ハードボイルドに決めろ
GM | : | まだまだ祭りは真っ最中だ。何せ一晩中踊り狂うんだからな。 |
ボーデル | : | とりあえず宿屋のオヤジに報告だ。 |
GM | : | フェルゼンは君たちの帰りを心配そうに待っていたよ。 |
フェルゼン | : | 「おお、戻ったか。さっき、かすかに声が聞こえてきてたんだが、止まったな。解決したのかい?」 |
サンドロ | : | 「それがですね。ある若者がレンジャーの訓練をしておりまして。その音が原因だったようです。」 |
フェルゼン | : | 「・・・・・・んん? どういうことだ?」 と聞き返してくるよ。 |
サンドロ | : | 「キャンプとかすると、大きい音がたくさん出るじゃないですか。」(笑)。 |
アーティ | : | テント張ったりとか。 |
GM | : | ・・・・・・なんだ、お前ら本当にそれで通すの? |
サンドロ | : | だって可哀想じゃないか。牛の刻参りしてたとか、もうこの辺に住めないぜ(一同笑う)。 |
ボーデル | : | まぁでも、知らない人からすれば裏庭で人形を木に打ち付けてただけで、「変なことする人だねぇ。」 だけですむとは思う。 |
アーティ | : | 何せ、“エレミア” のその人達の一族に伝わる伝統だからな(笑)。 |
クロウ | : | それでいいんじゃない? |
ボーデル | : | ちゃんと報告した方がよかろう。 |
アーティ | : | レンジャー訓練も面白くて良いんだけどな(笑)。 |
GM | : | こっちも依頼した身だから、ちゃんと調べるからな? |
サンドロ | : | 「ある若者が地元の風習の行動をしていたようでして。 なんでもその地方ですと、自分の邪な念を人形に移して、自分の心を綺麗にするという風習があるようでして。それを夜に木に人形を打ち付けると何らかの力が働いて邪な思いを退散させる事ができるのですよ。」 |
フェルゼン | : | 「そうか。で、そいつは誰だ?」 |
クロウ | : | 「カロって人です。」 |
フェルゼン | : | 「物的証拠とかはあるのかな?」 |
サンドロ | : | 「これがその時打ち付けていた人形です。」 |
GM | : | じゃあ 【スケープ・ドール】 を見るとギョッとするね。 |
フェルゼン | : | 「うええ、何だこりゃ気持ち悪ぃ。」 |
サンドロ | : | 「この人形に、彼の憎しみが伝わってしまっているのですよ。」 |
フェルゼン | : | 「こりゃあ確かに、何度も打ちつけたんだろうなあ。頭と体に大穴が開いてるもんなぁ。 で、こいつは預からせてもらっていいかい?」 |
アーティ | : | もう魔力はないんだよね? |
サンドロ | : | でも一応、ちゃんと処分はしたいんだよね。 |
フェルゼン | : | 「じゃあ処分は任せてしまっていいかい?」 |
サンドロ | : | 「はい。ちゃんと処分しておきます。」 |
GM | : | では【スケープ・ドール】は返ってきました。 |
フェルゼン | : | 「で、これが重要なんだが、これはもう起こらないという事でいいんだろうね?」 |
ボーデル | : | うーむ。「厳重に注意はしましたが──」 |
サンドロ | : | (遮って)「ええ、任せてください!」(一同笑う)。 |
アーティ | : | えー(苦笑)。 |
フェルゼン | : | 「じゃあ、お疲れ様。」 |
GM | : | といって、報酬として全体で 1,000ガメル渡されます。 |
アーティ | : | 「そうだ、ダニアーノについて聞きたいな。」 |
フェルゼン | : | 「ダニアーノ? 何でまたとは思うが・・・・・・。ダニアーノさんはこの街で古くから雑貨屋を開いてる。言わば老舗だね。 最近はなんだか、事業拡大して色々手広く始めたみたいだね。」 |
ボーデル | : | 話は一致するな。 |
フェルゼン | : | 「ちなみに、ダニアーノさんがどうかしたか?」 |
サンドロ | : | 「いえ、名前を聞いたもので。(ボーデルを指差して)こ、こ、こ、この男がちょっとした職人でして!」 |
ボーデル | : | カロは可哀想だけど、正直に言った方が良いんじゃないのか。再発防止の意味合いもあるし。 |
クロウ | : | うん。お金も貰ってるし。 |
サンドロ | : | しかし、もう嘘をついてしまった(一同笑う)。 |
ボーデル | : | この野郎(笑)。 |
サンドロ | : | 嘘を突き通さないと、僕が嘘つき呼ばわりされちゃうよ(一同笑う)。 |
ボーデル | : | いいから話すぞ。 |
クロウ | : | 話しちゃえ。 |
ボーデル | : | 「彼が憎しみの念を人形に込めなければならなかったのは、コレコレこういう理由がありまして。この青年はダニアーノさんに色々奪われてしまって、自分がやり直すために念を移して晴らしていたのですよ。 もうやらないとの事だったのでご安心を。もし起こるようなら彼がまた始めたかもしれないので、厳重注意するしかありませんな。」(笑)。 |
フェルゼン | : | 「まぁわかった。次また同じことが起きたら、そいつを詰め所に連れてけば良いんだな。」 |
サンドロ | : | 「まぁそうなりますね。」 |
ボーデル | : | 「我々も釘を打ち付けているだけでいきなり詰め所に放り込むのも哀れかと思いまして。」(笑)。 |
フェルゼン | : | 「では今回はそれで手を打ってやるか。」 |
サンドロ | : | やーさしーい。 |
ボーデル | : | 本当は、ここまで連行してこのオヤジに引き渡せば良かったのかもな(苦笑)。 |
GM | : | このマスターとしても、そいつの奇行のために1,000ガメル(10万円)も使っちゃったので、かなりショックではあるのだけども、今回だけは大目に見るという話になりました。 というわけで、そんなに長くはいないという話ですし、この街の滞在中はマスターが面倒見てくれると言うことです。 |
ボーデル | : | 「マスター、もう船盛りはいいぞ。」(一同笑う)。 |
アーティ | : | あんまり高いものでなくて(笑)。じゃあ報酬は分けよう。 |
GM | : | あ、ちょっと待って。まだ報酬あるわ。 |
クロウ | : | 何? |
GM | : | 経験点500点(一同笑う)。 |
アーティ | : | これで終わりとか(笑)。 |
ボーデル | : | まぁいいんじゃないか。 |
GM | : | ちなみに夜通しなので、今も祭りは続いているぞ。 |
ボーデル | : | そうか、じゃあちょっと様子を見に行ってみるかな。 |
サンドロ | : | 私は昼間寝ていたから元気だぞ(一同笑う)。 |
アーティ | : | レポートを書かねば。 |
ボーデル | : | そうだったな。踊りは分からないから傍から見てるわ。 |
クロウ | : | あたしも行く。 |
GM | : | では祭りですが、それはそれは大騒ぎになっています。街の要所ということで、各神殿や役所のような場所、広場に大きな篝火が焚かれてます。で、地元の人を中心に、観光客も巻き込みながらわっさわっさ踊り回ってます。 |
ボーデル | : | エールでもグビグビ飲みながら歩き回ろう。 |
GM | : | 普段より割高のエールが売られているね。 |
サンドロ | : | 祭り名物だね(笑)。 |
売り子 | : | 「キンキンに冷えたエールが5ガメルだよ!」 |
ボーデル | : | た、高い(笑)。そういうものか。 |
サンドロ | : | 500円か・・・・・・そりゃ妥当だな(一同笑う)。 |
アーティ | : | なにかパクつきながら歩こう。 |
クロウ | : | うん。 |
アーティ | : | ・・・・・・誰も踊り狂わないのか(笑)。 |
クロウ | : | やだよ(笑)。 |
サンドロ | : | 私のは優雅な社交ダンスだからな。 |
GM | : | 踊り狂うって言うと、原住民のような踊りになるね(笑)。 |
サンドロ | : | ドンドコドンドコドンドコ(笑)。 |
ボーデル | : | まぁいい、オフらしく羽を伸ばすとしよう。 |
GM | : | 大人数が一様に盛り上がっているので結構壮観ですよ。もしかしたら、高台から眺めてた時の方が綺麗だったかもね。 |
アーティ | : | 全体的に見えるからな。 |
GM | : | 汚い部分は見えないしね(一同笑う)。 |
ボーデル | : | そこらに寝てる酔っ払いとか。 |
サンドロ | : | 私はレポートにまとめる為にメモを取りながら歩こう。 |
ボーデル | : | なかなか感心じゃあ。 |
GM | : | そんな感じで、君たちはそれなりに楽しい時を過ごした。 |
GM | : | そして翌朝。 |
ボーデル | : | テレレレテッテッテー♪ |
アーティ | : | それレベルアップ音じゃん(笑)。 |
ボーデル | : | 「昨晩はお楽しみでしたね。」(一同笑う)。 |
アーティ | : | ドラクエやめろ(笑)。 |
GM | : | 君らが部屋から出ると、宿は騒然としていますね。 |
クロウ | : | なんで? |
GM | : | 行ってみると、ファリス神官が来てる。 |
サンドロ | : | ほう。 |
GM | : | で、フェルゼンに聞き込みをしている。 |
サンドロ | : | ではさり気なく話を聞いてみよう。 |
GM | : | どうやら、カロについて聞かれているみたいだね。 |
クロウ | : | なんでだ? |
アーティ | : | 他にも目撃者がいたのかな? |
ボーデル | : | 死んだ(笑)。 |
GM | : | フェルゼンは知っていることを包み隠さず話しているようだね。君たちにも気づいたようで、少し気にしている。 |
サンドロ | : | ほうほう。こちらを見てくるならウインクで返してやろう(一同笑う)。 |
フェルゼン | : | じゃあこっちも、不器用なウインクをバチッバチッと返そう。 |
アーティ | : | ファリス神官にバレちゃうよ(笑)。 |
GM | : | で、一通り話し終えると、ファリス神官はバタバタを走り去っていく。 |
アーティ | : | 話を聞こうか。 |
サンドロ | : | 「どうしたんだい、マスター。」と。Aランチを頼みつつ。 |
GM | : | じゃあマスターはAランチを作りながら(笑)。 |
フェルゼン | : | 「びっくりするなよ。今朝、ダニアーノさんの死体が見つかったらしいんだ。」 |
アーティ | : | わーお。 |
ボーデル | : | おおう。 |
フェルゼン | : | 「毎年恒例で、酔い潰れた連中が朝まで広場で寝ていたんだが、それを起こして回っていたところ、どうも起きない人がいたので仮面を外してみた所、眉間に穴が開いていたそうだ。」 |
アーティ | : | どんな穴? |
GM | : | 丸い穴だ。一撃だね。 |
サンドロ | : | それは、針のような細い? |
GM | : | いや、言ってしまえば五寸釘のようなサイズだ。 |
サンドロ | : | (雰囲気を出して)「詳しく・・・聞かせて貰おうか・・・」(一同笑う)。 |
アーティ | : | 誰によ(笑)。 |
フェルゼン | : | 「ダニアーノさんの死体は回収されて、現在調査中との事だ。ついでに屋敷の方も夜のうちに荒らされていたそうだ。それで、ファリス神官が聞き込みに周って来たんだよ。」 |
サンドロ | : | なるほど。それは確かに容疑者に上がるだろうな。 |
ボーデル | : | カロではないと思うがな。 |
アーティ | : | でもどう見てもカロは怪しいだろうからな。 |
サンドロ | : | (引き続き)「やっちまったか・・・カロ・・・・・・」 |
フェルゼン | : | 「カロ・・・・・・そんな悪い奴じゃなかったのにな・・・」(一同爆笑)。 |
アーティ | : | お前、知らんだろうが(笑)。 |
サンドロ | : | 「これも人のサガだな・・・・・・」 |
GM | : | フェルゼンが内々に処理したためにダニアーノさんが死んだかもしれないということは棚に上げて、エールを握り締めてね、 |
フェルゼン | : | 「カロ・・・・・・なんで早まっちまったんだ・・・・・・ 俺があの時止めておけば!」(一同笑う)。 |
サンドロ | : | 「マスター・・・・・・お前のせいじゃない・・・・・・」(一同笑う)。 |
フェルゼン | : | 「そう・・・だったな・・・・・・ お前のせいだったな。」(一同爆笑)。 |
アーティ | : | お前ら何なんだよ(笑)。 |
ボーデル | : | しまった。カロの滞在場所を聞かなかったな。こういう時こそ盗賊ギルド。 |
アーティ | : | もう捕まってるんじゃないの? |
GM | : | さっきのファリス神官は確保するつもりだったみたいだね。 |
アーティ | : | カロの家に行ってみる? そこまでする義理はないけど。 |
サンドロ | : | そうなんだよ。ただちょっと関わっただけの人間だからな。 |
GM | : | その辺の判断は好きにして構わないよ。 |
ボーデル | : | だけど、放っておくのもちょっと可哀相な気がするから、話だけでも聞いてあげたい気がするな。 |
クロウ | : | じゃあカロの居場所だけでも突き止めるかい? |
サンドロ | : | 「しょうがない・・・・・・行ってくるがいい・・・・・・私はそんな気になれない・・・・・・。」 |
GM | : | さっきから何なんだ?(笑)。 |
サンドロ | : | 何となくハードボイルドに決めたくなったんだ(一同笑う)。 |
GM | : | そういう意図だったのか(笑)。 |
ボーデル | : | こいつは放置して聞き込みに行ってくれ。 |
クロウ | : | ちょっと行ってくるね。 |
サンドロ | : | では待っていよう。 「マスター、とりあえず季節の盛り合わせを頼む。」 食欲はたっぷりある。 |
フェルゼン | : | 「腕を振るわせてもらうよ。・・・・・・これも、タダなんだね?」(一同笑う)。 |
サンドロ | : | 「・・・・・・ああ・・・・・・そうなるだろうな・・・・・・。」 |
フェルゼン | : | 「・・・・・・残念、だ・・・!」(一同笑う)。 |
GM | : | では盛り合わせが出てくるよ。大盛りでな! |