油断大敵、お前らは油断しすぎ

GMそれでは、久しぶりにソードワールドのセッションを始めるよ。
ボーデルかれこれ、何年ぶりじゃったかのうってくらいだよね(一同笑う)。
クロウ本当だよ。
アーティ打ち切りかと思った(笑)。
サンドロ『俺たちの戦いはまだ始まったばかりだ!』(一同爆笑)。
アーティそうそう(笑)。
ボーデル出たー打ち切り王道パターン!(笑)。
アーティ『碌先生の次回作にご期待ください』(一同笑う)。
サンドロおいお前ら、何を雑談ばかりしてるんだ。脱線をやめんか。
アーティお前が言うな(笑)。
クロウそうだよ(笑)。
GMえーそろそろ、『アレクラスト見聞録』 第15話を開始します(一同笑う)。
アノス領内 : 小さな村
サンドロ今は “アノス” に向かって歩いているんだよな。
クロウ“アノス” ってどんな国ですか?
GM至高神ファリスの神殿の最高司祭が同時に国王を勤めている国で、国教は当然ファリスです。国全体の神官の9割がファリス神官と言っても過言ではないくらい、ファリスに傾いた国ですね。
国王の名前は “法王” レファルドIV世。騎士団は “正義の光” 騎士団。
クロウ悪いことはしちゃいけないってことですね。
GMそれはどこの国でもね。
クロウああそうか(笑)。
アーティ俺はサンドロの方が危ないと思うな。
GM注意するか離れるかした方がいかもしれないね(笑)。
アーティ離れておこう(笑)。
クロウ至高神ってどんなの?
GM六大神の中心的存在で、正義と秩序を司っている。ぶっちゃけ、こいつとファラリスが喧嘩したから神々は滅んだと言ってもいい(笑)。
アーティ簡単に言えば『俺が正義だ』だよ(笑)。
ボーデルわかり易いけど、そこまで独善的な神ではない。
アーティその辺を歪曲して解釈しちゃうと、サンドロみたいになっちゃうんだよ(笑)。
サンドロよく分かっているじゃないか半耳。
GMそんな国に君達は向かっています。
クロウ(小声で)嫌だなぁ。
GMで、アノス国境を越えてアノス領内に入った所で、前方に村が見えてまいります。
ボーデルそろそろ日は暮れそう?
GM暮れそうですね。
ボーデルやれやれ、あの村で休むとするかのぅ。
GM村の様子なのですが、遠目に見ても村の建物が殆ど崩壊しておりますね。
サンドロ崩壊している・・・・・・。
ボーデルこれは警戒せんといかんようだのう。
クロウ警戒態勢です。
サンドロ警戒態勢か。
では、私はメガンティアに跨って突撃する(一同大爆笑)。
クロウなんでよ(爆笑)。
サンドロ「お前達、無謀は即、死に繋がるぞ! 戦場では冷静であれ!」
 と言いながらランスを構えて ≪ランス・チャージ≫(一同大爆笑)。
ボーデル「サンドローッ!」
クロウお前が冷静になるべきだと思う(笑)。
GMでは、背中に 『ラヴェルナ様御一行』 と書かれた旗を差した斥候のサンドロが単身突っ込んでいくわけだ(一同爆笑)。
クロウ暴草族かよ!(笑)。
ボーデル『オーファン上等』 と書かれておるんじゃな。
サンドロではバカッバカッと近づくぞ。
クロウあたしらも後から近づくぞ。
GM村に近づきました。特に人気は無いです。建物という建物が土台を残して崩壊しています。
サンドロなるほど。広場か何かあればまずはそこに向かおう。
GMで、崩壊した建物の一部と思われる部品が村中にぶちまけられている感じ。壁や家具等が粉々になっている。
サンドロ木は?
GM木は・・・そうだな、木は辛うじて立っているが、葉は殆ど散っていて、枝とかもバキバキに折れているね。
サンドロ竜巻でも直撃したか?
アーティ犯人は自然災害だな(笑)。
クロウ本当かよ(笑)。
サンドロ分かったぞ! この村はあの伝説の男 『ア・ネーハ』 の出身地だ!(一同爆笑)。
ボーデルガハハハハッ!(笑)。
GM村中一斉に崩壊って、どんな欠陥住宅だよ(笑)。
サンドロこの村はア・ネーハの生まれ故郷に違いない(笑)。
GMでは、サンドロが村をパカパカと闊歩していると、崩壊した家屋の影で何かが動いております。
サンドロむ? 声をかけてみよう。「誰だ、そこにいるのは。」
???「私です。生き残りです。」
クロウえー!?
サンドロ普通の人間っぽい?
GM陰に隠れていて、声だけしか聞こえないね。
サンドロ声だけか。
クロウまだあたし達到着していないから、助けにいけないからね。
サンドロ「私は旅の騎士だ。安心して出てきたまえ。」
???「騎士様、助けてください。私は今、怪我をしていて動けないのです。」
サンドロ仕方がない。ではメガンティアから下りて、ランスは馬に括りつけてバッソを抜こう。
???「こっちです。」
サンドロ摺り足でズリズリと進もう。
GM山賊みたいになってきてないか?(一同笑う)。
サンドロカニ歩きをしているんだ(笑)。
アーティ『ファイエム』 のアレだな(笑)。
GMもうガラーナのことを悪く言えんな(一同笑う)。
???「こっちです。早くきてください。」
サンドロ分かった。警戒をしながらジリジリと近づこう。
GMでは、もう目の前の建物の影だね。曲がった先から
???「早く~。早く~。」 と声が聞こえる。
サンドロよし、では曲がり角まで近づいて、スッと覗いて見る。
GMでは [ 危険感知 ] 。
サンドロやっぱりな。レンジャーは1LVある。(コロコロ)『11』。
GMでは、白い手がヌッと伸びてきてサンドロの手をガシっと掴む。そして ≪精神力奪取≫ 。
ボーデルワイトだ~。
ワイト(コロコロ)『5』点吸った(笑)。
サンドロカチン。
GMというわけで、サンドロが覗いた先では、ワイトが3体 「してやったり」といった表情を浮かべている。
サンドロなるほど・・・・・・さて、逃げるか、このまま戦うか。
GMその時、サンドロの脳裏にある言葉が過ぎった。≪ 通 常 武 器 無 効 ≫
アーティいや、魔剣がある。
サンドロ今なら1人きりだ。ついにこいつが使える!

 “ラムリアース” で入手した(正確には封印を頼まれた)【孤独な宝剣】 のこと。
 魔力 『+2』 の強力なバスタード・ソードだが、攻撃時にゾロ目が出ると攻撃対象がランダムになってしまう為、味方の近くで使用することができないという欠陥を持つ。
 しかし、この魔剣の欠陥はそれだけではない。

GM(サンドロのキャラクターシートに書かれている魔剣の説明を指差す)
サンドロん?・・・・・・『アンデッドのみ攻撃対象に含まれない』(一同爆笑)。
しょうがない、バッソをその場に捨てて、銀ダガーをスラッと抜こう。そして皆に聞こえるように名乗りを上げよう。
クロウええっ?
サンドロ「我が名は “オーファン” の騎士、サンドロ・オーエンバッツ!」(一同爆笑)。
アーティ待て待てっ! 所属騎士団を言ってくれ!(笑)。
クロウえっと、鉄の槍!
GMだから、お前が言うなって(笑)。
サンドロ「“鉄の槍” 騎士団所属、サンドロ・オーエンバッツ! オーエンバッツ家の長男なり!
 我がオーエンバッツ家の興りはウンタラカンタラナンタラカンタラ!」(一同笑う)。
ボーデルそんなご大層な家ではないのではなかったか?(笑)。
GMでは、ワイト達は、
ワイト「そ、そんな由緒正しい家柄の騎士とは!?」
GMと、迫力に押されて怯えている(一同爆笑)。
サンドロ「これがオーエンバッツ家の歴史だッ!! お前ら、私に手を出すとどうなるか分かっているのかッ!?」(一同笑う)。
クロウとりあえず、助けに行ってあげようよ(笑)。
ボーデルよーし、では行くかのう。ダッシュ、ダッシュ、ドワーフダッシュ!
GMでは君達が村に近づくと、崩れた建物の物陰からワラワラとワイトがノロノロと出てきております。
クロウえーと、逃げたいです。
サンドロ光れ、ハゲ。
ボーデル光るが、ハゲではない!
GM出てきたワイトの数、およそ40名!!
クロウえー。
GM家族連れのワイトがわんさかと押し寄せてくるぞ(笑)。
アーティ父ちゃん爺ちゃん婆ちゃん(笑)。
ボーデルこれ、全員倒す必要あるのか?
GMいや、ここはヴィジュアルシーンで──。
サンドロ(割り込んで)「殺してやるぜー!」
GM戦闘したいの?
サンドロ少しだけ(笑)。
GMしたいんなら、どうぞ(笑)。

 そしてしっかり1ゾロを振り、経験点を10点稼ぐサンドロ。
 流石である。

GMでは、貴様らは <ホーリー・ライト> やら <ファイアボール> やらを連発し、ワイトを撃退することに成功しました。
サンドロ精神点に2点ダメージ。アーウチ。
GMそんな感じでサンドロがやったりやられたりしていると、ピカピカ光る赤色灯ドワーフが向こうからやってきます。
ボーデルいやいや、ラヴェルナ・ファイアーで大体終わりだろ(笑)。
サンドロおいボーデル、お前なんで私より冒険者レベルが低いのに、抵抗力は高いんだ。
ボーデルうほーう。仕方ないんじゃよ。
GMお前、その手の話を始めたら大抵の能力値がそうじゃないか(苦笑)。
ボーデルこの2人(ボーデル・クロウ)と部分的に比べたらぐったりしてくるぞ(笑)。
GMでは、辺りには村人の亡骸が転がっております。見たところ、村人全員ワイト化してしまっているようです。
サンドロほぉ~。
ボーデルううむ、埋めてやりたいが、急いで近隣の村にこの事を報告に行かねばなるまい。
サンドロとりあえず、ファリス神殿のある街まで急ごうじゃないか。ここで野宿は危険だ。
クロウそうですね。
ラヴェルナ「では、ここから一番近い “イストン” の街へ向けて、警戒しながら進みましょう。」
ボーデルそれが良いでしょう。
サンドロでは、休まず強行軍で行きましょう。
GMというわけで、君達は “アノス” の都市 “イストン” へ向けて進軍して──
ボーデルいつから軍隊になったんじゃ(笑)。
GM間違えた(笑)。“イストン” へと進みます。