邪神勢、本領発揮
サンドロ | : | 場所はどこだ? 郊外? |
GM | : | いや、そこはファリス神殿から少し離れた “イストン” の街中です。 |
クロウ | : | へー。 |
GM | : | で、サンドロが見渡すと、例の7名が4組に別れて走り去っていきます。 |
サンドロ | : | 別れたか。女がいるのはどれだ? |
GM | : | いや、全員黒いローブを羽織っているので分からない。 |
サンドロ | : | なるほど・・・・・・。 |
GM | : | 本当はこのローブ、最初から着ていたんだけど、言い忘れた(笑)。 |
ボーデル | : | 装備まで言っちゃったからな(笑)。 |
サンドロ | : | よし、仮にそいつ等をABCDとしてランダムに決めよう。 |
GM | : | あっと、Aだけは1人だね。 |
アーティ | : | 7人だもんな。 |
サンドロ | : | (コロコロ)Cを追う。 |
アーティ | : | じゃあ、カッツェに1人のAを追わせよう。 |
サンドロ | : | うむ。では、「そこの黒いローブは犯罪者だー! 捕まえろー!」 と叫びながら追う。 この街の住民は妄信的なファリス信者が多い。必ず正義を実行する。 |
GM | : | では、住民が慌しく騒ぎ始め、黒ローブ達は散り散りになっていきます。 |
サンドロ | : | Cを追うぞ。逃がさねぇ! |
GM | : | その時、サンドロの右前方に真っ白いブヨブヨとした肉塊が突如現れます。 |
サンドロ | : | 肉塊が? |
サンドロ | : | 「肉なんざボーデルで見飽きてるわ! 走れぇー!」(一同爆笑)。 |
アーティ | : | 白い・・・・・・ただの塊? |
GM | : | 茹で上げた肉みたいな。ブヨブヨと蠢いているのがいきなり現れます。 |
サンドロ | : | 現れて、どうなった? |
GM | : | どうする、見てる? |
サンドロ | : | そうだな、走りながらだが、視線だけそっちに注目する。 |
GM | : | では、肉塊がモゾモゾと蠢きながら、白い肉がニョキニョキと盛り上がって頭や四肢のような形状になっていく。 |
アーティ | : | ワイトになるのか? |
ボーデル | : | ワイトは無いよ(笑)。 |
クロウ | : | 何か召喚してるよこれ。 |
サンドロ | : | さてどうするか。 |
ボーデル | : | ここは、モンスターの相手をした方が良いのでは。こういうのが暴れまわると住民にも被害が出る。 |
サンドロ | : | うむ。 |
アーティ | : | 俺たちはどうなってる? |
GM | : | そうだな、ようやく出てきて、サンドロと白い肉塊に気づいたところかな。あと、走り去る連中の何組かには気づいてもいい。 |
サンドロ | : | 連中はカッツェに追わせているからよいだろう。 では、向き直ろうか。しまった、スモール・シールドを投げ捨てたまんまだった(笑)。 |
GM | : | その肉の塊はモゾモゾしながら、1ラウンド程度の時間をかけて成長します。 |
サンドロ | : | その1ラウンドはなんだ? 攻撃してもいいのか? |
GM | : | いいよ。 |
サンドロ | : | よし、両手 ≪強打≫ だ。(コロコロ)『15』。 |
GM | : | こちらは避けない。 |
サンドロ | : | ダメージ『16』。 |
GM | : | では斬りつけた感触ですが、豆腐のような柔らかい物を斬ったような感触で、微妙な手ごたえはあるのですが、スルッと通ってしまった感じです。 |
サンドロ | : | そうか。 |
GM | : | サンドロが斬りつけた傷口は内側から盛り上がり、すぐに分からなくなりました。 そしてその肉は成長し、最終的にドラゴンのような姿になります。まぁ、ディテールは荒くて、素人が紙粘土か何かで作った作品のようではあるが。 |
サンドロ | : | 手ごたえはあったんだな? では <クリエイト・イメージ> の類ではないな。 |
ボーデル | : | 大きさは? |
GM | : | 身長は10メートルを越している。 |
ボーデル | : | でか~。 |
アーティ | : | 魔術師の一般的な知識として、こういうのは知ってる? |
GM | : | ないね。 |
サンドロ | : | まぁいい。このラウンドは私が前に立ち塞がりながら、一旦 ≪抵抗専念≫ で。 |
GM | : | では、白い魔物は街中に向けて青白いブレスを吐き出します。 当然、サンドロもブレスを浴びるので、[ 生命抵抗 ] してください。 |
サンドロ | : | 大正解。(コロコロ)『17』。 |
GM | : | では抵抗成功。では精神力に『13』ダメージ。 |
サンドロ | : | 何!? |
アーティ | : | それ威力高くない? |
サンドロ | : | 残り『6』だ。 |
アーティ | : | もう一発食らったらヤバイな。 |
GM | : | で、周囲にいた住民がブレスを浴びてパタパタと倒れていきます。 |
ボーデル | : | うほーう。被害が出てしまった。うーむ、ワシも上がったら、怪物に向かうか。 |
GM | : | では白い魔物は向きを変え、ファリス神殿の方に向かっていきます。 |
クロウ | : | えーヤバイよ。 |
サンドロ | : | 止める手段が分からないからな。 |
GM | : | そいつはファリス神殿にぶつかると、破壊するでも止まるでもなく、まさしく豆腐をぶつけたみたいに型崩れを起こし、窓などから建物内にモゾモゾッと侵入していきます。で、内部にいた人間や固定していない家具などは豆腐のような肉に飲まれ、引きずられかき回され壁に叩きつけられます。 その後には、君たちが冒頭で見た村のような情景が広がっています。 |
クロウ | : | なるほど。あの正体はこれかぁ。 |
アーティ | : | ア・ネーハは関係なかったのか(笑)。 |
サンドロ | : | 私のア・ネーハ論は外れてしまったようだな。 しかし対策が見つからんな。アーティ、<ライトニング> でも撃ち込んでみてくれ。 |
アーティ | : | 別に、試し撃ちなら <エネルギー・ボルト> で十分じゃない? |
サンドロ | : | 中々頭が切れるじゃないか。流石アンロッカー。 |
アーティ | : | (コロコロ)あっと低い。『9』。 |
サンドロ | : | 流石補助魔法のスペシャリスト。 攻撃魔法はクソだ(一同笑う)。 |
白い魔物 | : | 抵抗しました。 |
アーティ | : | そりゃそうだ(コロコロ)『9』点。 |
GM | : | 何と、効いていない。 |
ボーデル | : | まさか、9LV以上か? |
サンドロ | : | それはまずいだろう。 |
クロウ | : | 操っている人を倒すしか手がないかな? |
アーティ | : | コントローラーがコントロールユニットを持っていると。 |
クロウ | : | そう、『鉄人28号』のように(一同笑う)。 |
GM | : | というのがですね、ブレスをブンブン吐きながらファリス神殿に向かっていくと、ファリス神殿の中心部を通過します。 |
クロウ | : | あらら。 |
アーティ | : | まずいんじゃない? |
GM | : | ファリス神殿の蹂躙後、怪物は出てきた時と同じように何処かへと消えてしまいます。 |
サンドロ | : | 何ラウンドくらいの出来事だった? |
GM | : | 2分以上3分未満といったところかな。 |
アーティ | : | 街中でワイト化してたりしない? |
GM | : | そうだね、いたるところで住民が倒れているね。 |
アーティ | : | ちょっとそいつらに <センス・オーラ>。 |
サンドロ | : | そうか、魔術師はレベルが上がれば <センス・オーラ> が使えるんだったな。 |
アーティ | : | 消費3点もするの? そりゃあ(コロコロ、出目は6ゾロ!) |
サンドロ | : | 流石、補助魔法を使わせたらこれだ(一同爆笑)。 |
GM | : | 君の予想通り、倒れている住民から黄色いオーラが漂っているよ。 |
アーティ | : | え、死んじゃってる? |
GM | : | どうやら、そのようだね。 |
ルールミス。 | ||
サンドロ | : | 黄色のオーラはアンデッドのオーラだったな? |
GM | : | そうだ。サンドロと共にブレスを浴びた人達は殆ど全員、黄色いオーラを発しております。 サンドロも黄色いオーラを発しております(一同爆笑)。 |
サンドロ | : | ゲー(笑)。 |
クロウ | : | 本当に?(笑)。 |
ボーデル | : | そんなわけがない。 |
サンドロ | : | くっそー、だから私は銀の武器が欲しかったんだ! |
GM | : | といっても、ワイト化には一日を要するから、まだ動き出してはいないけどね。 |
サンドロ | : | ボーデル。 |
ボーデル | : | なんじゃ? <トランスファー> か? |
サンドロ | : | いや、<ホーリー・ライト> を一発頼む。そうすればワイト化は防げたはずだ。 |
GM | : | それは <ターン・アンデッド> でも大丈夫ってことで。 |
アーティ | : | でも、多いんじゃない? 一箇所に集めたりしないと。 |
サンドロ | : | そうだな。いやいい、先にファリス神殿の様子を見に行こう。 |
GM | : | その前に、カッツェ視線でのナビゲートの結果を。 |
クロウ | : | あ、そうだカツエさん。 |
GM | : | ではカッツェはAのグループを追跡したと。 |
アーティ | : | 1人の奴だ。 |
ボーデル | : | グループと呼ぶのは悲しいな(一同笑う)。 |
GM | : | Aの男はローブから出した手に 【オーブ】 の様な物を持っていて、それが何やら怪しげな鈍い光を放っています。 |
アーティ | : | あれがコントロール・ユニットか。 |
GM | : | その後、そいつはファリス神殿の方角へと移動していきました。全力ダッシュです。で、そいつに並走するように白い魔物が並走していきます。 |
アーティ | : | あれ~? |
GM | : | そして 【オーブ】 の光が消えると、白い魔物も姿を消します。 |
アーティ | : | スイッチをオフしたか。でも有効距離は短いかもよ。 |
サンドロ | : | 発射される電波がそう長くないんだな。 |
アーティ | : | 赤外線だから。 |
サンドロ | : | みっじっけぇな!(一同笑う)。 |
GM | : | で、そいつは 【オーブ】 を大切にしまうと、混乱する街の南門から外に出て行きます。 |
アーティ | : | 出て行った? じゃあしょうがないな。 |
サンドロ | : | これ以上はきついね。 |
GM | : | 南門まで追跡したなら、他のローブの連中も次々と南門を突破していくのが分かります。 |
アーティ | : | 俺らの位置からは遠い? |
GM | : | 都合上、遠いとしておこう(笑)。 |
アーティ | : | じゃあ他の連中にもカッツェが見た情報を話しておこう。カツエさんも戻ってこさせよう。 |
サンドロ | : | オッケー。では転がっている奴を運びに行こう。 |
アーティ | : | 下水道だな。 |
サンドロ | : | そうだ。 |
アーティ | : | じゃあ、その間にファリス神殿に報告に行ってくる。 |
クロウ | : | あたしもそっちに行く。 |
サンドロ | : | まかせた。 |