伝統儀式を忘れない
アーティ | : | まずはご近所さんを回ろうぜ。 |
サンドロ | : | 一応、レンジャー技能のある私が高台の見張りをしていよう。 |
アーティ | : | そう? じゃあ俺も。 |
GM | : | 何軒もあるので、そのうち応じてくれる家も出てくる。 |
アーティ | : | では皆、お面をして。「トリック・オア・トリート。」(一同笑う)。 |
クロウ | : | 違うよ(笑)。 |
住民 | : | 「何でしょうか?」 |
GM | : | と出てくるけど、冒険者風の身なりをしてる君たちを見て、開けたドアが狭まるね。 |
ボーデル | : | 「いやいやいや、怪しい者ではございません。3軒隣の『海のアヒル』亭に頼まれまして。この辺で最近、変な音が聞こえてきてはいませんかな?」 |
住民 | : | 「あの、夜中の音のことかい?」 |
ボーデル | : | 「そのとおり。やはり聞こえていましたか。」 |
GM | : | 話を聞くと、同じような時期に聞こえてきているようですね。 |
住民 | : | 「あれはきっと鳥の鳴き声だよ。キーキー鳴いてるんだ。」 |
ボーデル | : | 「我々が調査いたしますので。これはどうも、貴重な情報をありがとうございました。」 |
住民 | : | 「よろしく頼むよ。」 |
サンドロ | : | キーキーということは・・・・・・ボーデルよりはアーティの声に近いな。 |
アーティ | : | う・・・・・・んん~? |
ボーデル | : | 猿って言いたいのか(笑)。 |
サンドロ | : | ボーデルと言うと、もっとこう地の底から響いてくような低音なんだ。 |
アーティ | : | 宿のマスターは何て言ってたっけ? |
GM | : | 獣の声じゃないかと。でも断定はしていないよ。場所が場所だけにアンデッドの可能性も考慮に入れてる。オバケ的な。 |
サンドロ | : | オバケか。ドラクエのゴーストだったら可愛いものだがな。 |
GM | : | それこそ『トリック・オア・トリート』の世界だな。ドラクエなら可愛げがあっていいけど、これがFFになると途端にリアルになるからね。 |
サンドロ | : | いやここはウィザードリィだ。 |
GM | : | 一番本格的じゃないか(笑)。 |
ボーデル | : | 他にも数件回ってみよう。他も鳥って言ってる? |
GM | : | それは意見はまばらだけど、みな声は聞いているみたいだね。 |
ボーデル | : | では宿が問題と言うわけではなさそうだな。やはり高台を見に行かねばならんのか。 |
クロウ | : | ギルドに行っても仕方ないかな。ないかもしれないしな。 |
GM | : | あるよ。 |
クロウ | : | あるんだ。 |
GM | : | どこにでもあるよ。盗賊ギルドは田舎の村だってあるよ。3人ぐらいの支部とか(一同笑う)。普段は雑貨屋とか(笑)。 |
クロウ | : | かわいいね(笑)。 |
サンドロ | : | 中々格好良いじゃないか、雑貨屋レベルって。 |
GM | : | 合言葉が商品なのね(笑)。 |
サンドロ | : | 「アルミのオタマはあるかい?」「アルミのはないねぇ。」 「じゃあ鉄のオタマはあるかい?」「鉄も売り切れなんだ。」(一同笑う)。 |
アーティ | : | 「じゃあ銀のオタマ。」(笑)。 |
サンドロ | : | 「それなら奥にあるからちょっと来てくれるかな。」でようやく話ができる(一同笑う)。 |
クロウ | : | 手続きが長い(笑)。 |
GM | : | では場面を切り替えて先行隊。 |
アーティ | : | そういえば、高台ってどのくらい広い? |
GM | : | んー? それはどう説明したらいいか・・・・・・。結構広いね。海沿いの岸壁の上の・・・・・・。 |
アーティ | : | 2時間ドラマのラストで犯人が自首するところ? |
GM | : | そうそう。追い詰められて説得されるところ。 |
アーティ | : | なら視界は悪くない? |
GM | : | でも、途中は森になってるからね。そんなに開けてもいないよ。 |
アーティ | : | なるほど、了解。 |
サンドロ | : | ではあまり焚き木などして目立っても仕方ないから、静かに待っていよう。 |
GM | : | そうだね。こっちの方は明かりがないから、街の方が綺麗に見えるね。もう夜で祭りは始まっているが、例の怪音は聞こえてこないね。 |
アーティ | : | 明かりはどうする? |
GM | : | 星明りも届かなくてかなり暗いから、明かりがないと君たちは厳しいね。 |
サンドロ | : | でも変に明るいと獣なら近寄らない可能性もあるからな。 |
アーティ | : | 泣き声もしないかもね。 |
サンドロ | : | そこら辺の石に <ライト> かけて、小袋の中に入れておこう。それなら閉じればすぐに消せる。 |
アーティ | : | あいよ。じゃあ小袋よこせ(笑)。 |
サンドロ | : | 私のを使うがよい。 |
アーティ | : | じゃあカッツェの精神点から <ライト> (コロコロ)成功。 |
GM | : | そういや、カッツェがいれば [ 暗視 ] ができるな。 |
アーティ | : | そうか、メインカメラを切り替えれば良かったんだ(笑)。 |
GM | : | でもメインカメラは『海のアヒル』亭にいる(笑)。 |
アーティ | : | え、何でよ(笑)。 |
GM | : | 明言しなかったから(笑)。 |
アーティ | : | ちょっと待て、その前にメインカメラは俺よ(笑)。 |
サンドロ | : | では我々は警戒して耳を済ませておこう。 |
GM | : | あまり明るくないから、サンドロは視界の判定にペナルティな。 |
サンドロ | : | いいんだ。私は気配だけで察知する。 |
GM | : | 今は付近に生物の気配はないです。 |
サンドロ | : | 死の大地か(一同笑う)。 |
GM | : | 悪い悪い(笑)。周囲に小動物はいるだろうけど、変な声出すような怪しいのはいない。 では『レンジャーLV+知力B』で。[ 暗視 ] ない人は『-2』のペナルティ。 |
サンドロ | : | (コロコロ)ペナあるから『9』。 |
アーティ | : | 平目で『4』。 |
GM | : | では特に気づかなかった。ではそろそろ合流できる。 |
サンドロ | : | 五月蝿いのが来やがった。 |
ボーデル | : | どうじゃ、成果はあったか? |
サンドロ | : | 何もナッシング! |
ボーデル | : | ナッシングか(笑)。 |
GM | : | ボーデルも判定していいよ。 |
ボーデル | : | (コロコロ)『6』(笑)。何の足しにもならん。 |
GM | : | 獣道を見つけた(笑)。 |
ボーデル | : | むぅ、もしや、この先に!(笑)。 |
サンドロ | : | それは我々が歩いてきた道じゃないか(一同笑う)。藪をこうかき分けて(笑)。 |
ボーデル | : | 鎧の間に入り込んでくる(笑)。 |
サンドロ | : | 待て、それは漆だ(一同笑う)。 |
アーティ | : | 痒い~(笑)。 |
GM | : | ではボーデルは被れたという事で(一同笑う)。盗賊ギルドに移しますか。 |
GM | : | では盗賊ギルド。頭領のブロードさんがお出迎え。 |
ブロード | : | 「みねぇ顔だな。」 |
クロウ | : | 「今日、待ちに着いたばかりのクロウと言います。」 |
ブロード | : | 「そうか。祭りだからって悪さはするんじゃねぇぞ。」 |
サンドロ | : | ワルサーP38。 |
GM | : | うるせぇ(一同笑う)。 |
クロウ | : | 「ちょっと情報を提供していただきたいのですが。『海のアヒル』亭の先の高台から変な声が聞こえるそうですが、怪しい人物とか変な獣とか見たことありませんか?」 |
ブロード | : | 「変な人物の話は聞いてないな。獣も特になかったはずだ。」 |
クロウ | : | そうなんだ。 |
GM | : | まぁ、ギルドでは変と認識しなかっただけ、と付け加えておくからな。騒音の話は聞いてる。 |
ボーデル | : | ギルドでも原因は分かっていないんだな。 |
GM | : | あまり興味もないしね。 |
クロウ | : | 「もう一つ。ターバンをつけた人物がいたんですけど。」 |
ボーデル | : | ここでそれ聞くのか(笑)。 |
ブロード | : | 「50くらいで。」 |
クロウ | : | 払う。 |
ブロード | : | 「あいつらは砂漠の民だ。よくアレクラスト中を旅してるよ。ここに来てる目的は知らんが、こちらの琴線に触れるような悪さもしてないし、基本は放置してる。」 |
クロウ | : | じゃあもう帰ろうか。 |
ボーデル | : | もう戻ってきてくれ。お前のレンジャー技能が今こそ必要なのだよ。 |
クロウ | : | じゃあ「ありがとうございました。」とお礼を言って帰ります。 |
GM | : | では合流しました。クロウは判定。『-2』ペナルティ。 |
クロウ | : | (コロコロ)、『14』です。 |
ボーデル | : | なかなかいい出目だった。 |
GM | : | 周辺のいくつかの木に、穿ったような穴が開いている。 |
ボーデル | : | 穴が開いている? |
アーティ | : | 啄木鳥が開けたような? |
GM | : | そうだね。でも丸い綺麗な穴で自然ではないよ。 |
ボーデル | : | どんな穴? 抉れた様なとか。 |
GM | : | いや、太い物をぶっ刺した様だ。 |
アーティ | : | (伝統的な呪いの儀式のジェスチャーで)五寸釘をこういう感じ(笑)。 |
GM | : | そんなのがいくつか空いてます。 |
クロウ | : | それを辿って行ったらどこに行き着く? |
GM | : | いや辿るとかでなく、至る所にまばらに空いてる。感覚的には、目立たない位置を狙って空けられてるっぽい。 |
クロウ | : | ふ~ん。 |
ボーデル | : | どうも、人間が空けた穴のようじゃな。 |
アーティ | : | 高さは? |
GM | : | 人の目線の高さだね。 |
サンドロ | : | ではドワーフは該当しないってことか。 |
アーティ | : | 腕伸ばしたのかもよ(笑)。 |
サンドロ | : | (思いっきり腕を伸ばして上の方で杭を打つしぐさ)こうやってコーンコーンやったってか(笑)。 |
アーティ | : | なんだろうねぇ。 |
ボーデル | : | 不可解な穴じゃなぁ。 |
GM | : | 発見したんだからいいか。他の人も『セージLV+知力B』で振ってみて。 |
サンドロ | : | オリャー(コロコロ)『15』だ。 |
GM | : | 細長い突起物を撃ち込んだような後だね。一点集中しているので啄木鳥の仕業でもない。 |
サンドロ | : | これはアイスピックや錐を使ったような痕だな。 |
アーティ | : | もう五寸釘しか思い浮かばないよ(笑)。 |
サンドロ | : | と、いうのを私が発見したのだ。この私が! |
GM | : | サンドロ君のアピールタイムに突入しました。 |
ボーデル | : | おおぅ、ようやったようやった。なでなで(一同爆笑)。 |
GM | : | 背が足らねぇだろ(一同笑う)。 |
アーティ | : | 背伸びしてやったんだよ(笑)。 |
ボーデル | : | どうやら、人間かそれに値する者の仕業だということが判明した。 |
GM | : | 声のする時間まではまだ少しあるよ。 |
ボーデル | : | 身を潜めて待つしかあるまい。 |
GM | : | やぶ蚊が多そうだね。 |
クロウ | : | うわ、最悪。 |
ボーデル | : | なんの。生命力には自信があるわい(一同笑う)。 |
サンドロ | : | 待つしかないだろうな。藪の裏に潜めば見つからないだろう。 |
GM | : | かなり暗いし、[ 暗視 ] でもなければ見つかることはないだろう。 |
そして待つこと小一時間。 | ||
GM | : | 街の方から明かりが近づいてくるね。 |
アーティ | : | じゃあ、(<ライト> の小石の入った)袋の口を縛ろう。 |
サンドロ | : | では私はそれに気づいて 「ついに奴らがやってきた・・・・・・」 |
アーティ | : | 誰がだよ(笑)。 |
ボーデル | : | 明かりを使っているということは、どうやら人間のようじゃな。 |
GM | : | ボーデルとアーティは分かるが、人間の男だね。片手にろうそく、背中にバックパックを背負っている。 |
サンドロ | : | バックパックか。口から毛とかはみ出てやしないか? |
GM | : | それは大丈夫。 |
アーティ | : | 魔法かけといていいかな? <センス・エネミィ> |
ボーデル | : | それはこっちに敵意が向かないと意味がないぞ。それにこんな藪の中で古代語魔法の詠唱を身振り手振り唱える気か(笑)。 |
アーティ | : | 距離がわからないからだよ。 |
GM | : | 別にかけても構わんが。 |
アーティ | : | いや、まぁいいや。バレても何だし、おとなしくしておこう。 |
サンドロ | : | では私はスプリントの体勢に入るぞ(笑)。いつでも飛び出していけるように。 |
GM | : | しかし残念、明かりが無くなったのでサンドロはほとんど視界が利かない。 |
サンドロ | : | そうだった! |
GM | : | 男はまだ多少道らしい道を歩いて、君たちの潜む藪の前を通過していくね。 |
クロウ | : | ドキドキしちゃうね。 |
GM | : | こっちもかなり周囲を気にしてます。挙動不審だね。 |
サンドロ | : | ドキドキ・・・・・・ドキドキ・・・・・・ドキドキ・・・・・・ は、早く通り過ぎてくれ。サンドロは緊張が高まると奇声を上げてしまうのだ(一同爆笑)。 「でーたぁぁぁぁぁ!!」 |
アーティ | : | 分かったぞ! 謎の声の犯人はお前だ!!(笑)。 |
ボーデル | : | 割とそばを通っていったのか? |
GM | : | それは君たちがどれだけ奥まで隠れたかによるね。 |
サンドロ | : | ボーデルは藪の中を通り越して土の中だからね(一同笑う)。 |
アーティ | : | それ見えないだろ(笑)。 |
GM | : | 流石ドワーフ、土遁の術か(笑)。土の精霊魔法要らないな(一同笑う)。 |
ボーデル | : | <トンネル> いらずですよ。 |
アーティ | : | 格好はわかる? |
GM | : | 冒険者風ということはないね。普通にクロースを着てる。 |
クロウ | : | 安心だ。 |
ボーデル | : | ちなみに若いかどうかは分かる? |
GM | : | そうだね。まだ30前だね。 |
アーティ | : | 見覚えは? |
GM | : | ない。 |
アーティ | : | よし。クロウ、GO! |
サンドロ | : | [ 尾行 ] だ。追跡しろ。 |
クロウ | : | 分かった。努力はする。 |
GM | : | いや、藪を出るにはまだ近すぎてバレるだろうね。 |
アーティ | : | じゃあカッツェだ。 |
GM | : | まぁ、それなら放り投げれば大丈夫としようかな。 |
サンドロ | : | そんなそんな。小動物を投げるだなんて・・・・・・ (バットで打つ仕草)ほぉぉぉぉりゃああああああッ!!(一同笑う)。 |
アーティ | : | ぐっはぁぁぁ! って血を吐く(笑)。 |
サンドロ | : | ボーデルのモールを借りてね。 |
ボーデル | : | カッツェは肉塊になった(笑)。 |
GM | : | それはアーティ、残念だけど判定の余地なくさよならだ(笑)。 |
アーティ | : | 見つかってもただの猫の真似すれば大丈夫だよな? よしいけ。 |
GM | : | ではカッツェによる追跡開始。 その男は100mくらいキョロキョロしながら奥に進むと、周囲に人の気配がないことを確認し、背負っていたバックパックを下ろします。 |
アーティ | : | 何が出るかな♪ |
クロウ | : | 牛の刻参り。 |
アーティ | : | 人の死体とか。 |
GM | : | いや、そんな大きな袋じゃないよ。入っても子供くらいなものだ。 |
ボーデル | : | とにかく様子を見るのだ。 |
GM | : | では彼は・・・・・・取り出したバンダナで・・・・・・ ロウソクを額に縛り付ける(一同爆笑)。 |
クロウ | : | 本当に?(笑)。 |
サンドロ | : | 本当にそうなのか(笑)。 |
アーティ | : | えっ? 本当に?(笑)。 |
さすが信用の無いGM、誰も信じてくれない(笑)。 | ||
GM | : | で、続いて取り出したのは藁でできた人形と楔。 |
アーティ | : | 本当に本当だったの(笑)。 |
GM | : | バレバレだったけどね(笑)。 |
アーティ | : | いや、本当にやるとは思ってなかった(笑)。 |
GM | : | で、彼はその藁人形に楔を固定してですね。辺りにコーン! コーン! という音が鳴り響くわけです。 |
アーティ | : | でもマスターが聞いたのは獣の声だよな? |
サンドロ | : | そう思えるような甲高い音がしたって事だろう。 |
アーティ | : | ああ。 |
GM | : | 鉄の楔を木槌で打ってるから、コーンっていう深い音がします。 |
サンドロ | : | それが森の中を経由して届くから、音も歪んだりするわけだ。 よし、スタンバイOKか? |
アーティ | : | どうすんの? |
サンドロ | : | 「レディ・・・!」と言って腰を上げる(一同笑う)。 |
GM | : | サンドロの合図に反応してカッツェがキッと構えるよ(一同笑う)。 |
アーティ | : | 待て、これ別に犯罪じゃないよな? |
ボーデル | : | いやいや、迷惑行為だよ。 |
クロウ | : | よくない噂も立ってることだし。 |
サンドロ | : | では <ライト> の石を共有して、クロウと同時に駆け出すぞ(笑)。 |
アーティ | : | 待ってくれ! 今カッツェが手元にいないから俺も見えないんだ(笑)。 |
男 | : | 「憎い・・・・・・! 憎い・・・・・・! 死ね! ダニアーノ、死ねッ!!」 |
サンドロ | : | ダニア・・・? ダミアンかと思ったぞ(一同笑う)。 |
アーティ | : | そいつの名を呼びながら打ち付けてるのね。 |
GM | : | 血走った目でね。 |
アーティ | : | よし、じゃあみんな・・・・・・仮面しようぜ(一同笑う)。 |
サンドロ | : | 相手は一般人だろう。ダッシュで取り押さえて証拠を確保しよう。 |
GM | : | 100m先だから、もう藪から出ても大丈夫だよ。 |
アーティ | : | これ、もしかして祭りの一環じゃないのか(笑)。 |
サンドロ | : | 街の各地で 「さぁみなさん、今から呪いをかけましょう。 (杭を打つ仕草)せーのっ、ワン・ツー! ワン・ツー!」(一同爆笑)。 |
GM | : | それもう邪教の集会だよな(笑)。 |
サンドロ | : | 「もっともっと! そこ呪いが足りない! もっと憎しみ込めて!! Hate!! Hate Haaaaaaaaateee!!」(一同笑う)。 |
アーティ | : | 踊り狂うってこういうことか(笑)。 |
クロウ | : | キツイなぁ(笑)。で、どうする? あたしが [ 忍び足 ] ? |
サンドロ | : | 一般人相手にはまずバレないだろう。 |
クロウ | : | (コロコロ)『15』。 |
男 | : | そんなの、6ゾロでないと気づけない。(コロコロ)熱中してる(一同笑う)。 |
ボーデル | : | そらそうだろ(笑)。 |
サンドロ | : | よし、ダガーでサクッと(笑)。 |
クロウ | : | サクゥ!? |
サンドロ | : | それは冗談だ(笑)。後ろから羽交い絞めにでもしてる内に我々も近づこう。 |
クロウ | : | じゃあギュッと。 |
GM | : | 後ろからいきなり羽交い絞めにされたなら、男は取り乱しますね。 |
男 | : | 「何だっ!? 何だ何だっ!? ワーワー!! 助けてー!」 |
サンドロ | : | その瞬間、私も走り出すぞ。(手足をバタつかせて)だばだばだばだば。 |
GM | : | それ凄くマサルさんちっくな動きに見えるんだけど(一同笑う)。 |
サンドロ | : | では私も手伝おう。 |
GM | : | いや全然クロウ一人の力で十分です。 |
ボーデル | : | では <サニティ> だ。(コロコロ)成功。 |
GM | : | では彼は一旦冷静になるけども・・・・・・。 |
アーティ | : | 俺ら全員、お面つけてる(笑)。 |
GM | : | じゃあまたすぐに取り乱すね(一同笑う)。 |
男 | : | 「ああ見られた・・・! もうお終いだぁ・・・・・・」 |
サンドロ | : | ここではなんだ、森の中では何だから星明りのある高台まで引きずって行こう。 |
男 | : | 「お終いだぁ・・・・・・お終いだぁ・・・・・・」 |
アーティ | : | 高台に連れて行くなら、飛び降りさせないように注意しておこう(笑)。 |
サンドロ | : | 「君のやっている行為がどういうものかは私にはサッパリわからんがな、とりあえず君のその行動が周りの民家の方々にとって多大な迷惑となっているのだ!」 |
男 | : | 「すみません! すみません!」 とただひたすら平謝りだ。 |
ボーデル | : | 「なんでこんなことをしたんじゃ。」 |
男 | : | 「恨みのある相手がいまして。どうしても許せない奴なんです。」 |
ボーデル | : | 「それは穏やかじゃないね。」 |
クロウ | : | さっき言ってたダニアーノ? |
サンドロ | : | 「我々に話してみると言い。」 |
GM | : | 彼はカロという男性です。彼は半年ほど前に “エレミア” から移住してきた商売人で、浅黒い肌をしています。 “エレミア” からの質の良い革製品の販売ルートを築き上げていて、調子もよく売り上げも右肩上がりだったのですが、ダニアーノという老舗の商人に汚い手段で騙されまして、店の権利書をはじめ何もかもを奪われて、今では壊れた物の修理などの作業で細々と生計を立てている身とのことです。 というわけで、その恨みを思い出す度に、藁人形に呪いを込めて打ち付けていたということです。 |
ボーデル | : | 「気持ちは分からんでもないが、君のやっていることは迷惑行為以外の何者でもないし、ファリス神官に見つかった日には捕まりかねんぞ。」 |
サンドロ | : | 「邪教信仰の疑いで投獄されるかもな。」 |
カロ | : | 「すみません見逃してください。もうしません許してください。」 |
GM | : | と、カロは君たちにすがり付いてくる。 |
アーティ | : | 行為に魔術的な効果はないんでしょ? |
カロ | : | 「古くから地元に伝わる古の儀式なのです。」 |
アーティ | : | 廃れてしまえ(一同笑う)。 |
サンドロ | : | なるほど。これが文献で見た『ウシ ノ コク マイーリ』という奴か(一同笑う)。 |
アーティ | : | イーストエンド産か(笑)。 |
GM | : | では、『セージLV+知力B』で判定してください。 |
アーティ | : | (コロコロ)『13』。 |
サンドロ | : | 負けた。『12』だ。 |
GM | : | アーティは気づいたんだけど。 この藁人形、【スケープ・ドール】です。 |
PL一同、おかしを食べていた手が止まる。 | ||
アーティ | : | えっ!? |
GM | : | 本物です。 |
サンドロ | : | ちょっと待てちょっと待て、取り上げよう(笑)。 |
アーティ | : | 突然顔色を変える(笑)。 |
サンドロ | : | 「お前、この藁人形をどこで手に入れた!?」 |
カロ | : | 「? “エレミア” を出る時に、商品の中にあったのでついでに持ってきました。」 |
アーティ | : | 「これ何体目だ?」 |
カロ | : | 「こいつ一体ですよ。」 |
ボーデル | : | 髪の毛結んだ形跡はあるか? |
GM | : | 実は一度髪の毛を結ぶと、解いたところで魔力は消えないんだ。でも、どうやら未使用みたいだね。 |
サンドロ | : | 「こんな物を持っているから、余計な雑念が浮かんでくるんだ!」 |
アーティ | : | 「没収だ!」(笑)。 |
サンドロ | : | 「これは我々が預かっておく!」(笑)。 |
GM | : | でもですね、確かに未使用なんだけど、何度も何度も杭を打ち込んできたので額と胸にでかい風穴が開いてるんですね。 アーティでも分からないけど、まず本来の魔力は残っていないのと、もし万が一残っていたところで、髪を結いだ途端に即死するかもしれないと思った(笑)。 |
アーティ | : | ああ、逆にか(笑)。 |
ボーデル | : | 【スケープ・ドール】のダメージは本体に届くんだったな。 |
GM | : | だから、こいつにはもはや価値はないだろうと思った。 |
サンドロ | : | いやでも、その事実を知られたら危険だぞ(笑)。 |
アーティ | : | 言わない方が良いだろうね。 |
サンドロ | : | いや、取り上げて捨てた方がいい(笑)。 |
カロ | : | 「? これ、何か凄い物なのですか?」 |
GM | : | と、頭に「?」マークを浮かべてる。 |
サンドロ | : | 「これにはお前の邪な念が詰まっている。これがある限り貴様はそのザマだ。」 |
GM | : | そこ突っ込まれるとカロはううっと呻いて倒れる。 |
サンドロ | : | 後で切り刻んで海に捨てよう。 |
アーティ | : | いや、ボーデル司祭どの、恒例の浄化を(笑)。 |
クロウ | : | 燃やしてしまいそうだよ。 |
ボーデル | : | 「ハァアア! <ヒート・メタル>!」 ボァアアア!(一同爆笑)。 |
GM | : | 街の方で「ぎゃああああ! 熱いぃ~!」という悲鳴が上がった(一同笑う)。 |
アーティ | : | 結んではなかったんでしょ(笑)。 |
ボーデル | : | 悪いが復讐の手伝いなんぞやってられん。とりあえず今回は詰め所に放り込むのは勘弁してやるからもう二度とするんじゃないぞ、という方向で話を持っていく。 |
カロ | : | 「申し訳ありません。」 |
ボーデル | : | あとは宿のオヤジに報告しておけば、今後同じことが起きても注意できるだろう。 |
アーティ | : | うむ。 |
サンドロ | : | いいよ、レンジャー訓練をしていた若者がいて、ちょっと音を立て過ぎていた事にしてやろう。 ということで、君も今後はこういうことは避けるように! |
クロウ | : | ねぇ、これって全部彼がやったの? |
ボーデル | : | 「何度ぐらいやったんじゃ。」 |
カロ | : | 「1、2、3・・・・・・たくさん。」 |
アーティ | : | そんなにか。 |
GM | : | まぁ大体、やり始めた期間が一致するね。 |
サンドロ | : | では宿に戻ろうじゃないか。 |
カロ | : | 「ご迷惑をおかけしました。」 |
ボーデル | : | 「めげずに頑張りたまえ。」 |
カロ | : | 「これからは真面目に頑張ります。」 |
ボーデル | : | こんなことせずに頑張って欲しかった(笑)。 |
サンドロ | : | では戻るぞ。 |