |
アーティ | : | ティンって言ったら中華系だよ(笑)。 |
GM | : | 「ワタシ ティン アルヨ。」って?(一同爆笑)。 |
アーティ | : | そうそうそう(笑)。 |
クロウ | : | ダーク・エルフってこんな僻地にもいるの? |
ボーデル | : | 奴らはどこにでもいるぞ。 |
GM | : | 国の隅をつつけば30人は出てくる。 |
ボーデル | : | ゴキブリみたいな言い草じゃなぁ(笑)。 |
GM | : | ゴキブリって言うとやっぱりゴブリンだよね。ダーク・エルフはカブトムシかなぁ。 |
クロウ | : | 森の宝石と呼ばれていますが? |
GM | : | 時々ね、美味しい話(蜜)のある場所にゴソッと集まってくる(笑)。 |
サンドロ | : | あーあー(笑)。 |
クロウ | : | じゃあ、ハイ・エルフは? |
ボーデル | : | ヘラクレスオオカブト(一同爆笑)。 |
GM | : | それちょっとズレてきてると思うけどなぁ(笑)。 |
サンドロ | : | そうだ、王様とのトークはどうなったのか? |
GM | : | はい、じゃあ横道に逸れまくったけど、謁見の間です。例によってラヴェルナが旅の事情を説明します。 |
ラヴェルナ | : | 「我々は “オーファン” から参りました使者でございます。今回の旅の目的はうんぬんかんぬん、有名な海軍を是非見物させていただいて──」 |
アーティ | : | あと、裏帳簿も(笑)。 |
GM | : | そうそう、国勢調査、軍事力調査(笑)。 |
ボーデル | : | スパイ!?(笑)。 |
GM | : | というのは冗談で、他にもこの地の生物は珍しい生態系を持っているということで、それらについても調査させてください、とそういった内容の話です。ティンは特に断る理由も無いので、調査を許可してくれます。 |
ボーデル | : | 流石、交易で生計を立てている国はオープンじゃの。 |
GM | : | まずは海軍から視察させてもらおうと思っていたのですが、現在時化が迫ってきている為に船はドックに格納されてしまっています。 |
アーティ | : | ちゃんとしたドックがあるんだ。 |
GM | : | いや、よく分からないけどその位あるんじゃない? 武装商船はそういうわけにも行かないので、ワイヤーで港に繋いで、嵐をやり過ごす準備に入っています。 |
サンドロ | : | 荷を降ろしてね。 |
アーティ | : | あと、錨もセットして。 |
GM | : | とりあえず嵐の通過待ちの状態です。なので、まずは先ほど出た“マスラウム山脈”の麓にある森に行き、珍しい動物相手に動物奇想天外をやろうという話になりました。 |
クロウ | : | じゃあ、先生を呼ばないと。 |
GM | : | 誰だ先生って? ム○○○○か? |
アーティ | : | あれ駄目だよ。「おーよしよし。」って言いながら噛まれるから(一同笑う)。 |
・・・・・・おや? 結局ティンのセリフがなかった(笑)。 |
GM | : | では、各人分かれて旅の支度でもしてください。ラヴェルナは馬車を仕立てたり、食料を買い込みに行くそうです。 |
アーティ | : | 馬車? |
GM | : | それなりの長旅になるからね。森まで片道3日。その後も長期滞在して調査をするから。 |
サンドロ | : | 馬だけでは積める食料もたかが知れているからな。馬車があるといいだろう。 |
ラヴェルナ | : | 「では、貴方達も必要な物を揃えて来ると良いでしょう。」 |
GM | : | と言って、君たちに1,000ガメルずつお小遣いをくれる。 |
アーティ | : | おー。 |
ボーデル | : | ほっほう。ここは交易国家だし、珍しい物も多いだろうしの。 |
サンドロ | : | 貯める・・・・・・“オラン” に着いた時にシールド+1を買うために・・・・・・。 |
そして、クロウが予備武器としてライトフレイルを、ボーデルが趣味で(笑)マトックを購入。 | ||
GM | : | では、ラヴェルナが馬車を仕立てて参りました。 |
サンドロ | : | GM、メガンティアは馬車に繋がれるのか? |
GM | : | いや、そのつもりは無かったから二頭仕立ててきたつもりだったが・・・そうするか? |
サンドロ | : | いや、だったら私はメガンティアに乗る。 |
ボーデル | : | ワシが御者席に座ろう。 |
クロウ | : | あたし、外を歩こうか? |
アーティ | : | えっと、何人も乗れるんでしょ? |
GM | : | はい。ラヴェルナも歩いて見張れなんて言わないよ。 |
アーティ | : | 一応、後ろを見張れる位置に座るよ。 |
ラヴェルナ | : | 「いいですよ。襲われてから対処しましょう。」 |
GM | : | 何て事を言っている(笑)。 |
アーティ | : | なるほど(笑)。そういう事なら中で茶の準備をしよう(笑)。 |
ボーデル | : | ラヴェルナさん、達観してきておるな(笑)。 |
GM | : | では、出発してしまっていいのか? |
アーティ | : | あ、行き先の森についての情報を調べたい。 |
ボーデル | : | そうじゃの。盗賊ギルドに行って聞いてみるかのう。 |
サンドロ | : | ついでに顔繋ぎもやってこい。 |
クロウ | : | え~。 |
サンドロ | : | え~、じゃない(一同笑う)。それと半耳、お前も高い塔に行って来い。 |
アーティ | : | 高い塔ってなんだろう(笑)。 |
GM | : | 最上階に神がいる塔じゃないか? |
アーティ | : | 悟空が登ったアレのことかな?(笑)。 |
GM | : | いや、【チェーンソー】で死ぬ方の神(一同爆笑)。 |
アーティ | : | そっちか!(笑)。 |
サンドロ | : | 武器ばっかり増やしやがって。たまには顔を出せよ。 |
GM | : | 君らの準備がまだということなので、馬車は冒険者の店に止めてそこで待つということになりました。それぞれどうするの? |
ボーデル | : | ワシャあ酒場じゃな。 |
クロウ | : | 顔繋ぎに行く。 |
アーティ | : | 俺は塔に行く。 |
サンドロ | : | 私は馬車の見張りをしていよう。 |
ボーデル | : | それは素晴らしい姿勢じゃな。 |
GM | : | お前はそれを尻目に酒を飲んでいるわけか(一同笑う)。 |
ボーデル | : | うっはっはっはっはぁ!(笑)。 |
アーティ | : | よーし、どんなものか見に行こう。 |
GM | : | いや、どこもそう変わらんよ(笑)。 |
アーティ | : | いやいやいや、地方によって特色あるでしょ(笑)。 |
GM | : | じゃあ魔術師ギルドの受付ですが、浅黒い人が出てきた(一同笑う)。 |
受付 | : | (ボーデル)「コップン・カップ。」 |
GM | : | こらこら、勝手にセリフを喋るな(笑)。 |
受付 | : | 「おや? 戦士の方が魔術師ギルドに何か御用でしょうか?」 |
クロウ | : | 戦士じゃないよ(笑)。 |
サンドロ | : | 武器ばっかり持っているからだ(笑)。 |
アーティ | : | 「魔術を習いに(笑)。」 |
受付 | : | 「では、入学金が2万ガメルになります。」 |
ボーデル | : | ここのギルドはいつからボッタクリになったんじゃ。 |
サンドロ | : | いや、これくらい当然だぞ。 |
アーティ | : | 魔術師ギルドは高いんだよ。 |
ボーデル | : | なにぃ? (アーティを指差して)このボンボンがぁ!(一同笑う)。 |
アーティ | : | 「いや、実は身体を鍛えに(笑)。」 |
受付 | : | 「隣にマイリー神殿のジムがあるから、そっちに行け。」(一同笑う)。 「そこなら月200ガメルで済むぞ。」 |
アーティ | : | 「冗談だ。長旅の途中で寄ったんだが、ちょっと見学させて欲しい。」 |
受付 | : | (ムカツク奴だな~)「それくらいならいいですよ。」 |
GM | : | とはいえ、基本的に魔術師ってのは閉じこもり引きこもりタイプが多いだろうから、どこも大差は無いよ。 |
アーティ | : | なんだつまらんな。 |
GM | : | (こ、このヤロウ・・・・・・) |
GM | : | では盗賊ギルドだが、ここのも地下に潜っているのでまずは発見してくれないとな。 |
アーティ | : | そんな判定もあったなぁ(笑)。 |
GM | : | じゃあ目標値は難易度『3』として・・・・・・。 |
クロウ | : | (コロコロ)『18』。 |
GM | : | ・・・・・・・・・・・・まだ目標値決めてないのだが。 |
クロウ | : | ごっ、ごめんなさいっ!(笑)。 |
GM | : | (コロコロ)うん、目標値『12』・・・。 |
ボーデル | : | 楽勝で見つかったな(笑)。 |
GM | : | 今回は特にヒネリはないです。見つかりました。 では顔役の “エルフ耳の” アージェスという女性が迎えてくれます。 |
アーティ | : | 俺の親戚?(笑)。 |
GM | : | 違うよ(笑)。人間だけど、耳が早いからそう呼ばれているだけ。 |
アージェス | : | 「ん。見ない顔だね、新入りかい?」 |
クロウ | : | 「あ゛・・・今日、この街に着いた者です。」 |
アージェス | : | 「ふ~ん? 何しに来たの?」 |
クロウ | : | 「顔繋ぎに。」 |
アージェス | : | 「ん。仕事をする気がなければいいけど、その気があるなら500ガメル置いていってね。」 |
クロウ | : | 「とりあえず、今は森に向かうだけなので。」 |
アージェス | : | 「ん。悪さをしないならそれでいいよ。」 |
クロウ | : | 「何か、森に関する情報はありますか?」 |
アージェス | : | 「ん。そうだね、一つ耳寄りな情報があるんだけど、100ガメルでどう?」 |
ボーデル | : | おお、情報は命だ。買って来い。 |
クロウ | : | 「はい。」 100ガメルをヒョイっと出します。 |
アージェス | : | 「ん。あそこの森は地域レンジャー達が集まって自警団を運営しているのさ。無断で森に入ると締め上げられるから、ちゃんと挨拶して行ったほうが良いよ。」 |
サンドロ | : | その場所を聞いておこうか。 |
クロウ | : | 「どこに行けば宜しいですか?」 |
アージェス | : | 「森の南側に一番大きな詰め所がある。“カーヴァン”って名前だよ。そこが一番近いから、そこに行くのがいいだろうね。」 |
クロウ | : | 「ありがとうございます。」 |
アーティ | : | 珍しい動物について聞いておいた方がよくない? |
ボーデル | : | 変に勘ぐられると嫌だから止めておこう。 |
アーティ | : | 密猟疑惑?(笑)。 |
サンドロ | : | それはレンジャーの詰め所で聞こう。 |
ボーデル | : | 後は、最近の出来事とかで何か変わった事があるか聞いてくれ。 |
アージェス | : | 「いいけど、ここで聞くとお金が発生するけどいいの?」 |
アーティ | : | 親切な盗賊ギルドだ(一同笑う)。 |
ボーデル | : | 一応聞いておこう。 |
クロウ | : | う・・・「何か事件があったのですか?」 |
アージェス | : | 「ん~。特に何も無いんだけどね。でも、ここの情報は現地から三日遅れているから。」 |
サンドロ | : | 森まで三日かかるって事だな。 |
アーティ | : | つまり、事件はギルドで起こっているんじゃないんだな。 |
ボーデル アーティ | : | (声を揃えて)現場で起こってるんだ!(一同笑う)。 |
ボーデル | : | 言うと思った(笑)。 |
クロウ | : | 「では、またお世話になるかも知れませんが宜しくお願い致します。」 |
アージェス | : | 「は~いよ。現地にもギルドの支部があるから、もしもの時はそこを頼りなよ。」 |
GM | : | と、手を振ってくれる。 |
ボーデル | : | 場所だけ控えておいてくれ。 |
クロウ | : | じゃあ挨拶して出ます。 |
サンドロ | : | では、そろそろ皆で出発しましょう。 |
ボーデル | : | 天候も悪いし、急ぐことも無かろう。ゆっくりと行くわい。 |
GM | : | では出発しました。 |