街を守りたい！

ファーズの街：盗賊ギルド
ＧＭ	：	ではガネイドの案内で盗賊ギルドに到着しました。
クロウ	：	はい。
ＧＭ	：	凄いね。まるで大江○線かっていう位、地下に深く深く潜っていく。幾重ものダミー扉などを超えて、ついにギルド受付です。
顔役	：	「盗賊ギルドにようこそ！」（ドン！　と机を叩く）
クロウ	：	こ、怖いって。「今日、この街に来た冒険者のクロウという者だが、情報が欲しい。」　と言って、200ガメルを出す。
サンドロ	：	まだ情報料も提示されていないうちから金を出すな！
クロウ	：	えっ？
顔役	：	出したならヒョイッと引っ込めるよ。「グラッツェ。」
クロウ	：	『ありがとう』かい（笑）。
サンドロ	：	これで得られる情報が20ガメル程度だったらどうする。
クロウ	：	「コレコレこういう一団が街に入ってきていないか？」　と聞いてみよう。
顔役	：	「黒ローブの一団ねぇ。そういう目撃情報はまだ無いな。」
ボーデル	：	もしかしたらバラバラに潜入してくるかもしれないぞ。
クロウ	：	うーん。似顔絵でも書いて渡そうかな。
ＧＭ	：	その時、クロウの脳裏に前回のゴーマンの様相が浮かび上がる。事情により、今回のシナリオにもゴーマンを出さないといけないからな（笑）。
アーティ	：	ゴーマン･･････あれだ、前回のボスか。･･････本当にボスでいいのか？
ＧＭ	：	あれがボスだよ（一同笑う）。もっと強いはずだったモンスターが出ずに終わったからね。結果的に本当の意味でボスになったよ。
ボーデル	：	デーモンが出る前に倒したからな。
アーティ	：	あの哀れな奴か（笑）。
サンドロ	：	そしてその【デーモンの石】は我々の手に（一同笑う）。
アーティ	：	ぬっふっはっはっはぁ！（笑）。
ＧＭ	：	どう使うかはアーティの機嫌次第だ。
アーティ	：	俺を怒らせるなよな！（笑）。
ＧＭ	：	でだ、クロウの脳裏に彼らの服装が思い出される。黒地に金で縁取りしたお揃いのローブでした。
クロウ	：	なんて悪趣味な。
ＧＭ	：	背中に『悪』って書いてある（一同笑う）。
アーティ	：	悪一文字かぁ！（笑）。
クロウ	：	目立つじゃん！　馬鹿じゃないの？（笑）。
サンドロ	：	で、袖口や襟にはモコモコのファーが付いていてな、裏地は豹柄なんだ（一同笑う）。
ＧＭ	：	うわー悪趣味だ（笑）。
サンドロ	：	なんとリバーシブルなんだ（一同爆笑）。
ＧＭ	：	ゴージャスになれちゃうんだ（笑）。
アーティ	：	目立つだろそれじゃ（笑）。
ＧＭ	：	まぁ、そこから『ファー』と『豹柄』を取ってください。
クロウ	：	あいよ（笑）。
ＧＭ	：	黒地、金縁、悪一文字（一同笑う）。
アーティ	：	悪一文字は残ってるんだ。だからそれ目立つだろ！（笑）。
ＧＭ	：	表現の自由ってやつさ（笑）。
サンドロ	：	『一人につき礼をするから、それらを目撃したら宿に知らせに来てくれ』と依頼してくれ。もし我々がいなければ、宿の主人に言伝を頼む。
クロウ	：	では、そのように伝えました（一同笑う）。
サンドロ	：	自分の口から伝えるんだ（笑）。
ＧＭ	：	額あたりにスピーカーでも付いてるんじゃないか？（一同笑う）。
アーティ	：	口寄せかも（笑）。
顔役	：	「あい分かった。ではそのような連中を目撃したら、使いの者を送ろうじゃないか。」
クロウ	：	「よろしくお願いします。」
顔役	：	「他には？」
クロウ	：	特にはないからもう帰ろうか。
サンドロ	：	料金はいくらになるか？
クロウ	：	「一人につき、お幾らくらい支払えばいいですか？」
顔役	：	「ふむ、見たところそれなりに重要人物っぽいからな。･･････一人200でどうだ。」
サンドロ	：	受けろ。超安い。
クロウ	：	「その値段で結構です。」
顔役	：	「あ、そう？　じゃあ、情報が入ったら知らせるよ。」
クロウ	：	「はい。いなかったらマスターにお願いします。」
サンドロ	：	手紙がいい。直接話は聞かれたくない。
クロウ	：	じゃあそういうことで。
顔役	：	「分かった。」
クロウ	：	そういえば、ガネイドさんは？　喋らなかったけど。
ＧＭ	：	NPCがでしゃばる必要はない。こいつはただの道案内だ（一同笑う）。
ガネイド	：	「じゃあお嬢ちゃん、帰ろうか。」
クロウ	：	「案内ありがとうございました。」

ファーズの街：微温湯亭

ＧＭ

：

では、クロウも戻ってきたとする。

クロウ

：

はーい。ギルドに依頼してきました。

ボーデル

：

ご苦労。やれやれ、エサは撒き終えたようじゃな。

アーティ

：

ファリスはどうしてる？

ＧＭ

：

街中をファリスの神官戦士が数人で組になって巡回している。あと、街の入り口で検問を行っているようだ。

アーティ

：

神殿としてはそれだけか。どうせすぐに入られちゃうんだろうなぁ（笑）。

サンドロ

：

さて、来るとしたらやはり夜だろうな。
いやしかし待てよ、だからこそ敢えて昼間という可能性もある。

アーティ

：

それ言い始めたらキリがないから（笑）。

ＧＭ

：

夜通し見張っていた奴らが疲れた明け方に（笑）。

アーティ

：

そうそう（笑）。

サンドロ

：

翌日にしよう、って（笑）。

ＧＭ

：

ここは敢えて一年後（一同笑う）。

アーティ

：

どれだけ潜んでんだよ（笑）。

サンドロ

：

というわけでだ、多分襲撃は夜だろう。

クロウ

：

来たらギルドが連絡くれるはずだし。

サンドロ

：

それまでに街の地理を頭に叩き込んでおこう。いざという時に妨げにならない程度にな。

ＧＭ

：

（街の地図を書く）こう、中央に“ホーリー・ハンマー城”があって、そのすぐ近くにファリス神殿が･･････。

アーティ

：

神殿の近くに城なのか。

サンドロ

：

敵はそれを囲むようにやってくるはずだからな。それも考えて作戦を練ろう。

クロウ

：

質問。下水道はありますか？

ＧＭ

：

“アノス” だからね。完備されている。

アーティ

：

それって外に繋がっているんだよな？

サンドロ

：

当然。川なり海なりに繋げていないと意味が無い。

アーティ

：

だよな。ここから来るだろうな～。

サンドロ

：

例のモンスターって、下水道で発動させるとどうなるんだ？

アーティ

：

スライムみたいに広がるんでしょ？

ＧＭ

：

では、君たちの脳裏に、前回捕らえたゴーマンが思い出されます（一同笑う）。
（両手を縛られて、上から吊るされている様な格好で）こう、拷問されているゴーマンが（一同爆笑）。

アーティ

：

なんで拷問されてんだよ！（笑）。

サンドロ

：

（鞭でシバくジェスチャー）「オラッオラッ！」　ピシッ！　ピシッ！（笑）。

ゴーマン（回想）

：

「痛い！　気持ちいい！　痛い！　気持ちいい！」（一同笑う）。

ボーデル

：

それじゃただの変態だよ（笑）。

アーティ

：

その人、そんなキャラだったっけ（笑）。

ゴーマン（回想）

：

「地下のような狭い場所で発動した場合、もし周囲の壁が柔らかいようであれば押しのけることもあるでしょう。しかしそこがもし硬くて動かない場合、魔物自体が歪みます。」

サンドロ

：

歪む、か。上半身だけとかにはならないと。

ＧＭ

：

みっちり、と空間を埋め尽くすね（笑）。

アーティ

：

侵入経路としては下水道もありじゃないの？

サンドロ

：

ただ、発動は地上で行うだろうな。

ＧＭ

：

ちなみに誰かが高い所に移動すれば、こいつは宙に浮くから。

アーティ

：

そうか、そうなるのか。＜フライト＞で飛んできたら怖いな（笑）。

サンドロ

：

今回はお前の使い魔も役に立ちそうだ。索敵という意味で。

アーティ

：

侵入は止められる気がしないなぁ。

サンドロ

：

諦めるな馬鹿者が。もっと詳しい情報をくれ。陣形が限られてくる以上、相手の出方がある程度特定できるはずだ。

ボーデル

：

4つの中心に現れるということは、そこから宝珠の位置もある程度割り出せるからな。

サンドロ

：

その通りだ。

　PL達はGMの自作した “ファーズ” のマップを片手に、暗黒神官達の侵入経路、行動を予測し、そこに稼働時間と移動距離を踏まえて対策を練り始める。
　ここでは具体的な対策内容よりも『しっかりと対策を考えたか』を重視しており、それにより実際の判定時に修正が加わるというシナリオになっています（劇的に有効な対策を思いついた場合はそれに合わせる）
　なお、用意したマップとそれを基にした対策内容については省略します。とりあえずそういうものがあるとしてお読みください。

サンドロ

：

大体、思いつく侵入経路はこの3通りくらいだ。GMがどれだけ陰険な手段を考えているかは知らないが。

ＧＭ

：

失礼な言い様だな（笑）。

サンドロ

：

そうだ、逃げ道も塞がないとな。逃がさないように。

ＧＭ

：

いや、ゴーマンが言っていたことでは、計画の中に逃げはなかったみたいだ。
よほどの事、それこそ発動自体が失敗でもしない限り派手に散る勢い。

サンドロ

：

自爆テロか！

ＧＭ

：

“アノス” でこんな大それた事やるくらいだからね。逃げる余裕があるなら、その分被害を拡大させるつもりのようだ。

アーティ

：

成功する気満々ということか。

ＧＭ

：

まぁ、成功 “させる” 気は満々だろうが、どちらかというと死ぬ気満々だな。自分達の生死よりも “アノス” へ与えるダメージの方が重要だ。邪教徒の底力を見せてやるって。

ボーデル

：

厄介な連中じゃな。

ＧＭ

：

暗黒神官だし（笑）。

サンドロ

：

後は、夜になったらこのルート上を巡回していよう。

ボーデル

：

まぁ、4つのうち2つを潰せばいいのじゃからな。

クロウ

：

どうする？　2組位に別れて夜中に見回るか？

ＧＭ

：

それで、遭遇したら半分の戦力で戦うのだな。

サンドロ

：

大丈夫だ･･････（じっとアーティPLとボーデルPLを見る）。

ＧＭ

：

またその2人が（一同爆笑）。

ボーデル

：

何じゃ、いつものパターンか（笑）。

アーティ

：

やめよう！　2組に別れるのはやめよう！･･････嫌な記憶が蘇る（一同笑う）。

　アーティとボーデルは、第2話での索敵中に見事にボスと遭遇し、ボコボコにされたという駄目な実績がある。

サンドロ

：

いや、使い捨て神官達（←非道い言い様）と我々で別れよう。我々だけでは一箇所を潰すのが限界だからな。

ラダー

：

「面白い話じゃのう！」

チャザン

：

「我々にも協力させてくれ！」

マフィ

：

「邪教徒の好きにはさせません！」

マイル

：

「今こそ我らの力を見せつけてやるのじゃ！」

ＧＭ

：

と、神官達も乗り気で参加してくる。

サンドロ

：

そいつらの強さは実際にどれくらいだ？

アーティ

：

たしか4LV前後とか言っていなかったか？

サンドロ

：

チッ、雑魚が！（一同笑う）。

クロウ

：

酷いよ（笑）。

ＧＭ

：

では、これがこいつらのデータだ。

アーティ

：

やっぱり全員プリーストなんだな。

ＧＭ

：

一応、散らしてあるけどな。

サンドロ

：

あっ、ファイタープリースト、ソーサラープリースト（笑）。
（能力値を見て）このラダーってやつ強いな。

ＧＭ

：

ただ技能を見てみな。戦闘技能ないぞ（笑）。

サンドロ

：

うー、ルーンマスターのくせに精神力が私と同じ【13】しかねぇとは･･････。

ＧＭ

：

凄い勢いで興味を無くしたな（笑）。

アーティ

：

呪歌に＜キュアリオスティ＞あるじゃん。これって演奏者を見に来るやつだよな？

ＧＭ

：

そうだ。

アーティ

：

＜キュアリオスティ＞使えば相手の陣形崩せない？

ＧＭ

：

上手くいけば崩れるだろうね。で、抵抗失敗した暗黒神官と一緒にミルリーフ・ドラゴンが突っ込んでくると（一同笑う）。

アーティ

：

却下（笑）。

ボーデル

：

それは最後の手段だな。

クロウ

：

バルバルが結構強いね。

サンドロ

：

･･････もしかして、バルメラドワーフを最後まで無視していたら仲間にならなったのか？（一同笑う）。

ＧＭ

：

バルバルのデータ一番下だろ？　その場合はそこを千切って渡していたよ（一同爆笑）。

アーティ

：

でもこいつ、攻撃も打撃も強いな。

サンドロ

：

レンジャーLVが高くて、クロスボウだからな。

ＧＭ

：

その代わり、バルバルには欠点がある。

一同

：

？

ＧＭ

：

･･････特殊神聖魔法がない（一同笑う）。

アーティ

：

別にいらないよ（笑）。

サンドロ

：

こいつらは一まとめにしてしまおう。全員で一斉に＜フォース＞撃てば何とかなるだろう（笑）。

ＧＭ

：

では、パーティ構成は君ら4人とこいつら？

サンドロ

：

ラヴェルナ様はこっちか？

ＧＭ

：

ラヴェルナは来ないよ（一同笑う）。

アーティ

：

ラヴェルナで宝珠一つ受け持ってよ（笑）。

ボーデル

：

ワシら護衛の意味がない（笑）。

サンドロ

：

NPCを一人だけこちらに連れてこよう。ボーデルが攻撃に専念できるし、＜トランスファー＞要員にもなる。

アーティ

：

俺としては精神点高い奴がいいな。乾電池として（笑）。

サンドロ

：

ドワーフは戦力の要になるし･･････ではトゥルスか。

クロウ

：

でもトゥルスがいなくなるとそっちの前衛が減っちゃうよ。

サンドロ

：

それは確かにまずいな。それにこっちはこれ以上前衛はいらん（一同笑う）。

　熟考の末、バランスも考えてパーティ編成は以下のようにまとまった。

	Aパーティ	Bパーティ
前衛	サンドロ、ボーデル、クロウ	トゥルス、マイル、ガネイド、（バルバル）
後衛	アーティ、マフィ	ラダー、チャザン、ヴェナ、バルバル

サンドロ

：

これでいいだろう。魔術師も別れたしな。

ＧＭ

：

では時間も進めて、夜にしてしまっていいかな？

ボーデル

：

そうしてくれい。

サンドロ

：

やはり夜まで襲撃はなかったな。