お面と覆面

オラン領 ： カゾフの街
サンドロ：では着いてしまってよいのかな？
ＧＭ：ああいいよ。というわけで８日後、君たちは “カゾフ” の街に到着します。
ボーデル：８日！　やれやれ、やっと着いたワイ。様子はどうだ？
ＧＭ：仮面祭の開催期間ということもあって、人でごった返してますね。
ボーデル：賑やかだのう。
サンドロ：皆、祭りだワッショーイッ！
アーティ：テンション高いよー（笑）。
ＧＭ：祭りの本番は夜なので、今は篝火も準備中だ。
アーティ：仮面だかお面だかはあるか？
ＧＭ：それはねぇ、凄い数の露店が出ている。
サンドロ：では篝火の火種に少し湿気を含ませておこう。
クロウ：え～。
アーティ：どうせなら火薬を混ぜよう（笑）。
ボーデル：夜になって浮いてもまずいから、まずは仮面を買っておこう。
クロウ：何にする？　タヌキ？
ボーデル：タヌキかぁ。
サンドロ：私は当然と言えば当然だが、百獣の王たるライオンにしておこう。
（アーティとボーデルに）お前らはもともと動物みたいなモノだからそのままでよいだろうな。
ＧＭ：動物からモンスターまで各種揃ってるよ。
サンドロ：ではゴブリンだ。お似合いだ、はははははっ。
アーティ：ちょっとアイツに ＜ファイアボール＞ 撃ってくるわ（笑）。
クロウ：あたしは鳥でいいや。
アーティ：俺はドワーフの面にしよう（笑）。
ボーデル：ドワーフ（笑）。あるのか。
ＧＭ：当然あるよ。バイキングヘルムを被ってるバージョンだ（笑）。
ボーデル：なぜドワーフがバイキングヘルム（笑）。
ＧＭ：いや、ドワーフッたらそういうイメージじゃないか？
アーティ：そうだよね。よし、これで身体の細いドワーフだ（笑）。
ボーデル：ではワシはお勧めどおりタヌキ。
アーティ：ラヴェルナにはウルトラマンのお面を買っておこう（笑）。
ＧＭ：それもある。一番上の仮面ライダーの隣（一同笑う）。
ボーデル：定番だ（笑）。
サンドロ：ラヴェルナ様用にはウサギでも買っておこう。
ＧＭ：額から角が生えてるのがあった。
クロウ：一角ウサギ？（笑）。
アーティ：いや、＜ラリホー＞ 使う奴もいるぞ（笑）。
ボーデル：アルミラージか。
アーティ：ＧＭ、色はどっちだ？
ＧＭ：赤だ（一同笑う）。
アーティ：そんなのしらん（笑）。
サンドロ：では時間もあるし1泊か2泊することを考えて、宿を取っておこう。では夜まで自由行動。
ＧＭ：宿を探すと、比較的大きな冒険者の店で 『海のアヒル』亭というのがみつかる。
アーティ：ちなみにここ、普通の宿だよね？
ＧＭ：ちなみに、表通りにあるまともな宿屋と、スラムにある怪しい宿ならどっちがいい？
サンドロ：まともな宿屋だ（一同爆笑）。
アーティ：それは聞くまでもないんじゃない（笑）。
サンドロ：じゃあそこに４人分。
ああ、やっさしいな俺、ちゃんと４人全員分の部屋を取るとは（笑）。
アーティ：それ普通だからな！（笑）。
サンドロ：では私は疲れたから宿で休んでいよう。皆は祭りの様子でも見に行ってくれたまえ。
アーティ：うん、プラプラしようかな。
クロウ：行ってきまーす。
サンドロ：では私は少し休んだ後、一人になったところで、宿の女将さんに海鮮物のコースでも頼みながら一人で飲み食いしていようかな。
ＧＭ：では、店の主のフェルゼンさんが君に話しかけてくる。
フェルゼン：「お客さん、他所からの観光客かい？」
サンドロ：では口をモグモグしながら
「ええ、ほうっふ、はんふほうんはんっふ。」（一同爆笑）。
ＧＭ：やたらリアルだな（笑）。
アーティ：後でリプレイにする奴はホント苦労するよ（笑）。
フェルゼン：「じゃあ丁度いい。一つ頼まれてくれないか？」
サンドロ：ではそういう話になるなら、エールで口の中身をゴクッと飲み干そう。
「はい、まずはご用件からお願いいたします。」
アーティ：お前、どこの窓口だよ（笑）。
ボーデル：文字通り、ウチのパーティの窓口なのだろう。
フェルゼン：「すぐそこの山脈にエンシェント・ドラゴンが巣食ってるんだが、それを退治してきてくれ。」
サンドロ：「ああ、それなら前回やっといた。」（一同笑う）。
アーティ：やってねぇ（笑）。
ＧＭ：まぁというのは嘘で。
サンドロ：嘘か！
フェルゼン：「ここ最近、この裏の高台から、夜な夜な動物の鳴き声みたいなのが聞こえてくるんだ。」
サンドロ：ほぉ。ボヨヨ～ンって声が聞こえるのか。
アーティ：それ動物の声か？（笑）。
ボーデル：どんな獣なんだ？
ＧＭ：よく分からないって。
ボーデル：人間の声じゃないって事か。
ＧＭ：キツネみたいな、甲高い声で鳴くそうだ。といっても、それはフェルゼンの感想でしかない。怖いから確認はしていない。
フェルゼン：「とにかく怖くてたまらん。それに、もし怪物だったら折角の仮面祭に影響があるとも限らん。その場合は退治してくれ。」
サンドロ：「わかった。」
フェルゼン：「漠然としているので報酬は何とも言えないんだが、状況報告してくれたら見合った報酬は支払おう。」
アーティ：ＧＭ確認なんだが、仮面祭ってどのくらいの期間やってるんだ？
ＧＭ：それが書いてないんだが、ファンタジーの祭りだし１週間ぐらいは続いてもおかしくはないだろう。
サンドロ：なるほどなるほど。ではラーメンをズイッと吸いつつ。
一同：ラーメンッ！？
ＧＭ：まぁ別にあってもいいが。海鮮ラーメンだな。
ボーデル：カツオダシが利いてるぜ。
サンドロ：ではナプキンで口を綺麗に拭おう。
フェルゼン：「どうだい。ウチ特製のマーマンのラーメンは。」
ボーデル：マーマン！？（笑）。
アーティ：まぁ、実際にはマーマンなんて入ってないだろうけどな（笑）。
ＧＭ：いや、寸胴鍋から鱗の生えた手がニョキッと出てる（一同爆笑）。
ボーデル：サンドロは不老不死になった（笑）。
アーティ：それガセネタ（笑）。
サンドロ：「よし。弱き民を護るのは騎士の務め──あ、やっばい！　さっき冒険者って名乗ったのに騎士ってばらしちゃったよ！」（一同笑う）。
アーティ：で、紋章は当然隠してないのね（笑）。どんな騎士だよ（笑）。
ボーデル：こんな騎士だ。
サンドロ：「いいでしょう。こちらに２泊ほど泊まる予定ですし、最初の１泊目はそちらのお仕事をお引き受けいたしましょう。」
フェルゼン：「そいつはありがたい。当然だが宿代はいらねぇよ。船盛りもつけよう。」
サンドロ：しかし、実際のところさっきから飯を食べながらエールをガブガブ飲んでるからな。
アーティ：それで夜動けるのか（笑）。
サンドロ：「では大船に乗ったつもりでいてくださいよ、アッハハハハハハァッ！！」
ボーデル：大丈夫かあの人（笑）。
アーティ：俺達がいないと思って（笑）。
カゾフの街 ： 街中 －仮面祭－
ＧＭ：街の様子を見る組ですが、流石に祭りとあって街は活気付いてますね。露天商もお面だけでなく、食べ物やゲームもあるので、みんな楽しそうに買い物や遊びをしています。
クロウ：お祭り雰囲気だね。
ボーデル：後で報告書にまとめられる程度には見学しよう。
ＧＭ：すれ違う人々は大半がお面を被っているので、ちょっと異様な雰囲気だね。
アーティ：昼間ッからもう着けてるんだ。
ＧＭ：そうだね。テンション上がっちゃって舞い上がってるんだ。
クロウ：じゃあ、お面を着けてない我々は逆に目立ってる？
ボーデル：折角買ったんじゃ、着けておこう。
サンドロ：お前は自前で十分じゃないか。
ボーデル：かぶるわい（一同笑う）。
アーティ：ボーデルにはあれを買い与えれば良かった。アンパンマン（一同笑う）。
ボーデル：やめとくわ。頭食べられちゃうから（笑）。
サンドロ：むしろボーデルのお面をかぶれば良いじゃないか。
クロウ：売ってるの！？
アーティ：俺はそれを匂わせてドワーフのお面なんだよ（笑）。
ＧＭ：道行く人がそれぞれのお面をかぶっている訳ですが、それまでの人々とはうって変わって、ターバンで顔を覆った一団がやってきます。かなり異色な雰囲気だ。
ボーデル：砂漠の民か？
ＧＭ：[ 知名度判定 ] でもやってください。
アーティ：『14』。
クロウ：（コロコロ）ごめん、『8』。
サンドロ：今回はクロウの出目が酷い。
ＧＭ：では特に何もない。普通なら頭に巻くターバンが、目元だけ開けて顔まで覆っている。
サンドロ：テロリストみたいな感じか。
ボーデル：むむ、何やら妙な連中じゃのう。ちなみに雰囲気は？
ＧＭ：見た感じで言うと、シーフって感じだね。
アーティ：金属鎧はいないわけね？
ＧＭ：いないね。軽装で旅がしやすそうだ。
サンドロ：怪しそうな連中だというが、こっちの三人も十分に怪しそうだぞ（笑）。
ボーデル：いやいや、他にも冒険者はいるだろうから。
ＧＭ：そういう連中とすれ違った。
ボーデル：奴ら、祭りを楽しみに来てる感じじゃないのう。
ＧＭ：そうだね。浮かれている感じではなく、わき目も触れずに歩いているね。
サンドロ：旅の途中に通りかかっただけかも知れないしな。
アーティ：でも祭りだからスリも結構出歩くんじゃないの。
ボーデル：どっちに向かってる？　中心？
ＧＭ：ではボーデルは『冒険者LV＋知力B』で振ってみてください。
サンドロ：終わった･･････。
ボーデル：冒険者＋知力ならまだ目があるぞ。
クロウ：がんばれ！
ボーデル：（コロコロ）おお、6ゾロ！
ＧＭ：街の中心には向かっていないことが分かった。
ボーデル：方向が分かっただけ（笑）。
アーティ：意味ねぇ6ゾロ（笑）。
ボーデル：では出口に向かってる？
アーティ：有名な建物の方とか？
ＧＭ：どちらかと言えば、中心から外に向かって歩いているが。そもそも君ら、この街にそんなに詳しくないだろ。
アーティ：来たばかりだった（笑）。
ＧＭ：あまりキョロキョロしていると相手にも不審がられるよ。
ボーデル：そうだね。では通り過ぎてから一度だけ振り返ろう。
サンドロ：むしろ思いっきりキョロキョロしてみたらどうだ（一同笑う）。
アーティ：おのぼりさんだ（笑）。
サンドロ：そうすれば自分たちが見られているとは思われないだろう。あまりにも怪しすぎて（笑）。
ＧＭ：逆に相手に目をつけられそうだがな（笑）。
クロウ：確実にね（笑）。
ボーデル：別に絡む理由が特にないから放っておこう。一通り回ったら戻ろう。
クロウ：そうだね。
カゾフ ： 海のアヒル亭
サンドロ：さて私は昼間から飲んでしまったわけだし、夜までは暇だから寝ていよう。
ＧＭ：では君たちが戻るとサンドロが寝てます。
ボーデル：蹴り飛ばす（一同爆笑）。オラァッ！
ＧＭ：おおっとアグレッシヴだ（笑）。
サンドロ：では布団を抱いたままゴロゴロっと転がって、まだ寝ていよう（一同笑う）。
ボーデル：しぶとい奴だ（笑）。
クロウ：あたしはご飯を食べてよう。
アーティ：待て、サンドロを縛ってスマキにしてからだ（笑）。
ボーデル：それはアリだな（笑）。
ＧＭ：ではクロウはフロアに行って料理を頼むと、頼んでもいない船盛りがついてきました。
クロウ：ええー？（笑）。
ボーデル：あのオヤジ、メンバー知ってるのか（笑）。宿帳見れば分かるのか？
サンドロ：いや、受付の時は全員で来ていたはずだ。
ＧＭ：ではフェルゼンはバチッと目配せをして
フェルゼン：「これは俺からの奢りだよ。」 と意味深なことを（一同笑う）。
クロウ：何のこと～（笑）。
ボーデル：『サンドロめ、何かやったな』といぶかしむぞ（笑）。
アーティ：マスターを呼ぼう。（手を叩く）パンパンッ。
フェルゼン：「よぉっ、注文はなんだい？」
アーティ：「マスター、注文が間違ってるぜ（笑）。」
フェルゼン：「そうか、悪かったな。」
ＧＭ：と言って、代わりに山菜盛りが出てくる。
フェルゼン：「エルフの好みはやっぱりこっちだったか。」
アーティ：分かってねぇ（笑）。
サンドロ：というわけで私が降りていこう。
アーティ：お前はスマキになってるだろう（笑）。
サンドロ：いや、実はスマキにされたと見せかけて、中身が木人(ボクジン)と入れ替わっていたのだ（一同笑う）。
アーティ：サンドロお前、いつの間にシーフ技能を習得したのだ（笑）。
サンドロ：「あーよく寝た。」 と出てこよう。
フェルゼン：「おいサンドロさんよ、仲間に何の話もしてないのかい？」
サンドロ：「言ってないけど？」
フェルゼン：「俺、まるで変態みたいに見られてるんだけど！」（一同笑う）。
サンドロ：「分かった分かった。後で説明しておくから。」
フェルゼン：「後じゃなくて今やって欲しいんだけど！」（一同爆笑）。
サンドロ：「よし聞けお前ら。我々は今夜仕事をすることになった。」（一同笑う）。
クロウ：内容は何ですか（笑）。
サンドロ：内容はさっきの話を適当に話そう。
アーティ：純粋に人助けになるっぽいね。
サンドロ：そう。これこそが騎士の務め。
ボーデル：ちなみにその辺は曰くつきだったりするのか？
ＧＭ：それはない。あったら言ってるって。まぁ高台だから自殺する人もいるだろうね。
サンドロ：やっぱりそうか。
『ぼよよん岩』でいいんだよ（一同爆笑）。
ＧＭ：それなら死なないから曰くもねぇよ（笑）。
サンドロ：曰くには違いないよ。良い意味での曰くだが（笑）。
ＧＭ：それじゃ化けて出る奴もいないよ（笑）。
ボーデル：酒なんて飲んどらんで、現地調査じゃあ。下調べに行くぞ。
クロウ：行きましょうか。
サンドロ：まぁ待て、食事も出して貰ったんだから食っていけ。
ＧＭ：まだこの時間帯だと声は聞こえてこないね。あと、今日からはお祭りで五月蝿いだろうからあまり聞こえないかもしれないね。
アーティ：「音を聞いたのは何人もいるの？」
フェルゼン：「ああ。ただ、連日宿泊する客はそういないから、昨日は五月蝿かったね～くらいにしか思われていないな。」
ＧＭ：ただ、マスターは毎日ここにいるので怖くなってる（一同笑う）。
アーティ：ご近所は？
ＧＭ：･･････実はこの店は『SFC』に登場する店なのであまり勝手なことは言えないんだが、ここは海沿いにあるちょっとお洒落なペンション的な店だと思ってくれ。だからあまり近所に民家はないが、何件かはある。
アーティ：そこにも事情を聞いてみたいな。
サンドロ：では、出された物を残すのは礼儀に反する。食事が済んだら行ってみよう。
ＧＭ：アーティがさっき違う違う言ってたから、テーブルには凄い量の盛り物が来てるぞ（笑）。
アーティ：頼んでねぇぞ（笑）。
サンドロ：アーティお前随分食うんだな（笑）。
アーティ：俺のせいじゃねぇ（笑）。
ＧＭ：終いにはフグ刺しとか出てくる（笑）。
アーティ：このフグは食っても大丈夫なんだろうか（笑）。この人免許持ってるの？（笑）。
ボーデル：いざとなったら ＜キュアー・ポイズン＞ をかけてやるわい。
アーティ：そうか、それなら安心だ（笑）。それに今の俺はドワーフ。喰えないわけがない（笑）。
ボーデル：飯喰うときぐらいお面外せよ（笑）。
サンドロ：祭りの初日に参加できないのは悲しいが、明日もチャンスがあることだし、今日は仕事といきましょう。
ボーデル：まぁよかろう。
アーティ：あれでも、工程カツカツじゃなかった？
サンドロ：いや１日余裕があるんだよ。いざとなったら全員で走ればいい。
ボーデル：お前、ワシを置いていく気だろう（一同爆笑）。
サンドロ：違う違う。私がメガンティアにクロウを乗せてやって、ボーデルにアーティが跨って走るんだ。
「ハイヨー！　ボーデルー！」
ＧＭ：大丈夫か、後ろの二人の速度が『人間／２』とかになってそうだが（笑）。
サンドロ：ちゃんとボーデルに手綱を付けて引いてやろう。
ボーデル：市中引き回しの刑みたいになってるな。
サンドロ：では食事が済んで、ナプキンで口を綺麗に拭ってから、身支度をして出発しよう。フル装備だ。